産める国フランスの子育て事情 ~出生率はなぜ高いのか~

Slides:



Advertisements
Similar presentations
出所:法務省・出入国管理統計をもとに作 成 1998 年から 2008 年ま での 20 代の人口減少率は 22 % 35 %の減少は、人口減少率 22 %を大きく上回る 18,991,000 人 14,735,000 人 (万人)
Advertisements

胎児を守る母体の役割 母体 胎児 酸素・栄養 老廃物 胎児を守る母体の役割 母体の健康状態胎児の健康状態 胎児の健康は母体が鍵をにぎっている へその緒.
男女平等社会の実現 10 月 23 日 下田ゼミ 4 年 河内健介. 論文構成 序章 男女平等社会とは? 序章 男女平等社会とは? 第一章 女性の社会進出 第一章 女性の社会進出 第二章 男女格差の現状 第二章 男女格差の現状 第三章 男性の育児休業取得 第三章 男性の育児休業取得 第四章 男女平等社会実現へ.
大きな政府と 女性の社会進出について 平田 彩貴. 他の先進国との比較 ※仕事と家庭の両立度 … OECD が作成した指標で標準化されている指数のこと。 1) 託児所・育児施設の利用率 2) 政府の保証する育児休業 3) 民間の雇い主が自発的に与える育児休業 4) フレックスタイムでの就業の程度 5)
テーマ:少子高齢化を考える 第 10 回合同ゼミナー ル. 今回のテーマについて 最近、メディア等で騒がれている “ 少子高齢化 ” 。 日本の合計特殊出生率 1,25。 日本の高齢者人口が日本の総人口に占める割合は 20.04% 今日、この事実を目の当たりにして、私達はどう考え ていくべきか。 果たしてこの事実は事実なのか?
終章 結論~迷走する経済学~ E班 堀口・石川・細野・武井・赤見・伊藤 デフレの原因はマネーサプライでもない!人工減少でもな い!ではデフレの正体は何か … この章ではその正体を含め、歴史的に見る経済低滞とデフレ の関係性、デフレの害悪、そして現在の経学の現状について も論じていく。 1.
第 15 章ケース紹介 どらみ 1. 目次 ワークライフバランスの概要 事例紹介 2 ワーク・ライフ・バランス( WLB )とは 3 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、 ワークとライフを共に充実 → 個人も企業も HAPPY !! 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、 ワークとライフを共に充実.
女性医師等就労支援事業事務局 清水 薫子 女性医師就労の問題点 ホームページ URL:
神奈川県理学療法士会における 自宅会員及び休会会員に対する就業に関する アンケート調査 公益社団法人 神奈川県理学療法士会 会員ライフサポート部 ○ 西山昌秀,寺尾詩子、清川恵子、大槻かおる、萩原 文子 大島奈緒美、杉山さおり,久保木あずみ.
ジェンダーから世界を読む ジェンダーの概要
少子高齢化 高橋香央里 加藤裕子 松本結 海老澤優.

