音信号表現 音声波形のデジタル化(PCM) サンプリング、標本化定理、量子化 ソースフィルタモデル

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第5章 伝送理論と伝送技術 5.1 電気通信設備の概要 5.2 アナログ伝送方式 5.3 ディジタル伝送方式 5.4 データ伝送方式
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音信号表現 音声波形のデジタル化(PCM) サンプリング、標本化定理、量子化 ソースフィルタモデル   サンプリング、標本化定理、量子化 ソースフィルタモデル   デジタルフィルタ、 線形予測分析(LPC) スペクトルモデル   複合正弦波モデル、FM音源

音声波形のデジタル化(PCM)

音声信号のデジタル化 (サンプリング) T=1/Fs Fs≧2W Fs≧2W ローパス フィルタ ローパス フィルタ 入力 AD変換 処理 アナログ信号 デジタル信号 アナログ信号 T=1/Fs サンプリング 周期 サンプリング 周波数 ローパス フィルタ ローパス フィルタ 入力 AD変換 標本化・量子化 処理 DA変換 出力 Fs≧2W Fs≧2W 音声  8kHz CD 44.1kHz DAT 48kHz 振幅 振幅 W 周波数 W 周波数

ローパスフィルタのインパルス応答(標化関数) サンプリング定理 ローパスフィルタの周波数特性 ローパスフィルタのインパルス応答(標化関数)

標本化信号からアナログ信号の再現 アナログ信号 標本化信号 標本化関数 による補間

信号とスペクトル

フーリエ変換

離散信号のフーリエ変換

離散信号スペクトルの周期性 サンプリング周波数 サンプリング周波数毎に 連続信号のスペクトルが 繰り返す

標本化における折り返し歪 信号 スペクトル X(f) -W W f X(f) f -2Fs -Fs -W W Fs 2Fs X(f)

標本化における折り返し歪

信号の量子化

量子化雑音(誤差) デモ 16,12,8,6,4,2,1 bit/sample

非線形(不均一)量子化

最適量子化の設計 (確率密度関数が与えられる場合)

最適量子化の設計 (データサンプルが与えられる場合)

最適量子化のSNR 音声信号の振幅分布はガンマ分布に従う

対数圧伸量子化 入力振幅を対数圧伸して線形量子化した後に指数伸張することは、 不均一量子化することと等価

入力振幅とSNRの関係 対数圧伸量子化では、最大SNRを犠牲にすることにより、40dB以上の入力振幅のダイナミックレンジに対して一定のSNRが得られる 40dB 線形量子化 対数圧伸量子化 入力信号レベル(信号の分散に対する量子化器の最大振幅値)