南海トラフ地震対策をはじめ、安全・安心の確保とともに東西二極構造を形成する 大阪・関西の成長に向け、事業の重点化を図りつつ、必要な予算を要求

Slides:



Advertisements
Similar presentations
土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-3 1.
Advertisements

H26年度のWG1の報告 ( H ~ H ) GIS官民協議会 H27年度総会 2015/7/7 WG1 空間基盤データの整備と更新.
都市域で起こる水害の防止対 策 C07047 村上彰一 C07048 森田紘 矢 C07049 矢口善嵩 C07050 矢田陽 佑 C07051 山河亮太 C07052 山下優 人.
南海トラフ巨大地震対策に関する提案 1.津波浸水対策 (防潮堤の液状化対策等) 2.密集市街地整備と建築物耐震化 平成 25 年 9 月 大阪府・大阪市 【参考資料】
第1回南海トラフ巨大地震 災害対策等検討部会 (関連項目の結果概要) 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-1 1.
1 経済情報入門Ⅱ(三井) 社会資本整備と政策評価. 2 1 .身近な社会資本:都市の河川管 理 2 .政府予算と社会資本整備 3 .社会資本整備の推移-分野別・地域別配分 - 4 .政策評価-費用便益分析- (4-1) 時間短縮便益 (4-2) 安全性向上の価値 5 .防災対策と住民の行動 (5-1)
都市整備部 予算要求方針 要求方針 ○財政構造改革プラン(案)において、今後の公共施設(インフラ)のあり方として「建設から維持管理への
36 6.主な点検項目 (1)平成27年度の取組み ②歳入確保 番号 項目名 担当部局・室 取組内容 実績(●は実施済、○は取組み中) 5
子どもを守る通学路防犯カメラ設置促進事業
政府情報システム数と運用コスト削減見込額の推移について
平成25年度下水道事業 決算の概要 平成26年12月19日 柏市土木部下水道経営課 柏市下水道事業経営委員会資料 (第2回)資料
交通バリアフリー法 -戦略と注意点-   近畿大学理工学部土木工学科 三星昭宏.
○○地域における地域活性化に関する調査(見本)
応募企業の進出意欲・検討熟度は高く、保留地処分の可能性は高い
府中都市計画道路3・3・8号 府中所沢線整備事業
+ 延焼遮断帯整備促進事業の制度創設について (密集市街地区域内の都市計画道路の重点的な整備) 新たな制度 「延焼遮断帯整備促進事業」
大地震に備えて ~木造建物が密集した地域で取り組んでいただきたいこと~
新・府有建築物耐震化実施方針の策定(H28年8月)
海岸構造物の耐震点検 2-3 海岸構造物の詳細耐震点検について ≪南海トラフ巨大地震による影響≫ ■入力地震動.
第3回「槇尾川ダム建設事業」等に関する有識者会議
土木って何? コンクリート工学研究室 岩城 一郎
『大阪府人口ビジョン(案)』の概要 ■はじめに ■人口の将来見通し(シミュレーション) ■大阪府の人口の潮流 c ■基本的な視点
地震ハザードマップ.
国際級の複合医療産業拠点(医療クラスター)形成推進事業(仮称)について 【要求額:1,915千円(新規)】
未定稿 資料2-4 主な「政策課題」の整理(全体像) 世界をリードする大阪産業 水とみどり豊かな新エネルギー都市大阪 ミュージアム都市大阪
大阪府都市整備部の組織 大阪府都市整備部と事務所 都市整備部 都市整備総務課 事業管理室 交通道路室 河 川 室 下 水 道 室 用 地 室
効率的・効果的な維持管理の推進 (主な取組状況)
西大阪地域 高潮対策 (株)ニュージェック 齋藤 憲.
寝屋川の総合治水対策について 都市整備部河川室.
2-4.道路施設の詳細耐震点検について (第2回報告事項)
1 開催都市の役割、費用負担、主な開催準備スケジュール
■都市整備部のH25予算要求について ◆要求方針 H24当初予算(一般財源ベース)の範囲内で必要額を要求
制度論検討の視点 資料2-2 1 自治体構造 ○大都市制度を考えるに際して、特別市のような広域自治体と基礎自治体の機能をあわせ持ったものを
高知広域都市計画区域マスタープラン(概要版)
新たな自治の仕組みの構築 副首都・大阪の確立に向けた取組みの推進 51
東京都福祉のまちづくり推進計画改定の基本的考え方(意見具申の概要)
