プレゼンテーションの3つの技術 1 内容構成技術 3つの技術とは? 2 スライド作成技術 3 デリバリー技術 鈴木慎也

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Microsoft PowerPoint IT講習会 /22 (Tue) テックサポーター 熊谷武将.
Advertisements

情報活用基礎 プレゼンテーション 1日目 2006 年度版. プレゼンテーションの予定: 3 回分 1 日目 : 7 月 10 日 ● テーマを決める(内容は自由) ● アウトラインを作る ( 話す内容も考えながら) 2 日目 : 7 月 24 日 ● アウトラインを練りスライドにする ● リハーサルをしてみる.
生体情報論演習 - PowerPoint の使い方 京都大学 情報学研究科 杉山麿人.
IT 講習会 -PowerPoint- テックサポーター 板垣翔大. 目次  PowerPoint とは?  PowerPoint を起動しよう  基本操作を知ろう  SmartArt で情報の「見える化」  伝わるスライドのために  スライドショー  得する小技 IT 講習会 -PowerPoint-
Microsoft PowerPoint IT講習会 /9 (Mon) テックサポーター 佐藤 諒.
コンピュータプラクティス I 口頭発表 水野嘉明
プレゼンテーションソフトPowerPointの使い方
プレゼンテーションの技法2 - 効果的なスライド作成 -
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
15秒のプレゼンテーション CMを研究しよう!
第11章 プレゼンテーションの基本スキル 1 プレゼンテーションとは 2 プレゼンテーションの種類と特徴 3 プレゼンテーションツール
プレゼンテーションソフトを使ってみよう! MicroSoft(マイクロソフト)社製
日本語 プレゼンテーション の作成 パリ第7大学 LCAO 中村 弥生 はじめまして、パリディドロ大学の中村です。 本日は・・・
早稲田大学 山名研究室OB 糟谷 勇児 (名前と所属を入れよう)
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
Microsoft PowerPoint98 Netscape Communicator 4.06[ja]
パワーポイントの基本操作 日付 所属 氏名.
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
パワーポイントの基本操作 日付 所属 氏名.
Microsoft PowerPoint IT講習会 /15 (Mon) テックサポーター  川田 拓.
王 刚 深圳职业技术学院 外语学院 (名前と所属を入れよう)
第1章 第3節 情報機器を活用した表現方法 3 プレゼンテーションをつくる 4 プレゼンテーションの実施と評価
レポートの作成 効果的な発表の仕方.
しらばす。 後期第2回目 和泉 M601 18:00~. しらばす。 後期第2回目 和泉 M601 18:00~
プレゼンテーションの方法 浅川伸一
情報処理 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田 ここはメモを書く欄。
情報処理入門A・B 第8回 プレゼンテーション支援ツール
Microsoft PowerPointを使ってみよう
マイブームを プレゼンテーションしよう! 高校1年 社会と情報④.
IT講習会 ~PowerPoint~ (Wed) Edited by KON
プレゼンテーションの技法 諏訪邦夫.
勝てる プレゼンテーションの基本 石原進(静岡大学創造科学技術大学院) 2006/4/7 改訂.
ICT活用指導力向上研修会 ~児童生徒の情報活用能力を高める指導方法~
できるだけ簡単に プレゼンテーションスライドを 美しく作る方法とは? 参考文献
プレゼンテーションの仕方 学籍番号:?? 名前:?? 2017/3/17.
共通科目「情報(実習)」 第7回 プレゼンテーション資料作成 標準表示中は矢印下でスライド移動
できるだけ簡単に プレゼンテーションスライドを 美しく作る方法とは? 参考文献
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
 パワーポイントによる教材作成    校内研修提示資料.
できるだけ簡単に プレゼンテーションスライドを 美しく作る方法 片山なつ 日本女子大学・理学部 参考文献
2006年度版 発表の技術 2006年12月12日 情報学科・CS専攻 後藤滋樹研究室.
<4日目内容> 今後のスケジュール HP更新内容の確認 課題の確認 (i-sys) 高原のプレゼン 2回目
情報処理基礎A・B 第6回 続・ワープロソフト入門 構造を持つ文書作成と その支援機能の活用
プレゼンテーションの方法 山澤成康.
<参考資料> 見やすいパワーポイントの作り方のポイント
PowerPointとは? 百聞は一見しかず! プレゼンテーションソフトウェア 今、使っているこれがそうです!
パワーポイント資料の作り方 2008年10月9日 医療福祉学科  長崎 和則.
情報コミュニケーション入門b 第5回 プレゼンテーション支援ツール入門
プレゼンテーションの技法1 - 基本的な考え方 -
Microsoft PowerPoint IT講習会 /5 (Wed) テックサポーター  佐藤 諒.
受講日:   月  日 暗黙知の見える化ワーク 第1回 コミュニケーションとは.
パワーポイントの 作り方&発表方法 渡辺隆行 2003年5月.
上手なプレゼンテーションの方法 1DS05183M 川上泰生.
<4日目内容> 今後のスケジュール HP更新内容の確認 掲示板の開設 原発についての討論 2回目 プレゼンテーション方法論の講義
プレゼンテーションの方法 浅川伸一
「水俣市の取り組み」に対する意見発表 ○鈴木慎也 構成 〒 福岡市城南区七隈 福岡大学工学部社会デザイン工学科
プレゼンテーションの技法3 - リハーサルと発表 -
1.行きかう生徒たちに自分から 元気よく挨拶をする 生徒を一人の人間として認め、 自身も生徒に印象つける
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
情報コミュニケーション入門e 第6回 プレゼンテーション 支援ツール入門
PowerPointによるスライドの作成 文教 花子
発表方法の注意事項 FC 水野.
新入社員トレーニング 発表者名 発表日 このテンプレートは、トレーニング資料をグループ設定で紹介するための開始ファイルとして使用できます。
プレゼンテーションの3つの準備 1 スライド設計 3つの準備とは? 2 スライド制作 3 リハーサル 鈴木慎也
情報A 第19回授業 06情報伝達の工夫 プレゼンテーションソフトウェア
見やすいプレゼンテーション資料 金子邦彦.
情報処理 II 第11回の教材 プレゼンテーションソフト PowerPoint 高知大学 共通教育 理学部 対象 担当:塩田
論理回路製作実験 発表ガイダンス 発表者氏名 秋田工業高等専門学校 電気・電子・情報系.
現代日本論演習 I 現代日本文化に関する論文講読
黒部 五郎(Goro Kurobe) 13990789 富山大学自然資源学部
Presentation transcript:

プレゼンテーションの3つの技術 1 内容構成技術 3つの技術とは? 2 スライド作成技術 3 デリバリー技術 鈴木慎也 〒814-0180 福岡市城南区七隈8-19-1 福岡大学工学部社会デザイン工学科水理衛生工学実験室 E-mail: ssuzuki@fukuoka-u.ac.jp 3つの技術とは? 1 内容構成技術 2 スライド作成技術 3 デリバリー技術 2007特別講座:「プレゼンテーション」 出典:「ロジカルスキル研究所HP http://www2u.biglobe.ne.jp/~kurapy/」

1 内容構成技術 1-1 最初に全体像と総論を示す 説明内容: 1-2 スライドの最初に要点を述べる 1-3 情報を明確に関係づける 1-4 正しく並列する 1-5 情報を絞る

1-1-1) 最初に全体像と総論を示す ・全体構成:「総論-各論-結論」 →最も言いたいことを最初に 1) まず、何を述べるかを述べる(総論) 2) 次に、それを述べる(各論) 3) 最後に、何を述べたかを述べる(結論) 悪い例: 「本プレゼンテーションでは、国際貢献について日本とカナダを比較します。」 よい例: 「本プレゼンテーションでは、国際貢献について日本とカナダを比較し、~であることを明らかにします。」

1-1-2) 最初に言いたいことを述べる理由 1) 話の先が分かれば理解しやすい 2) 「最初」と「最後」が強調ポジション 3) 聞き手が最後まで聞いてくれる保証はない ※ 長いプレゼン:各章ごとに総論-各論-結論

1-2 スライドの最初に要点を述べる ・スライド毎でも、言いたいことを最初に 1) まず、何を述べるかを述べる(総論) 2) 次に、それを述べる(各論) 3) 最後に、何を述べたかを述べる(結論) ・プレゼンテーション:以下の手順の繰り返し 1) スライドをめくる 2) ポイントを述べる 3) 詳しく説明する 4) まとめる

1-3 情報を明確に関係づける ・各スライド間で、関係を明確にする ※ 離れた箇所での情報の対応:特に注意

1-4 正しく並列する ・並列させるとき、以下に注意して並べる 1) 同じ種類の物を 2) 同じレベルで 3) 同じ形で 4) 意味ある順番に ※ 異なる種類のものが並んでいると論理性がおかしくなる

1-5 情報を絞る ・ポイントを絞る →情報過多:不要な情報で重要な情報がぼける ×: 情報を削って時間内に納める ○: 情報を付加して時間内に納める ・3を基調に考える:情報を絞りやすくなる →各論では3つのポイントを述べ、 →各ポイントをさらに3つに分けて説明する

2 スライド作成技術 2-1 現在の位置を確認する 説明内容: 2-2 情報を詰め込みすぎない 2-3 図やグラフ、イラストを活用する 2-4 適切な色を使う 2-5 アニメーションを使う

