2012.9.2 日本質的心理学会 第9回大会 シンポジウム 冠那菜奈(メディエーター・ぐるっこのいえ) 石幡愛(東京大学大学院・NPO法人クリエイティブサポートレッツ)
秋葉原ネットワーク(2011) オタクと呼ばれる「秋葉原の住人」に象徴される、個人的で強烈なパワーに着目。 社会の既存の価値観から外れているという「枠 外感」と、それゆえの創造へのモチベーション。 社会の中に自分がいられる「余白」を作る。 偶発性ともちあわせの条件下で「DiY」する。 「
余白ネットワーク(2012) 同じことをせずとも一緒にいられる状態、異なる目的や価値観を持つ人たちが抑圧がなく共にいられる状態を作る。 専門外・不要と思われていることを使ってみる。 「一人が自分のためのものを創る」「一人の視点を 可視化する」状態の復権。頼まれてもいない自分の 表現をする人を増やす。
異質なものが入り込む余白を作る 都市のスキマを探す「余白散歩」 同じ場所に他者が“いる”作法を探る「公園」 違う作業をしながら場を共にする「作業日」 “正解”“正統”に導かない「進路相談会」 あらゆる才能の無駄遣い
否定的共同体 通常の「共同体」概念 ブランショの「否定的共同体」 高次の価値に帰属することによって、個の連続性を回復する仕組み 上記に対するネガとしての「共同体」 各々の非連続性、差異が露呈される場
共感せず共在する 既存の価値観ややり方に対して、それを転覆するのではなく、もうひとつの価値観ややり方を提案する 他者同士が、共感するわけでもなく、同じ方向を向くのでもなく、共に在る
余白ネットワークのつながり 「余白工事(○○をDiYする)」というタグづけで、異質な活動や人を包摂する。 既存のコミュニティを越境する。 作られる「オブジェクト」 各イベントで行われる活動、時間、場 「余白工事」というコンセプト