横 須 賀 市 エンディングプラン サポート事業 横須賀市福祉部生活福祉課 自立支援担当 横 須 賀 市 エンディングプラン サポート事業 横須賀市福祉部生活福祉課 自立支援担当 市民を、ひとりも無縁にしたくない
横須賀市の高齢化の現状 高齢化率は 約30% 県内最高の 高齢化率 三浦半島 約12万人強の高齢者のうち 高齢化率は 約30% 県内最高の 高齢化率 三浦半島 約12万人強の高齢者のうち 2015年に、 ひとり暮らし高齢者がついに1万人を超えた
全国で65歳以上の 単身世帯が、増え続けている
そんな市民の遺骨が、引き取られなくなってきた。 引き取り手のない無縁遺骨の増加 平成15年度 身元不明者・・・・・・ 5人 住民登録者・・・11人 合計・・・・・・・・・16人 平成26年度 身元不明者・・・・・・ 3人 住民登録者・・・57人 合計・・・・・・・・・60人 住民登録もあるし、 預金もある・・・ そんな市民の遺骨が、引き取られなくなってきた。
全国の引取り手のない遺骨 平成22年度(一部23年度) 平成27年度(一部26年度) 高齢化の進む横須賀市 事業化前 H22年度:43柱 札幌市 65柱 仙台市 40柱 東京都は最多の生保の数値が不明 墓埋法の無縁骨のみ判明:94柱 (H23年度) 横浜市 861柱 名古屋市 497柱(H23年度) 京都市 51柱 大阪市 1737柱(H23年度) 神戸市 308柱 広島市 84柱 福岡市 51柱 平成27年度(一部26年度) ⇒ 141柱 ⇒ 90柱 東京都は墓埋法適用者のみの数値 ⇒ 135柱 ⇒ 1010柱(H26年度) ⇒ 607柱 ⇒ 139柱 ⇒ 2039柱 ⇒ 425柱 ⇒ 132柱 ⇒ 175柱 多くが、住民登録があり、預金もあり死を看取られている一般の市民 数値:月刊住職2016年9月号より 高齢化の進む横須賀市 事業化前 H22年度:43柱 横須賀市 H26年度 事業化前:60柱 高齢化30%の横須賀 なぜ減少できたのか? 横須賀市 27年度 事業開始:34柱
今は、無縁納骨堂がある・・・ 正徳五年乙未 一七一五年 1853年 浦賀にペリーがやってきた ペリーより、100年以上前 1715年から 正徳五年乙未 一七一五年 1853年 浦賀にペリーがやってきた ペリーより、100年以上前 1715年から 浦賀には、 無縁の方を供養する 三界萬霊塔が建っている 今は、無縁納骨堂がある・・・
動機 横須賀市では 引取り手のないお骨は 市の費用で火葬し 職員が納骨堂に 安置している しかし、 納骨堂が一杯になると・・・ 横須賀市では 引取り手のないお骨は 市の費用で火葬し 職員が納骨堂に 安置している しかし、 納骨堂が一杯になると・・・ 職員が、骨と壺とを分け、 壺は産廃で廃棄し、 お骨は合葬墓にまとめている 動機 独居死亡者の自宅で遺書が発見された しかし、男性の意思は生かされていない 預金をおろせる親族がいないのだ こんな切ない状況・・・ 本人のお金は生かせず 市は費用負担しているのに、 生前意思を聞いていないため、生かせない 何とかできないのだろうか?
行政支援したい・・が、 その前に検証が必要 行政支援したい・・が、 その前に検証が必要 ひとり暮らしで、身寄りがなくても 生活にゆとりがあれば・・・ 任意後見人 法律家 NPO法人 などを利用して解決が図れる。 これら3つの方法は、お金がかかる。 利用できない人が多くなければ、 行政支援は必要ない。
NPO法人や法律家に 依頼できない独居高齢者は、 果たして多いのか?? 全年齢・全世帯の生活保護率と、 ひとり暮らし高齢者の生活保護率を、比較すると・・・ 横須賀市 市民全体の 生活保護率 約1% 約41万人中、約5300人 横須賀市 ひとり暮らし高齢者の 生活保護率 約19% 約1万人中、約1900人
行政支援の必要性はありそうだが、 それでも・・・・・・ 「それは、できない…」 多くの葬儀社の意見 もし葬儀社が、 ひとり暮らしで 身寄りのない 当事者と 生前契約できるなら 行政の仲立ちは必要ない ? なぜ? ? ひとり暮らしの人と 生前契約して その人が緊急入院たり 亡くなったりした場合 誰がウチの葬儀社に 教えてくれるの?