2-1 現在の位置を確認する ・トピックが変わるとき →全体の中のどこを話しているか示す 1) 項目が次に移ることを示す 2) 境目がはっきりする 3) 全体に対する位置づけも明確に ・目次を活用した例                                                                                          ・図を活用した例

2-2-1) 情報を詰め込みすぎない →理解しにくくなる、印象に残らなくなっていく ・文章ではなく、キーワードを書く 1) プレゼンター:文章を読もうとして、アイコンタクトができない 2) 聴衆:文章を読もうとして、プレゼンターの話を聞かない ・1スライド1トピックに限定 ※ 1枚のスライドで説明しきれない場合:概要から詳細へと展開

2-2-2) 情報を詰め込みすぎない ・フォントの大きさや行間:28ポイント以上 ※ 参考例 32ポイント ・図は単純化する 28ポイント リアルな図:細部まで目に入る、肝心なポイントを強調できない イラスト:逆効果の場合もあるので、使いすぎに注意 ※ 参考例 32ポイント 28ポイント 24ポイント 20ポイント 14ポイント

2-3 図やグラフ、イラストを活用する ・可能な限り図やグラフ、イラストを活用する →視覚も使えば、より理解しやすくなる 1) 文章は図解する 2) 数値はグラフ化する 3) ポイントは言葉等で強調する 4) 凡例はできるだけ使わない 5) 適切なグラフを使う

2-4 適切な色を使う ・聴衆がスライドを見やすいように配色にも注意 →背景を暗くする:落ち着いた雰囲気 ※ プロジェクタが暗いと見えにくくなる →背景が明るい方が無難 ・表示される色:PC v.s. プロジェクタ →差がある ※ 黒を背景にしたとき赤い字:PC上ではっきり見えても、プロジェクタでは見づらくなる

2-5-1) アニメーションを使う ・パワーポイント:アニメーションを効果的に使う →話している箇所を強調できる →ポインターを使う必要がない →流れや動きも表現できる ※ プロセスの説明では特に有効 →余分な情報を隠す ※ PowerPoint 2002以上 かなり複雑な動作も可能 ※ PowerPoint 2002と下位バージョン:完全互換ではない

2-5-2) アニメーションを使う ・うまく使って、効果的な演出を心がける 1) スライドの切り替え時に効果 2) 項目を1つずつ出す 3) 新しい項目を表示→古い項目を淡い色に (現在の項目の強調) 4) 項目を強調する

2-5-3) アニメーションを使う ・使いすぎるとうるさい →意味もなく派手なアニメーションを使わない ・アニメーションには方向がある →話の流れに沿った方向で表示 ※ 例えば、右矢印は左から右に表示させるのが自然

3 デリバリー技術 3-1 アイコンタクトする 説明内容: 3-2 聞き取りやすい発声をする 3-3 ボディーランゲージを使う 3-4 和やかな雰囲気を作る 3-5 ポインターを効果的に使う

3-1 アイコンタクトする ・聴衆の目を見ながら話す →親しみ、信頼感、自信 →最初は恥ずかしいが、慣れれば自然に ※どうしても恥ずかしい場合:聴衆の口元をみる 1) 聴衆が少ないとき:一文につき一人と目を合わせる ※ 一文ごとに目を合わせる人を変えていく 2) 聴衆が多いとき: ※ 全体を9分割して、ランダムに視線を振る(9分割法) ※ 聴衆全体をZ字を描くように見渡す(Z法)

3-2 聞き取りやすい発声をする ・プレゼンテーションの中では意外と大きな役割 →聴衆は信頼感を感じる →重要なプレゼンテーションの前:発声練習 1) 大きな声で 2) はっきりと 3) 抑揚を付けて 4) 非言語(あー、えー)なしで ※ 非言語を気にするあまり、声から熱意が消えては逆効果 ※ 発声の究極のポイントは熱意 熱意があれば、自然と声は大きく、抑揚もはっきりする

3-3 ボディランゲージを使う ・効果的に使うと単調さが防げる →どんなに発声がよくても直立不動では単調に →単調なプレゼンテーション:緊張ゆるみ、眠気を →体を動かすことは、リラックスにもつながる 1) 自然な姿勢で 2) 自然に動かす(大げさな動作は不自然) 3) 時々、前後左右に動く

3-4 和やかな雰囲気を作る ・聞き手の緊張を緩和する →聞き手の心のバリアを取り払う 1) 笑顔を見せてから話しはじめる 2) ジョークから入る 3) 聴衆に質問する

3-5 ポインターを効果的に使う ・うまく使うと理解の手助けになる ・ポインターでの指示は、次の手順で行う Show スライドを指示する See 聴衆に向き直る Speak 説明する

Thank you very much for your attention! 以上で終わりです ・ご清聴ありがとうございました Thank you very much for your attention!