大阪中央キリストの教会デボーショナル.

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イントロダクション

何のための書物か? 黙示録1:1 (参考)ダニエル8:26 「すぐにでも起るはずのことを、神がその僕たちに示すために」 (参考)ダニエル8:26 「しかしお前は見たことを秘密にしておきなさい。まだその日は遠い。」 ヨハネ(使徒ヨハネ)晩年の預言で、すぐにでも起こること、と明言されており、1C後半の出来事について書かれていると考えられる。

時代特定のカギ 黙示録18:2 「大バビロンが倒れた」 何故バビロンか? 黙示録17:5~11 黙示録18:2 「大バビロンが倒れた」 何故バビロンか? ローマ帝国とバビロン王国の共通点:エルサレムの神殿を破壊したこと。 黙示録は70ADのエルサレム神殿崩壊後に書かれたものと推測 黙示録17:5~11 7つの丘:ローマ市は7つの丘より成る。 7人王と第8の者:アウグストス帝以降のローマ皇帝を指している。

ローマ皇帝 初代 アウグストス(BC27 - AD14) 2代 ティベリウス(14 - 37) 3代 カリギュラ (37 - 41) 2代  ティベリウス(14 - 37) 3代  カリギュラ    (37 - 41) 4代 クラウディウス (41 - 54) 5代  ネロ       (54 - 68) 4皇帝年 ガルバ(68 - 69)、オト(69)、ウィテリウス(69) 6代  ウェスパシアヌス(69 - 79) 7代  ティトゥス(79 – 81) 8代  ドミティアヌス(81 – 96) 

時代特定 黙示録17:10 「5人は既に倒れたが、一人は今王の位についている。他の一人はまだ現れていないが、この王が現れても、位に留まるのはごく短い期間だけである。以前いて、今はいない獣は、第8の者でまたそれは、またそれは先の7人の中の一人なのだがやがて滅びる。」 黙示録は6代ウェスパシアヌス帝の時に書かれ、ドミティアヌス帝下の特に小アジア地方での迫害に備えてクリスチャンに与えられた。(黙示録記述に従った見解:DJ、GF、SK等支持) 「以前いて今はいない」:ネロ帝(パウロ、ペテロを処刑)は復活するという伝説があった。 ドミティアヌスはローマ皇帝で最初の組織的な迫害者。復活したネロと考えることができる。

時代特定(参考) ダニエル7:7~8 「これには1本の角があった。その角を眺めていると、もう一本の小さな角が生えてきて、先の角のうち3本はそのために引き抜けれてしまった。この小さな角には人間のように目があり、また口もあって尊大なことを語っていた。」 4皇帝年の3皇帝もカウントすると、ドミティアヌス帝は11番目。 また3人の皇帝ガルバ、オト、ウィテリウスは一時的に元老院より皇帝と認められたが、全ローマ帝国で支持されたわけではなく、支配は地域が限定的で、かつ短命であった。 ウェスパシアヌス帝により4皇帝年の内乱は統一された。(3本は引き抜かれてしまった。)

作者 使徒ヨハネ 黙示録1:9 ヨハネはパトモス島(小アジア沖合、エペソの近くの小島)で幽閉状態にあった。 黙示録1:9 ヨハネはパトモス島(小アジア沖合、エペソの近くの小島)で幽閉状態にあった。 2c以降の教父たちの多くは使徒ヨハネが書いたと言及している。 ヨハネはエペソを含む小アジアの7つの教会を監督する立場にあった。 エペソはパウロが第3回伝道旅行の際に建てた。 60年代後半にはテモテが監督している。(I、IIテモテ) テモテ書以降にヨハネはこれらの教会に関わりを持つようになったのだろうか。

黙示録理解のカギ(1) 事前に旧約聖書を読むこと。特にイザヤ、エゼキエル、ダニエル、ゼカリヤの黙示的箇所。 ローマ帝国の時代背景を知る。 細部の解釈に悩むのでなく、書物の示す意味を大きく捉える。(DJ、GFのICOC教師間でも細部の解釈はことなるところあり) 何度も出てくるテーマやシンボルに注意。 12章に注意。メッセージの要旨がここにある。

黙示録理解のカギ(2) 聖書の通常の文体を読むルール 聖書の黙示文学を読むルール 内容的に明らかに比喩的である場合を除き、基本的に字句通りに理解する。 聖書の黙示文学を読むルール 内容的に明らかに字句通りに理解すべき場合を除き、基本的に比喩的に理解する。

黙示録理解のカギ(3) 数字の意味(1) 1:一致していること。黙示録17:13 2:力を表している。黙示録11:3(2人の証人) マルコ6:7 3:聖なる数字。 4:世界、あるいは宇宙。黙示録4:6(4つの生き物)、7:1(4人の天使) 7:完全(=3+4)。黙示録中50回以上使われている。    4:5(神の7つの霊)、7つの教会(全教会を代表) 6:7に一つ欠けており、邪悪で、不吉な数字。日本の4。 10:完全。黙示録17:12 10の王と10の角(=統治の完全性)

