英米法I 最近の連邦最高裁判決から見るアメリカ法の動向 #01 イントロダクション&概観

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英米法I 最近の連邦最高裁判決から見るアメリカ法の動向 #01 イントロダクション&概観 2012年8月27日~31日 筑波大学大学院ビジネス科学研究科 会沢 恒 (北海道大学)

連邦最高裁(合衆国最高裁判所Supreme Court of the United States)の位置付け の特殊性 取扱分野との関係で 事件処理との関係で

http://www. massachusettscriminaldefenseattorneyblog http://www.massachusettscriminaldefenseattorneyblog.com/United%20States%20Supreme%20Court.jpg

連邦裁判所組織図 http://www.library.unt.edu/govinfo/assets/images/judicialorg.gif

州裁判所組織図:アラバマ州 http://wlwatch.westlaw.com/aca/west/statecrtorg.htm

9名の裁判官(justices) → 単一の合議体 概観 9名の裁判官(justices) → 単一の合議体 1名の長官/首席裁判官(Chief Justice)と8名の陪席裁判官(Associate Justice);但し司法判断に関する権限は原則同じ 大統領による指名 → 議会上院による承認 終身制 いずれも連邦司法部の裁判官については下級裁判所も同様

∴5名の裁判官の賛成で法廷意見(opinion of the Court)/多数意見(majority opinion)を形成 ←→少数意見 同意意見(concurring opinion) 相対多数意見(plurality opinion) 結論同意意見(concurring in the judgment) 反対意見(dissenting opinion)

http://www.alexanderz.net/scotus/images/justices.jpg

Roberts, John G., Jr. 1955 2005 by Bush (jr) (R) Scalia, Antonin 1936 1986 by Reagan (R) Kennedy, Anthony 1936 1988 by Reagan (R) Thomas, Clarence 1948 1991 by Bush (sr) (R) Ginsburg, Ruth Bader 1933 1993 by Clinton (D) Breyer, Stephen G. 1938 1994 by Clinton (D) Alito, Samuel Anthony 1950 2006 by Bush (jr) (R) Sotomayor, Sonia 1954 2009 by Obama (D) Kagan, Elena 1960 2010 by Obama (D)

1年に約80~90件のfull opinionつき判決 10月開始~翌年6月までの開廷期(term) 1年に約80~90件のfull opinionつき判決 ←裁量上訴制度certiorari 連邦裁判所からの上訴事件 州裁判所からの上訴事件 上訴を採り上げなかった、という事実の評価

法源 もっぱら、連邦法上の問題のみ すなわち ただし 連邦政府の限定的性格 U.S. Const. art. I., §8