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例② ×× 病院 TEAM ×× 氏名 ① 氏名 ② 氏名 ③. 【症例】 51 歳、男性 【主訴】心電図異常 【既往歴】統合失調症( 25 歳時) 【現病歴】 20 歳台より肘、膝関節に皮下腫瘤を認め ていたが、経過観察となっていた。その後徐々に増 大してきたことから平成 X 年当院皮膚科を受診し、切.
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偽性低アルドステロン症と発達遅延を 合併した重症アトピー性皮膚炎の 1 症例 立川綜合病院小児科 太田匡哉 小柳貴人 遠藤彦聖 小林代喜夫 すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 新潟大学医歯学総合病院小児科 小川洋平 齋藤昭彦.
小児の正常値 2003/05/14 - 第4学年 はじめに 患者の年齢によって正常範囲が異なる 通常、検査報告書に添えてある正常値 は成人のものである 医師が正常・異常を総合的に判断する.
三例の糖尿病性腎症導入例 仁和寺診療所 田中 貫一 仁和寺診療所.
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Surviving Sepsis Campaign 2012 Methodology
A case of pneumatosis cystoides intestinalis attributed
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体重増加 短期間で 急に太った いつもと同じ食生活をしているのに… 定期的に運動をしているのに…
全身倦怠感 全身倦怠感はさまざまな病気にみられます 疲れやすい… だるい…
腹腔動脈を介した 右肺底動脈大動脈起始症に対する 胸腔鏡下 右下葉切除術の1例
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I gA腎症と診断された患者さんおよびご家族の皆様へ
輸血の適応/適正使用 新鮮凍結血漿 福井大学輸血部 浦崎芳正.
横隔膜浸潤と胸水貯留から呼吸苦を訴えた9500gの 超巨大GISTの1例
関東地方会 症例検討(治療) 東京医科大学 乳腺科学分野     寺岡冴子.
大量free airにて 消化管穿孔を疑い緊急開腹術を施行 高気圧酸素療法が著効した 腸管嚢状気腫症の1例
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
多彩な肝病変を呈した Rendu-Osler-Weber病の1例
慢性閉塞性肺疾患(COPD) 4年 加藤彩香.
高LDLコレステロール血症患者の栄養指導上の問題点について
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自転車で転倒し    脾臓損傷した症例 ○○消防署 ○○救急隊  ○○○○.
糖尿病 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 検査 診断 治療
第24回 呼吸運動療法症例検討会 「気管支拡張症」
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スクリーニング発見後の 先天性甲状腺機能低下症診療の実際
連携・連絡 (退院時まで) 術後連携の説明 □ 患者様用パス説明 手術後後遺症・再発等 発生時の連絡先 □ 確認の実施 ~ 2 ~
健診の腹部エコー検査で発見された 副腎腫瘤2症例の考察
これは症例発表テンプレートです 肝転移を伴った子宮頸癌の1例 関西医科大学 5学年 **番 ふじ たろう 患者ID:0020**XXXX
供血者の選択・採血 琉球大学輸血部 佐久川 廣.
肥満の人の割合が増えています 肥満者(BMI≧25)の割合 20~60歳代男性 40~60歳代女性 (%)
