ロータリーの源流 2017.4.16 1
殺伐とした大都会の中でお互いに胸襟を開いて 1905年2月23日 ポール・ハリスは友人3人と語らって 2つの目的を持ったクラブを作りました。 殺伐とした大都会の中でお互いに胸襟を開いて どんな事でも語り合える友人を作る。 第1条 会員同士の親睦 第2条 事業の発展 1905年 夏目漱石がイギリスから帰国(1903) 「吾輩は猫である」を発表した年です。 地方から、シカゴの町に来たポール・ハリスは友人がいなく淋しかった。 まず、心を許すことの出来る友達が欲しかったと言うのが、 出発点であったと記録に残っております。 第1条 「知人ではなく友人の集まり」 心を許して語り合える友の集まりです。 第2条 会員の事業を発展させるための 「安心して取引出来る仲間」 の集まりです。 「アル・カポネが暗躍していた時代です、儲けるのに手段を選ばず、 騙すより、騙された方が悪い、何でも有りの時代」でした。 職業倫理の追求であり、商道徳の高揚であり、 利己と利他の調和がポール・ハリスの創立の原点にあったと思います。 最初の定款
通常社交クラブに付随する親睦およびその他の 特に必要と思われる 事項の促進 相互扶助 第1条 本クラブ会員の事業上の利益の促進 社会に対する 奉仕活動 親睦 第2条 通常社交クラブに付随する親睦およびその他の 特に必要と思われる 事項の促進 第3条 シカゴ市の最大の利益を 振興し、シカゴ市民としての誇りと忠誠心を市民の間に広めること。 (シカゴ市に公衆トイレを設置したのが 最初の社会奉仕事業です。) 奉仕の機会として 知合いを広めること 1910年定款改定(3)で (親睦は目的から手段) 相互扶助で会員同士の商売の繁栄という概念は、 人気を得てロータリーの拡大に大きく貢献しました。 このことにより、シカゴだけでなく、ほかの都市や海外へとクラブは拡大していきました。 親友の弁護士にロータリーへ入会するように進めますが、 彼は「この種のクラブは、会員以外の人々に何らかの利益をもたらすことを 考えるべきであって、 市民に対する何らかの奉仕をする必要があります。 会員同士の利益だけが目的では、入る気はありません。」 と断ります。 そこで、ポール・ハリスは、 「それなら、是非クラブに入会して、あなたが考えているように活動して下さい」 と勧誘します。 友人の弁護士、ドナルド・カーターは入会して、第3条を追加します。 1906年12月 定款改定(2)
「職業奉仕理念」 へ進化します。 世のため人のため 社会奉仕、国際奉仕へ 「社会奉仕理念」 の考えを拡大して 行きます。 1908年 アーサー・フレディリック・シェルドン が入会、 物質的相互扶助から、 事業の継続的な発展を願う、 「職業奉仕理念」 へ進化します。 1906年 ドナルド・カーターが入会、 1908年 チェスレー・ペリーが入会 世のため人のため 社会奉仕、国際奉仕へ 「社会奉仕理念」 の考えを拡大して 行きます。
ロータリーは、二つの奉仕理念によって成立っています。 1950年デトロイト大会で正式なモットーになります。 第2条 会員同士の親睦(友情を深めること) 第1条 事業の継続的な繁栄 を願う、 シェルドンが提唱した 「職業奉仕の理念」 「最もよく奉仕するもの 最も多く報いられる」 (1911年シェルドン ポートランド大会) と言うモットーで 表しています。 第3条 「他人のことを思いやり、 他人のために尽くす」 チェスレー・ペリーの 「人道的奉仕活動の理念」 その奉仕理念を 「無我の奉仕」 (1911コリンズ) というモットーで 表しています。 超我の奉仕 サービスをロータリーに取り入れたのはシェルドンです。 シェルドンはサービス理念を中核にした販売学を教えるために、 1902年にシェルドン・ビジネス・スクールをシカゴに開校します。 シェルドンは1921年にロータリーを退会して、 シェルドン・スクールの経営に専念します。 退会するまでの20年間に26万人もの卒業生が出まして、 その多くがロータリーに入会します。 ロータリーの職業奉仕の理念「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」 のサービス学の概念を体系的に教えることが、 シェルドンビジネススクールの方針でした。 1911 ネアポリス・ロータリークラブの会長コリンズが、 オレゴン州ポートランド大会で、 ミネアポリスRCの運営方針を即興スピーチで発表しました。 その中の(Service Not Self) 「無私の奉仕」が取り上げられました。 1920年「超我の奉仕」作者不明 ロータリーは、二つの奉仕理念によって成立っています。 1950年デトロイト大会で正式なモットーになります。
