USB2.0対応PICマイコンによる データ取得システムの開発

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Linuxを組み込んだマイコンによる 遠隔監視システムの開発
Advertisements

多入力パルス波高分析システムの開発 環境計測 小栗 康平  京都府立大学 環境情報学科 環境計測 卒論発表会.
高精度デジタル隔膜真空計 F-Tron High Accuracy Digital Capacitance Manometer
データ取得・解析ソフトウェア CRD分光法用プログラム 各¥600,000より (A/D変換ボード付の選択可)
入 出 力 管 理 オペレーティングシステム 6/26/09.
電気電子工学実験ⅢA コンピュータ応用 (2週目) 補足資料.
マイコン入門実践教育プロセス説明 第4システム部 ES443 塩島秀樹.
PCの情報を得る - 「システム情報」 ①「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システム ツール」→「システム情報」とクリックする。 ②左欄の項目を選択すると、右欄に情報が表示される。
近傍磁界を用いた廉価なモーションキャプチャ装置の試作評価
コンピュータ系実験Ⅲ 「ワンチップマイコンの応用」 第1週目
P,Q比が変更可能なScaLAPACKの コスト見積もり関数の開発
「まめだくん Ver.1.0」 特徴と利用方法.
Windowsを理解しよう! ーメンテナンスの薦めー.
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
FPGAを用いたMG3用 インターフェース回路の解説
USB2.0対応PICを用いたデータロガーの製作
PIC制御による赤外線障害物 自動回避走行車
卒論中間発表 Electronic signal over IP
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
人間とコンピュータの違い コンピュータ 人間
LabVIEWによる 地上気象観測データ 収集システムの開発
ディジタル回路 1. アナログ と ディジタル 五島 正裕.
神経すいじゃ君の素顔 ~回路の独立化と   パラレル通信の仕組み~.
5年 WAPM-1750D 「安定した無線LAN環境」を1台で構築 ICTを活用した授業で欠かせない 学校でのタブレット活用授業に最適
ー 第1日目 ー 確率過程について 抵抗の熱雑音の測定実験
ラック型おすすめの組み合わせ! Why OMRON UPS? BN150R HP社製サーバ×オムロン製UPS DL380 Gen9
組み込み向けCPU 小型デバイスに搭載されるCPU 特徴 携帯電話,デジタルカメラ,PDA,センサデバイスなど 小型 低消費電力 多機能
BW120T BW100T BW55T BW40T NEW 横置きでも見やすい 回転式LCD表示採用!
KiCadで IoT電子工作を はじめよう 補足資料
第8章 Web技術とセキュリティ   岡本 好未.
Android端末によるロボット制御とその評価
概要 Boxed Economy Simulation Platform(BESP)とその基本構造 BESPの設計・実装におけるポイント!
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
Linux リテラシ 2006 第4回 ネットワーク CIS RAT.
RT-Linuxを用いた 多入力パルス波高分析システムの開発
メカトロニクス 12/8 OPアンプ回路 メカトロニクス 12/8.
第8回 入出力装置1 インターフェース、ヒューマンデバイス
①浮上(RTB準備)→ 圧力センサー(水深)
肩たたきロボットの試作 T21R009 工学部 ロボット工学科  松下 拓矢 棒読みにならず話しかけるようにやる。
コンピュータを知る 1E16M009-1 梅津たくみ 1E16M017-8 小沢あきら 1E16M035-0 柴田かいと
1.コンピュータと情報処理 p.18 第1章第1節 2.コンピュータの動作のしくみ CPUと論理回路
LEGO MINDSTORMの車両の PCによる遠隔操縦
USB接続 簡易PICプログラマー 【特徴】 USBバスパワー PIC・AVR・フラッシュ(I2C・SPI) に対応
Make: Ogaki Meeting (2010/9/25-26)
大阪電気通信大学 工学部 電子機械工学科 入部正継
コイルのはたらき コイルの5つのはたらきについて説明.
実行時情報に基づく OSカーネルのコンフィグ最小化
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
無線動作角度計測ソフトウェア 肘・体幹軸などの角度が簡単・正確にわかる! θ θ 理学療法の研究者の皆様に!
リチウムイオンバッテリ搭載UPS! BL100T BL75T BL50T NEW 期待寿命10年
ユビコン環境構築のためのソフトウェアプラットフォーム ユビコン環境における化身話利用の可能性
Simulink で NXT を 動かしてみよう Simulink で NXT を動かす 微分値算出とフィルタ処理 ノーマルモード
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
Ibaraki Univ. Dept of Electrical & Electronic Eng.
PIC実習 ~PICを用いた電子工作~.
アナログ と ディジタル アナログ,ディジタル: 情報処理の過程: 記録/伝送 と 処理 において, 媒体(メディア)の持つ物理量 と
MIRS システム解説 (超音波センサボードとシリアル通信)
NFC Dynamic Tag “ST25DV“のご紹介
組込みシステムとは コンピュータ制御システム?
教育用放射線検出器の開発 立教大学物理学科4年 指導教員 07CB024F 川茂唯順 竹谷篤 07CB049K 高橋達矢 村田次郎
仮想マシンと物理マシンを一元管理するための仮想AMT
34 PICマイコンを用いた能動騒音制御系の製作
ユビキタスコンピューティング環境 を構築するための 小型無線ネットワークコンピュータの開発
システム玩具を 応用した環境計測システムの構築
理工学部情報学科 情報論理工学研究室 延山 周平
Cypress 不揮発性RAMロードマップ
電子ビームラインの構築と APDを用いた電子計測試験
天体電波望遠鏡の開発  研究者:福永 健司 共同研究者:笠原  良太.
ILC衝突点ビームモニターのための 読み出し回路の開発
アナログ と ディジタル アナログ,ディジタル: 情報処理の過程: 記録/伝送 と 処理 において, 媒体(メディア)の持つ物理量 と
Presentation transcript:

