人事労務管理論A 2016/7/5 人間行動と 行動科学 2016年7月5日 人事労務管理論A(第11回目) LT1022教室 第11回目
先週の振り返り① 人間関係論批判からの問題提起 人事労務管理論A 2016/7/5 先週の振り返り① 人間関係論批判からの問題提起 仕事上の問題を仕事の外に解決策を求めた ・労働意欲向上への対策を仕事そのものに求める 人間観(社会人モデルからの脱却) 満足-生産性モデルの限界 心理的に満足すれば生産性が上昇する? 第11回目
動機づけ(モーティベーションmotivation)論 A.H.Maslow と F.Herzberg 2016/7/5 先週の振り返り② 影響を与えた二つの潮流 動機づけ(モーティベーションmotivation)論 A.H.Maslow と F.Herzberg 欲求実現が満足の源泉 欲求と人間行動の構造分析 リーダーシップ論 リーダーシップのあり方は生産性に影響 どのようなリーダーシップが高生産性を生むか? 第11回目
マズローの欲求階層説 欲求(needs)から人間行動を説明 欲求は階層をなしている 欠乏欲求と成長欲求 人事労務管理論A 2016/7/5 マズローの欲求階層説 欲求(needs)から人間行動を説明 生理的→安全→所属と愛情(affection)→承認 → 欲求は階層をなしている ある階層の欲求が満たされれば、それはもはや人間を動機づけられず、上位の欲求がそれに代わる 欠乏欲求と成長欲求 最初の4つの欲求は、それが欠乏していることで人間行動を説明できるが、最高次の欲求は「成長、発展、成熟」への願望である 第11回目
ハーツバーグ(Herzberg,F.)の 動機付け-衛生理論 人事労務管理論A 2016/7/5 ハーツバーグ(Herzberg,F.)の 動機付け-衛生理論 職務満足と不満足 何が満足をもたらすか: 何が不満足をもたらすか: 動機付け要因と衛生要因 職務満足: 職務不満足: 両要因は対立的なものではない:次元が異なる モチベーションは 第11回目
職務満足(動機づけ)と職務不満(衛生)の構造ーーF.Herzbergの主張 人事労務管理論A 2016/7/5 職務満足(動機づけ)と職務不満(衛生)の構造ーーF.Herzbergの主張 職務不満要因 不満の原因なるが、満足(動機づけ)の原因にならない ※衛生の欠如は病気になるが、それがあってもそれだけでは健康は生まれない 職務への満足は動機づけとなる 満足要因(動機づけ要因) 第11回目
リーダーシップ論(1) レヴィンLewin グループダイナミクス(集団力学) アイオア実験 Group Dynamics 2016/7/5 リーダーシップ論(1) レヴィンLewin グループダイナミクス(集団力学) Group Dynamics 物理学・心理学を応用して集団内に作用する心理の力学的な関係を究明 アイオア実験 レヴィンの指導のもとに集団とリーダーシップの関係を実験的手法で解明 ・独裁的 ・放任的 ・民主的 第11回目
リーダーシップ論(2)リッカートLickert 人事労務管理論A 2016/7/5 リーダーシップ論(2)リッカートLickert 連結ピン 第11回目
リッカートのシステム4 連結ピン システム4 各層のマネージャーは上と下をつなぐピン ピンが有効になる条件 → 人事労務管理論A 2016/7/5 リッカートのシステム4 連結ピン 各層のマネージャーは上と下をつなぐピン ピンが有効になる条件 → システム4 効果的なリーダーシップと作業集団の生産性 ・独善的専制型 ・温情的専制型 ・協議相談型 ・ 第11回目
行動科学の人事労務の考え方 動機づけ論 仕事の内容と質の改善を通して労働意欲を喚起 リーダーシップ論 人事労務管理論A 2016/7/5 行動科学の人事労務の考え方 動機づけ論 仕事の内容と質の改善を通して労働意欲を喚起 ・ リーダーシップ論 管理のあり方の改善を通して労働意欲を喚起 ・ ・ 第11回目
動機づけの人事労務管理 職務再設計 職務拡大job enlargement : 小集団管理 ZD運動(Zero Defects): 2016/7/5 動機づけの人事労務管理 職務再設計 職務拡大job enlargement : 職務充実job enrichment: 職務転換job rotation: 目標管理 MBO management by objective 小集団管理 ZD運動(Zero Defects): QC(Quality Control)サークル活動: 第11回目
トヨタでも使われている管理手法 ジョブ・ローテーション カイゼン活動(QCサークル活動) 多能工(職務拡大) 提案制度(職務拡大・職務充実) 人事労務管理論A 2016/7/5 トヨタでも使われている管理手法 ジョブ・ローテーション カイゼン活動(QCサークル活動) 多能工(職務拡大) 提案制度(職務拡大・職務充実) 目標管理 第11回目
人事労務管理論A 2016/7/5 職務拡大の事例 三菱電機中津川製作所 第11回目
労働の人間化の人事労務管理 QWL(Quality of Working Life) 経営側の思惑 労働側の思惑 人事労務管理論A 2016/7/5 労働の人間化の人事労務管理 QWL(Quality of Working Life) 経営側の思惑 労働側の思惑 第11回目
QWLの欧米での実際 QWLの実際(自動車産業でみると) アメリカの場合 90年代初頭UAWと共同で導入 スウェーデン その後 人事労務管理論A 2016/7/5 QWLの欧米での実際 QWLの実際(自動車産業でみると) アメリカの場合 スウェーデン 90年代初頭UAWと共同で導入 その後 ボルボ社カールマール工場 第11回目
行動科学から人的資源論へ アメリカの不振 1980年代 ロナルド・レーガン政権下 その原因は? 高金利政策: 企業経営の不振:
人的資源という考え方 Personnel Management から Human Resources Managementへ 人間観について 人事労務管理論A 2014/7/8 人的資源という考え方 Personnel Management から Human Resources Managementへ 日本の人事に相当する用語が変化 たんなる言葉の変化か? それとも? 人間観について 人間をたんなる労働力としてではなく 企業の貴重な資源とみる 第12回目
私語と化したPersonnel Mgt いまアメリカでは 人事管理 ではなく 人的資源管理 が使われる いまアメリカでは 人事管理 ではなく 人的資源管理 が使われる 用語の変化が意味するものは? たんなる用語の違いではない! これまでのやり方ではヒトをうまく管理できなくなった