最尤推定によるロジスティック回帰 対数尤度関数の最大化.

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最尤推定によるロジスティック回帰 対数尤度関数の最大化

指数関数 a > 0 と任意の有理数x,yに対して axay=ax+y ax/ay=ax-y (ax)y=axy が成立する。このように定義された ax を指数関数と呼ぶ

対数の意味 a > 0 かつ a ≠ 1 ならば y > 0 の値を指定すれば y = ax を満たす x の値はただ一つ決まる。そこで y = a x を x について解いた式を x = loga y という記号で表す。

対数における各部の名称 x = loga y において       a を 底 (てい)       y を 真数 (しんすう) と呼ぶ。

特に a = e のときは自然対数と呼び log x と表す 対数関数 x,y を入れ替えて表記した関数 y = log a x を対数関数と呼ぶ。 特に a = e のときは自然対数と呼び log x と表す

y = log x は x = ey の逆関数であるから 指数関数と対数関数の関係 y = log x は x = ey の逆関数であるから y = log x と x = ey は x と y の関係式としては同じものである。

対数関数における指数法則 指数関数と対数関数

問題 以下の指数関数を対数関数で表しなさい

問題 以下の指数関数を対数関数で表しなさい

問題 x , y を以下の関数とする xy を求めなさい

問題 以下の指数関数を対数関数で表しなさい

問題 x を以下の関数とする。 xy を求めなさい

問題 以下の指数関数を対数関数で表しなさい

対数変換 関数の変換

log y = log f (x) 対数変換 y = f (x) とする。 ここで両辺の値を真数とする対数をとると、以下の式が成り立つ。 この変換を対数変換という。

従属変数が質的データの場合 製造工程における熱処理時間を x とする。 不良であれば(y = 1)、良品であれば(y = 0)

データサンプル(1) No x y 1 11 21 31 41 51 61 71 81 91 2 12 22 32 42 52 62 72 82 92 3 13 23 33 43 53 63 73 83 93 4 14 24 34 44 54 64 74 84 94 5 15 25 35 45 55 65 75 85 95 6 16 26 36 46 56 66 76 86 96 7 17 27 37 47 57 67 77 87 97 8 18 28 38 48 58 68 78 88 98 9 19 29 39 49 59 69 79 89 99 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

データサンプル(2) No x y 101 2 1 111 121 131 141 151 161 171 181 191 102 112 122 132 142 152 162 172 182 192 103 113 123 133 143 153 163 173 183 193 104 114 124 134 144 154 164 174 184 194 105 115 125 135 145 155 165 175 185 195 106 116 126 136 146 156 166 176 186 196 107 117 127 137 147 157 167 177 187 197 108 118 128 138 148 158 168 178 188 198 109 119 129 139 149 159 169 179 189 199 110 120 130 140 150 160 170 180 190 200

データサンプル(3) No x y 201 3 1 211 221 231 241 251 261 271 281 291 202 212 222 232 242 252 262 272 282 292 203 213 223 233 243 253 263 273 283 293 204 214 224 234 244 254 264 274 284 294 205 215 225 235 245 255 265 275 285 295 206 216 226 236 246 256 266 276 286 296 207 217 227 237 247 257 267 277 287 297 208 218 228 238 248 258 268 278 288 298 209 219 229 239 249 259 269 279 289 299 210 220 230 240 250 260 270 280 290 300

データサンプル(4) No x y 301 4 1 311 321 331 341 351 361 371 381 391 302 312 322 332 342 352 362 372 382 392 303 313 323 333 343 353 363 373 383 393 304 314 324 334 344 354 364 374 384 394 305 315 325 335 345 355 365 375 385 395 306 316 326 336 346 356 366 376 386 396 307 317 327 337 347 357 367 377 387 397 308 318 328 338 348 358 368 378 388 398 309 319 329 339 349 359 369 379 389 399 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400

データサンプル(5) No x y 401 5 1 411 421 431 441 451 461 471 481 491 402 412 422 432 442 452 462 472 482 492 403 413 423 433 443 453 463 473 483 493 404 414 424 434 444 454 464 474 484 494 405 415 425 435 445 455 465 475 485 495 406 416 426 436 446 456 466 476 486 496 407 417 427 437 447 457 467 477 487 497 408 418 428 438 448 458 468 478 488 498 409 419 429 439 449 459 469 479 489 499 410 420 430 440 450 460 470 480 490 500

データサンプル(6) No x y 501 6 1 511 521 531 541 551 561 571 581 591 502 512 522 532 542 552 562 572 582 592 503 513 523 533 543 553 563 573 583 593 504 514 524 534 544 554 564 574 584 594 505 515 525 535 545 555 565 575 585 595 506 516 526 536 546 556 566 576 586 596 507 517 527 537 547 557 567 577 587 597 508 518 528 538 548 558 568 578 588 598 509 519 529 539 549 559 569 579 589 599 510 520 530 540 550 560 570 580 590 600

データサンプル(7) No x y 601 7 1 611 621 631 641 651 661 671 681 691 602 612 622 632 642 652 662 672 682 692 603 613 623 633 643 653 663 673 683 693 604 614 624 634 644 654 664 674 684 694 605 615 625 635 645 655 665 675 685 695 606 616 626 636 646 656 666 676 686 696 607 617 627 637 647 657 667 677 687 697 608 618 628 638 648 658 668 678 688 698 609 619 629 639 649 659 669 679 689 699 610 620 630 640 650 660 670 680 690 700

y = 1の確率 y = 0の確率 yi = 1のときの確率を pi とし、 yi = 0 のときの確率を 1 - pi とすると尤度 li は以下のようにあらわされる。

尤度関数 得られた n 個の観測値がそれぞれ独立な確率であるとみなし、同時確率を算出する。 n 個の同時確率を表す関数を尤度関数と呼ぶ 尤度関数は li の積で求められる。

尤度関数と対数尤度関数 尤度関数は 0 ≦ li ≦ 1の積であるため極めて小さい値となることが少なくない。 そこで尤度関数を対数変換したものが利用される。 対数関数は単調関数なので、尤度関数を最大化するパラメータは対数尤度関数を最大化するパラメータに一致する。

問題 尤度関数を対数変換しなさい

問題 pi を以下の式とする。1-piを求めなさい

対数尤度の算出

最尤推定 対数尤度関数に、ロジスティック回帰モデルのpiを代入し、対数尤度関数を最大化するようにa,bを推定すればよい(最尤推定)。 推定には通常、ニュートン・ラプソン法が用いられる。