ペルー経済の特徴 -2015年の生産量で,銀が世界2位,銅,亜鉛が3位,鉛,錫が4位,金が6位。 ○定着した民主主義
防災力の向上 府市一体となった成長の実現  津波・建物倒壊・火災等の災害・危機事象に脆弱な面を持つことから、被害を最小限にとどめるための対策が特に重要です。 地震・津波等から住民の生命・財産を守るため、自助・共助・公助の役割分担と相互連携のもと、ソフト・ハードの両面から防災・減災対策を推進します。 ■津波浸水対策の実施⇒堤防等の耐震対策の推進.
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
交通死亡事故の根絶 交通安全教育の推進 = 交通指導取締り 交通安全施設整備 Ⅲ 交通安全基盤の整備・充実と諸対策の推進 交通警察活動の目的
大阪府営公園マスタープラン≪案≫の概要 ◆策定の背景 ◆都市計画公園のあり方(提言) ◆策定の目的 ◆府営公園の基本理念 ◆計画期間 ◆対象
国際博覧会の開催及びIRを含む国際観光拠点形成に向けた 夢洲地区の土地造成・基盤整備事業
津波浸水想定に用いる 堤防・防潮堤の沈下量ついて
大阪モノレール第二期中期経営計画(素案) <2010-2012>
今後の財政収支概算 (粗い試算) ◆2019(平成31)年2月版◆ 大阪市財政局
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
公共施設の安全確保・機能維持を図るため、長寿命化を基本とする計画的な維持管理を推進 長寿命化による維持管理費の縮減・平準化例(橋梁)
防災力の向上 府市一体となった成長の実現  ・津波・建物倒壊・火災等の災害・危機事象に脆弱な面を持つことから、被害を最小限にとどめるための対策が特  に重要です。 ・地震・津波等から住民の生命・財産を守るため、自助・共助・公助の役割分担と相互連携のもと、ソフト・ハー  ドの両面から防災・減災対策を推進します。
高速道路ネットワークの充実 48 国土軸(名神高速道路等)と阪神港及び関西国際空港を結ぶ大阪の骨格となる高速道路
新・大阪府地震防災アクションプラン(概要)
最先端ICT都市の実現に向け、「ICTの徹底活用」と「ICTの適正利用」を基本に取組をすすめます
資料6 平成30年度 大阪府交通道路室     (事業紹介) 大阪府都市整備部   交通道路室 道路整備課 
工学的基盤面の設定について 平成25年3月27日 大阪府都市整備部 事業管理室 資料-2 平成25年3月27日(水)09:30~
質の高いまちづくりの実現に向け、都市基盤整備やまちづくり方針の作成等を推進し、 我が国の国際競争力の強化に資する拠点を形成
住宅まちづくり部の施策概要と30年度の主な取組み 減災に繋げる災害に強い住まいと都市の形成
防災力の強化 38 〇 災害救助物資の備蓄 〇 同報系防災行政無線デジタル化
大阪府営公園マスタープランの概要 ◆策定の背景 ◆都市計画公園のあり方(提言) ◆策定の目的 ◆府営公園の基本理念 ◆計画期間 ◆対象
防潮堤における沈下量の 精査結果 平成25年7月26日 資料-1 平成25年7月26日(金)18:00~
各構造物の詳細点検結果 (揺れ・液状化) 平成25年12月25日 資料1 平成25年12月25日(水)13:30~
○○圏域 新たな広域連携促進事業概要 ※連携する市町村を黄色で着色した地図を 添付 圏域市町村 圏域人口 主要産業 圏域面積 圏域の特長
宅地の液状化対策 国土交通省 都市局 都市安全課 平成31年3月更新.
地 域 人 づ く り 事 業 の 概 要 趣 旨 事業内容 地域の多様な「人づくり」を通じた 雇用拡大・賃上げ促進
【バリアフリー対応のバス(リフト付バス)】
宅地耐震化推進事業の概要 国土交通省 都市局 都市安全課 平成31年3月更新.
有料道路事業(阪神高速)約1,600億円 【阪高出資金:なし】
平成31年度 みどりの基金を活用して実施する事業(案)
彦根市公共下水道事業・第5期経営計画(素案) 1.各施策の現状と課題及び第5期経営計画での取組方針
目標 … 自律的で創造性を発揮する行財政運営体制の確立
防潮堤における各地震動の比較検証(PSI値など)
【プロジェクト実施に向けたスケジュール】 ○市町村と連携し、府域における集客イベントの実施 大坂の陣400年プロジェクトの国内外への売り込み
Presentation transcript:

