5年間全体の計画と平成17年度の研究計画について

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平成16年11月26日 (金) 第822回地震研究所談話会1 新潟県中越地震緊急観測 中越地震緊急観測グループ報告者:平田 直 謝辞:本調査研究は科学研究費補助金(特別研究促進費) 「 2004 年新潟県中越地震の余震に関する調査研究」の補助を受 けています。 一部の研究は、科学技術振興調整費・緊急研究「平成.
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セッション3:最近のミスマッチの実例分析 実例2:地震予知 地震予知情報発信のされ方について 予知研究の現場から
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断層の準静的モデルの構築と 歪蓄積過程に関する研究 断層モデル等の構築 (1)活断層の準静的モデル 橋本・大谷(京大防災研)
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日本における中規模以上の地震発生タイミングの衛星画像からの把握について
2019年5月10日日向灘の地震 地震概要(気象庁発表資料より) 2019年5月10日8時48分 マグニチュード:6.3(暫定値)
2018年9月6日胆振地方中東部の地震 (試作版:地震発生から12時間以内の公開を想定)
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防潮堤における各地震動の比較検証(PSI値など)
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5年間全体の計画と平成17年度の研究計画について 2005年9月29日運営委員会  資料11 断層モデル等の構築 5年間全体の計画と平成17年度の研究計画について 京都大学防災研究所 5年間全体計画 近畿圏において、阪神・淡路大震災級の被害をもたらす大地震を発生させる仕組みを解明するため、広角反射法・屈折法地震探査等の大深度弾性波探査による大規模な地殻構造の調査研究を行い、深部反射法(東大地震研究所担当)の結果と組み合わせて、当該地域の地殻・地盤構造、震源断層の形状や特性、地震波速度構造を明らかにする。これらの調査にもとづき、高精度の地震動予測を行うための断層モデル等を構築する。

研究項目 (1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究(西上欽也) (2)断層の準静的モデルの構築と歪蓄積過程に関する研究(橋本 学) (3)強震動予測高精度化に関する研究(岩田知孝) [1] 平成16年度までの研究成果 [2] 平成17年度の研究計画

3D速度構造インバージョン Vpの結果.左から 5km, 10km,15km Vsの結果.左から 5km, 10km,15km (1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究 3D速度構造インバージョン Vpの結果.左から 5km, 10km,15km 大見-2 Vsの結果.左から 5km, 10km,15km

(1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究 活断層の深部形状モデルに関する研究 A B 澁谷:JHD法により再決定した震源分布 2004年新潟県中越地震の本震断層面に沿う散乱強度の分布。○:散乱強度が平均より高い、●:平均より低い。青い領域:本震の主な破壊域(浅野・岩田、2005)。本震の破壊は断層面上の不均質の強い領域で開始し、相対的に均質な領域において大きなすべりを生じるというモデルを示唆する。

活断層における地震活動特性の不均質性に関する研究 (1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究 活断層における地震活動特性の不均質性に関する研究 活断層帯における定常微小地震活動、b値の空間不均質 地震の低活動域 ⇒アスペリティの可能性

残差変動場を説明する北傾斜/上部固着MTLモデル (2)断層の準静的モデルの構築と歪蓄積過程に関する研究 残差変動場を説明する北傾斜/上部固着MTLモデル

(2)断層の準静的モデルの構築と歪蓄積過程に関する研究 剛体回転・すべり欠損モデル 結果 (OBS-CAL) 西村・他

2002年デナリ地震、デナリ断層からトチュンダ断層への動的な破壊の乗り移り:断層分岐の理論の実験 (3)強震動予測高精度化に関する研究 2002年デナリ地震、デナリ断層からトチュンダ断層への動的な破壊の乗り移り:断層分岐の理論の実験 (1)テクトニックな応力Smaxの方向Y = 70deg. 分岐断層動力学モデル 破壊パラメタの設定 Smax J = -15deg. = 70deg., 非常に高角:Ratchkovski, 2003 →トチュンダ断層が破壊により適している Y = 70deg. (2)破壊速度: vr= 0.8cs 破壊速度 vr= 0.8cs 滑り分布 分岐角度 逆解析から得た運動学的モデルAsano, Iwata & Irikura, 2005 シミュレーション結果 破壊速度 (3)分岐角度:J = -15deg. 破壊面の乗り移りが再現された 問題点:破壊速度は乗り移り後により高速化→応力一様の仮定 Harsha, Dmowska, Rice and Kame, 2004

