小売流通 小売の変化
業種という小売店の分類 肉屋 取扱商品によって分類 魚屋 八百屋 パン屋 惣菜屋 業種名が取り扱い品目をあらわす。 業種 化粧品店 電気屋
業態という小売店の分類 業態 取扱品目と販売方法 によって分類 百貨店 スーパーマーケット コンビニエンスストア ディスカウントストア 取り扱い品目をそのままあらわさない。 百貨店・スーパーマーケット・コンビニディスカウントストアの取り扱い品目は多岐に渡る。 分類には取り扱い品目以外に販売方法を使用。 業態
業種と業態の差 業種は商品別縦割りの品揃え 業態はニーズ別横割の品揃え 業種は商品別縦割りの品揃えをし、業態はニーズ別横割の品揃えをしているといわれている。 商品の流通を川の流れにたとえた。 川の流れなので「川上」「川下」という概念が生まれた。 「上」「下」があるため、商品の流れを「縦」と考えた。 この「縦」という概念により商品を区分したのが業種。 「縦」に対して、特定のニーズを満たすように、それぞれの流れを横断するように品揃えをしたものを「横」と考え、横割りとした。 このニーズ別に品揃えをしたのが業態店と説明されている。 業態店は「何を」「どうやって」販売しているかによる区分であるから、業種と業態は対立する区分ではなく、業態は、業種を含むより広義の区分方法と捉えることもできる。この場合、業種店は「伝統的業種店」として業種店に分類されることもある。
商業構造の変化 消費者のニーズが個性化・多様化 特定のニーズを満たす訴求方法が必要 消費者のニーズに合った売り方が重要 業種店は業態店との競争に敗北 ここ10年で業種店は激減 業種店は「零細」であることが多い。業種店は激減している。
伝統的小売業態 百貨店 なんでも品揃えしているので「百貨」 GMS 総合スーパー 食品スーパー 加工食品を主に品揃 価格と鮮度を訴求 加工食品を主に品揃 価格と鮮度を訴求 業態で小売業を見た場合、伝統的に存在するものと新規に登場してきたものがある。 伝統的業種店 取扱品目が限定 価格決定能力がない
新しい小売業態 コンビニエンス・ストア 会員制卸売クラブ ディスカウント・ストア アウトレット・ストア カテゴリー・キラー オフプライス・ストア わりと新しい小売業態。 ここの業態に関しては順次説明する。 ホーム・センター パワー・センター
コンビニエンスストア 立地・時間・品揃えの3つの利便性を訴求 典型的な店舗は売り場面積100㎡ 品揃え3000品目 24時間営業 年中無休 典型的な店舗は売り場面積100㎡ 品揃え3000品目 24時間営業 年中無休 POSシステムを導入・定着させた功労者 e コマース(電子取引)の拠点 情報化社会のインフラ 3つの利便性 立地 近所にあること 時間 いつでも開いていること 品揃え 何でもそろっていること 最近はATMの導入により小口金融取引の拠点として最適であることされている。 立地・時間・品揃えの3つの利便性を訴求 典型的な店舗は売り場面積100㎡ 品揃え3000品目 24時間営業 年中無休 POSシステムを導入・定着させた功労者 e コマース(電子取引)の拠点 情報化社会のインフラ
ディスカウント・ストア 買回り品を中心に、他の小売業態よりも低価格販売 ローコストオペレーション支えられたEDLP 現金・大量仕入によって仕入コストの削減 商品の回転率を上げ在庫コストの削減 販売費・管理費の削減 郊外に簡素な店舗による店舗コストの削減 パートタイマーの活用による人件費の削減 ローコストオペレーション支えられたEDLP 買回り品を中心の品揃えとすることが特徴。
カテゴリーキラー 特定商品群だけを品揃して専門化し圧倒的な品揃えと低価格を訴求 品揃えは特定商品カテゴリに絞り込む NBを取り扱う
ホームセンター 住まいの関連商品を総合的に品揃えした大型小売店 郊外の立地・広大な駐車場・倉庫型店舗・低価格販売 住宅の修繕に必要な道具・材料・部品を中心に誕生
会員制卸売クラブ 幅広い品揃えで低価格販売をする会員制の小売業 会員は年会費が必要 年会費はクラブの収入であるとともに特別な効果 販売ロットは大きく現金持ち帰り
アウトレットストア メーカの在庫品や返品された不良品の処分が目的 ブランドを格安で販売 店舗はパワーセンターに入るのが一般的 経営主体はメーカー
オフプライスストア 有名ブランド品や在庫処分品などを幅広く仕入れ、市価の3~5割引で販売 経営主体は第3者 アウトレットとは異なる
パワーセンター 複数のカテゴリーキラーが1箇所に集合 安売りの相乗効果により広域からの顧客を吸引 オープンモール型により店舗コストを削減
チェーンオペレーション レギュラーチェーン 同一資本によるチェーンで、コーポレート・チェーンともいう ボランタリーチェーン 本部の組織するチェーンに、独立した小売業者がそれぞれの経営の独立性を維待しながら加盟店として参加し、仕入、販促、物流、教育、経理事務などで協業する フランチャイズチェーン 本部と加盟店との間で契約を結び、本部が一定地域内で特定事業を行う権利とノウハウを加盟店に提供するのに対して、加盟店は加盟料、手数料を対価として支払うシステムによって運営される 小売の持つ2つの機能を専門化。 仕入れと販売ではそれぞれ好ましい特性が異なる。 仕入れでは大
POSシステム 販売時点情報管理システム 単品別売上個数がレジごと店ごと時間帯ごとに把握 品目ごとに単品管理が可能となり科学的な意思決定
単品管理 仮説に基づく仕入れとデータによる仮説の検証 ニーズに合致した商品の提供が可能となる 統合された情報システムによる単品管理の精度向上
チーム・マーチャンダイジング 商品企画・素材開発・生産・物流・販促による商品作り POSデータの利用による販売状況に基づく商品作り 計画的な商品作りによる在庫の適正化 ニーズの変化への柔軟な対応