南海トラフ地震対策をはじめ、安全・安心の確保とともに東西二極構造を形成する 大阪・関西の成長に向け、事業の重点化を図りつつ、必要な予算を要求 ■都市整備部のH26当初予算要求について ◆要求方針  南海トラフ地震対策をはじめ、安全・安心の確保とともに東西二極構造を形成する  大阪・関西の成長に向け、事業の重点化を図りつつ、必要な予算を要求 H26当初予算要求額 :1,674億円  ≪主な重点事業≫   1.府民の安全・安心の確保     ○南海トラフ巨大地震対策     ○都市型水害対策や槇尾川治水対策など     ○都市基盤施設の老朽化対策などの維持管理   2.大阪・関西の成長     ○広域道路ネットワーク(新名神関連、大和川線、府県間道路)     ○鉄道立体交差化による渋滞解消、まちづくりの促進     ○鉄道ネットワークの充実強化に向けた取組み      ・その他の事業についても、通学路等の交通安全対策など府民の安全・安心に資する事業、        早期供用開始が見込める道路事業など必要額を要求。 ・南海トラフ対策に新たに取組むなど、前年度(H25+H24補正)より129億円の増  ・ただし、りんくう公園の買戻しや箕面特会への繰出金など計画的な既定の歳出額を除くと   一般財源は前年度より8億円の増 1

■今後の都市インフラの方向性 2 ○建設事業費は、度重なる削減により10年前から「半減」。    ⇒*事業の休止・遅延箇所が多数発生、市町村要望の6割に応えられない状況。       (休止24箇所、遅延112箇所)  (例)道路:市町村要望185件→実施不可114件      *現時点では、義務的経費が約6割もあり、新規事業着手は極めて困難。 ○大阪府の投資経費は  「三大都市圏で最低水準」。  ⇒ 特に、環状道路の整備は、    三大都市圏で最も遅れている。 ○安全・安心を最優先で確保し、都市間競争に打ち勝ち成長を遂げるためにも、  東西二極構造に向けた新たなインフラ戦略でもって中長期的に取り組む  構成比  14.3%  17.4%  13.5%  5.8%  9.9%  13.8% 3784/26428(億円) =投資的経費/歳出総額 3801/21798(億円) 8705/64278(億円) 1763/30192(億円) 2225/22456(億円) 8507/61490(億円) ○新たな課題   ・南海トラフ巨大地震対策など災害への対応   ・鉄道や道路など関西圏の成長を担う広域インフラの整備

