日本経済に元気を与えるペットたち! ・08E322 田中裕人 ・08E227 酒井晃大.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
収納代行サービス 駒澤大学 経営学部 市場戦略学科 3 年 MR0055 もとなり
Advertisements

井手 鑑人 岡村 佳祐 中嶋 仁 橋本 佳奈.  生活水準の向上には、物価上昇しないことが関係  衣料費の場合 ファストファッションブランドが多数誕生  その背景には 安価 安価 良質 安い労働力を提供する中国などの発展途上国が役割担う安い労働力を提供する中国などの発展途上国が役割担う.
1月14日発表 08BC172K 村杉なつみ. 1.損害保険の現状 2010年4月~合併によって誕生! 狙いは、①競争力強化、②事業コスト削減 MS&ADとNKSJHDが正味保険料で東京海上HDを抜い た。 東京海上HDは保険引き受け利益が過去最高益となった 。 エコカー補助金制度による自動車保険の販売が好調だったから。
MR1004 めい.  食品業界とは  食品業界の全体像  食品事業に必要な機能  国内市場の現状  食品業界の今後の戦略  まとめ  参考文献 2.
『不景気・~引上げ』等 もう聞き飽きた … 世の中一体どうなってる の? 何か自分でしたいけど 何からしていいのか … と、お困りの方.
少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ. 労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう.
動物の殺処分をなく す ーイギリスから学ぶ動物保護ー 相賀美穂. はじめに ペット産業が巨大な市場規模を形成し、 ペットブームにわく日本。しかしその裏 では、殺処分さてれる動物が後を絶たな い。その命を救うことはできないのだろ うか。動物愛護の先進国であるイギリス を取り上げ、今後の動物愛護について考.
カウンセリングナースの 実践 と評価 不知火病院 カウンセリングナース 不知火病院 カウンセリングナース 国崎孝子 国崎孝子.
2節 福利厚生の現状 現金給与と現金以外の給付の関係 [ データ ] 一人一ヶ月平均労働費用額と構成 (226 ページ参照 ) ⇒労働費用総額に占める現金給与の割合は、 8 割強が現金、 2 割弱が現金以外で支払われている ※小規模企業になるほど現金給与の割合が増加する傾向にある 企業規模計 1000.
少子高齢化 高橋香央里 加藤裕子 松本結 海老澤優.
日本郵政の現状と今後 田邉 藤山.
1.高齢者の健康とその支援 2.保健・医療・福祉の連携
 公的年金・定年  引き上げの是非 小瀬村  柏嶋 阿部  藤田.
「大人」のお菓子市場 2016/06/21 経営学部 市場戦略学科 4028 ゆま.
直販型投資信託について 08BA210Y 一二三春菜.
中学生のための 租 税 教 室 南九州税理士会 はじまりはじまり!.
ICTビジネス 社会人基礎 II.
あなたは健康ですか?? サプリメントの歴史 04w118高見勇志 サプリメントの種類・紹介・効果 04w085 栗田直也
否定側立論.
H.I.Sの戦略 2012-06-07 ゆきち.
少子高齢化 고유진.
日本大学経済学部三井泉ゼミナール ペット班 人とペットの関係に密着
生きがいのもてる高齢者が イキイキと暮らす上田市へ
食料自給率の「なぜ?」             著者 末松広行 稲葉ゼミ  06a2139z 半田哲也.
なぜ貧しい国はなくならないのか 第2章 貧困は減っているのか
スポーツビジネスが経済に与える影響について
9.医療制度と医療費 1.医療の供給と医療保険       2.医療費  .
介護ビジネス中国における市場 ー 日本と比較して
対面販売型生保VSネット生保 -対面販売型生保派-
ペット産業の明るい未来を どのように具現化するか!?
医療制度とその活用.
ビジネスプランコンテスト 「ワンちゃん専用ブライダル事業」
トウモロコシの動向 2班.
家族の介護負担とメンタルサポート (part II)
日本の農業の問題点 1126599c 野喜崇裕.
日本の新聞と新聞社は 今後どうなるのか.
なぜ貧しい国はなくならないのか 第3章 なぜ貧困を撲滅できないのか?.
日本の少子化問題:その原因と対策 ~県別のパネルデータでの分析~.
産める国フランスの子育て事情 ~出生率はなぜ高いのか~
キーワード 平均寿命・平均余命・乳児死亡率 感染症・生活習慣病
少子高齢化について 商学部 2307068 李海燕.
6月14日 経営学部経営学科 Ishii Fumiya
韓国と日本のペット産業 日本語学科 백승한.
ファミリーレストランの現状 めぐ.
電力自由化の是非 肯定派.
汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診の場を利用した糖尿病対策(非肥満を含む)
汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診の場を利用した糖尿病対策(非肥満を含む)
若者の自動車離れ 2011年6月23日 MR9001佐藤洋平.
患者さん 歯科衛生士 受付 歯科技工士 歯科医師 はじめに 当院は患者さんの“健康”に目を向け、
地方都市における 大型店舗の郊外進出と 商店街の衰退
第2回 福祉の現在・現在 厚生労働省(2018) 障害者白書 厚生労働省(2016) これからの精神保健福祉のあり方に          関する検討会資料.
第9回(第12回) 女性・中高年・障害者とスポーツ
第9回(第12回) 女性・中高年・障害者とスポーツ
国際班 Kaneko.A Yamamoto.M Watanabe.K Shirataki.H Shimamori.S
東アジア文化論(11/6) 『成長するアジアと日本の位置づけ』.
導入段階.
あなたにも届けたい。串間のめぐみ、 串間のぬくもり。串間の魅力を。 平成27年度決算 串間市連結財務諸表を公表します。 本市都井岬にて撮影.
介護保険制度に ついて!.
はじめに 当院は“メディカルトリートメントモデル”という 診療プロセス取り入れることによって患者さんの
歯科健診で、 健康寿命を延ばそう! (健診概要)
アニマルセラピー.
我が国の自殺死亡の推移 率を実数で見ると: 出典:警察庁「自殺の概要」
日本大学 商学部 高井ゼミナール かまぼこプリンスチーム
書評報告 “トウモロコシ”から読む世界経済 光文社新書  江藤隆司著 06A2100H 谷澤 佑介.
女性班発表.
厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
在宅医療をご存じですか? 編集:○○○○○ 訪 問 診 療 往 診 在宅医療を利用できる方(例) 在宅医療で受けられる主なサービス
健康再生療養型リゾート計画.
最近の社会動向が○○業界に与える影響(I)
Presentation transcript:

