空間情報解析研究部門 浅見泰司 都市計画 小口 高 自然地理 伊藤香織 建築 宮崎千尋 自然地理 田中耕市 人文地理 河端瑞貴 都市計画

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空間情報解析研究部門 浅見泰司 都市計画 小口 高 自然地理 伊藤香織 建築 宮崎千尋 自然地理 田中耕市 人文地理 河端瑞貴 都市計画 浅見泰司 都市計画 空間情報解析と都市環境 小口 高 自然地理 伊藤香織 建築 都市居住のグローバルな表現 宮崎千尋 自然地理 GISを用いた「日向」「日陰」地名の立地分析 田中耕市 人文地理 河端瑞貴 都市計画

空間情報解析研究部門の位置づけ 空間情報科学 構築 管理 分析 総合 伝達 応用化

空間情報解析と都市環境 都市環境の総合性 →空間情報解析的操作によるモデル化に適す 要因が多様 相互作用が多様 空間的要因がきく 試行錯誤的操作が不可欠 →空間情報解析的操作によるモデル化に適す 空間データが必要 解析ツールが必要

CSISにおける都市環境研究 関連プロジェクト(予定を含む) 首都圏を中心としてデータを精力的に収集   →GISレディのデータ形式(ArcView)に 空間解析ツール集の作成   →GIS解析機能と連動で利用 浅見の関連研究プロジェクト 街区・敷地の形状解析手法の開発 空間データマイニング手法の開発 持続可能性を考えた都市と農村の連携手法

都市計画技術のツールの発展 ツール: 旧来 → 最近 → 今後 表示ツール 文章、2次元図面 →CAD、GIS、VR →3~4次元の簡便表示 ツール: 旧来 → 最近 → 今後 浅見泰司(2000)「「用:ツール」の視点から見た21世紀の都市計画」『都市計画』228, 21-24. より 表示ツール  文章、2次元図面 →CAD、GIS、VR →3~4次元の簡便表示 Source http://sumai.judanren.or.jp/p052.html

伝達ツール 文書、一方向(時間制約) →電子媒体、双方向(時間自由だが一方向的) →情報弱者対応、民主的手続、時間の方向性の克服 情報技術開発と社会技術開発の両輪が必要

分析ツール 調査集計、統計→データ検索・探索 →4次元、曖昧情報、概念分析 モデル構築→モニタリング →最適化モデリング  調査集計、統計→データ検索・探索 →4次元、曖昧情報、概念分析  モデル構築→モニタリング →最適化モデリング Source 浅見泰司, 木村隆紀, 羽田正, 深見奈緒子(2002)「空間推論を用いた歴史的旅行記における経路と建物位置の推定」『地理情報システム学会講演論文集』11, 369-372.

地区ブランド 例:目黒区自由が丘 紫色: 実際の地区範囲 赤点: 自由が丘を含む建物 赤線: その建物の分布の目安 Source 浅見泰司,近藤英心(2001)「建物名称に含まれる地名の分布による地区ブランド力の分析」『地理情報システム学会講演論文集』10, 39-43.

土地利用予測 1984年土地利用 1994年土地利用 1994年推測土地利用 山林系 農地系 工業系 空地系 宅地系 商業系 Source 伊藤史子,村田亜紀子(2000)「千葉県流山市南西部における土地利用変化NNモデルの構築:細密数値情報を用いた変化要因分析」『日本都市計画学会学術研究論文集』35, 1129-1134.

【都心部】弱遷移(低層住宅→中高層住宅) S g(S) 4% -60.926 -1.352 R f(R) 0万円/㎡ -0.0807 0.000181 図 地価格差の閾値    図 低層住宅比率の閾値 Source 宇都正哲, 浅見泰司(2001) 「地価や周辺地域の状況が土地利用遷移に与える影響に関する研究:東京23区を対象として」『都市住宅学』33, 101-110.

【都心部】強遷移(住居系用途→商業・業務用途) S g(S) 31% -3.875 -1.678 R f(R) 100万円/㎡ 0.00364 0.00158 図 地価格差の閾値    図 住居系比率の閾値

強遷移:地価格差が閾値を越えると遷移確率が低くなる(難しいところが残る) 低層住宅から中高層住宅へあるいは住居系用途から商業・業務用途へ遷移する際に、住宅比率が閾値を下回った場合に遷移率が高まる 都心部の場合、弱遷移で4%の低層住宅比率、強遷移で31%の住居系比率を下回ると土地利用の高度化が加速

支援システム  図面、データベース →計画概念関係の整序 →計画オブジェクト推論 意思決定ツール 会合(全員一致or義務化) →分散型(多数決原理) →手続き明確化(論理性)

経常費用 C 形状 S Source 小林庸至, 中野英夫, 浅見泰司(2002)「都市部における行政区域の再編に関する研究:東京23区部を対象として」『地理情報システム学会講演論文集』11, 195-198.

手段ツール 規制、補助、税制 →学習、教育 →包括化、動機適合的自律化 計画単位ツール 敷地・地域、世帯 →(街区・地区) →街区・地区、個人 次ページSource 飛岡美弥,浅見泰司(2001)「児童の都市計画教育ツールの開発とその効果」『地理情報システム学会講演論文集』10, 255-258.

これを数回繰り返し,約30分でゲームは終了とする. 勝敗はプレーヤーごとの得点によってきまる

規制分類ツール  離散的、外形分類、形式性→(性能規制)→連続的、活動・性能、論理性 思想概念ツール  二元論的→二元論的→多元論的 規制概念ツール  予防的→(調整的)→調整的

細分化

cf. 浅見泰司,高暁路(2002)「都市計画と不動産市場:住宅価格を左右する住環境」西村清彦(編)『不動産市場の経済分析:情報・税制・都市計画と地価』日本経済新聞社,pp.129-150.