青森県建設産業の元気応援プロジェクト展 in Winter2013 サンロード青森 2F 大会議室 平成25年1月25日 建設工事を円滑に進めるために 青森県建設産業の元気応援プロジェクト展 in Winter2013 サンロード青森 2F 大会議室 平成25年1月25日 青森県県土整備部整備企画課
今回は、「建設工事を円滑に進めるために」と題してますが、その一部である下記の事項についてお話したいと思います。 1.出来形総括表の作成方法 ・本来の位置付け ・現在の様式になった経緯 ・記入方法 2.その他 ・検査時の確認方法 ・検査時の留意事項
☆本来の位置付け 本来、青森県工事検査要領に基づき、検査結果票(検査員が本工事内訳書中の工種より検査項目を列記し、検査内容を記入)という形で処理していた。 1.出来形総括表の作成方法
※すべて手書きによる。 検査員が本工事内訳書中の工種より検査項目を列記し、検査内容を記入。 1.出来形総括表の作成方法
☆現在の様式になった経緯 検査の効率化を図る等の理由から現在の様式(平成9年2月27日付け青技管第247号の通知:本工事内訳書の工種を記入すること)としたと思われます。 【平成9年2月27日付け青技管第247号の通知内容】 1.土木工事完成検査における検査結果票を廃止し、出来 形総括表に検査値を記入して検査の確認を図ることとす る。 2.出来形総括表には本工事内訳書の工種を記入すること とするが、特記仕様書の工事内訳において土工数量が体 積計上されていても、出来形総括表への記入は1式で計 上することとする。 また、仮設(任意仮設の場合)においても1式計上と すること。 1.出来形総括表の作成方法
(その後) その記入法については要領が定まっていなかったこと、また、設計書作成要領が作られてからは、本工事内訳書の内容が詳細(工種体系ツリーによる)になるなど、出来形総括表の枚数が膨大となったり、内容においても数値のない1式の行(レベル3まで1式)が多くなるなど作成にあたって混乱を招きました。そこで、工事検査課からの指導等により、平成19年10月から設計書作成要領にその記載方法を追加したところです。 1.出来形総括表の作成方法
☆記入方法 (県庁ホームページ) 出来形総括表には、工事数量総括表(設計図書)出来形管理内訳表(施工計画書中の出来形管理測定項目内容を充実させ、工事内容と測定項目を合体した出来形管理内訳表の作成)、数量集計表(参考資料)を基に次の点に留意し記載すること。 1.一行目には、施工延長等(施工延長、施工数 量、施工面積、施工橋長、施工堤長)を記載す ること。 2.各工種(レベル2)において、工種(レベル 2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)を 施工管理基準が定められているもの(出来形管 理内訳表より)まで、可能な限り一行で記載す ること。 1.出来形総括表の作成方法
3.各工種(レベル2)において、工種(レベル 2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)の いずれも施工管理基準が定められていない(出 3.各工種(レベル2)において、工種(レベル 2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)の いずれも施工管理基準が定められていない(出 来形管理内訳表より)場合は、工種(レベル2 )のみを1式で記載すること。 4.土工については、工種(レベル2)のみを1 式と記載すること。 5.種別(レベル3)、細別(レベル4)に施工 管理基準が定められていないもの(出来形管理 内訳表より)は記載しない。(例:作業土工等) 1.出来形総括表の作成方法
6.甲乙協議の上基準を定めたものは、施工管理 基準が定められているものと同様とする。 6.甲乙協議の上基準を定めたものは、施工管理 基準が定められているものと同様とする。 7.規格(レベル5)は、記載しない。 8.設計値欄には、1式以外は数量集計表の設計 数量(レベル4相当)を記入し、延長管理のあ るものは、数量集計表及び図面等(河川環境に 配慮したコンクリートブロック等の承認図)よ り総延長(レベル4相当)を記載すること。 9.1式及び1基、1本、1枚等個数の場合は、 整数止めとする。それ以外は、小数第3位を四 捨五入し小数第2位表示とする。 1.出来形総括表の作成方法
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5.種別(レベル3)、細別(レベル4)に施工管理基準が定められていないもの(出来形管理内訳表より)は記載しない。(例:作業土工等) 側溝工 プレキャストU型側溝 落蓋式,車道用,300×300 車道用Co蓋,車道用Gr蓋 1.出来形総括表の作成方法