黙示録理解のカギ(4) 数字の意味(2) 1000:(=10X10X10)究極的な完全。出エジプト20:6「慈しみを1000代にまで及ぼす」-聖書に共通して用いられ、1000の数を意味するわけではない。黙示録20「キリストと共に千年の間支配する」は1000年間を意味しない。 12:(=3X4)神の霊的な集団または組織。黙示録7では実際のイスラエル12部族ではなく、キリストの救われた弟子をたち意味する。 144,000:(=12X12X1000)黙示録7、14で迫害されている弟子の全てを指す。144,000が救われるという意味ではない。 3と半分:(=7÷2)迫害期間が長くはないことを示す。42か月、1,260日も同じ(いずれも3年半)意味。ダニエル7:25、12:7「一時、二時と半時」も同じ意味。

黙示録理解のカギ(5) 地震 エゼキエル38:19-23 ヨエル2:10 ハガイ2:6-7 太陽と月 イザヤ50:3 ヨエル2:31 地震    エゼキエル38:19-23          ヨエル2:10          ハガイ2:6-7 太陽と月  イザヤ50:3          ヨエル2:31 星が降る  イザヤ34:4 丘と島が動く エレミヤ4:24            ナホム1:5 山と岩    ホセア10:8 以上はいずれも実際の天変地異ではなく、神の裁きの時を示している。

黙示録理解のカギ(5) キリストの再臨? 黙示録1:7 「見よ、その方が雲に乗って来られる。 すべての人の目が彼を仰ぎ見る。 キリストの再臨?      黙示録1:7  「見よ、その方が雲に乗って来られる。            すべての人の目が彼を仰ぎ見る。            ことに、彼を突き刺した者どもは。            地上の諸民族は彼のために嘆き悲しむ。」 イザヤ19:1  「エジプトについての託宣。見よ、主は速い            雲を駆ってエジプトに来られる。」 黙示録1:7はキリストの再臨ではなく、ローマ帝国に対する神の裁きが行われることを伝えている。 マルコ13:24‐26をどう理解するか?

黙示録の目次 黙示録1:イエス登場 黙示録2~3:7つの教会へのメッセージ 黙示録4~5:天上の神の栄光 黙示録6:イエスが封印を解く 黙示録7:開封後のしるし 黙示録8~9:鳴り響くラッパ 黙示録10~11:2人の証人と最後のラッパ 黙示録12~13:背景の出来事(女と竜、2匹の獣) 黙示録14:最後の悔い改めの呼びかけ 黙示録15~16:傾けられる神の怒りの器 黙示録17~19:大淫婦の裁き・大バビロンの滅亡 黙示録20:キリストの千年の支配とサタンの敗北・最後の審判 黙示録21~22:安息

黙示録解釈の分類 過去主義的解釈 歴史主義的解釈 未来主義的解釈 理想主義的解釈 黙示録が過去に起こった出来事について書かれたものである理解 黙示録は西洋史の大まかなアウトラインを示していると理解。 未来主義的解釈 黙示録は世の終わりに関するものであり、キリストの再臨の前に起こるものであるとの理解 理想主義的解釈 黙示録はある神学的概念を詩の形式で述べていると理解

前千年王国説 未来主義的解釈に基づいて黙示録を世の終わりの出来事の預言ととらえる。現代は1000年王国の前の時代であると捉えている。 キリストは世の終わりに再臨し、実際の地上の王国を実際に1000年間実際のエルサレムに君臨して実際に統治すると考えている。 米国の保守的な「クリスチャン」層で多くの人が信奉。 例えばアラブ諸国が結束してイスラエルに侵攻しようとした際、キリストが再臨するなどと信じて、それをむしろ促進させようとする政治的な動きがあったりするらしい。(ネオコン?) 実は19Cのキリストの教会の指導者の多くも前千年王国説信奉者だった。

ディスカッション あなたの黙示録解釈はどの立場に立っていましたか? 前千年王国説についてどう思いますか? 黙示録から何を学べると思いますか?

7つの教会への手紙

エペソ

パトモス島と7つの都市

エペソ① エペソは小アジア地方の西岸港町。 交易の中心として栄えた当時の大都市。 ローマ帝国の小アジア統治の中心。 多数のローマ建造物。

使徒の働きでのエペソの暴動 ・銀細工師デメテリオに扇動された群衆は24,000人収容の劇場に集まり、 「大いなるかな、エペソ人のアルテミス」 と約2時間叫び続けた後、解散させられた。 ⇒異教との激しい戦いの中で教会は打ち立てられた。

エペソ② エペソはローマ交易の中心。 サモス島が遠方に見える。 エーゲ海の波から海岸沿いの島が守り、静かな停泊港を形成。 劇場は2万4千人を収容。劇場やコンサート、宗教儀式、行政上の発表や重要な問題の解決に用いられた。 使徒19:23-41でアルテミス神殿をパウロ達が汚しているとの訴えの解決に用いられた。

エペソ③ 大理石の南北の道が劇場からアルテミスの大神殿に続く。 この左側には大きなアゴラ(公共マーケット)がある。

エペソ④ アゴラ。 店舗や工人たちの作業所があった。 使徒19:24-27の銀細工人もここで働いていたかも知れない。 エペソは繊維・服飾産業の中心。 ワインと香水でも有名。

エペソ⑤ 市場の一角にある門。アウグストスと家族の為に建設された。 アウグストスを「神の子」と記載した刻印あり。 アウグストスは神格化されていたユリウス・シーザーの養子であった。 アウグストスとその家族の像が門をくぐる人たちを見下ろしている。