シェルドンのVocational Service (職業奉仕理念) 金儲が目的で職業に就いている、仕事をする、 という考えを捨てて、 顧客満足度の向上を最優先にして、 自らの職業、仕事を通じて他人のために役立、 という考えで事業を営めば、 その真摯な態度が顧客の心を捉えて、 リピーターとして何度も事業所を訪れたり、 新規の顧客を紹介してくれるはずです。 その結果大きな利潤が得られるとともに、 その事業所は継続的に発展していきます。 そして、そのような事業所は、 結果として高い職業倫理を持っているはずです。 シェルドンの職業奉仕の考えがロータリーの職業奉仕です。 職業奉仕の実践が結果として高い職業倫理につながる、と言う考えです。
シェルドンの考え方に似た、職業倫理観があります。 二宮尊徳(1787~1856)「報徳思想 」 (シェルドン1910) 日本にも、 我が国の風土によって育まれた シェルドンの考え方に似た、職業倫理観があります。 二宮尊徳(1787~1856)「報徳思想 」 (シェルドン1910) 経済と道徳の融和を訴え、 私利私欲に走るのではなく社会に貢献すれば、 いずれ自らに還元される。 職業奉仕のこのような考え方は、ロータリーの専売特許ではありません。 大成功された日本の実業家の方々の考えは同じ考えです。 西洋ではキリスト教の天職論と職業奉仕を結び付ける人が多いようです。 マックス・ウエーバーの天職論がロータリーの職業奉仕の根底にあると言う人もいます。 (理論はシェルドンが先) シェルドンの一次資料に接することが必要で、 多次資料や伝聞によって職業奉仕を語ってはならない 仏教や儒教と職業奉仕とは無関係 キリスト教から職業奉仕を語ることの危険性 カルビニズム、プロテスタンティズム、マックス・ウエーバーの天職論と ロータリーの職業奉仕は無関係 シェルドンは経営学者として販売学を体系化しました。 更に、哲学者として宇宙の摂理や自然の法則を説き、 それを発展させて「奉仕哲学」と言う新しい分野の理念を完成させました。 インド哲学にも造詣が深く、1913年の論文には、 インドのバガバン・ダスの哲学書から奉仕の理念を 学んだと言う記述があります。
石田梅岩の「石門心学」(1793) 仁・義・礼・智の心が信を生む。 真の商人はさきも立ち、われも立つことを思うなり。 仕事を通して正直な心を修養すれば、 おのずとお客様の信頼をかちとることができるのです。 正司考棋 商いの古典「家職要道」(1851) 他人に先ず利益を与えることが自分の利益になる。 中心となる思想は「他利即自利」が商売の極意。 元禄バブルが崩壊し過去の教訓から「商人は二重の利を取り、 甘き毒を喰らい、自ら死するようなことをしてはならない」とたしなめて、 今こそ商道の本質である「勤勉・誠実・正直」の精神に立ち返ろうと呼びかけたのです。 商人の道徳的観念にまで踏み込んで解説を加えたのは、 梅岩が初めてのことで彼の教えが「心学」と呼ばれるゆえんです。 仁・義・礼・智の心が信を生む 梅岩は、商人が「仁(他人を思いやる心)」、 「義(人としての正しい心)」、 「礼(相手を敬う心)」、 「智(知恵を商品に生かす心)」という4つの心を備えれば、 お客様の「信(信用・信頼)」となって商売はますます繁盛するのだと説いています。 商人は商人らしく、 ただひたむきに仕事に執心することが人格形成につながるのであり、 決して目先の利益やひとときの我欲に惑わされてはならない。 真の商人はさきも立ち、われも立つことを思うなり われ(当方)が儲かり、さき(相手)が損をするというのは本当の商いではない。 お客様に喜んで納得して買ってもらおうとする心を持って、品物(商品)には常に心を込めて気を配り、 売買することで経済原則にふさわしい適正利潤を得るようにすれば、 「福を得て、万人の心を案ずることができる」と梅岩は断言したのです。 わが国最初のロータリアン福島喜三次(きさじ)さんは、 (三井物産) 影響を受けたといわれています。(物語 職業奉仕) 正司考棋(こうき) 商いの古典、経済の倫理化です。 三菱財閥の岩崎弥太郎も巨万の富を成したのはこの書のおかげであると、 考棋の亡き後、遺族に金品を贈り、敬意を表したそうです。