ご 本 人 葬儀社 市役所 死後事務委任契約を締結 死後、契約を 履行(納骨まで) 支援 履行 登録申請 生前契約 同意書 予 納 何とかしよう! 職員 提案 ご 本 人 そこで ・・・ 登録申請 同意書 生前契約 予 納 支援 履行 市役所 葬儀社 ※最低費用で、 (※生活保護基準並み) 死後事務委任契約を締結 死後、契約を 履行(納骨まで) 相談訪問 希望聴取 協力する葬儀社 の情報提供 死亡届出人や葬祭執行者の確保協力 生前の安否確認、孤立死防止など 契約履行を見届け見守り 協 力 申出書 提 出 と守秘 自治体は、地方自治法により、本人から生前契約費用を預かれないので、 葬儀社に予納していただきます。
市 役 所 の 限 界 リビングウィルも預かりたいが・・・ ひとり暮らしだからこそ、 市役所で リビングウィルを保管したい しかし、 市役所で リビングウィルを保管したい しかし、 市役所が閉まっている時に、 どうやって伝達するか
リビングウィルの「伝達」という課題の解決へ 横須賀市エンディングプラン・サポート事業なら 頼れる身寄りがいない・・・ そのような方々のリビングウィルをお預かりし 病院からのお問い合わせに まず、市役所がお答えします 真夜中の病院からの問合せには・・・? 市役所は閉まっていても、 協力葬儀社が、リビングウィルを しっかりお伝えします
大カード でも、小カードを携帯し忘れたら・・? ←常に携帯していただく 玄関周りに →貼っていただく 小カード 以下の連絡先を掲載 ・リビングウィルの有無 ・契約葬儀社 ・市役所 ・かかりつけ医師 ・知人 玄関周りに →貼っていただく 生活困窮相談の担当課なら、緊急入院先から「医療費の保護」の依頼が必ず入る。 つまり、生活困窮相談の窓口でエンディングも担当すれば、情報をキャッチできる。
弁護士会などとも連携 この事業の要件(※) 要件に 該当しない 相談も受け 法律の専門機関などに繋ぐ 土地家屋:固定資産評価額 土地家屋:固定資産評価額 500万円以下 預貯金:225(347)万円以下 年齢配慮加算、墓終い加算、その他加算あり 月 収:原則18万円まで 市役所で、ある程度問題点を整理し 法律の専門機関などに繋ぐ H28年11月15日、ひとり暮らし高齢者の登録ができなかった 『大学の献体事業』と全国初の協定を締結。 (神奈川歯科大学と) ひとり暮らしの方も、献体登録できるようになりました。 (※)ひとり暮らし高齢者は、ゆとりのない市民が多い(生活保護率が10倍以上)という点を検証し、 法律家やNPО法人などの民業圧迫にならないように配慮して、制度を設計しました。
献体・・・無償無報酬で医学・歯学のために・・・崇高な理念 家族のいる方 大学で献体希望受付 家族のいない方 希望がかなわないことが多い 誰が死亡情報を大学に教え 誰が納骨するのか? 神奈川歯科大学と協定 独居で身寄り担い方の献体希望について 横須賀市エンディングプラン・サポート事業と連携すれば・・・ 希望が叶うように
ご本人のメリット 尊厳 市のメリット 地域の市民の 方々のメリット 生前意思の実現ができる ひとり暮らしで身寄りがなく、経済的なゆとりがなくても・・・ 自分の意思が実現できる 過剰な費用負担をすることなく、 余剰金は、今の生活に生かせる 安心が確保できる 尊厳 地域の市民の 方々のメリット 葬 祭 業 者 の メ リ ッ ト 市のメリット 身寄りも、ゆとりもない人が亡くなった後の、 地域住民が担う、 様々な負担を、 大幅に軽減できる 無縁納骨堂に納める遺骨が減る 本人が予納済みなので、 葬祭費の支出がなくなる 地域からの苦情が減る 生前意思の実現ができる
実相談件数のうち、本人からの相談のみを計上 事業開始後、2年が過ぎました 相談 実相談件数のうち、本人からの相談のみを計上 27年度107件 28年度124件 登録 27年度 5件 28年度 9件 登録後、死亡 プラン発動 27年度 1件 28年度 1件 無縁納骨の数 26年度60柱 27年度 35柱 28年度 34柱 27年度 予算 22,000円 28年度 予算103,000円 27年度 決算 7,428円 28年度 決算59,400円 平成27年7月事業開始~H29年5月末現在までの累計
本人の気持ちに寄り添えば 無縁遺骨は、きっと無くせる 大切にしたい、本人の気持ち… ご清聴、誠にありがとうございました。