エペソ⑥ 皇帝崇拝の寺院。 89AD~90ADのドミチアン帝時代に、フラビアン家(ヴェスパシアン、ティトス、ドミチアン各帝及びドミチアン帝夫人)を崇拝するために建設。 96ADの死後、ドミチアン帝は敵と見做した者に対する厳しい扱いのために公に非難された。 しかしこの寺院でヴェスパシアン、ティトス帝の崇拝は継続した。 黙示録はドミチアン帝下の小アジア地方でのクリスチャンへの迫害に前もって、クリスチャンを励ますために書かれた。

エペソ⑦ ・市庁舎跡。 ・日常の市政運営は市民の有力者グループに 委ねられていたが、これはローマ・ギリシャで一般的なスタイルであった。 ・日常の市政運営は市民の有力者グループに 委ねられていたが、これはローマ・ギリシャで一般的なスタイルであった。 ・シーザーとローマの女神の神殿もこの地区にあった。

エペソ⑧ ・市庁舎地区にある小型の劇場。 ・コンサートと共に、市議会も行われた。

エペソ⑨ ・アウグストス治世(27BC-14AD)で造られた水道橋。 ・市道沿いにあった観賞用泉から引かれていた。 ・都市生活を行う市民に十分な水を供給した。 ・ローマ帝国はそれぞれの支配都市の生活を向上させるためにこのような水道橋を建設した。(京都の疏水みたい)

エペソ⑩ ・アルテミス神殿の飾り ・エペソのコイン。アルテミス神殿とその中に アルテミスの像が描かれている。 ・4BCに建造されたアルテミス神殿は古代世界の7不思議の一つ。

エペソ⑪ ・エペソのアルテミス像。 ・多くの巡礼者がエペソを訪れ、エペソに多くの収益をもたらしていた。 ・アルテミスはギリシャ神話でゼウスの娘。女猟師。しかし、この像はエペソのアルテミスは地母神であり、豊穣と出産を司るものであった。

エペソ⑫ ・エペソで出土した様々なアルテミス像。 ・アルテミス神殿は世界から多くの巡礼者をエペソに集めた。使徒19で銀細工人がエペソの神殿の模型を作って巡礼者に販売していたことが記載されているが、彼らはパウロを迫害した。

エペソ⑬ ・ギリシャの伝統的神々もエペソで崇拝されていた。 ・上記はデュオニソス(酒の神)に捧げたお祭りのレリーフ。ローマ帝国各地でデュオニソスは崇拝されていた。参加者は熱狂しながら酒を飲む。

エペソ⑭ ・29BCにシーザートローマの女神の神殿が立てられてからエペソで皇帝崇拝が始まった。 ・後に市庁舎付近にアウグストス帝とアルテミス女神の像が立てられ、アルテミスとローマ皇帝がエペソの繁栄をもたらすと意識された。 ・89~90ADにフラビアン家崇拝の神殿が立てられ、これ以降エペソはアルテミスとローマ皇帝の神殿がある町であることを誇りとした。 シーザーの神殿。左はアウグストス帝 右はドミチアン帝 ・こられローマ皇帝の神殿はローマ帝国内での都市の特権的待遇とローマとの関係構築に役立った。 ・各都市は競ってローマ皇帝神殿建設の許可を求めた。 ・都市の有力者はローマ皇帝神殿の祭司になることができた。

エペソ⑮ ・アウグストスとその甥たち、マルカス・アグリッパ将軍の祭壇。12BC~2ADに建立。 ・ローマ戦勝の祭壇。1AD建立。 ・羊と山羊を生贄として捧げるために引き連れて来ている。

エペソ⑯ ・ユダヤ教も大きな人口を持っていた。 ・ユダヤ人はローマ軍の兵役を免除されていた。 ・これは食物の規定や、安息日に武器を担げないなどの制約によるものだった。 ・キリスト教はプリスキラとアキラ、アポロ、パウロの活躍により50ADに教会を形成。 ・エペソの手紙、Iテモテ、IIテモテはエペソに関連 ・110年頃の教父イグナチウスのエペソヘの手紙では、ローマで処刑されるために引かれてゆくイグナチオスはエペソの教会の変わらないサポートに感謝を述べている。

エペソへの手紙 異端者の働きに屈せず、使徒の教えを守り続けていることへの賞賛 使徒20:30、 Iテモテ1:20でエペソ教会で異端(恐らくグノーシス)に陥った長老に言及あり。 教義的に正しい(使徒の教えに忠実)ことの大切さ ニコライ派は使徒が最初に任命した7人の執事の一人、改宗者ニコライが始めたとの説あり。

エペソ 異端からの攻撃に耐え、労苦への賞賛と同時に初めの愛より離れたことへの厳しい叱責 教義が正しいことで救いが確保されるわけではない 今の神様に対する心はどうだろうか イグナチウスの手紙(110AD)でサポートへの感謝あり。エペソの教会はキリストの叱責に応え、悔い改めた。

スミルナ

パトモス島と7つの都市

スミルナ① エペソ、ペルガモンに匹敵する港町 図書館、競技場、劇場、温泉などの公共施設が建設されていた。 ホメロスの生誕地 文化も発達していた ワイン、かばん、香水、金細工などで有名

