1DS05181K 大町琴和 1DS05208S 森田音夢 1DS05212T 渡部敦子 パフォーマンスアートについて 1DS05181K 大町琴和 1DS05208S 森田音夢 1DS05212T 渡部敦子
①目的 ②パフォーマンス・アートとは ③日本のパフォーマンス・アートの歴史 ④本調査における定義と事例 ⑤考察 ⑥まとめ ⑦今後の展望 ⑧参考文献
目的 日本のパフォーマンス・アート 定義 位置づけ 今後の展望
パフォーマンス・アートとは = 動的な行為中心 生きた芸術 音楽 詩 ビデオ ダンス 演劇 写真 広告 インターネット ハプニング ライブ・アート 生きた芸術 音楽 詩 ビデオ ダンス 演劇 写真 インターネット 広告 ハプニング ポップカルチャー ボディ・アート ・・・ 「現代美術のキーワード」美術出版社より抜粋
ハイレッド・センター 篠原有司男 (ネオダダイズムオルガナイザーズ) 美術手帖2005年7月号「日本近現代美術チャート」より抜粋
山海塾 天井桟敷 美術手帖2005年7月号「日本近現代美術チャート」より抜粋
ナムジュン・パイク 河口洋一郎 美術手帖2005年7月号「日本近現代美術チャート」より抜粋
パフォーマンス・アートの一例 ダムタイプ(DumbType) 1984年京都市芸術大学生を中心に結成されたアーティスト集団 1984年京都市芸術大学生を中心に結成されたアーティスト集団 10周年文化庁メディア芸術祭企画アンケート日本のメディア芸術100選【アート部門】 代表作:『S/N』(1992)
私達の考える パフォーマンスアートの定義 渡部です。では次に、私達が考えたパフォーマンスアートの定義をご紹介したいと思います。
パフォーマンスアートにおける要素 静と動 捉え方の自由さ 想像力 省略と強調 まず、調査項目として山海塾、明和電機、ピタゴラスイッチ、ラーメンズの4つを調べました。これらの例をなぜ選んだか、というと、今評価が高いパフォーマンスにおいて話題に上がっていながらも、芸術においては位置づけが難しいとされているからです。 私達がパフォーマンスアートにおいて提示する要素は、「静と動」、「捉え方の自由さ」、「想像力」、「省略と強調」の4つです。 これらの要素について先に例を上げながら説明していきたいと思います。
山海塾 1975年創立の 舞踏カンパニー 2002年 ローレンス・オリヴィエ賞 最優秀新作ダンス作品賞 2007年 朝日舞台芸術賞グランプリ パフォーマンスアートにおける要素 山海塾 1975年創立の 舞踏カンパニー 2002年 ローレンス・オリヴィエ賞 最優秀新作ダンス作品賞 2007年 朝日舞台芸術賞グランプリ まず山海塾についてです。山海塾とは1975年に設立された舞踏カンパニーで、パリを創作活動の本拠地として活動しています。 山海塾の作品は「誕生」や「死」といった普遍的な人間の内的本質に迫っており、その表現力は対外的に高い評価を得て、多くの賞を受賞しています。
静と動の間 興味をそそる パフォーマンスアートにおける要素 山海塾の公演では、間を存分に生かした表現がされています。静かに動き、止まっていたと思ったら急に動き出す。その静と動という対比によって緩急をつけることで、観客の興味を引きます。
明和電機 パフォーマンスを主とした 芸術ユニット 2000年 グットデザイン賞 新領域デザイン部門 文化庁メディア芸術祭 デジタルアート パフォーマンスアートにおける要素 明和電機 パフォーマンスを主とした 芸術ユニット 2000年 グットデザイン賞 新領域デザイン部門 文化庁メディア芸術祭 デジタルアート インタラクティブ部門優秀賞 次に明和電機です。明和電機とは中小電機メーカーを模した芸術ユニットで、作品制作のほか、音楽活動、舞台パフォーマンスなどを行っています。2000年には人間として初めてグットデザイン賞を受賞しています。写真は彼らの作品のパチモクです。ここで映像を見てもらいます。
意図を明確に主張しない 捉え方の自由さ パフォーマンスアートにおける要素 明和電機のスタイルは一貫しています。しかし私達が彼らを見て感じるものは様々です。これは彼らは伝えたいことを明確に主張するのではなく、受信者に捉え方をゆだねている、ということです。
ピタゴラスイッチ 教育テレビで放送中の テレビ番組 取り上げるピタゴラ装置は からくり装置 パフォーマンスアートにおける要素 3つめはピタゴラスイッチです。ピタゴラスイッチとは、NHK教育テレビで放送されている、子供の考え方を育てることを目的としたテレビ番組です。ここでは番組中に登場するピタゴラ装置を例に取りたいと思います。 ピタゴラ装置とは、身近にあるものを使い仕掛けを作り、連鎖的に動きを作っていくからくり装置のことです。ここで映像を見てもらいます。
