日本家庭医療学会 仮認定プログラム JADECOM 地域医療研修センター 福士元春 fukushi@pop12.odn.ne.jp シニアプログラム 「地域医療のススメ」 日本家庭医療学会 仮認定プログラム JADECOM 地域医療研修センター 福士元春 fukushi@pop12.odn.ne.jp
アウトライン JADECOMシニアプログラムのうち、以下の項目について紹介する。 プログラムの作成プロセス プログラムの全体像 シニアプログラムの現状と問題点
地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(1) 地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(1)
地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(2) 地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(2)
地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(3) 地域医療研修センター 研修プログラム・指導医養成に関する企画(3)
後期研修プログラムに関するWS (2005/8/19-21) 地域医療現場の指導医 将来地域医療の現場で働こうと考えている研修医 地域医療研修センター ワークショップで意見を出し合い 議論して作り上げた オリジナルプログラム
後期研修プログラムに関するWS (2005/8/19-21) 後期研修の位置づけの確認 どんな地域医療研修が提供できるか 後期研修の目標設定 方略・評価 施設毎プログラム作成 ↓ 最終プロダクト:シニアプログラム
シニアプログラムの策定プロセス プログラム評価 コア・プログラム作成 コア・プログラム決定 ニーズ評価 個別面談・グループ討論 アンケート 研修医 施設説明会 指導医ワークショップ 指導医講習会 地域医療研修センター 指導医 地域医療研修センター会議 研修管理委員会 調 整 素案作成 プログラム評価 研修管理委員会 コア・プログラム作成 現実性 理事会 協会の理念 効率性 コア・プログラム決定
目標 後期研修を修了した研修医が、 地域ニーズに応え、 地域住民に信頼される保健・医療・福祉サービスを提供するために、 求められる役割に応じて協調、変容でき、 あらゆる問題に対応できる能力を 楽しく身に付ける
目標のカテゴリー 診療 地域包括ケア マネージメント 生涯学習・教育・リサーチ 私生活
ローテート 研修指定病院 または地域病院 1年 (内科・救急) へき地診療所 選択 6~9か月 プロジェクト 3か月単位 (最長6か月)
研修指定病院 横須賀市立うわまち病院 市立伊東市民病院 東京北社会保険病院 市立奈良病院
地域病院 石岡第一病院 共立湊病院 公立丹南病院 日光市民病院 西吾妻福祉病院 湯沢町保健医療センター 山中温泉医療センター 市立恵那病院 公立黒川病院 新東海村立東海病院 (協会外施設) 郡上市国保和良病院 西伊豆病院 川崎市立井田病院 ゆきぐに大和病院
へき地診療所 六合温泉医療センター 安良里診療所 磐梯町保健医療福祉センター(瑠璃の里) 奥日光診療所 春日村診療所 いなずさ診療所 大飯町保健・医療・福祉 総合施設 地域包括ケアセンターいぶき 揖斐郡北西部地域医療センター(山びこの郷) 東通村診療所 白糠診療所 田子診療所 公設宮代福祉医療センター (協会外施設) 東京都神津島村国民健康保険直営診療所 小笠原村営小笠原診療所 六ヶ所村国民健康保険尾駮診療所・保険相談センター 相生包括ケアセンター
選択 整形外科外来 皮膚科外来 眼科外来 耳鼻科外来 脳神経外科 放射線科 オレゴン健康科学大学家庭医療学(OHSU) 地域医療研修センター 国内留学(協会外研修施設)
プロジェクト (社)地域医療振興協会関連施設やへき地の医療施設において、予定外の医師不足が発生したり、医師の支援が必要となったりした場合に、地域や施設に支援・運営・立ち上げを研修目的として派遣する事業支援
Learning contract(研修契約書) 個別プログラムの作成* コア・プログラム 個別ニーズ評価 指導医 研修医 研修センター 個別面談、アンケート 研修医到達度評価 研修前 研修記録 面 談 診療観察 個別プログラムの作成・提案(研修医) 研修医 指導医 研修センター 研修施設 (社)地域医療振興協会 Learning contract(研修契約書) ポートフォリオ 研 修 研修管理委員会 面 談 中間評価 修了評価 診療観察 終了認定
評価 研修前評価 個別プログラム・Learning contract S1 中間評価 S3 修了認定 研修医の自己評価 指導医からの評価 終了評価 S2 S3 修了認定 研修医の自己評価 指導医からの評価 スタッフからの評価(360度評価) 三者面談(site visit) ポートフォリオ評価
修了認定 地域医療振興協会による修了認定試験を行い、合格者に修了認定証を交付 日本家庭医療学会プログラム仮認定 日本プライマリ・ケア学会認定医 日本内科学会認定医 横須賀市立うわまち病院 東京北社会保険病院 市立伊東市民病院
研修医の状況(2006年) 初期研修 36名 後期研修 19名 合計 55名 1年目 20名 2年目 16名 3年目 17名 4年目 1名 初期研修 36名 1年目 20名 2年目 16名 後期研修 19名 3年目 17名 4年目 1名 5年目 1名 合計 55名
プログラムは生きもの 走りながら自分たちのプログラムを作っていく 研修をプログラムとして取り込んでいく 現実(現場での研修)がプログラムより先行している 多様な視点で検討できるように 短期間でフィードバックがかかるように 研修をプログラムとして取り込んでいく 地域のモデルプログラムを標準化 外部評価
JADECOMシニアプログラムの問題点 小児科研修の確保
研修に含まれるべき項目 (家庭医として備えるべき内容が研修できる必要がある。) 診療所研修(後期研修中に最低6 か月) 内科(入院・外来研修)ブロック期間(後期研修中に最低6か月) 内科(臓器別内科でないこと)、総合(一般)内科、総合診療科で研修が行われる必要がある。 小児科(入院・外来研修)ブロック期間(後期研修中に最低3か月) 総合的に小児科領域が研修できる必要がある。
小児科研修施設の検討
JADECOMシニアプログラムの問題点* 小児科研修の確保 多彩な研修医 ベースライン評価(瑞木ら) 多彩な研修施設・プログラム 研修状況の把握(施設アンケート、blueprinting)
多彩な研修施設・プログラム 距離を縮めるツール e-learning TV会議システム
JADECOMシニアプログラムの問題点 小児科研修の確保 多彩な研修医 多彩な研修施設・プログラム 多彩な指導医 中間評価・終了評価 ベースライン評価(瑞木ら) 多彩な研修施設・プログラム 研修状況の把握(施設アンケート、blueprinting) 多彩な指導医 家庭医療指導医の確保(会員36名) 家庭医療に対する認識の違い 中間評価・終了評価 評価基準の明確化(スキル)・修了試験 指導医評価、ログ、ポートフォリオ 多様なニーズ 研修延長希望 他の臓器別専門、いわゆる”subspecialty”
長く地域医療に関わるために・・・ 医師のライフサイクルを重視したへき地医療 初期研修2年・後期研修3年 へき地赴任 都市部の病院に戻って教育・研究 再びへき地へ