「道徳」というもう一つの輪を備えた上での、 利潤でなければ、多くの人の信頼は得られない。 また、真の繁栄もあり得ない」 渋沢栄一翁 「車に両輪が必要な如く、 単なる利益追求の一輪車では走れない。 永続きしない。 「道徳」というもう一つの輪を備えた上での、 利潤でなければ、多くの人の信頼は得られない。 また、真の繁栄もあり得ない」 まさにロータリーの心(最も良く奉仕する者、最も多く報われる) に通じるものであります。 プロテスタントの職業の天職論が日本の伝統的な職業観と共鳴して、 日本人がロータリーの職業奉仕に関心を持つ由縁ではないでしょうか。
ロータリー運動を VS 論争が激しい対立となります。 1923年(セントルイス大会) 決議23-34を作成し採択され、 対立が沈静化します。 「奉仕の心の形成」 と捉えた理論派 「職業奉仕派」 「奉仕活動の実践」 に重きをおく実践派 「社会奉仕派」 VS (人間形成の活動に 力を注ぐべきである) (身体障害児童問題が 主たる目的である) 1912年頃から 全米各クラブ共通の関心事になってきたのが、 身体障害児問題でした。 論争が激しい対立となります。 1923年のセントルイス大会で論争が激しく対立して、 遂にロータリーは空中分解寸前、 という危機に立ち到ってしまった。 もうどうにも拾収つかぬ様な絶望的状態に瀕した時、 テネシー州ナッシュビル・ロータリクラブが、 この大論争に対する回答ともいうべき決議案を出してきたのです。 それが即ち決議23-34です。 平行線とも見えた理論派と行動派双方の主張を巧妙に噛み合せて、 見事に分裂を回避したのです。 1923年(セントルイス大会) 決議23-34を作成し採択され、 対立が沈静化します。
ロータリーの奉仕理念を現す唯一のドキュメント。 決議23-34とは、(1923) ロータリーの奉仕理念を現す唯一のドキュメント。 1)ロータリーは人生哲学である。 この哲学は奉仕の哲学「超我の奉仕」であり、 「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」 と言う実践理論に基づくものである。 2) 次の4項目の実行を目指す人の集まりである。 3) 奉仕する者は、行動しなければならい。 4)クラブとRIの関係:クラブには主体性がある。 5) 社会奉仕活動の指針。 ・広範囲の活動は原則として行うべきではない。 ・宣伝を目標としてはならない。 社会奉仕理念 (1920) 2つのモットー 職業奉仕理念 (1911) 1923年の34号議案、 23-34を、採決した時、ロータリーは成年に達したと評価されました。 (ロータリー・モザイク P74) 決議23-34はロータリーの哲学、方針、プログラムの性格を決定しました。 2)4項目の実行 1.奉仕の理論を団体で学ぶこと; 2.奉仕の実際例を団体で示すこと; 3.奉仕活動の実践を個人で行うこと: (入りて学び、出でて奉仕) 4.RCの奉仕理念と実践を一般の人に受け入れてもらうこと。 4)エバンストンにあります、RI世界本部の入り口には 「ヘッド・クオーター」の看板があります。 司令塔で上下の関係を感じます。 5)R財団は大規模で継続可能なプロジェクトを実施して ロータリーの存在を知らしめる方向に向かっています。 5の指針が現状に合わないため、 23-34全部が削除の対象になった事が5回ありました。
ロータリーの奉仕理念を現す唯一のドキュメント。 決議23-34 ロータリーの奉仕理念を現す唯一のドキュメント。 第1項 ロータリーは人生哲学であり、 利己と利他の感情の間に常に存在する葛藤を和らげようと、 修行することである。 この哲学は奉仕-「超我の奉仕」の哲学であり、 「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」という、 実践理論に基づくものである。 第2項 ロータリークラブとは、 第3項 国際ロータリーの目的は、 第4項 奉仕する者は、行動しなければならい・・・。 以上、変えてはいけない哲学の部分は残して、 「不易」 現状に合わせて変えるべき部分を変えました。 「流行」 第5項 クラブの奉仕活動は自主的な選択の権利・・・。 第6項 クラブ奉仕活動選択の指針。 a ~ g (a) ロータリーの会員の数には限りがあるので、ロータリークラブは、市民全体の積極的な支持なくしては成功し得ないような広範囲の市民としてふさわしい奉仕活動は、ほかに地域社会全体のために発言し、行動する適切な市民団体などの存在しない土地の場合に限り、これを行うこととすべきであり、商工会議所のある土地では、ロータリークラブはその仕事の邪魔をしたり、横取りをしたりすることのないようにしなければならない。