堆積盆地構造モデルによるサイト特性評価と経験的サイト特性の比較 (3)強震動予測高精度化に関する研究 堆積盆地構造モデルによるサイト特性評価と経験的サイト特性の比較 観測点毎の再現性の評価 灰:経験的サイト特性(記録から評価) 黒:モデルによる理論増幅特性 左:深部構造のみ,中:浅部構造のみ,右:深部+浅部

2004年紀伊半島南東沖地震 大阪盆地内の観測点での波形比較 (3)強震動予測高精度化に関する研究 2004年紀伊半島南東沖地震 大阪盆地内の観測点での波形比較 須磨 六甲Is. 此花 尼崎 福島 森河内 弥栄 ※見かけ上の振幅:赤青地点の2倍 上鳥羽 奈良四条 交野 太子 茨木白川 森河内 阿倍野 大阪市大 堺 忠岡 田尻

断層モデル等の構築 第2期の研究項目の連関と平成17年度の計画 断層モデル等の構築 第2期の研究項目の連関と平成17年度の計画 大規模地殻構造調査 ボーリング調査 (2)断層の準静的モデル・歪蓄積過程 (3)震源モデルの構築 (3)地下構造モデルの構築(近畿圏強震動予測のための地下構造モデル) (1)地殻構造・地震活動 私のところの受け皿を書いているのですが,使えそうになかったらとばしてください. 近畿圏地殻構造モデル   地震記録による検証 震源断層モデル(活断層の不均質構造)   有馬・高槻構造線   東南海・南海地震 (3)強震動予測 ・プレート境界地震 ・内陸地殻内地震

花折断層、有馬高槻構造線、等を含む近畿圏の活断層について、散乱波トモグラフィーの解析を行い、各活断層の地震破壊に関わる深部構造モデルを作成 (1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究 活断層の深部形状モデルに関する研究 Depth 0-5 km 5-10 km 花折断層、有馬高槻構造線、等を含む近畿圏の活断層について、散乱波トモグラフィーの解析を行い、各活断層の地震破壊に関わる深部構造モデルを作成

活断層における地震活動特性の不均質性に関する研究 (1)自然地震・制御震源を用いた内陸活断層の深部モデルと地殻内3次元構造モデルの構築に関する研究 活断層における地震活動特性の不均質性に関する研究 琵琶湖西岸断層帯 北部(知内,饗庭野,上寺,勝野断層)は低活動。 中部(比良,堅田断層)は活動的。 南部(比叡,膳所断層)は低活動。 深さ分布 5~20 km。 花折断層付近で屈曲し,琵琶湖へ向かって深くなる。 下限がシャープ。 琵琶湖西岸の断層帯、有馬高槻構造線について、震源再決定とb値の空間分布をマッピングし、その結果に基づいて、各断層におけるアスペリティや破壊開始点の推定を行う。

MTL-GPS観測とGEONETによる変位速度 (2)断層の準静的モデルの構築と歪蓄積過程に関する研究 MTL-GPS観測とGEONETによる変位速度

水平速度と上下速度から推定されたすべり欠損分布 (2)断層の準静的モデルの構築と歪蓄積過程に関する研究 水平速度と上下速度から推定されたすべり欠損分布

(3)強震動予測高精度化に関する研究 探査結果を盆地構造モデルに取り入れる 香川・他(2002)の大阪構造モデル 平成16年度の近畿圏探査測線 大阪湾-鈴鹿測線 S波探査結果

3次元速度構造モデルの高精度化と不均質性の検討 (3)強震動予測高精度化に関する研究 3次元速度構造モデルの高精度化と不均質性の検討 継続時間(振幅)を表現できていない WKYH05 FKS 2004年9月5日紀伊半島沖の地震(前震)の差分法シミュレーション結果と観測記録の比較 1.3次元速度構造モデル(伝播速度・層境界形状)の改良 2.速度構造の不均質性の検討 →不均質構造による散乱の影響を考慮 2004/9/5前震の震央 層境界 層内での不均質 不均質な速度構造モデル

(3)強震動予測高精度化に関する研究 想定東南海・南海地震の強震動シミュレーション 大阪・奈良・京都盆地等のモデル高度化 震源モデルの高度化 地殻構造モデルの高度化