頚動脈内膜剥離術 Carotid endarterectomy:CEA 関東労災病院 脳神経外科 熊井 潤一郎 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
頚部内頚動脈狭窄性病変の手術適応患者にて、当院での最近 6年間の症例の要約を示し、手術の有効性を示す。 CEA 頚部内頚動脈狭窄性病変の手術適応患者にて、当院での最近 6年間の症例の要約を示し、手術の有効性を示す。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
CEA 基本的にNASCET、ACASに準じた 最近6年間の頚部内頚動脈狭窄症手術 連続 72 例 男性62例、女性10例。 連続 72 例 男性62例、女性10例。 年齢47−83歳、平均69.2歳。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
72症例の特徴 無症候 29 例 80歳以上 4 例 高位 C2 4 例 反対側も閉塞狭窄性病変 22 例 反対側のCEA施行 3 例 無症候 29 例 80歳以上 4 例 高位 C2 4 例 反対側も閉塞狭窄性病変 22 例 反対側のCEA施行 3 例 反対側のBypass施行 7 例 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
手術の基本手技 抗血小板薬は継続 高位病変例では、経鼻挿管、後屈、顎関節人為的亜脱臼 頚動脈洞への麻酔は使用せず ヘパリン5000単位全身投与 頚動脈鞘の操作前に施行 3wayシャント プロタミンでの中和は施行せず 皮下ドレーンは留置しない 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
脳血管撮影 術後3D 術前 左前斜位 術前 後屈左前斜位 術前3D 頚部後屈により、術野が十分確保される 2007.11.19 術前 左前斜位 術前 後屈左前斜位 術前3D 術後3D 頚部後屈により、術野が十分確保される 脳血管撮影 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
手術 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
手術成績 手術例全例で、術後新たな問題は生じず、ADLも保たれ、患者さんも満足された。 術後新たに経口薬(抗血小板薬)を増量した症例もなかった。 両側性病変を有する症例でも手術は安全に遂行された。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
手術成績 80歳以上の高齢者の手術も、安全に手術施行、ADLも保たれた。 高位(C2)の病変に対しても、安全に手術施行された。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
代表症例 78歳、男性 2007年4月8日言語障害、右不全片麻痺。 2007年4月11日近医受診入院。 CT、MRIで左大脳半球分水嶺などに脳梗塞。 脳MRAでは左内頚動脈瘤疑い。 頚部血管エコーで左頚動脈狭窄が判明。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
代表症例 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
代表症例 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
CEA or CAS CAS:皮膚切開なし、tandem lesionも治療可能。局所麻酔で可能。しかし、血栓の合併症、徐脈・低血圧などの心臓合併症が多い。 CEA:確立されたエビデンス。病変を切除し、血栓の合併症が少ない。徐脈・低血圧などの問題も少ない。 CEA困難例にCASを考慮する。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会
まとめ 当院での手術は、年間10例強であるが、奨励施設として十分の成績であった。 今後も手術成績を維持すると同時に症例の長期的な経過観察が必要である。 教育としても十分に生かされている。 2007.11.19 中原区医師会糖尿病病診連携の会