メディア技術と教育 メディア(media):情報媒体 情報(コンテンツ)と媒体(メディア)の分離性と依存性 人は「情報」とどのように接するか 狭義には「マスコミュニケーション媒体(送り手)」 情報(コンテンツ)と媒体(メディア)の分離性と依存性 人は「情報」とどのように接するか 見ること(光) 読むこと(文字、印刷物) 聞くこと(音) 触れる、匂う、味わう(直接接触)
種族イドラの克服(F. Bacon) 正しい認識を妨げる4つのイドラ(偶像)の克服 人間の五官的制約による種族のイドラ(人間の本性) 在来の教育・慣習等による洞窟のイドラ(個々人の特殊な本姓) 既成の思想・学習等による劇場のイドラ(誤った理論体系に由来) 言語上の制約が招く市場のイドラ(接触、交際に由来)
視覚と望遠鏡 ガリレオ ガリレイの天文学的偉業(1610) 木星の4衛星(メディチ星) 30倍の自作望遠鏡 月面図 「星界の報告」出版 金星の相変化(満ち欠け) 太陽の黒点(太陽の自転) 30倍の自作望遠鏡
望遠鏡の方式 ガリレオ式望遠鏡 対物レンズ:凸、接眼レンズ:凹 正立像 ケプラー式望遠鏡 2枚の凸レンズ 倒立像
17世紀と望遠鏡 眼鏡用レンズの成熟 遠視用と近視用(屈折異常) 薄い凸レンズ 大口径 色収差
望遠鏡と感覚欺瞞説 アリストテレス主義(?)者 月の凹凸や陰影は距離のせい 木星の衛星の光は地上に届かないはず 「望遠鏡は月を拡大するが星を拡大しないではないか!」 「遠方のものを忠実に拡大する」という理論根拠のなさ。 身近なもの(月下界)の拡大と天体(天上界)の拡大 望遠鏡とアリストテレス的感覚論、方法論からの決別 「裸眼の限界と人間の感覚を補足する道具」
視覚と顕微鏡 ロバートフックの「ミクログラフィア」(1665) 細胞(セル)の発見 ノミ、蚊、シラミ、泥水の微生物、etc.
顕微鏡と原子論 結晶学 見えない原子(アトム)の形状と顕微鏡 球形(ガリレイ、フック、ケプラー等) 角形(デカルト、ボイルなど)
レーウェンフック 精子の顕微鏡図 単式顕微鏡
経験主義と顕微鏡 裸眼による自然観察と顕微鏡
「顕微鏡学」と教科「情報」 「顕微鏡学」 教科「情報」との類似性 アマチュア的分野としての「顕微鏡学」 教育目的 知的好奇心を満たす道具としての顕微鏡 「それ自体の科学、教科」としての「顕微鏡学」の終焉(19世紀末) 教科「情報」との類似性
メディアとしての印刷技術 活字が生まれるまで(写本) 木版・銅版・活版 グーテンベルグの「42行聖書」 中国,朝鮮での印刷技術
印刷技術と人間 「グーテンベルグ革命」(マクルーハン) 「語り部 vs. 聞き手」から「出版者 vs. 多数」 伝承形態の変化
電子技術とメディア 電波とマスコミュニケーション メディアとしてのコンピュータネットワーク(情報通信網) ブロードバンド 放送(1対多)と通信(1対1)の統合 「多対多」メディアの可能性とその影響