日本経済に元気を与えるペットたち! ・08E322 田中裕人 ・08E227 酒井晃大

目次 1.ペットの役割…ただのペットではなく警察犬や介助犬など人を助けるようになった。 2.ペットビジネスの今…病院だけでなく、ペット幼稚園などビジネスの規模は広がってきている。また市場規模も拡大してきている。 3.ペット業界の今後…成長する市場の中で今後伸びてくる業種、及び市場の変化について。 4.まとめ

はじめに 今の日本は少子高齢化社会に突入しています。現に子供の数が28年連続減少し逆に高齢者の人口が増えています。体が不自由な方、そして子供がいない家庭も多い中、ペットを飼う人が増えています。ついには子供よりもペットの数が多いという事がわかりました。そんななかでペットが我々人間にどんな役割をはたしているか。市場はどのようになっているか。ペットが増える背景にはどんな問題が出てきているのかなどを調べてみました。

1.ペットの役割 日本で活躍している主な5つの犬の役割 ・聴導犬(車の音などを聞いて、耳の不自由な方の命を守る。しかし日本にはまだ約20頭の聴導犬しかおらず、それを必要とする人は35万人ほどいる。全然足りていない。アメリカはすでに約4000頭、イギリスでも約850頭いる。日本はかなり遅れている。訓練施設も寄付などで運営。訓練は2年かかり、600頭に1頭しかなれない。) ・介助犬(衣服の脱衣補助や車いすの牽引など、生活全般を助ける。約50頭が活躍している。育てるのに約300万かかる。) ・盲導犬(目の不自由な方を助ける。約1000頭が活躍しているが、その約10倍の数の人が必要としている。さらに訓練を受けた犬でも3~4割しかなれないのが実情。約270万かかる) ・警察犬(麻薬・覚せい剤、銃器、地域捜索など、それぞれの分野で活躍している。また民間にも委託して警察犬を育てている。) ・災害救助犬(地震などで建物の下敷きになっている人を助けたりする。)

これらの犬は各分野で活躍していますが、求められる数に対し犬のほうが追いついていないのが実情です。 また7年前、ペットに関する法律が改正されたのにも関わらず、いまだに店内に介助犬を入れない店があるという悲しい現実もあります。それは人を差別する事と同じだと私は考えます。体の不自由な人や犬たちを守るのは我々の気持ちの持ちようではないでしょうか…。

