8章 非正規従業員と派遣労働者 C班 太田・鈴木・荻原・遠藤・キー 2015/06/03
1.コンティンジェント・ワーカーの活用 コンティンジェント・ワーカーとは →労働サービス需要の発生に応じて活用する労働者 ex) 派遣労働者、請負業者 パート アルバイト etc…. 基本的に有期雇用での活用が多いのが特徴! こうした人たちに注目しているのは….? 業務の外部化が拡大されてきたから!! →以前と違って本業以外の付帯業務から管理企画などの本業の間接部門にまで外部化の適用範囲が拡大したということ。
派遣と請負の違い 派遣の場合 請負の場合 派遣元 派遣先 労働者 労働者 請負業者 注文主 労働者派遣契約 雇用関係 指揮命令 指揮命令関係 請負契約 注文主
コンティンジェント・ワーカーの活用 一般に外部業務で使われることが多いが、正規従業員が行う内部業務で使われるコンティンジェント・ワーカーも増えている。 →しかし、コンティンジェントワーカーと一口でいっても、パートからアルバイトまで様々な形態があるために、企業の基幹産業(内部業務の一種)に配置が困難!! そこで企業としては、正規従業員を活用しつ つも非正規雇用者を基幹産業に漸進的に取 り入れることが大事!!ex)キャリア・ラダーの活用
2.非正規従業員の活用 <非正規従業員の雇用量と構成> 【実態】 有期雇用であっても常用雇用化している非正規従業員も少なくない 雇用期間 雇用形態 正規従業員 定め無=長期雇用が前提 正規の職員・社員 非正規従業員 定め有=有期契約の労働者 パート・アルバイト・派遣 【実態】 有期雇用であっても常用雇用化している非正規従業員も少なくない 彼らは企業の雇用管理上、正規従業員と異なる扱いをされる 雇用保障に関する判例上の扱いは正規従業員と同様 非正規従業員の属性 パート : 女性 89.7% (既婚女性 70.4%) アルバイト : 学生 31.9% 派遣社員 : 女性 66.7% 契約社員・委託 : 高齢者 41.1% 37.6% 62.4%
<非正規従業員の増加要因> 【企業側】 【労働者側】 ・ 産業構造におけるサービス経済化の進展 → サービスは在庫や輸送ができないため、 ・ 産業構造におけるサービス経済化の進展 → サービスは在庫や輸送ができないため、 需要が発生した時点にその発生場所で生産・提供する必要がある ・ サービス需要は、季節や曜日、時間帯によって変動幅が大きい → 正規従業員を雇用するとオフピーク時に余剰人員を抱え込む → サービス需要の繁閑に応じて弾力的に調整可能な雇用形態の パートやアルバイトの活用 ・ 仕事内容が簡単、労務コストの効率化、人員確保、長い営業時間への対応 【労働者側】 ・ 家庭生活との両立 : パート、主婦層 ・ 学業との両立 : アルバイト、学生 主婦と学生では、労働サービスの提供が可能な時間帯が異なるため 企業は両者を補完的に組合わせて必要な労働サービス需要を充足している
〈パートタイマー活用上の課題〉 ①パートの確保や定着化 →勤務様態の弾力化や選択肢の拡大 ②労働サービスの安定性や職業意識の欠如 →仕事の標準化や作業マニュアルの整備 ③時間帯が限定された雇用 →仕事、時間帯、技能レベルに応じた時間給の設定 ④就業調整(何らかの目的のために労働時間や労働収入を一定の範囲に抑えようとする行動)
〈就業調整と人的資源開発〉 就業調整の結果… <企業側>調整(要員計画)がしづらくなる <パートタイマー側>能力の向上意欲の低下 ☆社会保険制度を変えていくことへの検討が必要☆ ~学生アルバイトやフリーター~ ・学生アルバイトやフリーターも正規従業員に次ぐ戦力!!
〈パート・アルバイトと労働法〉 正規従業員との比較 項目 正規従業員 パート・アルバイト 労働保護法 適用 項目 正規従業員 パート・アルバイト 労働保護法 適用 適用(労働基準法・最低賃金法・男女雇用機会 均等法など) 年次有給休暇 有 所定労働日数に応じた比例付与(短日数パートの場合) 雇用保険 一定条件を満たす場合(労働時間と年収等) 雇用契約 定年制 雇止め容易(少なくない) 雇用契約の反復更新 (※使用者の解雇権の濫用)
☝ 〈パートと正規従業員の処遇差〉 パートの人事管理上の課題 ○パート間の処遇の公正化 ◎正規従業員とパートの間の処遇の公正化 同じ職場 パートの人事管理上の課題 ○パート間の処遇の公正化 ◎正規従業員とパートの間の処遇の公正化 同じ職場 正規職員 パート キャリア △即戦力ならず ◎戦力 時間換算による賃金 高い 安い 採用方法 転勤、職場配置転換や転勤 残業 職種特定 残業なし ●パートの勤労意欲の低下 ●離職率を高める可能性 働き方の違いによる面が処遇差として現れる場合がある。 キャリアのみを取り上げての賃金の比較は難しい。 ☝ パートにとって納得できるものであることが必要 ⇒ 本人の希望により正規従業員へ転換制度の機会を提供する。
3.派遣労働者の活用 〈派遣システム〉 派遣先 派遣元 →派遣元が派遣先の労働サービス需要を満たしうる労働者を探し、雇用 〈派遣システム〉 →派遣元が派遣先の労働サービス需要を満たしうる労働者を探し、雇用 し、派遣先企業に派遣するもの 労働者派遣契約 派遣先 派遣労働者 使用関係 (指揮命令関係) 派遣元 雇用関係 (労働契約関係)
〈派遣システムの特徴と活用方法〉 ・特徴 ・活用 派遣業 ①募集・採用・教育訓練のコストをかけず、即戦力となる労働者を確保できる。 ・特定労働者派遣事業:常用労働者(正規従業員)のみを派遣する常用型派遣 ・一般労働者派遣事業:常用労働者以外を派遣。派遣先が決まるまでは、労働 者と派遣会社に雇用関係がない登録型派遣 〈派遣システムの特徴と活用方法〉 ・特徴 ①募集・採用・教育訓練のコストをかけず、即戦力となる労働者を確保できる。 ②雇用に伴って発生する社会保険などの諸手続きは派遣元が行うので、派遣先 での事務管理は不要。 ・活用 ①一時的・季節的な業務量に対応して派遣システムを利用。 ②一時的な欠員を補充するために利用。 ③社内ではすぐに確保できない人材を派遣労働者を利用して埋める。
〈派遣労働者(登録型)の特徴〉 いることが条件 ・働きたい仕事や働きたい曜日、時間が 選択できる ・範囲や責任が明確 ・残業、休日出勤がない →女性が多い、即戦力となる能力を持って いることが条件 ・働きたい仕事や働きたい曜日、時間が 選択できる ・範囲や責任が明確 ・残業、休日出勤がない ・期間が限れる メリットを活かす=派遣労働者の勤労意欲を高める 登録型派遣メリット