しかし、ロータリアンとしては、奉仕を誓い、その理念の教えを受けた個人とて、その土地の商工会議所の会員となって活躍すべきであり、またその土地の市民として、他の善良な市民と一緒に広くすべての市民としてふさわしい事業に関与し、その能力の許す限り、金銭や仕事のうえでその分を果たすべきである。 (b) 一般的に言って、ロータリークラブは、どんな立派な事業であっても、クラブがその遂行に対する責任の全部または一部を負う用意と意思のない限り、その後援をしてはならない。 (c) ロータリークラブが奉仕活動を選ぶ場合に、その奉仕を行うことによって宣伝しようとか名声を得ようと追い求めるのではなく、ただ奉仕する機会を求めるべきである。 (d) ロータリークラブは、仕事の重複を避けるようにする必要があり、総じて、他に機関があり、それによって既に立派に行われている事業に乗り出すようなことをしてはならない。 (e) ロータリークラブの奉仕活動は、なるべく現存の機関に協力する形で行うことが望ましいが、現存機関の設備や能力が目的の遂行に不十分である場合には、必要に応じ、新たに機関を設けることにしても差し支えない。ロータリークラブとしては、新たに重複した機関をつくるよりも、現存の機関を活用することのほうが望ましい。 (f) ロータリークラブはそのすべての活動において、宣伝者として優れた働きをし、多大の成功を収めている。ロータリークラブは地域社会に存在する問題を見つけ出すことはしても、それがその地域社会全体の責任にかかわるものである場合には、単独でそれに手を下すようなことはしないで、他の人々にその解決の必要を悟らせる努力をし、地域社会全体にその責任を自覚させて、この仕事がロータリーだけの責任にならないで、本来その責任のある地域社会全体の仕事になるようにしている。また、ロータリーは、事業を始めたり、指導したりするが、一方、当然それに関心をもっていると考えられる他のすべての団体の協力を得るよう努力すべきであり、そして、当然ロータリークラブに帰すべき功績であっても、それに対する自分のほうの力を最小限度に評価して、そのすべてを協力者の手柄にするようにしなければならない。 (g) クラブがひと固まりとなって行動するだけで足りるような事業よりも、広くすべてのロータリーアンが個々の力を動員するもののほうがロータリーの精神によりかなっているといえる。それは、ロータリークラブでの綱領に基づく諸活動は、ロータリークラブの会員に奉仕の訓練を施すために考えられた、いわば研究室の実験としてのみこれを見るべきであるからである。
というのがロータリーでいう「奉仕の理念」です。 小学校でお話しする「ロータリーの目的」 佐藤千住(D2580パストガバナー) どんな職業でも、 “利益は奉仕に対するご褒美として 与えられるものでなければならない“ というのがロータリーでいう「奉仕の理念」です。
だから、そういう理想を、さらに一層高めて、これを世界中に広げていくのが、 私たち会員の目的であり、 そのためには、特に次に述べる四つのことが大切です。 1 こういう奉仕の理想に賛成してくれる仲問をたくさん増やすこと。 2 だれから見ても道徳的に怪しまれることがないよう、 ・誠実に良心的な仕事をすること; ・職業上の取引は対等であって仕事に上下の差は無いので いつもお互いに相手の立場を尊重し感謝すること; ・社会に奉仕するための職業なのだから、 自分の職業は品位あるものればならない。 3 私たち会員は個人的な日常生活でも、 職場でも、また広く社会的な関係でも、 常にみんなのためになるかどうかを考え、 奉仕の精神で行動しなければならない。 4 こういう奉仕の理想を身につけて、 それぞれの仕事に精出している世界中の人々と友達になり、 相手の国のこともよく理解し合って、戦争のない平和な世界をつくること。
「他人のことを思い遣り、他人のために尽くすこと。」 ロータリーの奉仕の理念 (人の生き方の哲学) 「利己的な欲求と利他の感情との間の矛盾を和らげる人生哲学」 2つのモットー Service above Self 超我の奉仕 (自己研鑽の奉仕) 「他人のことを思い遣り、他人のために尽くすこと。」 (1つ目のモットーは社会奉仕理念) それを実践する理論は、 He profits most who serves best 「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」 (決議23-34) (2つ目のモットーは適正な利潤追求を目的とした職業奉仕理念)
