ジェットコースター 2007.8.2
経緯 2007年5月5日,大阪府吹田市のエキスポランドで、ジェットコースター「風神雷神Ⅱ」が脱線、1人死亡、21人重軽傷 1992年設置、全長1050m、最高時速75㎞/h、6両編成、1両に4人が立って乗り込む 北海道ルスツリゾート、東京よみうりランド、岡山鷲羽山ハイランド、熊本県荒尾市三井グリーンランドでも設置(車軸の交換を2~5年に1度行っていた)
脱線の原因 2両目の左側車輪の車軸の破断 金属疲労
保守点検 月1回の定期点検、コースターの始業点検と中間点検の1日2回点検、当日も担当社員2人が、無人でコースターを3周走らせる点検や目視による確認をしたが、異常はないと判断した 3月の時点で解体検査ができたはずなのに、春休みの繁忙期を避けて、ゴールデンウィーク明けまで先送りした 車軸は、1993年3月に運行を始めて以来、1度も交換せず、昨年1月末に解体し検査したのが最後
探傷試験 JIS日本工業規格の検査標準では、1年に1回以上車軸の探傷試験を行うように規程 探傷試験を厳格にすると経費が増える 事故後の緊急点検:全国のコースターの4割が探傷試験を怠っていた メンテナンスマニュアル:(遊具機メーカートーゴ)異常がなくても8年に1回は交換が必要 車軸は800万円する
国土交通省 事故後、全国の遊園地にジェットコースターの緊急点検の実施を依頼し、結果の報告を求めた 現行の建築基準法施行規則には具体的な検査基準はない(国土交通省の管轄) 「JIS A 1701遊戯施設の検査標準」日本工業規格(経済産業省の管轄) 年1回以上の探傷試験は、業界の努力目標と化していた 国交省:遊戯施設などの定期検査について、建築基準法施行規則に検査項目や判定基準を明記する方針を示す
スクリーニング 遊園地の乗り物は、身長や体重、年齢によって、乗れるかどうかを判定される その上で、乗る エレベータは、全体の体重で乗れるかどうかを判別している。 安全基準に基づいて、使用法を定めている
スチールドラゴン ナガシマスパーランドのスチールドラゴン2000:最高地上高度、最大落差、長さ、最高速度 2003年8月23日走行中のコースターの車輪88個のうち半分に相当する44個が落下し、乗客1名と下にいた客1名が重症 事故1ヶ月前の定期点検の際に、請け負い業者が車輪の部品を不用な部分にまで取り付けていたため
テュフ ドイツ:国から認定を受けた第三者機関 テュフがドイツでは遊園地の検査を行っている 施設の定期検査の他、不具合が見つかった場合に検査をし、結果を国に報告している (日本では、施設側が検査している)