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「糖尿病」ってどんな病気?? ★キーワードは・・・「インスリン」!!!
高血圧治療の目標 肺炎なら吸痰、UTIなら導尿、 高血圧なら、ベースの評価と二次性高血圧の除外。
症例1 53歳 女性 血性乳頭分泌を自覚 その後右乳房腫脹が著明となり近医を受診 右乳房の大部分を占める腫瘤 (130×120mm)を触知 腋窩リンパ節は非触知 【既往歴及び家族歴】特記事項なし.
小児に特異的な疾患における 一酸化窒素代謝産物の測定 東京慈恵会医科大学小児科学講座 浦島 崇 埼玉県立小児医療センター 小川 潔、鬼本博文.
健診におけるLDLコレステロールと HDLコレステロールの測定意義について~高感度CRP値との関係からの再考察~
●●●●により救命できた ●●●●を呈した ●●●●の一例
大宮ソニックシティー 足利赤十字病院 外科 戸倉英之
血液ガス分析の復習.
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医療法人社団 高山泌尿器科 臨床工学部門 斎藤 寿
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高脂血症.
3枚の絵で症例をまとめる 全身の情報、過去の経過を プロファイルし なぜこの診断、治療方針を 決定したか? 治療の結果は?
災害時の循環器リスクスコア - AFHCHDC7 Score
指導日時 平成 年 月 日( 曜日) AM・PM : ~ : . 指導内容
蜂窩織炎として加療されていた両側ベーカー嚢腫破裂の一例   沖縄県立南部医療センター・こども医療センター総合診療内科 殿城秀斗、仲里信彦、山城俊樹、稲田誠 背景  ベーカー嚢腫の破裂により下肢の腫脹や疼痛を伴う偽性血栓性静脈炎(Pseudothrombophlebitis)は蜂窩織炎や下肢静脈血栓症の鑑別として挙げられる。
目的 オメガ3脂肪酸エチルは,エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚由来の製剤で,中性脂肪低下作用を持ち,抗動脈硬化作用を持つとされている. 現在までに心血管系イベントの抑制効果についての報告がなされているが,慢性腎臓病(CKD)に対する効果ははっきりしない. このため,当院でのCKD患者にオメガ3脂肪酸エチルを投与した結果について,各種疾患やCKDステージとの関連を含めて検討した.
1. 糖尿病の自覚症状は あてにならない 2. 主な検査の種類 3. 検査値の意味と 基準値・コントロール目標 4.
血栓性血小板減少性紫斑病 TTP 溶血性尿毒素症候群 HUS
小腸カプセル内視鏡により 診断しえた小腸出血の一例
緊急輸血・大量輸血 山形大学輸血部 田嶋克史.
A-2 男性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
目黒区CKD対策ネットワーク 連携ガイド このような患者さんをご紹介下さい 専門病院リスト(外来枠順) 再紹介基準
異所性妊娠卵管破裂に対する緊急手術中の輸血により輸血関連急性肺障害(TRALI)を発症した1例
血管内コイリングで止血し得た 十二指腸潰瘍の一例
( sGOT ・ sGPT ・ Alp ・T bil ・ LDH )
血液透析患者の骨粗鬆症に対する デノスマブ治療の検討
A-3 女性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
脱水・ 循環血液量低下.
透析周辺機器の入れ替えに伴う透析液水質と患者臨床データの変化
図1 斑紋異常の子牛 出生 性別 精液の銘柄 症例1 H27.3.13 雄 Ⅰ 症例2 H27.5.26 雄 Ⅱ
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演題発表内容に関連し、発表者らに開示すべきCOI関係にある企業などはありません。