相手のための「思いやり」が世の中を良くし、 ロータリーの目的は、 事業の基礎に、 「奉仕の理念」 (思いやりの心) をおくことです。 「常に、思いやりの心をもって、 他人のお役に立とうとする心」です。 相手のための「思いやり」が世の中を良くし、 また、事業の継続的繁栄につながります。
一生それを守っておれば間違いのない人生が送れる、 そういう言葉がありますか?」 孔子は、「それは 恕(思いやり)かな」と答えます。 子貢は孔子に聞きました。 「先生、たった一語で、 一生それを守っておれば間違いのない人生が送れる、 そういう言葉がありますか?」 孔子は、「それは 恕(思いやり)かな」と答えます。 自分がされたくないことは、人にしてはならない。 それが 恕(思いやり)だ、と孔子は説いています。 他を受け入れ、認め、許し、その気持ちを思いやる。 自分のことと同じように人のことを考える。 そのことこそ人生で一番大切なことだと 孔子は教えたのです。
政治、歴史、民族、宗教を超えて同じ心です。 ロータリーの“奉仕の理念”は「思いやりの心」です。 「相手の事を思い相手のためになる行為」です。 孔 子 :己の欲せざる所、人に施す勿れ。 親 鸞 :自分がされていやなことは、他人にしない。 キリスト教 :己の欲する所を人に施せ。 ユダヤ教 :あなたにとって、好ましくないことを、 あなたの、隣人に対してするな。 ヒンズー教 :人が他人から、してもらいたくないと思う、 いかなることも、他人にしてはいけない。 イスラム教 :自分が人から、危害を受けたくなければ、 誰にも、危害を加えないことである。 人類の考えているところは、 政治、歴史、民族、宗教を超えて同じ心です。 ロータリーの“奉仕の理念”は「思いやりの心」です。 “奉仕:service”は 「相手の事を思い相手のためになる行為」です。
5大奉仕 国際奉仕 青少年奉仕 IAC・RAC・RYLA 社会奉仕 根幹は職業奉仕 クラブ奉仕 ロータリー財団 「未来の夢計画」 ポリオ撲滅 国際親善奨学生 青少年交換 世界平和フェロー WCS・VTT 5大奉仕 国際奉仕 米山記念 奨学生 青少年奉仕 IAC・RAC・RYLA 社会奉仕 職業奉仕 ロータリーの樹に葉を茂らせ、花を咲かせ、実をつけるための、 水と栄養を集める『根』はクラブ奉仕です。 その水と栄養を枝と葉に送るのは、 ロータリーの『根幹』である、職業奉仕の「奉仕の理想」と、言う「幹」を通って届けられます。 「自分の樹のため」 に水と栄養を吸い上げて、「他人に喜んでもらうため」 に花を咲かせます。 『枝と葉』は 社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕、ロータリー財団です。 ロータリー財団の豊富な資金と、 ロータリー財団が沢山用意したプログラムを活用して、奉仕活動が選べる事は、恩恵です。 恵みの光の、光合成によって、社会奉仕、そして国際奉仕の活動は、 ロータリーの『花』をさかせ「実」を結びます。 その実は、ポリオ撲滅、国際親善奨学生、青少年交換、世界平和フェロー、VTTです。 米山記念奨学会は 将来、日本と世界を結ぶ「懸け橋」となる、日本で学ぶ奨学生です。 ロータリーが奉仕活動をして、R財団は資金調達をする営業部門でしたが、 ロータリー財団が奉仕活動の実践主体に移行しているようです。 根幹は職業奉仕 クラブ奉仕
国際ロータリーのロータリー財団 (世界で良いことをするために基金を設置) 国際ロータリーのロータリー財団 (世界で良いことをするために基金を設置) ロータリー財団の使命は、 ロータリアンが、健康状態を改善し、教育への支援を高め、 貧困を救済することを通じて、世界理解、親善、平和を達成できるようにすることです。 寄付金はポリオの撲滅や平和の推進といった ロータリーの優先活動のために活用されています。 財団の補助金は、ロータリーの重点6分野 (1.平和と紛争予防/紛争解決、2.疾病予防と治療、3.水と衛生、4.母子の健康、 5.基本的教育と識字率向上、6.経済と地域社会の発展) などの問題に持続可能な方法で取組むことを可能とします。 ロータリークラブ創立 1905年2月 2017年で112年目 R財団創立 1917年6月 2017年で100年目 東京RC(会長・米山梅吉) 1921年4月認証 2017年で96年目 米山記念奨学会 1952年11月 2017年で65年目 (米山梅吉の名を永遠に偲ぶ事業として、東京RCが米山基金」を立上。
