地理情報システム論 第14回 ラスタ形式による空間的演算 GISの応用(2)~土地利用の予測

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Web-GIS の開発と地盤情報の 高度利用に関する共同研究について -具体的な共同研究テーマ ( 案 ) - 「地質・地盤情報協議会」・ 「 Web-GIS コンソーシアム」説明会資料 全国地質調査業会連合会・情報化委員会.
Advertisements

環境情報解析 第 3 回 空間情報の処理 ( 検索・操作・分析 ) 参考文献:入門地理情報システム (J.Star, J. Estes 著 ) など.
基盤地図情報の活用 中村 憲. 基盤地図情報とは 国土地理院が整備 様々な機関が作成した地図データを統一フォー マットでネット上で公開 無料 ( 登録必要 ) OCAD 等で利用するためには形式を変換する必要 あり 公開範囲は順次拡大中 GPS との相性もいい ( リアルワールド座標 )
地理情報システム論 第11回 GIS による処理技法 アドレスマッチングの利用 空間的分布の特徴の把握.
環境情報解析 第2回 空間情報工学 参考文献:空間情報工学 [ 日本測量協会 ]. 空間情報工学の理念.
地図学・地理情報システム ( GIS ) 担当:村山祐司 TA :花島裕樹. Geographical Information System 地理空間情報  「現実世界の位置情報」+「位置に関連した 情報」 地理情報システム( GIS )とは  「地理空間情報」を保存・解析・表示するコ ンピュータシステム.
1 情報教育 初級講座 担当: 遠藤 美純 2 今日の内容  Excel の応用 ( 午前 )  データ処理や Word との連携  グラフの作成  PowerPoint によるスライド作成 ( 午後 )  Excel による演算と基本的な関数  Excel.
グループウェア ”Aipo” を用いた 「勤怠管理システム」のご紹 介 株式会社 ヒューマンリング.
1 コンピュータ・リテラシ b 第 10 回 Excel によるデータ処理と Word との連携.
第10回 GISによる処理技法 結合用の統計データの処理
空間データ(地理情報)の構造 測量学実習 第3回.
別冊(1) 「地図太郎」で使用するデータ形式.
地理情報システム論 第14回 GISによる処理技法と応用(3) ラスタ形式による空間的演算 ~土地利用の予測
  個人投資家向け株式分析   と予測システム A1グループ  劉 チュン.
情報処理入門A・B 第8回 プレゼンテーション支援ツール
Microsoft Office 2010 クイックガイド ~Access編~
水工学夏期研修会 2012年8月27日 CommonMPによる流出計算 菊森 佳幹(よしと) 1.
地理情報システム論 第3回 コンピュータシステムおける データ表現(1)
情報のディジタル化 情報量の単位(bit) 文字 数値 アナログ情報.
資料3  平成22年度第6回  大阪府建設事業再評価監視委員会 H
人文地理学の空間データベースの課題 高阪宏行・荒井良雄.
情報処理 第13回.
WebGIS自動生成システムの 現状と今後の可能性
GIS 立地分析への応用 担当 村山祐司 教授 T A  薛 琦.
データ分析基礎c(2012年以降入学) 情報編集基礎c(2011年以前入学)
空間情報解析研究部門 浅見泰司 都市計画 小口 高 自然地理 伊藤香織 建築 宮崎千尋 自然地理 田中耕市 人文地理 河端瑞貴 都市計画
じぶんの地盤アプリ 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 じぶんの地盤アプリ 誕生の キッカケ じぶんの地盤アプリでこう 変わった!
地理情報システム論演習 地理情報システム論演習
東京大学空間情報科学研究センターを 中心とした空間情報データベースの整備
空間情報サーバ (株)パスコ.
情報コミュニケーション入門b 第5回 プレゼンテーション支援ツール入門
空間情報科学の共同利用空間データベース構築の課題
第9回 GISで空間分布を捉える デジタル地理情報の構造 GISでみる地理分布 地理分布の計測 地理分布の理解.
情報管理論 2018/11/9 情報分析の道具 2018/11/9 情報分析の道具 情報分析の道具.
村山祐司 序章 地理情報科学概論 2. 基本的な用語の定義 村山祐司
GISとは・・・ データ処理演習(笹谷担当).
第2回 位置情報とは 空間の中の位置 位置計測の原理.
II. GISデータの種類と構造.
数量分析 第2回 データ解析技法とソフトウェア
都市・港湾経済学(総) 国民経済計算論(商)
第2回 環境評価のフレームワークの構築 エコロジカルプラニング(EP)の方法 評価の目的 評価の方法 作業の流れ フレームワーク.
プログラミング基礎a 第7回 C言語によるプログラミング入門 ファイル入出力
Mappin’ Drop 防災 減災 少子 高齢 産業 創出 Mappin’ Drop 誕生の キッカケ
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
貞広幸雄 地理情報システム論 貞広幸雄
データベース設計 第6回 DBMSの機能と操作方法(3) フォームとレポート
豊富な投影法 座標系をまず設定する必要があります。地球面から平面への投影法,縮尺などをまず選びます。
第12回 GISで地域変化を捉える 地理的変化を見る 地理的変化を捉える 地理的変化を分析する 地理的変化を予測する.
地理情報システム論 第8回 GISによる処理技法(1) データの入手と座標系の変換 ベクタ形式における空間的演算(1)
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
資料2-2 平成26年度 第2回技術委員会資料 次年度検討テーマ案
プログラミング基礎a 第6回 C言語によるプログラミング入門 配列と文字列(その2)
第2章 空間データの取得と作成 7.空間データの品質
都市・港湾経済学(総) 国民経済計算論(商)
シミュレーション論 Ⅱ 第1回.
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
株式会社テクノブレイン 景観CG作成の種類と手順について.
都市・港湾経済学(総) 国民経済計算論(商)
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
地理情報システム論 第4回 コンピュータシステムおける データ表現(2)
GISとは・・・ デザイン演習A(笹谷担当).
地理情報システム論(総)/ 国民経済計算論(商)
資料3-2 平成26年度 第3回技術委員会資料 次年度テーマの検討
情報コミュニケーション入門b 第9回 表計算ソフト入門(3)
情報処理 第13回.
プログラミング基礎a 第7回 C言語によるプログラミング入門 ファイル入出力
都市・港湾経済学(総) 国民経済計算論(商)
地理情報システム論 第6回 GISによる処理技法 GIS入門(2)
GISを用いた環境影響評価 システムの構築に関する研究
地理情報システム論 第5回 GISによる処理技法 GIS入門(1)
Presentation transcript:

地理情報システム論 第14回 ラスタ形式による空間的演算 GISの応用(2)~土地利用の予測 2011.07.22 地理情報システム論 第14回 ラスタ形式による空間的演算 GISの応用(2)~土地利用の予測 坂口利裕

ベクタ形式からラスタ形式への変換 点情報から面情報 標高データ・地価データなど「高さ」情報を持つデータから情報のない空間の情報を補間 地理情報システム論 2011.07.15 ベクタ形式からラスタ形式への変換 点情報から面情報 標高データ・地価データなど「高さ」情報を持つデータから情報のない空間の情報を補間 直線的補間 A B 112 75 A B 曲線的補間 2011.07.22 地理情報システム論 坂口利裕

Spatial Analyst ツールによる処理 地理情報システム論 2011.07.15 Spatial Analyst ツールによる処理 ↓ツールバー表示の設定 ② ① 2011.07.22 地理情報システム論 坂口利裕

オプションの設定 処理範囲を部分的に限定させる場合 セルサイズを指定する場合 2011.07.22 地理情報システム論

ラスタへの変換 Point型データ 「高さ」のフィールド 出力データ名 2011.07.22 地理情報システム論

地価公示の処理例 国土数値情報からダウンロード 解凍してKsjToolで形式変換 投影変換して「地域マップ」に追加 「フィルタ設定」で利用種別を「住宅」などに限定 地価(PLP)を「高さ」情報とみなして標準地(データポイント)以外の地価を補間 2011.07.22 地理情報システム論

土地利用の予測モデル 社会経済の計量モデル ローリーモデル BASSモデル 2011.07.22 地理情報システム論 2011.07.22 坂口利裕

簡便な手法 ラスター形式による土地利用マップ ゾーンに分割 変化量の集計 シミュレーション メッシュ単位での集計が簡単(10×10など) 地理情報システム論 2011.07.22 簡便な手法 ラスター形式による土地利用マップ ゾーンに分割 メッシュ単位での集計が簡単(10×10など) 地形・規制・交通条件等の属性でグループ化 変化量の集計 属性ごとの平均的な(自然的な)変化割合を算出 シミュレーション 変化割合を元に将来の変化を予測 交通網の整備(による属性の変化)などの影響評価 2011.07.22 地理情報システム論 坂口利裕

事例 首都圏の宅地供給面積の予測 過去の動向から,今後の宅地への変換が見込める土地面積を予測 国土計画・地域計画の基礎資料 地理情報システム論 2011.07.22 事例 首都圏の宅地供給面積の予測 過去の動向から,今後の宅地への変換が見込める土地面積を予測 国土計画・地域計画の基礎資料 原資料は「細密数値情報」(10mメッシュの土地利用現況データ) 500mメッシュ(50×50=2500メッシュ)で区分して集計 2011.07.22 地理情報システム論 坂口利裕