日本のODA 現状と展望 滝澤諒
目次 第1章 はじめに 第2章 日本のODA 概要と変遷 第3章 ODAの現状 第4章 被援助国による評価 第5章 ODAの展望 第6章 おわりに
はじめに
ODAの概要 ODAとは政府開発援助(Official Development Assistance)である。 先進国の政府等により開発途上国へ供与されるものであり、資金・技術を提供することで開発途上国の発展に援助し、ODAを通じ日本の外交推進、国益を増進すること目的とする。
ODAの変遷 1946~51年 1953年 1954年 1960年代~ 70年代 1980年代 1990年代 アメリカによるガリオア資金、エロア資金援助 世界銀行による多国間援助 東海道新幹線、東名高速道路、黒部川第四発電所を建設 「日本・ビルマ平和条約及び賠償・経済協力協定」締結 開発援助委員会 (DAC)参加、経済協力開発機構 (OECD) 加盟、JICA設立 ODA大綱で理念を定め、ODA供与の原則を閣議決定 アメリカを抜き、ODA拠出額世界一
政府開発援助(ODA) ODAの現状 多国間援助 二国間援助 技術提供 無償資金協力 有償資金協力(円借款)
日本型ODAと問題 特徴 問題 ・タイド援助 ・円借款比率の高さ ・環境問題 ・インフラ整備割合の高さ ・対中国ODA ・円借款の債務問題
東アジア地域における日本の実績と評価 東アジア地域は日本と緊密な関係にあり、この地域の発展と安定は日本にとって大変重要である。 東アジア地域は日本と緊密な関係にあり、この地域の発展と安定は日本にとって大変重要である。 インドネシアに対する援助の例 ・ノン・プロジェクト無償資金協力 ・サンガン水力発電所建設事業 ・通信に関する円借款事業 ・ジョグジャカルタ林木育種計画
ODAの展望 テロリズム防止におけるODA 9.11事件発生後ブッシュ・ドクトリンの新戦略思想を打ち出した。これを機にODAにおける飢餓・貧困削減支援がテロ対策へと政治的な面を見せる。
・被援助国との社会的・経済的関係を踏まえ、援助すべきかを慎重に判断する。 ・開発途上国に限らず、テロを生み出す貧困に対しても支援を行う。 ・ODAの問題を考慮しつつ、今後も開発途上国に対し援助を行う。
おわりに