ロータリー世界平和フォーラム広島 よねやまダイジェスト 2014.5 ロータリー世界平和フォーラム広島 よねやまダイジェスト 2014.5 米山記念奨学会 日本で最初のロータリークラブを創立した米山梅吉氏が1946年に亡くなったあと、 “米山梅吉”の名を永遠に偲ぶことができるような、 有益な事業をやろうではないか…ということで、 1952年、東京RCが「米山基金」を立ち上げました。 なぜ外国人留学生への奨学金という事業が選ばれたのか、 戦後の復興へと向かい始めた当時、 「二度と戦争の悲劇を繰り返さないために、 "平和日本"を肌で感じてもらいたい」という、 当時の日本のロータリアンたちの強い想いがあリました。 ロータリー米山記念奨学会は、 将来母国と日本との懸け橋となって国際社会で活躍する優秀な留学生を奨学することを目的としています。 優秀とは(1)学業(2)異文化理解(3)コミュニケーション能力。 ロータリー米山奨学生は、 ロータリークラブを通して日本の文化、習慣などに触れ、社会参加と社会貢献の意識を育て、 将来ロータリーの理想とする国際平和の創造と維持に貢献する人となることが期待されます。 寄付額 2014-15 米山:14億円 (財団:18億円) 国内では民間最大の国際奨学事業です。 これまでに支援してきた奨学生数は、 累計で18,648人(2015年7月現在)。 その出身国は、世界123の国と地域に及びます。 平成29学年度募集総数は780名、当地区採用枠数は22名です。 平成27学年度募集総数は720名、当地区採用枠数は20名です。 寄付額によって人数が決まります。
国際ロータリー定款・細則・標準ロータリークラブ定款 国際ロータリーは ロータリークラブの 連合体です。 ロータリー運動の 主役は クラブです。 会員一人一人が、 主人公です。 35,263 122万人 ク ラ ブ1743名 クラブ細則 例会・会費・友 D2550 51 自治権・寛容・目的 援助 援助 援助 援助 援助 援助 ガバナー補佐 研修リ | ダ| カ ウ ン セ ラ | 地区運営委員会 地区チーム クラブと地区とRIの関係 現在世界中200以上の国と地域に35,221のクラブあります。 会員総数は122万人。(日本2,269クラブ、89,000人) 世界中にありますロータリー・クラブは、共通のルールで運営すべきである。 と言う事で、1922年に、1.RI定款 2.RI細則 3.標準ロータリー・クラブ定款 が制定されました。 個々のロータリー・クラブは、RIの定款、細則、標準ロータリー・クラブ定款に、 違反(矛盾)しない限り、ロータリー・クラブは活動を自由に行えます。 クラブには四大義務があります。 1.例会に出ること。 「ロータリーの例会は人生の道場です」と言ったのは、米山梅吉翁です。 2.会費を払うこと。 3.ロータリーの友を読むことです。 4.奉仕の実践 それに、3つの大事なことがあります。 1. クラブには自治権があり、定款に矛盾しない限り自由に活動できます。 RI・地区委員会はクラブに要請は出来ても、強制することは出来ません。 2.寛容の精神でクラブを運営することです。 例会でお互いに違った考えを、認め合い、思いやりをもって話し合う、 そこから、友情が生まれ、自己改善が図れ、 その結果として、奉仕の心が育まれるのが、ロータリーの親睦です。 3.ロータリーの目的を理解して活動すること。 「自分の職業の倫理性を高め、それを通じて広く世の中に貢献する」 「有益な事業・職業の基礎に奉仕の理想をおく」ことです。 *4求められたら自分の役割を果たすこと。 NOと言うなよ ロータリー D2550 は記号ではありません、地区の名称ですから、 “二千二百五十”です。 “にい ごう ごう まる“ではありません。 ガバナー (RI役員) 地区委員 地区チームでクラブを支援
ロータリーの目的を達成するための ロータリアンの行動規範が、 「四つのテスト」 シカゴのロータリアンで、 1954~1955年度の国際ロータリー会長となった ハーバート・J・テイラー氏が考案したものです。 彼が1932年、 破産に瀕していたアルミニュウム会社の建直しを引受けた時に、 この方式を考案してこれを再建のための経営指針とし、 これによって見事に会社を立ち直らせました。