【土工の考え方 ①】 1.出来形総括表の作成方法 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 【土工の考え方 ①】 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 B :床掘り 構造物の築造又は撤去を目的に、現地盤線又は施工基面から土砂等を掘り下げる箇所であり「埋戻し」を伴う箇所。なお、構造物のうち現地盤線又は施工基面から土砂を掘り下げる部分は、床掘りとして取り扱うものとする。 B’:床掘り(掘削扱い) 施工基面の上であり、作業としては掘削と同等の内容となるが、作業土工として取扱う。 土 工 作業土工 d :埋戻し 構造物の築造又は撤去後、現地盤線又は計画埋戻し線まで埋戻す箇所。 積算単価としてはA=B’となるが、B’は作業土工として取扱う 1.出来形総括表の作成方法
【土工の考え方 ②】 1.出来形総括表の作成方法 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 【土工の考え方 ②】 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 B’:床掘り(掘削扱い) 施工基面の上であり、作業としては掘削と同等の内容となるが、作業土工として取扱う。 d :埋戻し 構造物の築造又は撤去後、現地盤線又は計画埋戻し線まで埋戻す箇所。 積算単価としてはA=B’となるが、B’は作業土工として取扱う 土 工 作業土工 1.出来形総括表の作成方法
【土工の考え方 ③】 1.出来形総括表の作成方法 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 【土工の考え方 ③】 A :掘削 現地盤線から施工基 面までの土砂等を掘り下げる箇所で「埋戻し」を伴わない箇所。 B’:床掘り(掘削扱い) 施工基面の上であり、作業としては掘削と同等の内容となるが、作業土工として取扱う。 B :床掘り 構造物の築造又は撤去を目的に、現地盤線又は施工基面から土砂等を掘り下げる箇所であり「埋戻し」を伴う箇所。なお、構造物のうち現地盤線又は施工基面から土砂を掘り下げる部分は、床掘りとして取り扱うものとする。 C :盛土 現地盤線又は計画埋戻し線より上に土砂を盛り立てる箇所。 d :埋戻し 構造物の築造又は撤去後、現地盤線又は計画埋戻し線まで埋戻す箇所。 土 工 積算単価としてはA=B’となるが、B’は作業土工として取扱う 作業土工 1.出来形総括表の作成方法
【土工の考え方 ④】 1.出来形総括表の作成方法 C :盛土 現地盤線又は計画埋戻し線より上に土砂を盛り立てる箇所。 【土工の考え方 ④】 C :盛土 現地盤線又は計画埋戻し線より上に土砂を盛り立てる箇所。 B :床掘り 構造物の築造又は撤去を目的に、現地盤線又は施工基面から土砂等を掘り下げる箇所であり「埋戻し」を伴う箇所。なお、構造物のうち現地盤線又は施工基面から土砂を掘り下げる部分は、床掘りとして取り扱うものとする。 d :埋戻し 構造物の築造又は撤去後、現地盤線又は計画埋戻し線まで埋戻す箇所。 土 工 作業土工 1.出来形総括表の作成方法
2.各工種(レベル2)において、工種(レベル2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)を施工管理基準が定められているもの(出来形管理内訳表より)まで、可能な限り一行で記載すること。 5.種別(レベル3)、細別(レベル4)に施工管理基準が定められていないもの(出来形管理内訳表より)は記載しない。(例:作業土工等) 側溝工 プレキャストU型側溝 落蓋式,車道用,300×300 7.規格(レベル5)は、記載しない。 車道用Co蓋,車道用Gr蓋 1.出来形総括表の作成方法
出来形総括表 1.出来形総括表の作成方法 費目→工事区分 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 ※摘要欄のサイズは 縦:1.5cm程度 横:4.5cm程度 6.甲乙協議の上基準を定めたものは、施工管理基準が定められているものと同様とする。 9.1式及び1基、1本、1枚等個数の場合は、整数止めとする。それ以外は、小数第3位を四捨五入し小数第2位表示とする。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 1.一行目には、施工延長等(施工延長、施工数量、施工面積、施工橋長、施工堤長)を記載すること。 施工数量 施工面積 施工橋長 施工堤長 1.出来形総括表の作成方法