現代の経済学B 橘木俊詔「ライフサイクルの経済学」第2回 第3章 転職か昇進か 第4章 結婚と家族 京大 経済学研究科 依田高典.
出産や育児のためのお休み(産前・産後休業、育児休業)を取得できます
(社)神奈川県理学療法士会 会員ライフサポート部 堀 七湖
男性の育児が肥満に与える影響 富山大学 経済学部 経済学科 孫田 篤 専門ゼミ-報告会.
ベーシックインカム導入の是非 肯定派 神谷・棚倉・水田・安塚.
(間税会は消費税のあり方を考える会です) 平成24年1月30日 北沢間税会
少子高齢化 고유진.
Web.sfc.keio.ac.jp/~thiesmey/shakainote.htm.
食料自給率の「なぜ?」             著者 末松広行 稲葉ゼミ  06a2139z 半田哲也.
大阪大学経済学部 本間正明研究室 大西恭輔 川崎雄介 熊代克久 中塚早保 八塚貴久子
子ども手当の是非 ~肯定派~ 上町悠哉 工藤祐之介 蔵内雄大 棚倉彩香.
The seminar of policy science
なぜ貧しい国はなくならないのか 第2章 貧困は減っているのか
5秒以上見続けたくなるYouTubeの動画広告に関する研究
第9章 従業員の生活支援 C班  今西・鈴木・出山・藤野・大木・山口.
わが国の社会福祉現場における 人材確保の動向と今後の展望
女性の就業機会拡大に関する調査報告書 (概要)
[ パパは何でも知っている (FATHER KNOWS BEST)] NTV 1958年8月~1964年3月
男性理学療法士及び作業療法士の育児休業取得から見えてくるもの
認知カウンセリング 学習意欲改善に対する可能性.
産休・育休に伴う人員確保に ついての調査報告(第1報) (公社)神奈川県理学療法士会 ライフサポート部
貧困と出産の関係.
2009年10月23日 日本地理 第4課 日本の人口問題 開課班級:四技日語二甲・二乙 任課教師:山藤夏郎.
少子高齢化について 商学部 2307068 李海燕.
金融の基本Q&A50 Q41~Q43 11ba113x 藤山 遥香.
書評 生活保護VSワーキングプア ~若者に広がる貧困~ 大山典宏 PHP新書
目的  成人喫煙率は、男性喫煙率が30%台となるなど、全体に減少傾向にはあるが、若い女性や未成年者の喫煙対策が課題となっている。特に、妊婦の喫煙は、胎児や乳児に深刻な影響を与え、有効な対策が急務である。  本日は昨年に引き続き洲本市における妊婦喫煙の状況と、加えて、出生体重に対する妊婦喫煙や受動喫煙の影響について報告する。
ワークライフバランス 「仕事と家庭の調和」 ~女性活躍の展望~
ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~
離婚が出生数に与える影響 -都道府県データを用いた計量分析
第9回(第12回) 女性・中高年・障害者とスポーツ
大阪大学一般事業主行動計画 一般事業主行動計画の策定について 一般事業主行動計画策定年月日 一般事業主行動計画策定の計画期間
60歳台になった団塊世代の経済行動 長谷川 正 学籍番号 
出産や育児のためのお休み(産前・産後休業、育児休業)を取得できます
第1部 第1篇 第1章 第3節 価値形態または交換価値(A2b)
イクメンプロジェクト Social Business Idea Contest
取得例 (夫婦で取得したパパ・ママ育休プラスの場合)
本音に密着!! ワーク・こころ・バランス    明治大学商学部 小川ゼミナール  インナー班.
母音[i]のF1, F2平均値の分析.
晩婚化・非婚化の解決に向けて 岩橋 加藤 渡邉 彌富 橘 保田
(C)2011女性にやさしい職場づくりナビ.
西洋諸国で働いていた女性と男性と中産階級の構成 ヨーロッパの初期中産階級 発生に伴う「女性」・「男性」の定義:
性差と、性別(=ジェンダー)の相違とその調べ方
目的  成人喫煙率は、東京都や長野県で男性喫煙率が30%台と発表されるなど、全体に減少傾向にはあるが、20代女性の喫煙率がこの10年で倍増するなど、若い女性や未成年者の喫煙増加が問題となっている。特に、妊婦の喫煙は、胎児に深刻な影響を与えており、有効な対策が急務である。そこで、洲本市における妊婦喫煙の実態と喫煙の害についての知識の調査を実施することとした。
(C)2011女性にやさしい職場づくりナビ.
第9章 従業員の生活支援 C班  今西・鈴木・出山・藤野・大木・山口.
労働と教育・発達 教育は労働とどう関わるか.
女性班発表.
取得例 (夫婦で取得したパパ・ママ育休プラスの場合)
SWOT分析 看護師 転職例 強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 機会 (Opportunities)
ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~
 自由時間と学習 人生80年時代の人間形成 保障するものは何か.
G8労働者の 就業率と失業率の推多 MR1223 0.
税金や社会福祉などによって再分配機能が充実した国の場合、初期所得(税引き前の給与)でのジニ係数と、所得再配分後のジニ係数が異なる。
不妊治療 跡見学園女子大学 山澤ゼミC.
厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
北欧の社会2と教育.
駒澤大学 経営学部経営学科 MG8007 市川綾由美 出生率と少子化 駒澤大学 経営学部経営学科 MG8007 市川綾由美.
Presentation transcript:

産める国フランスの子育て事情 ~出生率はなぜ高いのか~ 書評 産める国フランスの子育て事情 ~出生率はなぜ高いのか~

はじめに なぜ、この本の書評を書こうかと思ったかというと、少子化というのはもちろん現在日本の重要な問題であるからということと、同じ先進国のはずのフランスで出生率が2.00に近い数字をだし続けているということに興味を持ったからです。

著者の本を書くに至ったきっかけ 出生率が1,30レベルで低迷する日本とは、子供を育てやすい環境と言えるのだろうか? 著者自身も子供を持つ年齢にさしかかったときに感じた『閉塞感』 実はフランスは国の子育てに関する政策も、社会保障の先進国スウェーデンなどと比べると理想的とは言えない。

序章~第1章 フランスは18世紀の後半から他の先進国に先駆けて出生率の降下を始めた過去がある。他の先進国と比べだいたい一世紀早い減少。そのため人口不足による国力の低下がさけばれ始める。 移民のイメージが強いフランス、出生率の高さもそのため?   ←人口の割合的にさほど全体に与える影響は少ない

そもそも移民の人口比率も他のヨーロッパ諸国と比べ高いわけではない。←ドイツやスウェーデンより低く、イギリスと同じくらいである。 母親に子育てをすべて押し付けるメンタリティがフランスにはない。

第2章~第7章 婚外子が増加。←結婚という枠にとらわれない生活、『事実婚』とも言う形態。結婚、出産の時期や順番がどうでもよくなったため。 子供ができても仕事を続ける母←仕事は自己実現のため。 男女平等も、やはり分業には理想と現実もある。

『仕事も家庭も』を実現する夫の7時帰宅。 ヌヌと呼ばれるベビーシッターの存在   フランスでは産休を3ヶ月ほど取る家庭は多いものの育児休暇は日本と同様に会社の圧力などが原因でとりにくい。そのため産後2~3週間で職場復帰せざるを得ない。そこで、このベビーシッターの存在が大きな役割を持っている。

第8章から第9章 『フランス流』のジレンマ ←『仕事も家庭も』故の母親にかかる大きな負担。男性の家事は増えているが、やはり…   ←『仕事も家庭も』故の母親にかかる大きな負担。男性の家事は増えているが、やはり…   育児に専念が評価されない。

まとめ この本を読み感じたことは確かにフランスでは日本よりいくらかの男女平等が進み、そこが出生率の上昇の原因となっているとも考えることが出来るが、読み進めていくうちにだいぶ印象が変わってきた。 全体的にこの本は何を読む人に伝えたいのかが明確でないきがした。 結局はお国柄?