四 つ の テ ス ト 考え・発言・行動は、これに照らしてから (事業の)立案・企画・宣伝・実行は、これに照らしてから 四 つ の テ ス ト 考え・発言・行動は、これに照らしてから (事業の)立案・企画・宣伝・実行は、これに照らしてから 真実かどうか みんなに公平か 好意と友情を深めるか みんなのためになるかどうか 国際ロータリーはこの自己反省方式を高く評価して、 これをロータリーにおける諸奉仕活動、特に職業奉仕における 指針として常用するに至りました。 そして1954年ハーバート・J ・テイラー氏は、 その版権を国際ロータリーに譲渡したので、 現在”四つのテスト”の版権は国際ロータリーの所有となっています。
ロータリーを確立した25年(1/4世紀) 目 的 決議23-34 五大奉仕 四つのテスト 1905 目的(2項目) 1923 ロータリー 目 的 決議23-34 五大奉仕 四つのテスト 1905 目的(2項目) 1923 ロータリー 活動の指針 1927 四大奉仕 1932 ロータリアンの 行動規範針 ・ ロータリーの目的は、ロータリーの目的は、事業の基本として、 「奉仕の理念」を奨励し育成することである。 そのために4項目を奨励し育成する。 ・ その4項目の方針を再確認し、今後のロータリー活動の指針を定めたのが、 決議23-34です。 ロータリーの理念は、 「利己的な欲求と利他の感情を間の矛盾を和らげる人生哲学」 奉仕の理念は第一条の“2つのモットー” 「他人のことを思い遣り、他人のために尽くす」超我の奉仕(自己研鑽の奉仕) それを実践する理論は、「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」 (適正な利潤追求を目的とした職業奉仕) ・ ロータリーが目的達成のために活動している4項目が、 四大奉仕(現在は五大奉仕) ・ ロータリアンの行動指針が、四つのテスト 1935 目的(4項目) 2010 五大奉仕
高々と理想を掲げ その理想に燃えて行動した 創立から四つのテストまでの 25年間(1/4世紀) 高々と理想を掲げ その理想に燃えて行動した 創立から四つのテストまでの 25年間(1/4世紀) 現在はR Iの戦略計画に基づいて 「奉仕を実践するロータリー」 へ邁進しています。 ロータリーの思想は、 創設者ポール・ハリスや ロータリーにサービス(奉仕)の考えを持ち込んだアーサーシェルドンを始めとする 大勢の優れた先輩達の知恵が集められて、 それらから目的、職業倫理、決議23-34、定款細則等が出来上がりました。 その思想、思考の過程を歴史に学ぶことによって ロータリーを理解する事が出来ます。 2017-08 RIテーマ ロータリー: 変化をもたらす
戦 略 計 画 中核的価値観 5つの 3つの優先項目 価値観を行動に 生涯にわたる友情をはぐくみ、 国や文化を超えた理解を促します。 親睦 高潔性 多様性 奉仕 リーダーシップ 約束を守り抜き、倫理を守ります。 さまざまな考え方をつなぎ、多角的なアプローチで問題に取り組みます。 ロータリーの戦略計画はロータリーが現在どういう状況にあって、 今後どの方向に、どのようにして進むのかが示されております。 ロータリーにおいて新たなリーダーが就任するたびに方向性が変わることを防ぎ、 ロータリーが重要目標の達成に向け、 確固とした方向性をもって進むためのものです。 ロータリー戦略計画には、3つの優先項目があります。 1.クラブのサポートと強化 2.人道的奉仕の重点化と増加 3.公共イメージと認知度の向上 5つの価値観 ロータリーは1905創立以来、多くの変化がありました。 しかし変わることのないロータリーの精神、 「世の中で良いことをする」 「人のためになることをする」 「他人の喜びが我が喜びとなる」 ロータリーの精神は今後も変わることはありません。 奉仕を通じてリーダーシップと 職業スキルを生かし、地域社会の問題に取り組みます。 地区チーム研修セミナー 第2550地区
日本では “fellowship”「友愛」 を 「親睦」 と訳しました。 ロータリーにおける奉仕活動の源は fellowship(友愛)です。 日本では “fellowship”「友愛」 を 「親睦」 と訳しました。 fellow ship 言語の“fellow”は、「志を共有する」を意味し、 “ship”は、目的に向かって力を合わせる船の船員が語源です。 ロータリーの「親睦」の意味は、 ロータリーの理想に向かって 志を共有して絆を深めるものです。 夜の飲み会やゴルフ・コンペで 親しく付き合うことではありません。
