2011.2.24 (木) 東京西徳洲会病院 緩和ケア認定看護師 黒田 裕子 がんになった後のケア 2011.2.24 (木) 東京西徳洲会病院 緩和ケア認定看護師 黒田 裕子
本日お話したいこと ケアとは・・・ 緩和ケアとは・・・ 私ががんになったら・・・
ケアとは(1-1) 1.心配、心配事、苦労 2.関心、配慮、注意、世話、介護、関心事 責任、用事 3.心配する、気にかける、関心を持つ、かまう 4.世話をする、面倒をみる、看護する。 (リーダース英和プラス辞典より)
ケアとは(1-2) 誰が誰に行うのでしょう? ①医療者が患者さんに ②家族が患者さんに ③自分自身で 全て必要です。
緩和ケアとは (2-1) 緩和ケアとは、がんの患者さんの体やつらさを和らげ、生活やその人らしさを大切にする考え方です。 「がんを治すこと」+「療養生活の質」は同じように大切です。
緩和ケアとは (2―2) 体の 痛み 気分の落ち込み 人生への 意味 仕事・家庭等の心配 全人的痛み
緩和ケアとは (2-3) 緩和ケアを受けられる場所 1.緩和ケアチームのある一般病院 (入院日数の短縮化) 2.緩和ケア病棟・ホスピス 緩和ケアとは (2-3) 緩和ケアを受けられる場所 1.緩和ケアチームのある一般病院 (入院日数の短縮化) 2.緩和ケア病棟・ホスピス (入院の決まりがある) 3.在宅ホスピス
イプスウィッチ市 ホスピス ①
イプスウィッチ市 ホスピス ②
イプスウィッチ市 ホスピス ③
日本人の死亡の原因 第1位は がんです。 30年前から1位のままです。 40代から死因の第1位になっています。 第1位は がんです。 30年前から1位のままです。 40代から死因の第1位になっています。 3人に一人ががんが原因で亡くなっています。 2人に一人が何らかのがんになります。 (厚生労働省「人口動態月報年計」2009より)
がんの診断 人間ドック 自覚症状が出てからの診断 血液検査 ⑦PET-CT 体液・組織検査 ⑧内視鏡 など レントゲン エコー 体液・組織検査 ⑧内視鏡 など レントゲン エコー CT(造影・単純) MRI *早期発見・早期治療
がんと診断された時 患者さんの言葉 頭が真っ白になった。 ○○がなったからやっぱり自分もか。 これからどうなる?自分は死ぬの? その夜、妻と抱き合って泣きました。 将来への不安 精神的動揺、絶望感 死を意識 (がんの社会学に関する合同研究班:がん体験患者の悩みや負担等に関する実態調査報告書概要版「がんに向き合った7885人の声」2004より一部抜粋)
治療への情報収集 担当医と相談。 周囲の人々が心配して、自分の体験や アドバイス、民間療法等を勧めてくれるかもしれません。 アドバイス、民間療法等を勧めてくれるかもしれません。 ちょっと待って下さい!
情報収集はとても大切なことです。 ですが・・・その情報は本当にあなたに合った 情報でしょうか? まず、自分のがんは、どういう病名か。 どの程度進んでいる?(局所なのか、周囲に広がりつつあるのか?) 治療方法が変わってきます。(担当医と充分話しましょう)・・・もし、まだ迷ったら。 セカンドオピニオンという言葉を御存知ですか?
セカンドオピニオンとは 直訳すると「第2の意見」ということです。 病気の治療には唯一絶対の治療法しかない場合はまれで、いくつかの選択肢があるのが一般的です。その結果医師の考え方や判断の仕方によって同じ病気に対して異なった治療法が取られることがあります。そこで患者さんにとって最善と考えられる治療を、主治医以外の専門医の意見を聞くことです。 (東京西徳洲会病院 腫瘍科 セカンドオピニオン外来より抜粋)
外来・入院で医師と相談する時 一人だけではなく、家族や身近な人に同席してもらう。 聞きたいことはメモしてくる。 聞いたことは、メモをし、理解できない事、理解できない専門用語は聞いたり、書いたりしてもらう。 医師の話がわからない時には曖昧にしない。 医師任せにしない。
治療 1.標準的治療(保険診療) 2.自由診療(自費診療) ・免疫療法 ・重粒子線療法など *保険診療と自由診療の混合診療は一緒に 出来ません。
治療 手術:局所的にがんを摘出します。 化学療法 内服 点滴 局所注入 3.放射線療法 *局所・全身治療のコンビネーションが主流
放射線治療の お手伝いをしている 看護師です。 放射線療法 小線源治療 放射線治療の お手伝いをしている 看護師です。 宜しくお願いします。
放射線療法 リニアック 照射自体は5分ほどです
治療は、日常生活を維持できる事 がんの治療は日々進歩し続けています。 入院しなくても使用できる薬剤が開発されています。 支持療法(副作用のコントロール)が進歩した。 自分のライフスタイルに合わせて日常 生活を送れるようになりました。
全がん協加盟施設の生存率共同調査より
がんの多くは慢性疾患です。 治療費は? 入院期間は? 仕事は?家のことは?子どものことは? 治療はいつまで続くの いざという時は入院できるの? etc. 迷路に迷ってしまいます・・・
家族のこと 家族も本人以上にストレスを感じることがあります。(医師から本人以上の話を聞き、決定する。2人で出来たことを一人でやらなくてはいけないetc.) 親ががんになった時、子どもにどう接するか? (5~7歳くらいで死が認識できる) (第2回ホスピス国際ワークショップより)
もしもノート
医療者は伴走者です。 一人で悩まず。 専門家の意見を聞きましょう。
東京西徳洲会病院では チームであなたをサポートします 医師 MSW ビリ リハ コメディカル 薬剤師 栄養士 看護師 患者・家族
ご清聴有難うございました。