スミルナ② アゴラ(商業センター)遺跡 スミルナはアジア(現トルコ西部)で最も美しい都市と言われた

スミルナ③ 内陸部の物資は、谷すじを通ってスミルナや、エペソに運ばれ、海で運ばれた

スミルナ④ 母なる女神キュベルがスミルナの守護神(アジアで崇拝されていた) 豊穣と、富、健康をもたらし町を守ると信じられていた。 コインに刻まれていた。

スミルナ⑤ スミルナの祭司彫像 祭司職は任命される場合とお金で買われる場合もあった。 祭司職は名誉であった 定期的に交代する場合と、一生の場合があった。

スミルナ⑥ デメテルの女祭司像 デメテルはギリシャの農業、結婚の神 ローマのケレスと同じ 多くのギリシャの神々も崇拝された ゼウス、アプロディテ、ネメシス(因果応報の女神)の神殿 デュオニソス(酒神)の祭りが毎年行われた

スミルナ⑦ 右はアウグストスの子ティベリウス帝像 アジアで最初にローマの神々に神殿を建設 23年にはティベリウスの許可によりローマ皇帝アウグストスと妻の神殿を建設 皇帝神殿はローマとの関係強化と特権を得るため 都市の特権階級は皇帝神殿の祭司となった

スミルナ⑧ ユダヤ教も盛んでシナゴーグがあった クリスチャンを迫害していた ポリカルポス(2世紀教父、使徒ヨハネの弟子)がスミルナの伝道師として殉教した際、迫害していた 異教の人々とも親交が深かったようである

スミルナへの手紙 教会は経済的には貧しいが、霊的には豊かであったことが記されている ユダヤ人の迫害で投獄されることが警告されている 110ADには教父イグナチオがローマに移送される際に立ち寄り、ポリカルポ等と親交した。 イグナチオはスミルナの忍耐強い信仰を賞賛している 156ADにポリカルポが殉教した際も同様の信仰を示している

ペルガモン

パトモス島と7つの都市

ペルガモン① 紀元前は独立国家の首都であったが、黙示録の時代にはローマの一部 アジアの文化的、政治的な中心であった ローマも統治の中心として用いた 劇場は斜面にあり、1万人が収容できた

ペルガモン② 丘の上のアクロポリス(都市の中心部。守護神の神殿があるところ)が特徴的 ローマ帰属前の独立国家の宮殿があった

ペルガモン③ ローマ繁栄とともに、周辺国家は衰退した 133BCに独立国家の王はペルガモンをローマに明け渡した

ペルガモン④ ペルガモンには20万冊の蔵書のある図書館があった エジプトのアレキサンドリアに次ぐ大きさだった 羊皮紙はペルガモンで開発された 知恵の女神アテネが図書館の前にある

ペルガモン⑤ 女神アテネの神殿の入り口 ペルガモン王がガラリアと戦って勝ったことが刻まれている

ペルガモン⑥ デュオニソスの神殿が斜面  の劇場の側にある お祭りや、劇と酒神デュオニ  ソスとの密接な関係を示して  いる

ペルガモン⑦ アクロポリスにある最も印象的な神殿であるゼウス神殿 神殿の周りの大理石に、ギリシャの神々と太古の巨人族の戦いが刻まれている

ペルガモン⑧ アクロポリスを下る道沿いにアゴラ(商業地区)や運動施設(写真)があった 運動施設の近くに公衆浴場があった

ペルガモン⑨ 医術の神アスクレピウスの神殿に続く参道 神殿は町のはずれにあった 治癒を求めて人々は神殿に数週間滞在した 神殿の医者が治療したり夢の託宣に従ったりした 右はアスクレピオスの象徴のへび

ペルガモン⑩ 29BCにペルガモンはアウグストスの神殿を立てる許可をローマより得た コインはこの神殿 ティベリウス帝の神殿建立はスミルナと争い、敗れた その後トラヤヌス帝(98-117AD)の神殿を建立した

ペルガモン⑪ ユダヤ人存在したが、小規模であった 黙示録でもユダヤ人の迫害については述べられていない

ペルガモンへの手紙 サタンの王座とは、皇帝崇拝か、異教の神殿 アンティパスが殉教した。中世の伝承ではヨハネが任命した伝道師 ニコライ派は使徒が選定した7人の執事の一人、改宗者ニコラオが始めたとの説あり バラムについては民数記22-24、そのネガティブな評価は民数記31:8、2ペテロ2:15から理解できる ニコライ派は不道徳な生き方に耽溺していたが、教派として長くは続かなかった 主が命じるのは悔い改めるということ

ティアテラ

パトモス島と7つの都市

ティアテラ① 肥沃な谷にあった交易の中継都市 アウグストス帝の時代(27BC-14AD)に地震で破壊された ローマの援助で再建された

ティアテラ② ティテラは交易の中心で、織物で有名であった ピリピでパウロに出会ったリディアはティア出身で織物(紫布)の商人であった 右コインはティアテラのもので、富を求める思いを伝えている

ティアテラ③ ティアテラ集会所跡 赤や、紫で染めた織物が特産 アウグストスの別荘があった 奴隷市場があった

ティアテラ④ 主神はアポロ(太陽の神) 皇帝とアポロが握手をしている 皇帝崇拝の神殿はなかったが、2BC以前から、皇帝崇拝は行われていた 地震復興に対するローマの援助を考えれば皇帝崇拝はうなづける

ティアテラ⑤ リディアの存在を考えればユダヤ人社会も存在したと考えられる 近郊の遺跡より「安息日の家」が発掘されている 黙示録にはユダヤ人の迫害は記載されていない

