有機バイオ材料化学 5. カルボニルの反応 5-1 アルデヒド・ケトンのその他の反応 5-2 カルボン酸やその誘導体の反応 2017. 06. 01 有機バイオ材料化学 5. カルボニルの反応 5-1 アルデヒド・ケトンのその他の反応 5-2 カルボン酸やその誘導体の反応
カルボニルとは カルボニル 求核付加反応 α水素での反応 その他の反応 −C(=O)− と表される2価の官能基の総称 カルボニル化合物の種類 アルデヒド (ホルミル基) ケトン カルボン酸 エステル アミド 酸塩化物 酸無水物
アルデヒド・ケトンのその他の反応 Wittig反応 Baeyer-Villiger 酸化
カルボン酸やその誘導体の求核置換反応 L– の脱離能が Nu– の脱離能よりも高いことが重要! 1-1.エステルの加水分解 酸条件 塩基条件 生成物のカルボン酸 が共役塩基になる ため、平衡が寄る。 塩基条件
カルボン酸やその誘導体の求核置換反応 1-2.アミドの加水分解(通常、反応進行せず。加熱+強酸触媒が必要) 酸条件 2.エステル化 L=OR”の場合、エステル交換。 L=Clの場合、大過剰のアルコールを使用するか、 当量のピリジンを加えて、HClを除去し、平衡を寄らせる。
カルボン酸やその誘導体の求核置換反応 3.アミド化(通常は、DCCの存在下、カルボン酸とアミンとの反応) 4.塩素化 副生成物 : Urea (尿素) 4.塩素化
カルボン酸誘導体の求核置換付加反応 Grignard 反応 ・ エステルの場合、2段階反応 ・ アシルや無水物も同様 カルボン酸誘導体の求核置換付加反応 Grignard 反応 ・ エステルの場合、2段階反応 ・ アシルや無水物も同様 ・ カルボン酸とは無反応 求電子能 アルデヒド > ケトン > エステル >> カルボキシル基(カルボン酸)
カルボン酸誘導体の求核置換付加反応 ヒドリド還元 ・ エステルやアミド、カルボン酸の場合、 LiAlH4は2段階反応で進行 カルボン酸誘導体の求核置換付加反応 ヒドリド還元 ・ エステルやアミド、カルボン酸の場合、 LiAlH4は2段階反応で進行 ・ アシルや無水物も同様 ・ アミドは、アミン(NH2)となる。 ・ NaBH4 は反応性が低く、エステル、アミドは通常還元できない アミド アミン