企画をつくる 「思い」をカタチ・ウゴキにする (2) http://www.yosemite.jp/shudoeep/ 企画の師匠:故 藁谷豊氏テキストから 西村仁志
企画の出発点「思い」 いまの社会・時代への問題意識 そこに課題をもって関わっていこうとする姿勢 地球環境、地域課題、ライフスタイル、青少年世代などへのまなざし。 「現場」に身を置いて考える。 「五感」と「直感」
企画とプロデュースは ジン・ジ・キン・コン 人…スタッフ&ブレイン 時…スケジュール、工程管理 金…予算、執行、決算、資金繰り コン…コンセプト ジン・ジ・キン・コンのマネジメント →プロデュース 「プロデュース感覚」が企画の細部にあらわれる。(全体像をイメージ出来る)
企画とプロデュース プロデュース=企画段階→その企画を実現するための活動開始→事業の安定もしくは終了。 プロデューサーの心得 プロデューサーは縁の下の力持ち(主役は現場) プロデューサーは道路掃除屋さん プロデューサーは第一番目の顧客であり、最高の素人である。
企画とコンセプト コンセプトとは「思いとお客さんとの橋渡しのキーワード」。時代の予兆を表現する。 もっとも創造性を必要とするのが「コンセプト・メイキング」 高齢化社会の新しいコンセプト「熟年」と「実年」 個別の事業に落とし込んだときにコンセプトとズレがないか、常時検証する。(コンセプトのマネジメント) 「与件」や「思い」だけで企画を進めていくと「思い込み・思いつき企画」、「ひとりよがり企画」となる。(支持や共感が得られない企画、実行不可能な企画)
企画のフロー(ヒコーキ型)
例:海外旅行に行きたい 行き先は世界中。 無限の可能性。 コンセプトで行き先を絞り込む 「数時間で異文化体験」 「エスニックなビーチリゾートで、美女になる5日間」 「シズル感」がある
アイデアを拾う・出す アイデア・シーズ(種)を拾う アイデアを出す 芸術、思想・哲学、歴史、世界、自然、街、いたるところに… 一人で考える 短く、数多く考える チームで考える(ブレーンストーミング、アイデアフラッシュ、ワークショップ) アイデアが出る体質になる→「午前2時の天才!」
アイデアをまとめる 帰納法(特殊な事実から普遍性を導く) 演繹法(論理的に結論を導く) チームでやる場合、「KJ法」(川喜田二郎)を用いることがある。 梅棹忠夫「知的生産の技術」
企画をはじめる 企画の始まり 「与件」の整理 「自分の思い」の整理 「自分の思い」と「組織理念」の整合 法律、条例のチェック アイデア・フラッシュ
マーケティング分析 マーケティングとは市場(マーケット)の状況を把握し、そこからニーズやウォンツを探り出すこと 世間さま>潜在的顧客>顧客 ニーズ:欠乏を感じている状態。 ウォンツ:そのニーズを満たす特定のものが欲しいという欲望。 世間さま>潜在的顧客>顧客
定性的マーケティング 定量的マーケティング 自分の感性によって市場を読み取る 統計数値の動きから市場を読み取ること、国の白書や研究機関等のレポートなど
ポテンシャル分析 事業実施主体の内部資源 もてる資源や力 人材ネットワーク 経済力、経営力 地域との密着度 強みと弱み 活かす、補強する
「目的」と「目標」 目的『まと』 目標『しるべ』 いま現在 めざす最終ゴールです。 その次の企画ではここまでいきましょう。 次回の企画ではここまでいきましょう。 今回の企画ではここまでいきましょう。 いま現在
行為目標から成果目標へ ■INPUT(資源投入量) >機会提供(事業・活動)の数、かけた労力、時間 ■OUTPUT(結果) >参加人数、収益、ボランティアの数など ■OUTCOME(成果) >参加者の成長、地元への波及、スキルアップなど
事業展開計画 ハードウェア(施設、商品) ソフトウェア(デザイン、プログラム) ヒューマンウェア(人間そのもの)
体験学習、ツアー セミナー シンポジウム 集客イベント 出版、映像など 基本コンセプト ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ------------------------------ 体験学習、ツアー セミナー シンポジウム 集客イベント 出版、映像など
企画の6W2H
ネーミング計画 事業のコンセプトと全体像を分かりやすく伝えるための名称 「いいなかプラザ」 「ろうれんなる」 「げんき森もり隊」
コミュニケーション計画 Public Relations 広告 パブリシティ(記事掲載) D.M. 口コミ 自社媒体 インターネット(WEBサイト、メールマガジン、メーリングリスト、SNS、ツイッター)
組織体制(スタッフィング) 事業推進のためにはたくさんの人、専門性を必要とする プロデューサー プロジェクトマネージャー ディレクター プランナー コピーライター 役割分担を、組織図、意思決定を明確に
スケジュール計画 事業のスタートとゴールを明確に 4つのフェイズ 準備期、成長期、安定期、衰退(リニューアル)期 月単位、週単位、日単位
予算(収支)計画 総事業費の算出 資金計画(資金調達の方法、時期) 事業収支計画(投資の回収、黒字への転換)
ネットワーキング 企画に適材適所の名前が入る 信頼性、実現可能性のアップ ネットワーク組織の活用
プレゼンテーション 企画をきちんと人に伝えること 「共感者」「協力者」を募る 方法 企画書でプレゼンテーション サマリーでプレゼンテーション 映像でプレゼンテーション
さていよいよ皆さんが 企画をつくります
次回(11/11)への宿題(中間レポート) 自分の関心ある企画課題(テーマ)に関係して、 詳しい背景や状況を調べてみる。 先進事例等を調べてみる。 A4サイズ用紙1枚でメモを作成してきてください。 学籍番号・氏名・テーマを記入。 情報収集した内容。 情報源(書籍名、インターネットURL)を記入。 次回(11/11)提出、回収します。
企画シートのフォームは 「ワード版」 http://www.yosemite.jp/shudoeep に 「kikaku-sheet.doc」フォーム 「kikaku-rei.doc」書き方例