スカウティングで行う 子どものための 環境教育
地球環境問題への 基本的な考え方・取り組み方 3R運動 Reduce (リデュース) =減量 Reuse (リユース) =再使用 地球環境問題への 基本的な考え方・取り組み方 3R運動 Reduce (リデュース) =減量 Reuse (リユース) =再使用 Recycle (リサイクル) =再生 (ヨーロッパ諸国では4Rが主流。) Refuse (リフューズ) =拒絶 (私は、個人的ですが5Rを提唱しています。) Reform (リフォーム) =改造・改良 不便さとの共存 =合理性・便利さの追求が環境破壊を進行させた。
環境教育の進め方 体験的に捉えながら、 目標を達成できるよう展開する。 環境問題は身近な問題であることを 認識させる 興味を持たせる。
気づき →体験学習 →実践行動 →啓蒙 (他の人々にも気づいてもらう)
環境教育とは何か ◇1972年ストックホルム国際人間環境会議 ◇1975年ベオグラード国際環境教育会議 ・・・国連レベルでの初めての環境問題会議 ◇1975年ベオグラード国際環境教育会議 ◇わが国における環境教育の定義 (1991年3月発行:文部省環境教育指導資料)
ベオグラード憲章 1975年(昭和50年)に、ベオグラードで開催された国際環境教育会議で、環境教育のねらいを明確にしたベオグラード憲章が採択されました。 この憲章では、個人及び社会集団が具体的に身に付け、実際に行動を起こすために必要な目標として関心、知識、態度、技能、評価能力、参加の6項目を示しており、環境教育の準拠すべき 枠組みと言えます。
行動を起こすための目標 1. 関 心 4. 技 能 2. 知 識 5. 評価能力 3. 態 度 6. 参 加
1. 関 心 全環境とそれにかかわる問題に対する関心と感受性を身に付けること。
2. 知 識 全環境とそれにかかわる問題及び人間の環境に対する厳しい責任や使命についての基本的な理解を身に付けること。
3. 態 度 社会的価値や環境に対する強い感受性、環境の保護と改善に積極的に参加する意欲などを身に付けること。
4. 技 能 環境問題を解決するための技能を身に付けること。
5. 評価能力 環境状況の測定や教育のプログラムを生態学的・政治的・社会的・美的、その他の教育的見地に立って評価できること。
6. 参 加 環境問題を解決するための行動を確実にするために、環境問題に関する責任と事態の緊急性についての認識を深めること
わが国における環境教育の定義 (1991年3月発行:文部省環境教育指導資料) わが国における環境教育の定義 (1991年3月発行:文部省環境教育指導資料) 環境や環境問題に関心・知識をもち、 人間活動とのかかわりについての 総合的な理解と認識の上にたって、 環境保全に配慮した望ましい働きかけの 出来る技能や思考力を身につけ、 より良い環境の創造活動に主体的に 参加し、環境への責任ある行動がとれる 態度を育成すること。
なぜ スカウティングで 取り組まなければ ならないのか?
ボーイスカウト運動の目的から 「スカウト運動の目的は、個人として、責任ある市民として、地方、国、国際社会の一員として、若者が身体的、社会的、精神的な可能性を完全に達成できるよう、その成長に貢献することにある。」 (世界スカウト機構規約)
スカウト運動の創始者 ベーデン・パウエル卿 B-P最後のメッセージから 「自然研究は、神があなた方を楽しませるために創造された世界が、いかに美しく素晴らしいものにあふれているかを、あなたに示してくれる・・・生まれた時より少しでも良い世界を残すように努力しよう。」 スカウト運動の創始者 ベーデン・パウエル卿
スカウト環境行動スローガン ≪スカウト環境行動スローガン≫ わたくしたちスカウトは 自然の恵みに感謝し 地球市民として 自然の美しさが いつまでも保たれることを願い 地球環境の保護のため積極的に行動します。 1.緑の大地を守りそだてます。 1.かけがえのない水と空気を汚さないようにします。 1.すべての動植物の命を大切にします。 1.かぎりある資源の節約とリサイクルにつとめます。 1.地球にやさしい野外活動を実践します。 (1994年 第10回全国スカウトフォーラムで採択)
子どもたちの環境教育 ・平成4年 日本語版発行 ・家庭内などで実行できる ・プログラムと活動の方向 ・実際的な活動や体験 ・一般向けの啓発 ・平成4年 日本語版発行 ・家庭内などで実行できる ・プログラムと活動の方向 ・実際的な活動や体験 ・一般向けの啓発 ・行動によって学ぶ ・興味・関心→理解→活動
関心
どんなことが起こるか → 酸性雨 オゾン層の危機 など 知識 その他 思いつく原因を考えさせる * 家庭の冷暖房 * 工場から出る化学物質 * ごみの焼却 * 航空機(ジェット機は自動車24,000台分の煤煙やその他の物質を排出) * 放射能 どんなことが起こるか → 酸性雨 オゾン層の危機 など
知識 植物が大気の浄化にいかに重要か 植物がなくなれば 酸素がなくなる 酸素がなければ 生命が維持できない 緑の木々は 我々にとって、ただひとつの 酸素供給者である 植物が大気の浄化にいかに重要か
態度 自然観察 環境調査 施設見学 クリーン運動・植樹事業などへの参加 家庭や地域での汚染源をしらべる ごみの分別とその意義を知る スカウト活動での改善点を考え、実行する 日常生活に生かす (家庭や学校で話し合い、輪を広げる)
世界環境保護バッジ その結果、世界スカウト章とWWFのシンボルとを組み合わせた世界環境保護バッジが制定されました。 1973年、ヨーロッパを中心とした環境問題への関心の高まりを受けて、ケニアのナイロビで開催された第24回世界スカウト会議で、WWF/世界野生動物基金(現/世界自然保護基金)と世界スカウト機構の間で協力関係を結ぶ覚書が交わされました。 その結果、世界スカウト章とWWFのシンボルとを組み合わせた世界環境保護バッジが制定されました。
世界環境保護バッジの目的 ① スカウト運動への環境教育の導入促進と、スカウトの環境への関心と環境保護活動への積極的な参加を促すこと。 ② スカウト運動と密接なつながりをもつ地域社会に向けて、スカウト運動が環境保護活動に積極的に参加している意思を明示すること。
ボーイスカウト運動が誕生して100年が経ちます。 創始者べーデン・パウエルは、当初から自然のすばらしさを観察し、理解し、保護することを強調してきました。 そして、このことは今でも世界のスカウト運動で脈々と受継がれています。 私たちスカウトにとって大切なことは、見せかけの知識や行動ではない、正しい知識に基づいた実際的な活動を継承していくことです。
イベントではなく、環境の教育!
体験 啓蒙 気づきの機会
スカウト★行動の原則 帰りには、 来た時よりも美しく ただ、 感謝のみを残す。
勿体ない(MOTTAINAI)を 「いただき切る」を実践しましよう! “食べれば栄養、捨てればゴミ” 恵みを「おかげさま」と感謝し 行動律として 「食べきる」「使い切る」ではなく、 「いただき切る」を実践しましよう!
スカウティングで行う 子どものための 環境教育 ご清聴ありがとうございました 竹 本 欣 司