物流への興味向上のためのVRを用いた近未来流通センターの構築 流通情報工学課程 98714 菊地 勇一
研究目的 矛盾 関心を高める必要性 物流施設見学で物流への興味向上 VRを用いた近未来流通センターの 構築 物流は社会 経済の基盤 物流への理解 、関心が低い 関心を高める必要性 物流施設見学で物流への興味向上 物流は現在、重要なインフラでありますが、世間の理解、関心は低いという現状から、労働力不足などといった問題が発生してしまうという矛盾が生じています。今後も安定した国民生活、経済活動を支えるためにも、物流への関心を高める必要があります。そこで、本研究では、物流への興味向上の支援として、VRを用いた近未来流通センター見学システムを構築することを目的とします。 VRを用いた近未来流通センターの 構築
近未来流通センターの構築 では、最初に近未来流通センターの構築について説明します。
構築にあたって 流通センターの問題点を解決 VRを用いて構築 STEP1 STEP2
流通センターの問題点を解決 3K(きつい、汚い、危険)のイメージ 設備(機器)の自動化 女性、高齢者の働きやすい環境が 整えられてない では、まず流通センターの問題点とその解決法についてです。流通センターには、この3Kのイメージがある、及び3K作業であるということと、女性、高齢者の働きやすい環境でないということの二つの大きな問題点があります。3K問題に関しては、設備・機器を自動化し作業者の負担を減らすことで解決し、女性、高齢者の問題に関しては、機器の再設計で解決しました。 女性、高齢者の扱える機器の設計
VR(Virtual Reality)を用いて 構築 見学が 安全 表現が自由 利点 見学が 自由 見学が 疲れない つぎは、改善された流通センターをVRを用いて構築する理由についてです。VRを用いることによって、表現のしやすさ、見学しやすさといった利点が得られることから、VRを用いた構築がもっとも適当であるとしました。
VRを用いた近未来流通センターについて 次は、VRを用いた近未来流通センターについて説明します。
VR流通センター こちらは施設の全体図です。3K問題の解決法である、設備、機器の自動化が整った施設です。荷は半時計周りに施設を流れます。つぎに、詳しく説明します。
VR機器その1 1 2 まず、入荷されたパレット荷は1のフォークリフトで、入荷作業が行われます。このフォークリフトは、球状シートにより粉塵、騒音を遮断し、作業者は清潔な空間で作業できます。2のパレットフォークリフトで、3のパレットコンベヤに載せられます。そして、そのまま4の自動倉庫まで運ばれ入庫作業の後、保管されます。 4 3
VR機器その2 5 6 8 7 倉庫の出庫作業を経て、5のパレタイザでバラ荷にされます。次に、6の流通加工機で、流通加工作業をし、7の仕分け機で品目別に仕分けされます。8のピッキング機器で一時保管され、集品されるのを待ちます。
VR機器その3 5 8 9 8のピッキング機器で集品された後、先ほどと同じ5のパレタイザで再びパレット荷になり、行き先別の仕分けされ、9のトラックバースによりトラックに積まれ、出荷されます。以上のすべての作業は、フォークリフトを除いて、ほぼ無人の自動機器で行われます。
女性、高齢者への配慮 図の人間の身長は 154cm 操作部は地面から約1mの高さ 図の人間の身長は 154cm 操作部は地面から約1mの高さ そして、こちらは女性、高齢者の問題の解決法である、女性、高齢者の扱いやすい機器の設計の結果です。比較的身長が低い人のために、考えた操作機です。
興味向上のための機能 アニメーション 機能 興味向上 視点切替え 機能 視点移動 機能 こちらは、VR流通センターの機能についての図です。アニメーション、視点切り替え、視点移動の三つの機能があり、興味向上の効果を支援しています。 視点切替え 機能 視点移動 機能
では、ここで先ほどの機能の説明を兼ねて、実際のシステムを使って見学している様子を見てもらいます。
アンケートによる VR近未来流通センターの評価
アンケート内容 作業、機器の理解 興味向上、脱3K 女性、高齢者作業環境 操作性 有効回答数7 アンケートは全部で12問あり、それぞれ5段階評価で、被験者に評価してもらいました。アンケートは大きく分けて、これらの四項目になります。 操作性 有効回答数7
アンケート評価 こちらは、そのアンケート結果です。5を良いとし、1を悪いとしています。 本研究の目的であった、興味向上支援に関する質問では平均4.0点という高い評価を得られ、VRの有用性が証明されたといえます。
物流への興味向上のためにVRを用いて近未来流通センターを構築をした。 今回のシステムは物流への興味向上に有効であることが分かった。 まとめ 物流への興味向上のためにVRを用いて近未来流通センターを構築をした。 今回のシステムは物流への興味向上に有効であることが分かった。 以上のことから、今回のシステムは物流への興味向上に有効であることが分かりました。