成功率90%の禁煙指導 医療法人社団新虎の門会 新浦安虎の門クリニック ○田村 美香子 大前 利道 吉野 貴美子 大前 由美 宮本 由希 新浦安虎の門クリニック ○田村 美香子 大前 利道 吉野 貴美子 大前 由美 宮本 由希 沼本 美由紀 嶋 奈津子 よろしくお願いします。
目的は、人間ドック、健診受検者を 禁煙外来に導き、喫煙によるリスクを 軽減させることです。
対象は、バレニクリンの保険適用が認められた平成20年5月から平成21年1 2月までの健診受診者の喫煙者のうち、禁煙の意志があり、なおかつ禁煙指 導の保険が適用する方です。
この対象期間の全受検者は、2万214名です。 男性は、1万473名で、そのうちの喫煙者は、 4千26名で38.4%。 女性は、9千741名で千75名が喫煙者で11%でした。 男女会計しますと、25.2%が喫煙者 ということになります。 余談ですが前回は32.7%でしたので、禁煙をする方が増えているのがわかります。 今回、禁煙外来へ導くことができたのは、51名でした。
男 38 名(24~76歳) (平均年齢53歳) 女 13 名(27~73歳) (平均年齢53歳) 合計 51名 対象の禁煙指導者 男 38 名(24~76歳) (平均年齢53歳) 女 13 名(27~73歳) (平均年齢53歳) 合計 51名 51名のうちわけは、男性38名、女性13名です。
方法 問診、診察などから指導希望者を選ぶ。 厚生労働省のガイドライン通りに、 禁煙チャートを使い4職種 <医師、看護師、検査技師、クラーク> が1チームとなり指導する。 今回、ニコチンパッチ等は使用せず、バレニ クリンのみとした。 方法は、健診時の診察で呼吸音聴取時に 捻髪音が聞こえたり、 胸のレントゲンやCTで肺気腫がみられた方などに 、 禁煙をすすめていきました。 厚生労働省のガイドライン通りに、 禁煙チャートを使って、医師、看護師、 検査技師、クラークがひとチームとなり、 支援します。 今回、ニコチンパッチ等は使用せず、バレニク リンのみとした。
チームの役割 クラーク 検査技師 看護師 医師 保険についての説明、禁煙意志の確認 COアナライザー、SpO2、 肺機能などの検査 肺機能などの検査 看護師 禁煙への動機づけ 禁煙のメリットについて (チャートを用いて説明) 医師 バレニクリンの処方 喫煙と病気の因果関係 (チャートを用いて説明) 各職種の役割としては、クラークは、 保険についての説明や禁煙する意思があるか 再確認を行っています。 検査技師は、COアナライザーや肺機能の検査の 説明と実施、看護師は、禁煙を何故しようと 思ったかなど、タバコについて、 一緒に話をすることで禁煙への動機付けを はかったり、チャートを用いて禁煙の メリットについて説明をしています。 医師は、バレニクリンの処方、喫煙と病気の 因果関係、各種の癌、動脈硬化、COPD についてチャートを用いて説明しています。
説明に要する時間 こちらは、各職種による初回説明の一人あたりに かかる平均の時間です。個人の理解度などにより多少の個人差があります。
成績 前回のニコチンパッチでの禁煙成功率は 約60%だった。今回、チャンピックスに よる禁煙指導を行った結果、成功率は9 0.1%となった。また、前回は厚生労働 省のガイドラインにのっとった計5回の 来院日だったが、今回から初回の受診 から2週間毎の計7回の来院日を設け て禁煙指導を行った。 前回のニコチンパッチだけでの禁煙成功率は 約60%でした。今回、バレニクリンのみに よる禁煙指導を行った結果、成功率は90. 1%となりました。また、前回は厚生労働省 のガイドラインにのっとった計5回の来院日 でしたが、今回から薬の処方のため初回の受 診から2週間毎の計7回の来院日を設けて禁 煙指導を行っています。
成功した方は、男性、35名、女性、11名、計、46 名。 失敗した方は、男性、3名、女性、2名、 計、5名で、90.1%となりました。 60% 失敗女性2名 失敗女性2名 失敗男性3名 成功女性11名 右が前回の禁煙指導の結果です。 30名中、12名の方が失敗しました。 左が今回の禁煙指導の結果です。 成功した方は、男性、35名、女性、11名、計、46 名。 失敗した方は、男性、3名、女性、2名、 計、5名で、90.1%となりました。 成功男性35名
通院自己中断について 失敗した方 最後まで来院 2名 3回目で中断 1名 4回目で中断 2名 成功した方 6回目での中断 男性 2名 最後まで来院 2名 3回目で中断 1名 4回目で中断 2名 成功した方 6回目での中断 男性 2名 通院を途中でやめる人ですが、前回は、30名中8 名でしたが、今回は、51名中5名でした。 今回、薬の処方のため、2週間ごとの来院だったこ とが、4週間あいてしまうより、きちんと通院してくれ ることがわかりました。 6回目での中断で成功とした理由は、1人は、6回 目の指導が終わった後、心筋梗塞になり入院され て来られなくなりましたが禁煙は今も続けており、も う一人は、電話での確認になりましたが、禁煙を続 けていらっしゃったので、成功ということにしました。
今回、禁煙に成功されなかった5名は、 薬の効果について取り違えていたことが 一番の原因だと思われる。自分に禁煙の 意思がなくても禁煙できると解釈していた ということです。 今回、禁煙に成功されなかった5名は、薬の 効果について取り違えていたことが一番の原 因だと思われます。 自分に禁煙の意思がなくても、薬を飲めば禁 煙できるなどと解釈していたのではないかと 考えます。
私たち、虎の門クリニックでは、職員はす べて非喫煙者、喫煙者は応募の段階で お断りしています。受診者のうち1本でも 喫煙のある者にはすべて、当日、医師ま たは管理栄養士から禁煙を促し、健診報 告書でも禁煙を呼びかけています。 私たち、虎の門クリニックでは、職員はすべ て非喫煙者、喫煙者は応募の段階でお断りし ています。受診者のうち1本でも喫煙のある 者にはすべて、当日、医師または管理栄養士 から禁煙を促し、健診報告書でも禁煙を呼び かけています。細かいことの一つ一つが職員 一人一人の禁煙に対する熱意を高めているの ではないかと思います。
成功率をあげる 今回、成功率があがったポイントをま とめると、パッチやガムなどの選択肢 を与えず、バレニクリンのみとし、通 院は2週間に1回としたこと。 また、禁煙に対する熱意を持ち、それ を伝えていくことだと考えます。 今回、成功率があがったポイントをまとめる と、パッチやガムなどの選択肢を与えず、バ レニクリンのみとし、通院は2週間に1回と したことだと思います。 また、禁煙に対する熱意を持ち、それを伝えていくこと だと考えます。