私たちはどうして虐待をしてしまうのか? 誰もが利用者の生活が豊かになることや社会参加を願って福祉の仕事に就いていると 思います。初めから虐待しようなんて思って仕事に就いている人はいないはずです。 ○愛情というエネルギーはとても大きい →自分の思うようにいかないと怒りになります。 ○自己欲・支配欲のエネルギーはとても大きい →自分の思うようにしたいと画策します。 ○社会性の高さ・組織の考え方 →「べき」という思考に囚われてしまいます。
価値観が虐待に・・ ○福祉・医療の現場では、「手法・価値観」や「仕事観・人生観」の違い によって起こる衝突があります。 ○現場の一人ひとりに「こうあるべき」というものがあって、現実や事 実が自分がもつ「こうあるべき」と違うことが目の前で起こると、そ のギャップに怒りの感情が生まれ、相手をコントロールするための 行動をとります。 相手が利用者であれば、虐待につながってしまいます。 ○衝突すると、勝つことによって自分の力を証明したい。 私たちは、相手を屈服させるために、怒りという感情を使ってしまう。 ことがある。実は、怒りは私たちの意思で出し入れ可能な「道具」
コアビリーフ ○コア・ビリーフは、誰もがもっている「自分が正しいと思っている信念・価値観」のことです。 「時間通りに業務を行わないといけない」、「遅刻しないのは当然だ」など~すべき、〜するのは 常識だといった自分の中にある価値観をコアビリーフといいます。 ○人は、なにか出来事に遭遇したとき、それを自分の中にあるコアビリーフに照らし合わせて正し いか否かを判断します。そして、その結果が許せないものだと怒りやコントロールしたい気持ちが 生まれます。 出来事に遭遇しても、それに怒りを表す人もいればそうでない人もいるのは、 その出来事が怒りを生むのではなく、大事なことは出来事そのものには怒りの責任はなく、自分 自身の意味づけに原因があるということです。
アンガーマネジメントのある組織文化