Beam Scanner 分解能の考察 東大CNS 渡辺 伸一.

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Beam Scanner 分解能の考察 東大CNS 渡辺 伸一

モニタリングの課題 ◆焦点面に45度のスリット面でスキャンするので イオンビーム幅拡大→軌道計算中(渡辺氏の話)   イオンビーム幅拡大→軌道計算中(渡辺氏の話) ◆主に+(q/A)側は実験に使用、-(q/A)側監視で幅広 ◆プローブの電流感度・耐久性→スリット方式検討               分析器 物(像点)距離:108.5cm 入(出)射角:29.6度 偏向角:90度 極率半径:50cm 磁場間隙:8cm 最大磁束密度2.5kG 分析器 傾き 45度 -(q/A) イオン側 イオン源 焦点面 スキャン +(q/A) イオン側 プローブ

ビーム焦点でのスペクトル Bρ 100 emA f.s. ( ) emA 28Si9+ (32) q/A=1/2 q/A=1/4 16O3+ 14N5+ 16O5+ 28Si8+ 14N4+ 28Si6+ 14N3+ 28Si5+ (35) 29Si8+ Bρ

Beam Envelope & Equilibrium Orbit at ⊿P/P=0.5% イオン源の出射点での運動量差が基準運動量から+0.5%の場合について計算した。 ビームの運動量幅はゼロとして計算しています。 次図を見てください。この図は見慣れているので説明は最低限でいいですね。 注目はBM下流で、BMは左に振り角なので焦点面では中心軌道(Center orbit=mechanical center)より上(高運動量側 0.0103m)に平衡軌道(Equilibrium orbit)が寄っています。  このときの焦点面でのビーム幅は2.236σで、⊿xは13.132mmでした。つまり全幅で⊿xの2倍=26.264mmです。

Beam Envelope & Equilibrium Orbit

検討課題 1、質量Aが同一でq/Aの異なるビームの焦点(像点)は、平衡軌道上に定めた焦点 (像点)と物点を結ぶ線上にある。 2、q/Aの異なるビームの運動量比(Bρ比)は、それぞれのq/Aの平方根の比となる。 たとえば28Si9+と28Si8+では、sqrt(9/28)/sqrt(8/28)=1.870/1.763=1.0607 となり、運動量 差は6.07%になる。 3、分析電磁石の下流で平衡軌道上の焦点での運動量分散函数は約2mなので、 28Si8+の平衡軌道と28Si9+の平衡軌道の横方向へのずれ ⊿Xは ⊿X=0.0607*2=0.121[m] すなわち28Si+8の平衡軌道が分析磁石の中心軌道の場合、28Si9+の平衡軌道は進行方向左側へ12.1cmずれる。 4、28Si8+の平衡軌道上に定めた焦点(像点)を通り、その平衡軌道に直角な線上において、28Si9+のビーム幅は28Si8+に比べて増 加する。 逆に、進行方向右に振られた7+Si28のビーム幅も増加する。これら振られたビーム(28Si7+、28Si8+、28Si9+) をプローブが 平衡軌道と直角にスキャンすることになる。 5、このほか、不純部物質やアシストガスのイオン化ビームがそれぞれの平衡軌道上を通過する。これら「目的外」のビームもプローブでスキャンする ことになるが、その分離法を考えなければならない。

28Si8+ と 29Si8+ 28Si8+と29Si8+では、sqrt(8/28)/sqrt(8/29)=0.5345/0.52522=0.982607 となり、運動量差は1.739%になる。 分析電磁石の下流で平衡軌道上の焦点での運動量分散函数は約2mなので、 28Si8+の平衡軌道と29Si8+の平衡軌道の横方向へのずれ ⊿Xは ⊿X=0.01739*2=0.03478[m] すなわち28Si8+の軌道が分析磁石の中心軌道の場合、29Si8+の平衡軌道は進行方向右側へ3.478cmずれる。・・・① ビームの運動量幅はδP/Pが0%の場合、δxは δx=D・δP/P = 2*0.000= 0.000[m] ⊿x=sqrt(βε)+δx    =13.132mm 全幅で⊿xの2倍=26.264mm ・・・② ①、②より、両ビームの重なりは裾で発生するが、ピークの判別は可能である。

28Si8+と29Si8+の分解能 28Si8+ 29Si8+ 2Δx ⊿X