先の読めない動作 想像力を掻き立てる 身近な道具を使った装置 日常生活との親密さ パフォーマンスアートにおける要素 ピタゴラスイッチといったようなからくり装置では、終わるまでその装置がどうなるのかわかりません。そこで観客は次の展開を予想します。そして先には常に予想を超えたアクションがあります。 このように、パフォーマンスアートでは続きがどうなるのだろう、と観客に想像させる余白を持たせています。ここから興味が生まれ、観客は次第に引き込まれていくのです。 またピタゴラスイッチで使われている装置は特殊なものではなく、勉強机の上にあるような一般的なものばかりからできています。この身近さが親しみを生んでいるのではないでしょうか。 日常生活との親密さ
ラーメンズ 男性二人組の コントユニット 短編DVDの作品が ベルリン国際映画祭に 正式出品 パフォーマンスアートにおける要素 最後にラーメンズです。ラーメンズは舞台でコント作品を発表する男性二人組で、舞台の観客動員数は3万人を上回っています。彼らのライブチケットは非常に人気があり、2007年の東京公演では発売開始30分で全てのチケットが完売するほどです。 またそのアート性も評価されており、短編DVDの作品がベルリン国際映画祭に出品されます。
省略と強調 行為・言動に集中させる 皮肉・シュール 風刺がアートになる パフォーマンスアートにおける要素 ラーメンズの公演を見るとすぐ目につくのが、彼らの舞台は非常にシンプルだ、ということです。舞台装置は箱だけで無駄なものは一切なく、あとはラーメンズの二人がいるだけです。その分どんな動きや言葉やシーンをひとつ取っても非常に丁寧に表現されています。これは観客を演技する動きや言動に集中させるためだと考えられます。 また彼らの作品のほとんどは、固定概念や差別、人間関係といった現代の社会を反映したもので、風刺をアートとして扱っています。 風刺がアートになる
考察 予測を超える 次の展開が存在する 想像力 静と動 省略と強調 捉え方の自由さ 考察 捉え方の自由さ 想像力 静と動 省略と強調 予測を超える 次の展開が存在する これらすべての例や要素から、「予測を超える次の展開が存在する」ことがパフォーマンスアートの主要素であり、そのためには鑑賞者の主体性や感受性が必要となってくるのではないかと考えました。
まとめ 表現者 表現者 受信者 受信者 関係性の変化 (オーディエンス) (オーディエンス) パフォーマンスアートは、オーディエンスが「表現者側からの一方的な発信」を受けるだけであったのが、「オーディエンスも鑑賞者として作品の一部」となり、その鑑賞形態の主体性を求められるようになりました。つまり、「表現者と受信者の相互の関わり合い」へと関係性が変化しているという結論をえました。 受信者 (オーディエンス) 受信者 (オーディエンス)
今後の展望 受信者側の主体性が重要になっていく 表現者と受信者のアートの中における 関係性の変化 パフォーマンスアートは受信者の主体性が重要視され、発信者と受信者のアートの中における関係性がさらなる変化をしていくと思います 表現者と受信者のアートの中における 関係性の変化
参考文献 書籍 押金純士. 「日本近現代美術チャート」. 美術出版社. 『美術手帖』, (2005). 866:72-80 Robert Atkins. 「現代美術のキーワード」.美術出版社, (1993). 115-118 佐々藤雄. 「日本美術用語辞典」,東京美術. (1990). 403 塩田純一. 「アクション 行為がアートになるとき 1949-1979」,東京現代美術館発行. (1999). 345-349 映像資料 山海塾. (2006). IO factory. 山海塾 [卵熱] ラーメンズ. (2002). ポニーキャニオン. DVDボックス 佐藤雅彦. (2006). ポニーキャニオン. ピタゴラ装置DVDブック1 佐藤雅彦. (2007). ポニーキャニオン. ピタゴラ装置DVDブック2 Peter Fischli. (2007). アップリンク. 事の次第 インターネット DumpType. http://dumbtype.com/ 2007.5.24取得 NHK. http://www.nhk.or.jp/kids/program/pitagora.html 2007.5.22取得 Contena. http://www.rahmens.net/ 2007.5.20取得 吉本興業 http://www.maywadenki.com/ 2007.5.20取得 Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ 2007.5.22 これが、僕たちが参考にした文献です。 終わります。