インタビュー調査 【教科書第4章 p109-】 第13回 1月19日
調査の目的 日常的な調査も念頭に入れる
インタビュー調査の種類
◎構造化インタビュー 調査票調査(サーベイ調査)と同一 面接調査、電話調査 比較が可能となる
◎半構造化インタビュー 回答を踏まえてより深い探りを入れることが可能
◎非構造化インタビュー (焦点化インタビュー) 自由回答形式 インタビューイーは自分の準拠枠に照らして質問に答えられる
◎グループインタビュー 多くの人に同時にインタビュー グループディスカッション フォーカス・グループ・インタビュー 共同ナラティブ
集められたデータ 「正確な」もしくは「歪曲された」情報の断片ではない インタビューのデーターによって、 調査者は出来事や関係に対する人々の捉え方およびその理由を分析できる。
3.インタビュー調査の企画 ◎質問項目の立て方 聞き出したいことを念頭に置いて、尋ね方を考えておく 複数準備しておく 大項目は3~5にとどめる 迷う質問は2回目以降とする
◎インタビューガイドの作成 語ってもらう流れを書いておく
◎人数と回数 学術論文では 10~20人程度 1人につき1.5時間程度2回(できれば3回) 1事例を深く調べることもあるが、表面的になる 学術論文では 10~20人程度 1人につき1.5時間程度2回(できれば3回) 1事例を深く調べることもあるが、表面的になる 複数事例により比較が可能となり内容が深まる 複数回聞くことによって疑問や聞き逃しを確認できる 多人数とすることは量的調査の発想に繋がる
◎サンプリング インタビュイーの抽出 各種名簿 特定者の選定の場合 雪だるま式抽出法
4.信頼関係を導くインタビュー方法 ◎どのような人間関係を築くか ○インタビュアーの役割 科学者か友人か インタビューイーにも権利があることへの配慮 ○インタビューアーの属性等 年齢、性別、人種、アクセント
◎インタビューの円滑な実施に 必要な条件 ○情報へのアクセス可能性 ○インタビューイーの役割の認識 ○動機付け ○インタビューをしている自覚
◎ラポールの形成過程 不安 インタビューイーの役割が分からない段階 探り合い 互いにどのような人物か理解を進める インタビューイーの役割が分からない段階 探り合い 互いにどのような人物か理解を進める インタビューがどのように進むか了解 協同 互いに相手に期待していることを理解 参加 調査者と回答者が自由に会話
◎質問の種類(何を聞くのか) 経験・行動を聞く質問(Experience/Behavior Questions) 意見・価値観を問う質問(Opinion/Values Questions) 気持ちを問う質問(Feeling Questions) 知識を問う質問(Knowledge Questions) 視聴覚の質問(Sensory Questions) 背景の質問(Background/Demographic Questions)
【不安】 ○質問のまえの前置き(prefatory statements)を考えておく。 ○まず「経験」を聞く。事実
【探り合い】 質問の仕方 順序 分かりやすさ 発言を促す 回答の明確化 立場の留意 避けること
【協働】 深い探り
【参加】 ◎ ナラティブを導き出す 社会構築主義
◎逆質問 ○調査者に関することの質問 ○焦点化された話題についての質問 ○相談事
5.その他インタビューのための諸技法 ◎アポイントメント
◎訪問 ○準備するもの 連絡先 緊急対応 地図 依頼文 謝礼 記録機器
○服装 ○時刻
◎テープレコーダー考 相互作用 抑圧的 慣れれば? テープ起し 8-9倍の時間 解釈 会話に集中できる、勝手な言葉を作らない 相互作用 抑圧的 慣れれば? テープ起し 8-9倍の時間 解釈 会話に集中できる、勝手な言葉を作らない 発話行為にとどまらず表現行為も捉える ノート メモから次の質問のヒント
◎事後対応 まずメモの整理 御礼 結果報告 場荒らし、場肥やし
時間末レポート 半構造化インタビューについて説明するとともに、講義の内容を踏まえて、その利点について述べなさい。