ティアテラへの手紙 教会への愛、信仰、忍耐、奉仕への賞賛、また最初より行いが勝っていると認められている しかし偽預言者イゼベル(本名か象徴的にI列王記アハブ王の妻を示す)の行いを正そうとしていない 偶像に捧げた肉を食べる際、不品行な祭儀がこれに続いた 「いわゆる奥深い秘密」は、教えがグノーシスであったことを示している ティアテラは愛があったが、罪に寛容でありすぎた一方、エペソは罪に厳しかったが愛がなかった

ティアテラへの手紙 信仰の勝利を得るものに、ローマではなく、キリストよりの権威が授けられる 明けの明星とは民数記24:17、2ペテロ1:19でキリストをさす ヨブ38:4,7では神の天使たち

サルデス

パトモス島と7つの都市

サルデス① サルデスはアジアを支配していたリディア王国の首都であった 近くの川で金を産出し、リディア王は富で有名であった 後にペルシャに征服され、ペルシャの西方支配の拠点となった 新約聖書の時代はローマの一地方都市であった

サルデス② アクロポリスは険しい山の上にあった 難攻不落の要塞都市であったが、谷に続く道は交易と連絡に極めて重要であった

サルデス③ 17ADに地震で壊滅した ローマは免税と援助で復興を助けた 復興時、右のような広場が市の中心部に造営されるなどした 下は市の中心部に1C後半に設営された運動場と公衆浴場

サルデス④ ユダヤ人社会の重要な中心地であった 写真は市の中心部にあるシナゴーグ入り口の跡(3cのもの)、黙示録の時代の後もユダヤ人社会は成長した 1cにもかなりのユダヤ人がいたらしい 黙示録にはユダヤ人のクリスチャン迫害は記述がない

サルデス⑤ アルテミスの巨大な神殿が紀元前4Cに造営された アルテミスはサルデスの主神であったが、エペソの主神でもあった。 ゼウスの娘で狩の神でもあったが、エペソやサルデスでは地母神、豊穣や出産の神として崇拝されていたようだ

サルデス⑥ サルデスは紀元前100年にはローマの女神を導入し、その祭司がいた。 アジアで最初にアウグストス皇帝崇拝を導入しようとした ティベリウス帝の神殿を建てようと争ったが、ペルガモンにその特権を得た

サルディスへの手紙 信仰が死にかけていた 「行いを知っている」と言われている。何をするのか?が問われる キリストは悔い改めを呼びかけている 悔い改めは、信仰に入ったとき受けたものを思い出し、そしてそれを守り抜くことによる 勝利の報酬は白い衣(純真、聖なること)、命の書の名(救いを確保すること)、審判のときのキリストの弁護 サルデスの教会は、この手紙の後も成長し、2cにクリスチャンたちは活躍したらしい

フィラデルフィア

パトモス島と7つの都市

フィラデルフィア① アジアの谷あいの平地部分にある ペルガモンの王が、東部辺境都市として建設 17ADに地震で壊滅 ティベリウス帝の援助で復興した

フィラデルフィア② 肥沃な土地で農業と牧羊が盛ん 牧羊はこの地域にウールと革製品を供給した ぶどう栽培に適し、ワインが特産となった

フィラデルフィア③ 多数の神々が崇拝された ゼウス、アフロディテ、など 皇帝崇拝も行われ、ティベリウス帝による震災復興の援助後は自らを「ネオカイザリア」と呼んだ ヴェスパシアヌス帝時には「フラビア家のフィラデルフィア」と呼んだ 

フィラデルフィア④ ユダヤ人社会も古くから存在した 黙示録ではユダヤ人と緊張状態にあったことがわかる

フィラデルフィアへの手紙 ダビデの鍵 教会はその行いを賞賛されている。 スミルナのようにユダヤ人からの迫害があった ダビデの子孫でメシアの系図につならることを示す(創世記49:10) イザヤ22:22 エリヤキムに与えられた鍵;扉の開閉の権威を持つ ヨハネ10:7 イエスは羊の門、命に至る道 教会はその行いを賞賛されている。 スミルナのようにユダヤ人からの迫害があった 試練のときの神の守りの約束。しかし霊的な守りであり、物理的に守られるとは限らない(エゼキエル9で印を付けられた人も殺されたかもしれない)

フィラデルフィアへの手紙 新しいエルサレムは天国ではない わたしはすぐに来る にいることの素晴らしさ(詩篇84) 霊的に「来る」という意味、 数世代後にローマ帝国は滅び、「主は来た」、即ち神の裁きは下った にいることの素晴らしさ(詩篇84) 84:11 神に逆らうものの天幕に長らうよりは神の家の門口にいるほうがよい 新しいエルサレムは天国ではない 天より降りてくる では何か?

ラオデキア

パトモス島と7つの都市

ラオデキア① 肥沃な谷を見下ろす 小高い丘にあった ローマ時代重要な商 業と行政の中心 地域の法廷や銀行が 存在し、人々が集 まってきた  小高い丘にあった ローマ時代重要な商  業と行政の中心 地域の法廷や銀行が  存在し、人々が集  まってきた アウグストス帝時代と60ADに地震で被害を受けたが、再建し引き続き繁栄した

ラオデキア② 目に塗る目薬が地域の特産 むかむかする生ぬるい温泉が谷をへだてた向こうに沸いている 織物業の中心、黒い羊毛が特産 白い衣を買いなさい 目に塗る目薬が地域の特産 目に塗る薬を買う むかむかする生ぬるい温泉が谷をへだてた向こうに沸いている 生ぬるいのではきだそう