出来形総括表 1.出来形総括表の作成方法 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 4.土工については、工種(レベル2)のみを1式と記載すること。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 3.各工種(レベル2)において、工種(レベル2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)のいずれも施工管理基準が定められていない(出来形管理内訳表より)場合は、工種(レベル2)のみを1式で記載すること。 処分費がある場合は、t数を記載する。 1.出来形総括表の作成方法
石・ブロック積(張)工の例 1.出来形総括表の作成方法 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 5.種別(レベル3)、細別(レベル4)に施工管理基準が定められていないもの(出来形管理内訳表より)は記載しない。(例:作業土工等) 出来形管理基準は個々の項目ではなく、コンクリートブロック工全体としての基準である。 また、通常レベル4の表現は積算上面積(m2)計上であるが、図面等に延長が表示されているので出来形総括表では延長(m)を記載する。 8.設計値欄には、1式以外は数量集計表の設計数量(レベル4相当)を記入し、延長管理のあるものは、数量集計表及び図面等(河川環境に配慮したコンクリートブロック等の承認図)より総延長(レベル4相当)を記載すること。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 1.出来形総括表の作成方法
出来形総括表最終行以下の記入法 1.出来形総括表の作成方法 (最終行) ※最終行には、一行以上の空欄を設けること。 ※一行空欄を設けること。 ※6cm以上スペースを設けること。 1.出来形総括表の作成方法
施工計画書の出来形管理記載例(現状) 現状は、内訳書より出来形管理のあるものを抽出し、測定項目・規格値・測定基準等を記載しているが、記載漏れの可能性や測定箇所の不明確さ等がある 1.出来形総括表の作成方法
出来形管理内訳表例(施工計画書) 図面等より延長の明示 ↓ 1.出来形総括表の作成方法
【参考】数量集計表記載例 1.出来形総括表の作成方法
1.出来形総括表の作成方法 出来形総括表には、ここの欄のレベル4の数値が対象となる。 レベル4で数値基準を適用して丸めを行う。 出来形総括表には、ここの欄のレベル4の数値が対象となる。 レベル4で数値基準を適用して丸めを行う。 レベル6 それぞれは、レベル4の1位下位で丸めを行う。 設計数量の合計をレベル4に対応する欄に記載する。 1.出来形総括表の作成方法
☆検査時の確認方法 1.出来形管理内訳表の出来形管理基準内 容に基づき、検査基準により検査値及び 摘要欄に検査結果を記入する。 1.出来形管理内訳表の出来形管理基準内 容に基づき、検査基準により検査値及び 摘要欄に検査結果を記入する。 2.出来形総括表における実測値及び検査 値は、延長以外、検査規格値をもたない ものとする。 2.その他
☆検査時の留意事項 1.出来形総括表 1)「枚」等数えられる項目は記載する。また、産業廃棄物の処 理は、特殊なので複数あるものは、全て「t」で記載する。(1 式でもよい)。 【対 応】 下記のとおりですが、産廃についてはとりあえず全トン数とし、複数ある場合は集計表等を添付する。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 6.甲乙協議の上基準を定めたものは、施工管理基準が定められているものと同様とする。 9.1式及び1基、1本、1枚等個数の場合は、整数止めとする。それ以外は、小数第3位を四捨五入し小数第2位表示とする。 3.各工種(レベル2)において、工種(レベル2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)のいずれも施工管理基準が定められていない(出来形管理内訳表より)場合は、工種(レベル2)のみを1式で記載すること。 処分費がある場合は、t数を記載する。 2.その他(工事検査課から)
2)測量設計費等、記入不要な工種を「注意事項」に加えたらど うか。 うか。 【対 応】 今後は、下記のとおり作業土工等と同様に対応していきたい。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 5.種別(レベル3)、細別(レベル4)に施工管理基準が定められていないもの(出来形管理内訳表より)は記載しない。(例:作業土工等) (案) 3)共通仮設費について、特殊なケースは「監督員が指示するこ と」と、注意事項に記載すればよい。 【対 応】 今後は、下記のとおり処分費等は記載するようにしたい。 (案) 2.その他(工事検査課から)
