高松市の手話通訳派遣を考える会 事務局長 太田 裕之 裁判で求めていること 高松市の手話通訳派遣を考える会 事務局長 太田 裕之 1
今回の裁判で、何を求めているのか? 一緒に考えてみましょう。 2
派遣申請に対する 却下処分を 取り消すこと。 3
却下の理由 ①高松市の『区域外」であり、市長が特に必要と認める程度の重要性が乏しい。 高松市内でなければ派遣出来ないことを取消、市外派遣が出来るように改めること。 4
却下の理由 ②派遣対象が、運用基準の「義務教育とそれに準ずる高校等」にかかる「入学式・卒業式・PTA総会・教育相談・進路相談等」に該当しない。 高校までにしか派遣しないことを取消、必要な場面に派遣出来るよう改めること。 5
今回の裁判で訴えていることが、認められると高松市は、派遣の制限を改めないといけなくなるんだよ。 6
他には、 池川さんが負担した通訳料の損害賠償を 請求しています。 7
高松市に手話通訳派遣を却下された池川さんは、自費で手話通訳を準備しなければならなかった。 高松市に手話通訳派遣を却下された池川さんは、自費で手話通訳を準備しなければならなかった。 本来であれば、高松市が負担すべき通訳料を池川さん自身が負担したので、 その通訳料5,140円を請求しています。 8
今回の通訳派遣拒否に至るまでに、精神的苦痛を受けたとして 高松市に慰謝料100,000円を請求しています。 今回の通訳派遣拒否に至るまでに、精神的苦痛を受けたとして 高松市に慰謝料100,000円を請求しています。 そして、今回の裁判にかかる訴訟費用も高松市が負担するように求めています。 9
処分の取消と通訳料や慰謝料、訴訟費用も求めているんだね! そうなんだ! 処分の取消と通訳料や慰謝料、訴訟費用も求めているんだね! 10
裁判における情報保障についても裁判所に求めていることがあるんだよ! でも、これだけではないんだよ! 裁判における情報保障についても裁判所に求めていることがあるんだよ! 11
裁判所に求めていること 1 裁判所が公費にて手話通訳者を手配し、その費用を訴訟費用に含めないこと。 従来は、自分で通訳を準備するか、裁判所に準備してもらう場合は、費用の負担を求められた。 12
裁判所に求めていること (傍聴者への情報保障) 1 傍聴人のための手話通訳者は抽選対象としないこと。 有名人や注目を浴びている裁判では、傍聴するために抽選があります。 手話通訳者も抽選対象になると、ろう者は傍聴できても通訳者が抽選で外れるとろう者への情報保障ができません。 13
裁判所に求めていること (傍聴者への情報保障) 2 傍聴人のための手話通訳者は、裁判所が手配して、適切な位置で通訳できるようにすること。 公費で通訳を準備し、傍聴人が見やすく、通訳者に無理な姿勢で通訳するようなことがないように適切な位置で通訳することができるように求めています。 14
裁判所に求めていること (傍聴者への情報保障) 3 手話が分からない難聴者等の傍聴人に、要約筆記の準備をすること。 4 補聴器を使用する難聴者等の傍聴人に、磁気ループなどを準備すること。 難聴者等の傍聴人の障害に適した情報保障を求めています。 15
裁判所に求めていること (傍聴者への情報保障) 5 盲ろう者の傍聴人のために、個別通訳者(触手話通訳者、指点字通訳者等。原則として1人の傍聴者に2人の通訳者)の入場を認め、適切な位置で通訳できるようにすること。 すべての聴覚障害者への情報保障について、必要とする情報保障ができるように求めています。 16
ふ~ん! なるほど! いろんな配慮を求めているんだね! 17
今回の、裁判でこれらの配慮が認められると、今後の聴覚障害者の裁判等に大きな影響を与えることになるんだよ! 18
高松市の却下処分を取り消してもらうだけでなく、 司法における情報保障という大きな壁を打ち砕く大切な裁判でもあるんだね! 19