ラオデキア③ 競技場や運動場などの公共施設は豊かな市民より寄贈された 競技場では剣闘士が競技を行っていた

ラオデキア④ 谷を隔てた向かいのヒエラポリスの門。黙示録の迫害を下したドミチアン帝時代のもの。 同様のものがラオデキアでも建てられた ラオデキアの遺跡そのものはあまりよく残っていないらしい

ラオデキア⑤ ヒアラポリスの主要柱廊。ラオデキアも同様なものがあったと思われる 大通りの道には、車輪の痕が残されている ラオデキアも豊かな商業の中心として沢山の交通が行きかった

ラオデキア⑥ 様々な神々が崇拝された ゼウス、アポロ(ゼウスの子で太陽の神) 下は治癒と安全、繁栄の神「メン カラウ」。医学校で崇拝されていたらしい

ラオデキア⑦ ラオデキアはティベリウス帝の神殿建あ設を他のアジア都市と争い、スミルナに敗れた この後も皇帝崇拝は続けられた ティトス帝の像には「神の子」と書かれている 父のヴェスパシアヌス帝を神と見なしたから ドミチアン帝はティトス帝の弟。ティトスを殺害したとも言われている

ラオデキア⑧ 黙示録に記述はないが、ラオデキアは重要なユダヤ教の中心 エルサレムのためにユダヤ人が金を集めて送ったが、その量は大きかった

ラオデキアへの手紙 キリスト 生ぬるい アーメン:キリストにおいて神の約束はすべて実現する 忠実で真実の証人:ラオデキアのクリスチャンもそうあるべき 万物の源 生ぬるい まだ救われているが、不安定。キリストは吐き出そうとしている かつては熱かった

ラオデキアへの手紙 生ぬるさの原因 勝利を得るものはキリストとともに統治する 緊急の呼びかけに応える(22) 3:17-19 より物質主義であると考えられる ラオデキアは裕福な商業や金融の中心 他に頼らない、独立的な生活スタイルであり、これが教会にも入り込んでいた 価値観が世の中的となり、聖書の教えから離れた キリストは心の中から外へ出されてしまった。そのため彼は戸を叩いている 勝利を得るものはキリストとともに統治する 緊急の呼びかけに応える(22)

黙示の内容

4章~6章 巻物の7つの封印を解く 天上の礼拝 イエス 第4の封印 死 剣、飢饉、死、野獣(文明の滅亡) 第1の封印 キリストの勝利 第4の封印 死 剣、飢饉、死、野獣(文明の滅亡) 第1の封印  キリストの勝利 第3の封印 飢饉 第2の封印 内戦

(Q:本来の12部族で、入っていないものは?その理由は?) 6章~7章 天上の礼拝 イエス 巻物の7つの封印を解く 14万4千人に刻印が押される ユダ・ルベン・ガド・アシェル・ ナフタリ・マナセ・シメオン・レビ・イサカル・ヨセフ・ゼブルン・ベニヤミン (Q:本来の12部族で、入っていないものは?その理由は?) 第6の封印  天変地異(象徴的に神の裁き) 第5の封印  殉教

8章~第7の封印が解かれる 天上の半時間の沈黙

8章~9章 天使のラッパ 聖書 DJ解釈 GF解釈 第1のラッパ 血の混じった雹と火 象徴的 象徴的・自然災害 第2のラッパ 8章~9章 天使のラッパ 聖書 DJ解釈 GF解釈 第1のラッパ 血の混じった雹と火 象徴的 象徴的・自然災害 第2のラッパ 火で燃えた山が海へ 象徴的(火山?) 第3のラッパ 苦よもぎ星が水源へ 第4のラッパ 暗闇 象徴的(出エジプト) 第5のラッパ 地獄のイナゴの群れ (第1の災い) パルティア 内部崩壊 第6のラッパ ユーフラテスのほとりの4人の天使 (第2の災い) 外部侵略

10章 天使の小さな巻物~託宣  

11章 2人の証人=2本のオリーブの木=2つの燭台 神殿と祭壇で礼拝しているものが数えられる 神殿の外の庭:異邦人が42ヶ月間踏み荒らす 1260日間の預言期間 神殿と祭壇で礼拝しているものが数えられる 神殿の外の庭:異邦人が42ヶ月間踏み荒らす 底なしの淵から来た獣が2人の証人に勝つ 3日半 都(エルサレム)の大通りに死体が晒され、蘇って天に昇る 都に大地震が起こり、7千人が死ぬ 2人の証人とは?1260日とは?獣とは?

11章続き 2人の証人とは? 1260日=42週=3.5 いずれも7(完全)の半分で、迫害の続く期間は限りがあるとの意味 第1の説 死に至るまで忠実な教会  第2の説 ゼカリア4:2‐3で主の前の2つのランプはヨシュア(祭司)とゼルバベル(王)を指すことから、王の系統を引く祭司であるクリスチャン 第3の説 モーセとエリア 2は聖書では力を現している。(GF) 力強く福音が宣教されるとの意味か。 1260日=42週=3.5 いずれも7(完全)の半分で、迫害の続く期間は限りがあるとの意味 獣 エルサレムでの迫害を起こすもののことか?

11章 第7の天使のラッパ メシアが王権を授権 裁きの時が来たことが宣言される 天の神殿と開かれる契約の箱 Q:何故契約の箱が開かれるのか?

