証券化事例報告 『ハードからソフトへ』 -介護費用債権にかかる証券化- 株式会社都市経営戦略研究所 Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd. 1.債権証券化の背景 ①資産の流動化に関する法律 (平成10年制定 12年大改正) (資産流動化法;SPC法) 平成12(2000)年の改正で使いやすくなった ②動産および債権の譲渡の対抗要件に関する民法の特例に関する法律 (平成10年制定 17年改正) 平成17(2005)年の改正で債務者が不特定の場合でも登記による対抗要件具備が可能となった Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
株式会社 健遊館について 所在地:名古屋市中村区寿町25 創業:2001年3月 会社設立:2004年4月1日 資本金:282,000,000円 主な事業内容:・介護保険法に基づく通所介護事業 ・介護のフランチャイズチェーンシステム による加盟店の募集及び支援指導業務 ・介護費の請求業務の請負 ・福祉サービスに関する行事、祭事の 企画・運営
Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd. 2.債権証券化のメリット 【事業者側】 加盟事業所に渡す運転資金の確保 自社ブランドの確立 【投資家側】 商品特性の明確化 ポートフォリオの分散効果 Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd. 3.債権証券化のポイント ①証券化の目的を明確にすること。 フランチャイズチェーン展開を図るための資金調達、有効な資産活用 ②何を証券化するのかを確定すること。 介護費用に関する債権のみか、営業権もあわせて証券化するか。 ③証券化する債権の性質を明らかにすること。 債務者は特定されているのか否か等 ④資金調達する先の対象をイメージすること。 直接市場の個人投資家、機関投資家、その他 Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
4.FCの営業権を特定資産とする 流動化の実行 投資家 投資家 投資家 発起人 (株式会社健遊館) 特定出資払込 FCの数により増える SPC 権利付与 運転資金付与 FC契約 FC事業者 回収金額の引渡 集合債権譲渡 株式会社健遊館 介護費用債権 債権回収の代行 市町村 個人
投資家への配当・元本償還 投資家 SPCおもてなしの健遊館 FC事業者 個人 市町村 株式会社健遊館 配当利益 元本 集合債権譲渡契約 優先出資 SPCおもてなしの健遊館 FC事業者 介護費用請求権の付与 介護費用 引渡 個人 市町村 株式会社健遊館 債権回収の代行
Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd. 5.流動化の流れ 特定目的会社の設立 集合債権譲渡契約等の締結 債権回収の管理にかかる契約の締結 優先出資の販売・発行 特定資産の管理 利益の配当・元本の償還 Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd. 6.流動化におけるリスク 【元本の償還、配当の支払にかかる主なリスク】 特定資産の評価額に関するリスク 特定資産の管理業者に関するリスク FC事業者の倒産に関するリスク 流動化商品の流通性に関するリスク 利益の配当等の損金算入に関する課税の特例の適用に関するリスク その他のリスク Urban Management Strategy Institute Co.,Ltd.
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