廃プラスチックとは ケミカルリサイクル サーマルリサイクル マテリアルリサイクル マテリアルリサイクルのメリット 環境研究 Poster Presentation 2009/06/15 廃プラスチックごみの処理法を問う 今井沙由加(121123) 大川綾子(111343) 小山佳奈子(111370) 高城みお(111455) 津野友里(111505) 宮本愛弓 (121300) 廃プラスチックとは 家庭から出される一般廃棄物としてのプラスチックで、事業者から出されるプラスチックは法律により産業廃棄物となる。 ケミカルリサイクル モノマー・原料化、高炉還元剤、コークス炉原料化、コークス炉原料化、ガス化、油化など。現在、ペットボトル(PET樹脂)等のリサイクルに使われる。 広義のマテリアルリサイクルと解釈される。 現状:廃プラ処理の3%を占める。 サーマルリサイクル 廃プラスチックを燃焼させることによりエネルギーを回収する方法。回収されたエネルギーは、発電や冷暖房及び温水などの熱源として利用する。 現状:東京都23区では平成20年4月に中央区など10区が始め、平成21年3月よりすべての区が取り入れている。 マテリアルリサイクル 使用済みのプラスチックを細かく破砕したうえで溶かすなどして、もう一度プラスチック製品に再生し、利用する方法。材料リサイクルともいう。 現状:廃プラ処理の約20%を占める。 (2006年) マテリアルリサイクルのメリット ◎プラスチックの分別を行うことで、市民・業者のごみ減量の意識を促せる。 ◎マテリアル利用することで、廃プラに新たな価値をつけられる。また、再利用原料はバージン原料の半値ほどなので、商品のコストダウンも期待できる。 ◎サーマルリサイクルに利用される固形燃料(RDF)は単価が安い(1kg当たり3~5円)が、マテリアル利用の廃プラ輸出の価格は、平均して1kg50円以上。 ⇒マテリアル処理の再利用原料を中国など海外へ輸出することによる利益がみこめる。 サーマルリサイクルのメリット ◎ごみ焼却によるエネルギ ーを有効利用することで、 化石燃料の使用量を抑制し、 地球温暖化防止にも寄与す ることになる。 ◎資源エネルギー回収: 発電量が増加することにより、平成19年度と平成20年度の推計量で比較すると、約5万7千世帯の年間使用量分が増加する。 ◎中間処理過程で約52億円の経費削減となる。
私たちの提案 マテリアルリサイクルのデメリット サーマルリサイクルのデメリット <自治体> <私たち> <事業者> ◎繰り返し使うことによる品質劣化 ◎異物混入による品質劣化 ◎様々な色のプラスチックからリサイクル原料が作られるため、色のばらつきは避けられず、リサイク ルできる製品が限定される。 ◎品質保持のため、異物除去や汚れの 洗浄・脱臭等、 処理の工程数や人件費 により、処理コストが高い。 ◎収集された廃プラの約50%が、リサ イクルされず残さとして埋め立てら れている。 サーマルリサイクルのデメリット ◎廃プラスチック焼却による温室効果ガス発生量は微増とされているが、それでも0.7万トン増加になる。 ◎東京23区が廃プラスチック焼却で増大する温室効果ガスを偽装報告している(青木泰)。 ◎廃プラスチック焼却によるダイオキシン汚染(青木泰)。 ◎一括収集により、市民のごみを減らすことやリサイクルに対する意識の低下が懸念される。 アンケート結果 5/20実施 私たちの提案 <自治体> ◎サーマルだけに頼らずに、マテリアルやその他の リサイクル方法もバランスよく取り入れる。 ◎処理費用の低い方法より、環境負荷の少ない方法や 資源を有効活用できる方法を推進する。 ◎市民への啓発活動の継続と推進。 <私たち> ◎ごみの減量をまず心がける。(reduce/ reuse) ◎ごみ出しの前にひと手間かけ、洗浄・分別することに より、マテリアルリサイクルのコスト削減に貢献する。 <事業者> ◎リサイクルを効率的に行えるような技術開発の推進。 ◎消費者のごみ排出抑制につながる仕組みの導入。 ◎商品の生産・販売ラインでの廃棄物削減に努める。 拡大生産者責任(EPR) 参考文献 青木泰著 「プラスチックごみは燃やしてよいのか」 (株)リサイクル文化社 2008 財団法人 日本容器包装リサイクル協会 〈http://www.jcpra.or.jp/index.html〉 社団法人 プラスチック処理促進協会 〈http://www.pwmi.or.jp/home.htm〉 東京23区清掃一部事務組合 〈http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/〉