音楽がもたらすもの what music brings about 指導教員 福島重廣 教授 芸術情報設計学科 03523 萩田 晃一郎
目次 1、研究背景 2、研究内容(現代音楽とその歴史) 3、研究内容(音楽とビジネス) 4、考察 ~音楽における自己表現~ 5、まとめ 6、参考文献
研究背景 私たちの身の回りには音楽が溢れている。 自分自身の人生においても音楽は欠かせないもの。 本研究では、世界中で愛されている音楽について、その歴史を辿っていくと共に、ビジネスとしての音楽の在り方の調査を通し、“音楽とは何なのか”という問に対しての答えに近づくことを目的としている。
研究内容(現代音楽とその歴史) 日本音楽 明治 大正 昭和 自由民権運動における主張を盛り込んだ歌、『演歌』の誕生した。 歌謡曲第一号『カチューシャの唄』の誕生。(その後の日本の流行歌として長く続いたヨナ抜き単音階の前駆をなすものであった。) 昭和 アメリカやイギリスの影響を受けたレコード産業の発展。 テレビ・ラジオ・映画産業との連携が深まる。
研究内容(現代音楽とその歴史) アメリカ音楽 『ゴスペル』 キリスト教の賛美歌であるが、17世紀初頭、アメリカに強制連行されたアフリカ人を管理し服従させるためにあてがわれた背景を持つ。 『R&B』 黒人大衆向けの音楽。 『ソウル』 定義は難しいが、現在ではセキューラ・ミュージックを指す言葉として定着している。
研究内容(音楽とビジネス) 著作権の始まり『クィーン・アン法』 日本における最初の著作権法『版権条例』 『再販売価格維持行為』(生産者が卸売業者に対して商品の再販売価格を指示し、それを厳守させる制度) CDの制作と販売 世界における日本のマーケット(レコード売上第2位) レンタル制度
考察 ~音楽における自己表現~ アブラハム・マズローが唱えた欲求段階説によると、“音楽で自己表現すること”は五段階のうちの最上位にあたる『自己表現の欲求』と捉える事が出来る。 しかし、低次の欲求である自我・親和・安全の欲求、さらには最下位にあたる生理的欲求が満たされない苦しみなどを表現した音楽も存在している。
考察 ~音楽における自己表現~ “音楽で自己表現すること”は自己表現の欲求でありながら、それと同時に生理的、つまり人間という生き物が生きていく為に必要とする根源的な欲求としての性質を備えているのではないか。
考察 ~音楽における自己表現~ 楽曲の制作 『ハピネス』 楽曲の制作 『ハピネス』 忘れたくない思い出を曲に閉じ込めることによって、新鮮なままの当時の記憶を思い出させてくれるものとなった。 誰かに音楽として伝えることで、その想いを他人と共有することが出来、また新たな幸せのカタチをつくるきっかけとなるのではないか。
まとめ 音楽業界をはじめとする日本のありとあらゆる物は、戦後の資本主義経済に置いて急激に変化し、発展を遂げた。 時代の流れと共に音楽が果たす役割は変化してきた。 肝心の人の心は豊かになったのか。 豊かさを求め過ぎた代償は大きすぎる。
まとめ 未来を見据える私たちに必要なものは何? 今を知り、過去から学ぶこと 過去を思い出させてくれるものの一つに音楽が挙げられる。 人は過去を思い出すことでその歩みを一瞬止め、今の自分を振り返ることが出来る。 音楽には人をそうさせるのに十分な力を持っている。 過去を思い出させる存在としての音楽があり続けることが出来れば、私たちは今を忘れずに未来へ進むことが出来る。 そんな音楽が人々を幸せにし、人と人、又は人と未来を繋ぐものであって欲しい。
参考文献 社会法人日本レコード協会ホームページ http://www.riaj.or.jp/index.html 社会法人日本レコード協会ホームページ http://www.riaj.or.jp/index.html Wikipedia http://ja.wikipedia.org 「音楽が聴けなくなる日」 服部克久 平凡社 (1996/12) ISBN-10: 458282420X ISBN-13: 978-4582824209 「ポピュラー音楽は誰が作るのか」 生明俊雄 勁草書房 (2004/08) ISBN-10: 4326652950 ISBN-13: 978-4326652952 「アメリカ音楽ルーツガイド」 鈴木カツ 音楽之友社 (2000/6/28) ISBN-10: 4276236525 ISBN-13: 978-4276236523 「音楽業界」 麻野勉 経営出版