12章 女と竜(小黙示録)

13章 2匹の獣 7つの頭と10の角、10の王冠とは? 豹、熊、獅子のようであった ダニエル7:4-6はこの逆 13章 2匹の獣 7つの頭と10の角、10の王冠とは? 豹、熊、獅子のようであった ダニエル7:4-6はこの逆 ギリシャ、ペルシャ、バビロニアの世界帝国を現す 致命的傷が治ったとはなんのことか? 666とは? 獣を拝ませる獣

14章 14万4千人の歌 144,000=12X12X1000 3人の天使の言葉 天上イエスが地上に鎌を入れて刈り入れをする 第1の天使   福音の宣教 第2の天使   大いなるバビロンは倒れた 第3の天使   獣とその像を拝むものは倒れる 天上イエスが地上に鎌を入れて刈り入れをする 別の天使が地上に鎌を入れて刈り入れをする 刈り取ったぶどうは神の怒りの搾り桶に入れられる   

15章 最後の7つの災い 神の怒りの 盛られた金の鉢

16章 7つの災い 聖書 DJ解釈 GF解釈 第1の災い 悪性の腫れもの 第2の災い 海が血になる 第3の災い 水源が血になる 16章 7つの災い 聖書 DJ解釈 GF解釈 第1の災い 悪性の腫れもの 第2の災い 海が血になる 第3の災い 水源が血になる ドミティアン帝は聖徒の血のプールで泳いだ報復? 第4の災い 人間が火で焼かれる ネロ帝が聖徒を燃やして明りとした報復? 第5の災い 国土が闇に覆われる 第6の災い ユーフラテスが枯れる 3つの悪霊が諸王をハルマゲドンに集める 未開の民族によるローマ攻撃を通じた神の裁き パルティアの侵攻 ローマ同盟諸国が神と敵対しに集まる 第7の災い 大地震、雹

獣と角が女を憎んで神の御心を行うようにするとは? 17章 大淫婦の裁き 獣と角が女を憎んで神の御心を行うようにするとは? 10の角=10人の王とは? DJ:地方のローマ傀儡王 GF: 私は地上の支配者である、 大いなる都よ!!! 7つの頭 =7つの丘とは?

18章 大いなるバビロンの滅亡 地上の商人は泣き悲しむ 商品は 金、銀、宝石、真珠、 麻の布、紫の布、絹地、赤い布 18章 大いなるバビロンの滅亡 地上の商人は泣き悲しむ 商品は 金、銀、宝石、真珠、 麻の布、紫の布、絹地、赤い布 あらゆる香ばしい木、象牙細工、高価な木材 青銅、鉄、大理石などでできた器 肉桂、香料、香、香油、乳香 ぶどう酒、オリーブ油、麦粉、小麦 家畜、羊、馬、馬車 奴隷、人間

19章 獣の裁き 子羊の婚姻 白馬の騎手 VS 獣と地上の王たちの軍勢 19章 獣の裁き 子羊の婚姻 花嫁は用意を整えた 花嫁の光り輝く麻の衣=聖徒たちの正しい行い 白馬の騎手 VS 獣と地上の王たちの軍勢 獣と偽預言者(第2の獣)は生きたまま硫黄の火の池に投げ込まれた=地獄?獣と偽預言者は人間ではなく、制度あるいは権威

20章 千年間の支配とサタンの敗北 キリストによる千年の統治 千年の後の戦い サタンは底なしの淵に投げ込まれ封印されている 20章 千年間の支配とサタンの敗北 キリストによる千年の統治 サタンは底なしの淵に投げ込まれ封印されている 第1の復活:獣の刻印を受けずに殉教した聖徒達は復活して裁きの座にいる 第1の復活にあずかる者は第2の死を免れる(第1の復活とは?) 千年とは?聖徒の復活とは? 千年の後の戦い GF:終末の大迫害 DJ:特定のことを指していない サタンは底なしの淵から解放される ゴグとマゴク(ここでは神の敵の総称 エゼキエル38:2)が集められ、聖なる者たちの陣営と愛された都を取り囲む

最後の審判 20:11-14 最後の裁き いくつかの書物、命の書が開かれる すべての死者が復活して神の裁きに臨む 20:11-14  最後の裁き いくつかの書物、命の書が開かれる すべての死者が復活して神の裁きに臨む 第2の死:死と陰府が投げ込まれる火の池、命の書に名のないものはここに投げ込まれる

新しい天と新しい地 天地が更新される 新しいエルサレム 天国ではなく、新たな時代のスタート。旧約で何度も起こっている イザヤ30:26、65:18ー19、66:22 新しいエルサレム 天国ではない(DJ GFは天国) 神のもとを離れ、天から降りてきている 12の門に書かれた12部族の名、城壁の土台の12使徒の名は天国にふさわしいか? 地上の王たちが訪問する 木の葉は諸国の民の病を癒す

千年王国と新しいエルサレム 千年王国 サタンの解放と聖徒との最終戦争 最後の審判 キリストの支配が長く続く あるいはキリストが支配することを強調 サタンの解放と聖徒との最終戦争 世の終末時の大迫害?(GF) 特定のことではない(DJ);ローマ崩壊後も時にクリスチャンは迫害に会う。この場合でも神は勝利し、クリスチャンは守られる。 最後の審判 次の天から降りてくる新しいエルサレムが天国でないならば時系列的に最後の審判を述べているというよりは、神が最終的な権威を持っていることを伝えようとしているのか?

