座席割り当てのアルゴリズム 列車のどこに座りますか: ・山や海など車窓の景色を眺めながら行きたい ・窓側(または通路側)に座りたい ・タバコの煙がないところ(タバコが吸えるところ) ・出入り口の近くには座りたくない ・子どもと一緒なのでトイレの近くに座りたい ・団体客と一緒または近くに座りたくない ・3人掛け席の真ん中に座りたくない ・車内の1箇所に固まって座りたくない
基本機能 <パターンサーチ> A B C D 2人要求 3人要求 AB または CD ABC または BCD A B C D 4人要求 ABAB または CDCD
<サーチ順サーチ> 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A B C D 要求人数が5人から14人の場合 座席の並んでいる順に連続して空いている席を探す <分散サーチ> 「パターンサーチ」、「サーチ順サーチ」で割り当てることができなかった場合
指定機能 ・禁煙指定 ・女性指定 ・段列指定 ・号車指定/座席位置指定 優先機能 ・中央部優先 ・窓側優先 ・未使用席優先 ・閑散期割付 ・団体旅客優先割当号車
列車ダイヤ 駅 5 4 3 2 1 列車 時間
まず、輸送計画(列車ダイヤ)を作成するためには、需要の予測をする必要があります。この需要予測を行う 2.1需要予測 まず、輸送計画(列車ダイヤ)を作成するためには、需要の予測をする必要があります。この需要予測を行う ために必要なデータとしてODデータと呼ばれるものがあります(O:Origin,D:Destination)。これは、ある駅から別の駅まで行くお客様が何人いるかを表したデータです。このデータは、例えば旅客流動調査や、自動改札の情報など、各種のデータから求めています。 輸送システムの現状と研究開発 JR東日本研究開発センター 先端鉄道システム開発センター 渡邊 貴志
このODデータをもとに、需要予測を立てることになりますが、大規模なシステムを使用するのではなく、各種のアルゴリズムを利用した分析手法を利用します。その手法の代表的なものとしては、1960年代にMITによって確立された四段階推定法などがあります。
2.2 車両の選定 需要予測等により輸送量が想定されると、次に線区の運転区間、時間帯の必要輸送力、お客様サービスなどを考慮して、使用する車種・形式、編成両数を決定します。これもシステムのデータベース等を利用しますが、経験豊かな人での仕事が主となります。 2.3 運転時分の算定 列車ダイヤを作成するためには、すでに決定された車両によって各々の駅間を何分で運転できるか分らなければなりません。この時分のことを基準運転時分といいます。基準運転時分は、列車を運転する場合の駅間における計画上の最小所要時分のことです。
この時分を算出するために必要となるのが、運転曲線図と呼ばれるグラフです。運転曲線図は、列車の走行状態をグラフ化したもので、列車の距離と速度の関係を表しています。一般的には、「ラン・カーブ」と呼ばれています。 R東日本では、この運転曲線を作成するシステムとして、1992年に運転曲線作成システム「ヘラクレス」を開発しました。ヘラクレスでは、図1のように、線路データ(距離、勾配、曲線等)と車両データ(加減速性能等)を基礎データとして管理し、与えられた条件下のもとで最小運転時分の運転曲線を作成します。また、この運転曲線をもとに、基準運転時分表を作成します。
緩急分離型ダイヤ 緩急結合型ダイヤ
列車順序変更
問題の規模と解空間の大きさ 駅数:10 列車数:10(各停5、急行5) 決定変数:Xie の数 40(=8×5) 駅数:10 列車数:10(各停5、急行5) 決定変数:Xie の数 40(=8×5) 解空間の大きさ:2 40 ≒ 1012 (1兆) 駅数:12 列車数:16(各停8、急行8) 決定変数:Xie 80(=10×8) 解空間: 2 80 ≒ 1024 (1兆×1兆)
車両運用計画
乗務員運用計画
運転整理問題 列車ダイヤに乱れが生じた際に、それによる損失を最小に抑えるように計画ダイヤの変更を行う。 <運転整理の手段> 列車ダイヤに乱れが生じた際に、それによる損失を最小に抑えるように計画ダイヤの変更を行う。 <運転整理の手段> ・順序変更レベル (列車順序変更、着発時刻変更) ・運用変更レベル (列車運用変更、着発番線変更) ・運休レベル (運休、増発、途中折り返し、等)