南海トラフ巨大地震対策(防潮堤の液状化対策) ◆部会の考え方  (南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部会) 【重点化の方針】 『防ぐ』施策の対象範囲 防潮堤の液状化により次の事象を生じさせる箇所に重点化  ◆百数十年に一度の地震により津波で浸水  ◆千年に一度の地震により地震後すぐに満潮位で浸水 『逃げる』、『凌ぐ』施策の強化    ◆津波が防潮堤を越える箇所については、      直ちに倒壊しない構造へ強化 【優先順位の考え方】   ①「第一線防潮ライン(水門より外側等)」から優先実施 ①-1:地震直後に満潮位で浸水する箇所 ①-2:津波による浸水箇所   ②「その他の区間(水門より内側等)」を引き続き、実施 ②-1:地震直後に満潮位で浸水する箇所 ②-2:津波による浸水箇所 ◆優先順位の指標 水門を閉鎖することにより、内陸部の浸水被害を軽減 ① ② 赤実線 赤点線 緑実線 緑点線 防潮堤位置 凡例 第一線防潮ライン (水門より外側等) 実線 その他の箇所 (水門より内側等) 点線 緑点線 ※ 水門の内側等であっても、地震直後から満潮位で浸水が始まる箇所は、   第一線防潮ラインの対策箇所と同様、早期に完了。 ※ 対策の実施に当たっては、現場条件等を踏まえた詳細な検討が必要。  ◆ H25補正予算での対応:「土木構造物部会の考え方」に基づき、最速で取組みに着手できるよう必要額を要求 すぐに工事に着手できる準備を整えるため、液状化対策が必要な全区間の調査設計を実施 工事は発注可能な神崎川外の市内河川、堺旧港で実施   要求額38.6億円(一般財源13.0億円) ◆ H26当初要求:早期完了を目指し、急ぎ対策を進めていく箇所の工事費を要求 大阪市内河川(神崎川、木津川など)、泉州地域港湾(堺旧港など)の液状化対策工事 三大水門の津波対応等の検討(大阪市内河川) 要求額136.1億円(一般財源5.9億円) 3 ※防潮堤以外の下水道などの土木構造物全体の対策は、H25年度末を目途に取りまとめる。 1

地下河川45億円(一財2億円) 下水道増補幹線26億円(一財無し) 治水対策の推進 4 都市型水害対策 槇尾川の治水対策 H26予定 付替道路整備、森づくりによる地域振興施策の推進を図るとともに、 H28出水期までの完了に向け、 槇尾川の河川改修工事を進める そのために必要な 用地・工事費を全て要求   (公社資金、債務など) 11億円(一般財源2億円) 門真寝屋川(三) 増補幹線 L=1.9km 門真守口 増補幹線 L=3.6km 大東門真 増補幹線  L=3.9km 中央(一) 増補幹線  L=2.2km 安威川ダム事業 ●地下河川 ・下水道増補幹線の早期整備  ・寝屋川北部地下河川門真調節池     讃良立坑管理施設工事  ・大東門真増補幹線、門真寝屋川(三)増補幹線     門真調節池萱島立坑への接続工事   H27に地下河川と 増補幹線を結合し、一体供用を図る H32のダム堤体完成に向け、 H25末着工予定の 本体工事の推進を図る 62億円(一般財源11億円) その後、順次効果範囲を拡大  ・中央(一)増補幹線 他1幹線     北部地下河川古川調節池への接続工事    H32貯留量46万m3 大阪、守口、大東、 門真、寝屋川市等の 約3,700haの 浸水軽減を図る  ・寝屋川北部地下河川守口調節池     シールド工事・守口立坑、松生立坑工事  ・門真守口増補幹線 他2幹線     詳細設計委託 地下河川45億円(一財2億円) 下水道増補幹線26億円(一財無し)

■大阪・関西の広域道路ネットワークの整備  ○ アクセス道路整備に関しては本線の供用に合わせて推進。  ○ 府県間道路は、和歌山県とも連携し、順次進めていく。 環状道路 供用目標 関連道路(府施工) 要求額 (一般財源) アクセス道路整備 新名神 高速道路 H28 アクセス道路を新名神供用と併せた完成に向け整備 ・箕面IC(国道423号) ・茨木IC(大岩線) ・高槻ICアクセス  (高槻東道路、十三高槻線など5路線) 74.7億円 (3.0億円) 大和川線 大和川線供用に伴う周辺道路の交通量増加に対応するため、関連道路を整備 ・堺松原線、住吉八尾線(H26年度完成) ・堺港大堀線(大和川線供用と併せて整備) 40.2億円 (1.8億円) ※別に本線 78.9億円 府県間道路 ー 和歌山県とも連携し、アクセス道路を整備 ・泉佐野岩出線(H25年度供用開始予定) ・国道480号(H20年代後半目標) ・国道371号(H30年代半ば目標) ※京奈和自動車道(和歌山県内)はH27年度が供用目標 20.6億円 (0.9億円)  ○ その他、老朽化対策などの維持管理268億円(73億円)、連続立体交差91億円    (3億円)等についても、引き続き取り組んでいく。 5