2.ペットビジネスの今 2.1ペット市場 なぜ今ペットなのか?それは次のような要因がある。日本の15歳未満の子供の数は、1714万人と前年比11万人減、実は28年連続で減少している。それに対して、ペットフード協会の08年度調査では、国内の犬・猫のペットの数は、約2683万頭と、前年調査より131万頭も増えているそうです。子供の、1.5倍以上、犬・猫がいる。(約1300万頭は犬。全世帯の3割がペットを飼育している。) これにともないペット関連総市場規模は順調に伸びていて、1兆3500億円に達する。(2010年予測は約1兆6000億円になる見込み)これに対し学習塾は、9400億円、玩具市場、8934億円とペット市場に負けている。この差は少子にともないさらに開いていくであろう。

(学習塾参照)http://wizbiz. jp/MagazineArticle. do (学習塾参照)http://wizbiz.jp/MagazineArticle.do?magazineid=17&articleno=19&page=4 (玩具参照)http://www.yano.co.jp/press/pdf/576.pdf (動物参照)  http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0222867_01.pdf

さらに総務省の調べによると。1世帯当たりの年間ペット支出(ワンゲル係数や、ニャンゲル係数と呼ばれている。)は1990年の約8000円から2004年には約15000円とほぼ倍増した。(この他に医療費は全世帯の65%が30000円以上かかっている。) またペットの生涯にかかる費用は300万から400万とも言われている。

2.2ペットフード市場(約4091億円) 市場の約四割を占める市場で単価が高い高級志向のプレミアムペットフードと、単価が安いエコノミーペットフードで二分化されている。エコノミーフードは一般的に買われている物で、価格は8Kgが、格安な物で1000円~4000円ぐらいのものです。なぜ安いかと言うと、犬が生きてく上で最低限必要なエネルギーが摂取できるという事を目的に造られているからです。だから製造コストが安く、販売価格も安いのです。

対して、高級志向のプレミアムペットフードです。市場規模は2006年に500億円だったのが、2010年予想では、約600億円に膨れ上がる見込みです。内容は色々あるが、例として、400g5300円、1Kg18000円などがあり、粒状のものや、シェフの手造りなどがある。

なぜ高級品にこだわるのか? プレミアムフードは、栄養管理などが徹底されており、毛並み、便など体のあらいるものをケアされているからです。そしてこのようなプレミアムフードはアレルギーなどにも対応しており、穀物、添加物が使われていないのが主流となっています。なぜならアレルギーの原因は穀物類、添加物によるもので、エコノミーペットフードには、コストダウンのためこれが含まれています。

2.3動物病院(約2700億円)   最近はペットの夜間救急もあり、飼い主はどんなに高い医療費でもおしまない人が増えている傾向がある。 ペットも人間と同じ病気をする。外耳炎で通院治療すると約12万円、脱毛症の治療だと5万円かかる。手術や入院を考えると、費用が20万円を超えることも少なくない。

表2 (参照http://4ki4.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-46c5.html)

ペット保険   医療費は完全に100%負担や50%負担など料金や保険会社、状態によりことなる。   犬の年齢が高くなるほど値段も比例する傾向があるが小型なら1500円~4000円の間で選べるようだ。 加入件数に関しては、2009年に50万件に迫る勢いで成長し、2010年には約54万件が見込まれている。 現在、ペット保険の国内市場規模は130億円といわれている。

表3 (参照:富士経済)

2.4その他の市場 ペット用品市場(約2466億円)   室内飼育の増加により、ペットケア用品、猫砂、トイレ用シーツ、デンタルケア用品、イヤークリーナー、しつけ剤、ウェットティッシュ、ボディタオル、ペット用消臭剤・脱臭剤などの関連商品が成長すると考えられる。さらにはペット専用の服もあり、10000円を超えるものまである。 生体販売市場(約1200億円)   最近は小型犬が人気。ダックスフンドは柴犬の約10倍の人気です。また室内飼育の割合は、犬で全体の7割以上、猫(外猫除く)で全体の8割以上であり、ペットの家族化を数字に表している。

関連サービス市場(約850億円) ベビーシッターならぬ、ペットシッターというものもあり、留守宅の家で餌を与えたり、トイレ掃除をしたりする。散歩は別途料金が必要な場合もあり、一時間で約2500円からなる。 ペット美容はシャンプーやカットなどを行う。大型犬になると10000円を超えるケースもある。 人間と同じように、ペット幼稚園と言うものもできており、1時間400円から1000円くらいで、仕事などで家を空けているときにあずかってくれる施設がある。