USB2.0対応PICマイコンによる データ取得システムの開発 環境計測 三宅洋

USB2.0対応 モジュールを内蔵 PICとは PIC(Peripheral Interface Controller) Microchip Technology Co.が開発したワンチップマイコン CPU、メモリ、A/D変換器などのモジュールを内蔵 自動車や電化製品の電子制御に利用 最新デバイス USB2.0対応 モジュールを内蔵

USBとは <特徴> ・ 最大127台のデバイスが接続可能 ・ 最大30 mまで延長可能 ・ ホットプラグにより再起動の必要なし USB(Universal Serial Bus) パソコン本体と周辺機器などの接続に用いる 高速シリアル通信規格 最も頻繁に周辺機器との接続に使用される通信規格 <特徴> ・ 最大127台のデバイスが接続可能 ・ 最大30 mまで延長可能 ・ ホットプラグにより再起動の必要なし ・ プラグ&プレイ機能により設定が自動

PICとコンピュータ間のデータ通信をUSBで行う 目的 PICとコンピュータ間のデータ通信をUSBで行う USB2.0対応PICを用いた データ取得システムの開発 USB通信機能を持ったPICデバイス USB接続周波数カウンタの開発 PICデバイスの同時制御

USB接続周波数カウンタとは USB通信機能を持つ周波数カウンタ <周波数カウンタ> 電気信号(パルス)の周波数を測定する計測機器 ・ パソコンとUSBで接続 ・ 計測データをUSB通信で送受信 <特徴> ・ 操作や表示をパソコンのディスプレイを使用   →小型、軽量 ・ 電力供給源にUSBのバスパワーを使用   →外部電源不要

⇒MPLAB IDE に統合可能なCコンパイラ USBフレームワーク ⇒標準USBプロトコル規格に準拠した ソフトウェア 開発環境(ソフトウェア) MPLAB IDE    ⇒統合開発環境 MPLAB C18コンパイラ    ⇒MPLAB IDE に統合可能なCコンパイラ USBフレームワーク    ⇒標準USBプロトコル規格に準拠した      ソフトウェア <USBフレームワーク> PICのUSB機能を実現するためのツール USB通信に必要なプログラムファイル一式  ・ USBデバイスを識別するためのID設定  ・ 送受信実行関数の定義        

USB2.0対応の28ピンPIC 正確な動作のためのシステムクロック パルスの整形と増幅のアンプ 周波数カウント用の1秒ゲートパルス生成 USB接続周波数カウンタの構成 PIC18F2550 標準デジタルIC  (74HCU04) クリスタル発振子 (20 MHz) 高精度発振器   (KTXO 12.8 MHz) USBコネクタ コンデンサ 抵抗    etc. USB2.0対応の28ピンPIC 正確な動作のためのシステムクロック パルスの整形と増幅のアンプ 周波数カウント用の1秒ゲートパルス生成

USB接続周波数カウンタの仕様 ・ 測定結果の記録 ・ グラフ表示 ドライバ → Windows標準内蔵USBドライバ PC側アプリケーション → Visual Basic で作成 ・ 測定結果のリアルタイム表示 ・ 測定結果の記録 ・ グラフ表示 基準値

正確な1秒を作る 12.8×106パルス=正確な1秒 USB接続周波数カウンタの原理 1/3 外部発振器を使用 周波数=1秒間のパルス数 ・ ソフトウェアで作られた1秒は不正確 ・ デットタイムを小さくしたい 外部発振器を使用 PIC内蔵のカウンタに 高精度発振器(12.8 MHz)のパルスを入力 12.8×106パルス=正確な1秒

アプリケーションで操作ボタンなどをクリック 受信した文字列データに対応した処理を実行 USB接続周波数カウンタの原理 2/3 アプリケーションで操作ボタンなどをクリック 受信データの 有無をチェック 文字列データ 文字列データ 受信した文字列データに対応した処理を実行 受信データを 表示、記録

12.8MHz発振器からのパルスを12.8×106回カウント後 USB接続周波数カウンタの原理 3/3 12.8MHz発振器からのパルスを12.8×106回カウント後 2つのカウンタをストップ 12.8×106カウント 2007カウント 文字列“START”を受け 同時に2つの カウンタが作動 カウント開始 [計測開始] ボタンを クリック 文字列 “START” 文字列“2007” 2つのカウンタをリセット後 さらにカウント開始 [2007Hz] と表示 “2007”を文字列 として送信

測定レンジ: 1 Hz~1 MHz 誤差 : 10-5程度(1MHzカウント時) 性能評価 <誤差要因> ※プリスケーラを1/8で使用することで 最大約50 MHzまでカウント可能 <誤差要因> 12.8 MHz 高精度発振器の温度特性 ±3 ppm/℃ 1℃の温度変化で 3×10-6 の誤差

最後に… 春山先生 斉藤先生 ありがとう御座いました m(_ _)m 御静聴頂きありがとう御座いました..

回路図 USBコネクタ システムクロック 発振器 外部入力

CDCクラス(Communication Device Class) USBをCOMポートに変換する機能を持った RS232Cエミュレータ CDCクラスを組み込む PICからもパソコンからもRS232Cで 接続されたデバイスとして使える <RS232C> 米国電子工業会によって標準化されたシリアル通信規格

今後の展望 計測開始 周波数カウンタ 発振器 “START” “データ” 計測結果 表示 カウンタ オシロスコープ