天よりの新しいエルサレム 天国ではないが、これに関係している(DJ) これが天国でないのなら何なのか?(GF) 理想化したエルサレム(エゼキエル) もしも使徒の教会が迫害に遭遇して妥協したら・・・ 救いの教えは正確には伝えられなかったのでは グノーシスが正統な教義となっていたかも 2C マルキアオン 教会の半分以上がマルキオン派となった 4C ニケーア公会議でアタナシウス説が正統とされた後にも別の公会議でアリウス派が正統とされたり、厳しい戦いが続いていた

誤謬について

誤謬1:世の終わりの預言 世の終わりではなく、ローマ帝国に対するクリスチャンの勝利の預言 エホバの証人、7th Day Advantistなど繰り返し、終末の兆候を宣伝して来ている 黙示録1:1 「すぐにでも起るはずのことを、神がその僕たちに示すために」 (参考)ダニエル8:26 「しかしお前は見たことを秘密にしておきなさい。まだその日は遠い。」 ヨハネ(使徒ヨハネ)晩年の預言で、すぐにでも起こること、と明言されており、1C後半の出来事について書かれていると考えられる。

誤謬2:真の教会は天に上る 世の終わりが来たとき突然選ばれた人たちは中空に引き上げられるとの考え 7:1-8、14:1-5 しかし、全ての人は主の再臨に際して一度に裁かれる    20:11-15

誤謬3:世の終わりの主の再臨の預言 主の再臨は聖書では通常世界的なものではなく、地域的なもの 主の再臨は聖書では通常世界的なものではなく、地域的なもの     黙示録1:7  「見よ、その方が雲に乗って来られる。            すべての人の目が彼を仰ぎ見る。            ことに、彼を突き刺した者どもは。            地上の諸民族は彼のために嘆き悲しむ。」 イザヤ19:1  「エジプトについての託宣。見よ、主は速い            雲を駆ってエジプトに来られる。」 黙示録1:7はキリストの再臨ではなく、ローマ帝国に対する神の裁きが行われることを伝えている。

誤謬4:世の終わりに、ハルマゲドンでイスラエルに対する包囲網が築かれる 「メギドの丘」という意味 イスラエルに実在 歴史的に数多くの戦闘が行われてきた 2350BC ペピI vs ガゼル 1479BC トトメスIII  vs カナン人 1125BC デボラ+バラク vs シセラ 1090BC ギデオン vs ミディアン 1016BC サウル+ヨシュア vs ペリシテ 841BC  イエフ vs ヨラム+アハジア 609BC   ネコII vs ヨシュア 聖書では実際の戦闘ではなく。最終的な戦闘を象徴

誤謬5:144,000人だけが救われる エホバの証人:バプテスマを受けた人のうち、14万4千人だけが救われる 黙示録を字句通りに解釈するならば、救われるのは 男性  14:4 ユダヤ人  7:4 新しいエルサレム(21:22-22:2)は天国ではない 天国そのものの描写ではなく、象徴 1cの迫害に打ち勝った教会を現している 清められた理想的な状態の教会 天国にも関係

誤謬6:黙示録は将来の出来事の順序 黙示録は真実であるが、神学的にであり、歴史的順序について真実であるわけではない 「計りがたいことを知ろうとせず…..」詩篇 人は全てのことを知る必要はない

誤謬7:666はこのひと! 7th Day Advantist:ローマ教皇と666を同一視 666が誰を現すのか、解釈しようとする人たちあり 7th Day Advantist:ローマ教皇と666を同一視 666が誰を現すのか、解釈しようとする人たちあり 666は不完全、悪を象徴 777は完全を現す 888はキリストを現す(7日目(安息日)の翌日に復活したから) 聖書は666は人を現すと言っているが、特定の人を現しているとはいっていない

誤謬8:前千年王国説 未来主義的解釈に基づいて黙示録を世の終わりの出来事の預言ととらえる。 キリストは世の終わりに再臨し、実際の地上の王国を実際に1000年間実際のエルサレムに君臨して実際に統治すると考えている。 米国の保守的な「クリスチャン」層で多くの人が信奉。 例えばアラブ諸国が結束してイスラエルに侵攻しようとした際、キリストが再臨するなどと信じて、それをむしろ促進させようとする政治的な動きがあったりするらしい。(ネオコン?)

誤謬9:罪人の祈り 罪人の祈りの教説 20:20は既に救われたクリスチャンに対する言葉 20:20 心を開けてイエスを入れたものは救われる 20:20 心を開けてイエスを入れたものは救われる 救われるのに、バプテスマは必要ではない 1830年代に、米国中西部を巡回伝道した宣教師たちが始めた教説 一度の説教で多くの人がキリストの従う決心を申し出たが、バプテスマを授ける余裕がなく、20:20を用いて、救いを説いたらしい 20:20は既に救われたクリスチャンに対する言葉 物質主義の影響でキリストは彼の心の外に追いやられている

ヨハネの黙示録ーまとめ 聖書の象徴的な表現は字句通りに理解すべきではない 12章が全体のまとめ 大きなレッスンをまず学ぶ 世の終わりに備える ラオデキヤを含む7つの教会への言葉 人間には自由意思があるが、正しい選択をしよう 世の終わりに備える 何が起こるのかではなく、神の前に正しい心かどうか 黙示録は神学的に真実であることを伝えているのであり、出来事の順番を述べているではない 理解すべきではない