3.ペット業界の今後 今後のペットの4大潮流は「室内飼育化」「小型犬化」「肥満化」「高齢化」といわれている。 少子高齢化と核家族化の進行に比例して、ペットが増加してくる。 アニマルセラピーというものが誕生し、寝たきりの高齢者、自閉症の子供に対し、元気をあたえることと、ペットを家族として加える家庭が増えたことによって家族の絆が深まり飼育率が増えると見られているからです。 そうなるとペット業界はますます拡大していき、その中でも流通の近代化、IT基盤の整備、店舗オペレーションの改善、サービス面の改善などを実現できた企業が成長するとみられている。  

ペットの高齢化  ペットの高齢化が進んだ要因としては室内で飼育する世帯の増加、年齢や動物の種類に合ったペットフードの開発、獣医療の高度化などが考えられている。 犬の平均寿命(15歳)は20年前の約2倍、猫の平均寿命(16歳)も約5割増しになっている。ペットフード工業会ホームページによると、犬猫ともに10歳以上が30%近くにのぼっており、犬のみだと約半数以上が7歳以上である。(犬の7歳は人間の年齢に換算すると50歳に相当する。) 

ペットの高齢化による生活習慣病の増加など、ペットの健康に注目が集まり、動物病院への来院頻度が上昇傾向にある。 生体購入時の付帯サービスとして高額になりがちな診療費を安くするペット保険などが登場し、高齢ペットに対するカウセリングや介護、介護施設などを求める声も多く、これに関するサービスも増加が見込まれるなど潜在ニーズはより高まっている。 そのため、これから成長が期待されているのは、高齢ペット対応産業といわれている。

成長が期待される高齢ペット対応産業 高齢化を迎えるペットが増加するため今後伸びる業種はペット葬祭業者と予想されている。 業者数は2000年で533社だったのが、2005年には727社、2007年は834社そして2009年で886社にまでにのぼり、年平均成長率は6%台を維持している。 今後もペットが増え続ければ、さらに成長していくだろう。

今後ペットが異業種に与える影響 ・銀行・証券会社 ペットの高齢化などにより、ペット保険の加入件数は年々増加しており、銀行や証券会社がペットの保険会社と提携し、ペット保険を販売。 ・旅行会社 ペットを連れていけるレジャー施設や宿が増加した。そのため、従来の旅行会社だけではなく、ペット専門旅行会社が設立された。 ・住宅業界 ペットと共生を求める家庭の増加により、マンションなどの集合住宅も変化。ペットと家族が暮らしやすいように設計され、近所の住民や来訪者も快適に暮らせるよう配慮した住宅が増加している。

今後は今までのような高成長を維持できるのか? 今後も少子化や高齢化社会の進行、単身者世帯の増加、ペットと共生を求める家庭の増加に伴い、ペットに様々な役割を求めるようになった飼育意欲は向上している。 近年では集合住宅におけるペット飼育を可能にするための設備や、ホテルやプールなどの商業施設の整備、サービスの拡充が行われている。 今後も当面は近年のトレンドで「小型犬」「高齢化」「室内飼育」「肥満化」をキーワードとした展開が続くとみられる。 このようにまだまだ成長の余地はある。 

4・まとめ 以前に比べてペットの家庭での役が変化している。その中で、盲導犬、聴導犬などの飼育や訓練に関するインフラ整備が必要です。またわれわれ市民も偏見をなくさなければなりません。 ペットビジネスは今後、少子高齢化にともないペットが増加し、市場規模は拡大し、2010年で約1兆6000億円の規模になる。いずれは2兆を超えるとも見られている。 今後伸びるビジネスとしては、高齢ペット対応産業であり、ペット葬祭業者やペット保険があげられる。葬祭業者に至っては、年平均成長率6%をほこり今後も期待できる業種である。保険に関しても、高額医療がペットにもあるので、入る人はおのずと増え、生体購入時にオプションとして付いてくるようになってくる。 そして最後に、今後のペットは「室内飼育化」「高齢化」「肥満化」「小型犬化」がキーワードとなります。

参照:http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/decrease_of_children/ http://www.jsdra.jp/ http://www.wan-chan.jp/wanfoofesta/ http://home.att.ne.jp/theta/setatsumuri/sinbun-020503.htm http://www.kansai-guidedog.jp/ http://fc-cresco.jp/market.html http://gendai.net/articles/view/kenko/122786 http://cgi25.plala.or.jp/anamaru/youchien.html