今回のテーマは、「新生活を健康に過ごすためには?」です。 作成:コーヒーオリゴ糖情報センター 進学、就職、転勤など・・・新生活がスタートする春。寒い冬が終わり、過ごしやすい季節となりましたが、季節の変わり目こそ体調不良を 訴える人が多くなる時期でもあります。今回は、新生活を健康に過ごすためのポイントについてご紹介いたします。 お答えします Q:ようやく暖かくなったのに、体調を崩しやすいのはなぜですか? A:季節の変わり目に体調が崩れやすくなるのは、自律神経のバランスに乱れが生じるからです。体内の基礎バランスを 調整している自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、冬は厳しい寒さに耐えるために「交感神経」が 活発に働き、暖かくなると体はリラックスモードに入り「副交感神経」が活発に働きます。 自律神経の乱れは、この2つの神経の切り替えがうまくいかなくなった状態を指すのですが、冬との気温差が大きい春は、 自律神経の切り替えがうまくいかない人が多いため、体調を崩す人が増えてしまうのです。 Q:具体的にどのような生活を心がけたら良いのでしょうか? A:自律神経のバランスが乱れる原因は、睡眠・起床時間が乱れた不規則な生活、過度なストレス、 過食、運動不足など多岐に渡ります。 まずは規則正しい生活習慣を身につけることが重要です。無理のない範囲で実践してみましょう! *睡眠* リラックスしている時に働く副交感神経が優位になることで眠くなり、質の高い睡眠をとることができますが、活動時に働く交感神 経が優位になると、寝つきが悪くなり疲れがとれず、体調不良や寝不足の原因になります。 テレビやスマートフォンなどの強い光は、交感神経を優位にさせるため、睡眠前に見るのは避けましょう。副交感神経を優位にす るためには、睡眠前にぬるめのお風呂に浸かるほか、軽いストレッチや深い深呼吸をするだけでも効果があります。 *食生活* 栄養の偏った食生活は自律神経の働きを乱す原因となります。まずは1日3食を決まった時間に食べて、体内リズムを整えましょう。 特に朝食は自律神経の切り替えを促し、からだを目覚めさせる効果があります。朝は準備に追われ忙しくなりがちですが、短い時間 でも朝食をとるだけで、心も落ち着かせます。 体にストレスがかかると、体内でストレスに対抗するための「抗ストレスホルモン」が合成されます。このホルモンの合成に欠かせな いのがビタミンB群(豚肉、卵、大豆など)やビタミンC(野菜や果物など)。普段の食事からしっかり摂るように心がけたいですね。 *ストレス解消* 自律神経のコントロールにおいて、ストレスは最大の敵と言っても過言ではありません。ストレスは抱え込まず、適度に発散しまし ょう。軽い運動、ハーブティーを飲む、趣味に没頭する・・・何でもよいのです。時間を見つけてストレスを解消することが、自律神 経を整えることに繋がります。 やってみます! 生活が慌ただしく変化する新生活。規則正しい生活リズムと食生活を心がけて 健康管理に気をつけたいですね。 管理栄養士 マメ子の豆辞典