4)仮設エ(中間検査含む)の撤去状況確認も検査であるので、 通常は記載し、出来る「条件明示」をすればよい(又は指定、 通常は記載し、出来る「条件明示」をすればよい(又は指定、 任意を区別しないで計上する。 【対 応】 今までどおり任意は1式とし必ず記載する。 指定は、その他の工種と同様にルールどおりに記載する。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 3.各工種(レベル2)において、工種(レベル2)、種別(レベル3)、細別(レベル4)のいずれも施工管理基準が定められていない(出来形管理内訳表より)場合は、工種(レベル2)のみを1式で記載すること。 2.その他(工事検査課から)
(案) 5)2枚目以降の「費目~摘要」及び「年度~工事名」を記入し て欲しい。 【対 応】 今後は、下記のとおり記載するようにしたい。 て欲しい。 【対 応】 今後は、下記のとおり記載するようにしたい。 今後は、入れ替える。 (○/○) ページ/全枚数。 工 事 名 (案) 工事番号 第 号 内は、 2枚目以降にも記載 2.その他(工事検査課から)
6)道路工事における水平距離と斜距離の記載例(ケース)を決 めてほしい。 めてほしい。 【対 応】 完成検査においては、実測との比較になるので換算した斜距離(縦断勾配があるため)を記載するのが望ましいと思われる。今後は、下記のように記載するようにする。 また、延長の詳細として、別途各No.間の延長一覧を添付する。 なお、このケースは、主に道路改築工事で路体から表層までの各段階において、断面が完成している場合に適用される。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 (案) (斜距離) 64.35 64.39 2.その他(工事検査課から)
7)防雪柵工事において、1式ではなく、従前どおり(柵のタイプ等が把握できて望ましい)として欲しい。 【対 応】 今までどおりの対応でよいと思われる。1式ではなく延長で記載する。 また、延長の詳細として、別途各タイプ毎に図示(実測平面図等で充分だと思う)するか延長一覧を添付する。 レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 (案) 2.その他(工事検査課から)
8)設計書作成要領に基づいてないものが見受けられ る。 ・検査値欄がなかった。 ・表中の最後に空白の行が無かった。 る。 ・検査値欄がなかった。 ・表中の最後に空白の行が無かった。 ・本来延長表示とすべきところを1式計上してい た。 ……等 【対 応】 今後は、受発注者とも徹底します。!! 2.その他(工事検査課から)
2.検査基準 【対 応】 ・規格値は±50mmであるが、海岸付近(河口部)等の 場合検査時には変動が大きく検査値が規格値をオーバ 1)河川土工の掘削工の基準高について、規格値の変更等できないのか。 【対 応】 ・規格値は±50mmであるが、海岸付近(河口部)等の 場合検査時には変動が大きく検査値が規格値をオーバ ーしてしまう。 ・規格値については、今のところ変更の予定はない。 ・特記仕様書等で施工検査の詳細(検査回数の頻度を 多くする等)を明示し、その結果を持って完成検査資 料とする。 2.その他(工事検査課から)
3.発注者側の受験体制 1)工事完成時、監督員が現場の完成確認及び出来形管 理図表、工事写真等完成書類を確認しているか。 【対 応】 理図表、工事写真等完成書類を確認しているか。 【対 応】 ・出来形管理図表と出来形写真の数値の違いが見受け られる。 ・品質管理、マニフェスト、施工計画書、使用材料承 諾書等の不備。 ・若手職員の不備が目立つ。 今後は、発注者側においては、書類のチェック・若手職員の指導を徹底する。また、受注者においても更に書類の整理徹底をはかって頂きたい。 2.その他(工事検査課から)
4.その他 1)検査希望月日について、余裕を持った日程で申請し て欲しい。 【対 応】 ・完成については現場はもちろんのこと、書類整備に て欲しい。 【対 応】 ・完成については現場はもちろんのこと、書類整備に も時間を費やすので、その分も考慮した日程調整をし てもらいたい。 今後は、受発注者とも余裕を持った日程に心掛ける。 2.その他(工事検査課から)
その他の整備企画課の業務
END “今後の皆様の活躍を期待します” お疲れ様でした (ご相談は、電話・メールでどうぞ) (ご相談は、電話・メールでどうぞ) 県土整備部 整備企画課 企画・指導調査グループ 吉村健逸 電話:017-734-9644 Email:kenitsu_yoshimura@pref.aomori.lg.jp