「奉仕」 1920年、東京RC創立により日本へ導入された ロータリーにおける“service”は、 「相手の事を思い、相手のためになる行為」のことです。 その原語に対する適訳が日本語に存在しないため、 創始者である米山梅吉をはじめとする先達はこれを 「サーヴィス」、 と訳して使用していました。 1937年頃、軍国化進行のためやむを得ず “service”を「奉仕」と訳しました。 奉仕は“仕え奉る”ことではありません。
流 行 不 易 戦略的目標 重点6分野 中核的価値観 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生設備 母子の健康 流 行 不 易 中核的価値観 戦略的目標 重点6分野 平和と紛争予防/紛争解決 疾病予防と治療 水と衛生設備 母子の健康 基本的教育と識字率向上 経済と地域社会の発展 親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップと言う中核的価値観はいずれも、 ロータリー創立以来、変わる事のない理念を包含したものであり、 変えてはならないものです。「不易」 ロータリー活動の基本的理念です。 具体的な行動の、実践行動である優先3項目の目標は、 「クラブのサポートと強化」7項目。 「人道的奉仕の重点化と増加」4項目。 「公共イメージと認知度の向上」5項目。 2009年に世界のロータリアン14,000人の意見を反映して 3つの優先項目を柱とする戦略計画を採決致しました。 ロータリー財団管理委員会は、新しい補助金構成のために、 6つの重点分野を定めました。 これらの分野は、ロータリアンが世界各地で既に取り組んでいる 重要な人道的課題やニーズを反映したものです。
強い支持 2014年3月ロータリアン67,000人のアンケートの結果 96% 97% 3年後の2012年無作為に選ばれた世界のロータリアンを対象に、 この戦略計画についてのアンケート調査で95%の回答者が、 優先3項目と、それに伴う16の目標を強く支持すると答えました。 96パーセントの人が、この戦略計画がロータリーを良い方向に導いていると考えてい ます。 97パーセントの人が、この戦略計画の3つの優先項目を支持しています。 これらがロータリーの向かう方向です。
戦 略 計 画 地域社会に貢献するための指針 実践項目 重点6分野 1 平和と紛争予防/紛争解決 2 疾病予防と治療 3 水と衛生設備 戦略的目標 優先3項目 戦 略 計 画 実践項目 重点6分野 戦略的目標(優先3項目) ロータリーの戦略計画はロータリーが現在どういう状況にあり、 今後どの方向に、どのようにして進むのかを明確にする手段です。 ロータリーにおいて、 新たなリーダーが就任するたびに方向性が変わることを防ぎ、 ロータリーが重要目標の達成に向け、 確固とした方向性をもって進むためのものです。 1 平和と紛争予防/紛争解決 2 疾病予防と治療 3 水と衛生設備 4 母子の健康 5 基本的教育と識字率向上 6 経済と地域社会の発展
奉仕の実践を更に向上させるための新しい補助金モデルが、 「戦略計画」です。 年間約100億円の奉仕プロジェクトを実施。 (1人$100 × 120万人 = $120,000,000) 120,000,000 × \100 = \12,000,000,000 (≒100億円)
ロータリーは優れた理念に基づく実践団体です。 「ロータリーの理念」は決議23-34で示されています。 ロータリーは人生の哲学であり、 利己と利他の感情の間に常に存在する葛藤を和らげようと、 修行することである。 この哲学は奉仕の哲学「超我の奉仕」であり、 「最も良く奉仕する者、最も多く報いられる」 という実践理論に基づくものである。 人生の目的
参列した枢機卿114人に信仰の原点に立ち戻るよう求めました。 新ローマ法王フランシスコ1世は、 バチカンのシステーナ礼拝堂で行った、 初めてのミサで、 キリストの教えを忘れれば、 教会は単なる「慈善団体」になり下がる と訴え、 参列した枢機卿114人に信仰の原点に立ち戻るよう求めました。
「過去を知らずして未来を語る事は出来ない」 ロータリーも 理念が伴わなければ、 只の 奉仕団体 か 親睦団体 です。 「過去を知らずして未来を語る事は出来ない」 ロンドン・ロータリークラブの会員でもあった、 ウインストン・チャーチルの言葉です。