フィールドスタディ後の 教育と報告書作成 東洋大学 国際地域学部 子島進 秋谷公博
1 国際地域学部の海外研修 08年度は、フィリピン(2校)、タイ、韓 国で実施(イギリスは休止)。 フィリピンとタイでは、「コミュニティ 1 国際地域学部の海外研修 08年度は、フィリピン(2校)、タイ、韓 国で実施(イギリスは休止)。 フィリピンとタイでは、「コミュニティ 開発」に関する研修を実施。共同での報 告書作成に取り組んだ。
2 課題 研修で学んだこと(英語による講義、 スラムでの調査)の理解を深める。 コミュニティ開発に関する質の高い 報告を作成し、情報発信する。
3 研修地域 地図2:タイ http://www.sekaichizu.jp/atlas/eastern_asia/country/thailand.html 地図1:フィリピン http://www.sekaichizu.jp/atlas/eastern_asia/country/phillipines.html
フィリピン大学セブ校コース ・テーマ:Community Development and Urban Poor in Cebu City ・期間:08年8月31日~9月12日 ・参加学生数:18名
・テーマ:City Planning and Community Development ・期間:08年8月31日~9月13日 チュラロンコン大学コース ・テーマ:City Planning and Community Development ・期間:08年8月31日~9月13日 ・参加学生数:10名
4 調査地と研修内容の類似
英語による発表(最終日)
1 「がんばった」という充足感の一方で、得た情報は断片的で不精確(難度の高い講義、短い調査期間)。 5 秋学期開始直後の学生の状況 1 「がんばった」という充足感の一方で、得た情報は断片的で不精確(難度の高い講義、短い調査期間)。 2 英語のプレゼンを改めて日本語でおこなってみると、理解の不十分さ、不正確さが明らかとなる。
6 事後学習のスケジュール 国際地域学科2年の秋学期のゼミ 1 グループ発表、意見交換 2 新聞原稿の作成(フィリピン) 3 報告書の分担執筆 4 合同発表会、意見交換
合同発表会
7 学生の取り組み状況 1 出席状況は概して良好。国際観光学科の2名がフィリピンのゼミに自主参加(単位外の取り組み)。 7 学生の取り組み状況 1 出席状況は概して良好。国際観光学科の2名がフィリピンのゼミに自主参加(単位外の取り組み)。 2 2名が英語論文の「自主ゼミ」に参加。
8 成果 1 地域への情報発信。上毛新聞シャトルにおける10回連載(フィリピン) 2 質の高い報告書の作成(先行研究の引用、写真の適切な使用) 3 テーマである「コミュニティ開発」について、2地域の事例から共通性と差異を具体的に確認
9 今回の課題 1 最終稿の段階でも、内容面での明らかな誤りが散見された。誤字脱字はかなり多かった。学部移転で春休みは指導できず、教員が修正。 2 ゼミ内容がやや平板。もう少しヴァラエティに富んだ構成で、学生の関心を喚起する工夫が必要。 3 09年5月の「ふりかえり」で、報告書を通読してきた学生がいなかった。
10 今後の展望 1 報告書作成から「ふりかえり」までのコンパクトなスケジュールの確立 2 事後教育における外部講師の招聘、現地大学からの遠隔講義の実施 3 情報発信と記録の蓄積 →複数の大学による「公共財」としてのデータベース構築(報告書PDF化)