常染色体優性多発性嚢胞腎に合併した 原発性アルドステロン症の一例 近畿大学医学部附属病院 腎臓内科 山本 祥代、松岡 稔明、高見 勝弘、大西 佐代子、兵頭 俊武、 中野 志仁、井上 裕紀、清水 和幸、谷山 佳弘、有馬 秀二   よろしくお願いします。常染色体優性多発性嚢胞腎に合併した原発性アルドステロン症の一例です。

【症例】 71歳 女性 【主訴】 食思不振、全身浮腫、全身倦怠感 症例は71歳 女性。主訴は食思不振、全身浮腫、全身倦怠感です。

【現病歴】 1992年頃から高血圧症のため近医に通院していた。2008年7月に右乳癌 のため当院外科を受診した際に、両腎に多発する嚢胞を指摘されている。 2009年8月に腎機能低下のため、近医より当科へ紹介された。家族歴と腎 嚢胞から常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)と診断し、ADPKDによる腎 機能低下と考えられ、以後当科外来に通院していた。 2014年6月にはCr 5.64 mg/dlまで上昇し、7月14日にバスキュラーアクセス を作成している。2015年2月より家庭血圧が上昇し始め、全身浮腫、食思不 振なども出現するようになったため、3月16日に血液透析導入目的で入院し た。 現病歴ですが、1992年頃から高血圧症のため近医に通院していました。2008年7月に右乳癌のため当院外科を受診した際に、常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)を指摘されており、2009年08月に腎機能低下のため、近医より当科へ紹介されました。ADPKDによる腎機能低下と考えられ、以後当科外来に通院していました。2014年06月にはCr 5.64 mg/dlまで上昇し、7月14日にブラッドアクセスを作成していました。2015年2月より家庭血圧が上昇し始め、全身浮腫、食思不振なども出現するようになったため、3月16日に血液透析導入目的で入院しました。

【入院時現症】 意識清明,身長 142 cm,体重 42.2 kg,体温 36.7℃, 血圧 144/72 mmHg,脈拍 96 回/分・整,SAT 96 % (Room Air), 眼瞼結膜 貧血様,眼球結膜 黄染なし, 心音 純,心雑音なし,呼吸音 清,ラ音聴取せず, 腹部 平坦,軟,圧痛なし,両腎触知する,腹水なし,腸音正常, 表在リンパ節 触知せず,神経学的異常なし, 全身に圧痕を伴う浮腫を中等度認める 入院時現症ですが、血圧144/72mmHg、脈拍数96回/分。圧痕を伴う浮腫を中等度認めました。その他特記すべき異常所見を認めませんでした。

【家族歴】 母:透析歴あり 兄:透析歴あり 【既往歴】 右乳癌術後 薬剤性脳梗塞 甲状腺機能低下症 【家族歴】   母:透析歴あり  兄:透析歴あり 【既往歴】  右乳癌術後  薬剤性脳梗塞  甲状腺機能低下症 家族歴は、母、兄に腎嚢胞と透析歴があります。本症例ではADPKDの遺伝子検査はされておりませんが、後に示すCT画像には多発する腎嚢胞、肝嚢胞を認めていることと、このような家族歴からADPKDと診断されています。既往歴は、右乳癌術後、薬剤性脳梗塞、甲状腺機能低下症です。

【内服薬】 ニフェジピン40㎎/日 ベニジピン8㎎/日 アジルサルタン20㎎/日 フロセミド40㎎/日 シロスタゾール100㎎/日 フェブキソスタット10㎎/日 ランソプラゾール15㎎/日 レボチロキシンナトリウム50㎎/日 沈降炭酸カルシウム1,500㎎/日 内服薬に関しては、入院時はここにお示しする薬物を内服されていました。透析導入1カ月前より家庭血圧の上昇を認めていたため、ニフェジピンが20㎎/日から40㎎/日に増量され、フロセミドを追加投与されていました。

【入院時検査所見 1 】 【血算】 【生化学検査】 WBC 5,700 /μl eGFR 6 ml/分/1.73m2 Lymph 11.3 % CRP 0.073 mg/dl LDH 287 IU/l  Mono 7.5 Na 144 mEq/l TC 197  Eosino 2.7 K 3.6 TG 101  Baso 0.1 Cl 105 HDL-C 52  Neutro 78.4 Ca 8.0 LDL-C 125 RBC 361 万/μl Pi 5.4 血清鉄 68 μg/dl Hb 10.7 g/dl BUN 80 TIBC 303 Ht 32.9 Cr 6.11 フェリチン 20 ng/dl MCV 91.0 Glu 102 TSAT 22 % 網赤血球 31 ‰ TP 6.7 Plt 18.0 Alb 4.2 GOT 17 GPT 12 入院時検査所見ですが、ここにお示しするように貧血と、高リン血症とBUN/クレアチニン値の上昇を認め、末期腎不全に矛盾しない検査所見でした。

【入院時検査所見 2】 【随時尿定性】 【随時尿検査】 【内分泌検査】 【静脈血液ガス検査】 【感染症】 【凝固機能検査】 pH 7.5 U Na 85 mEq/l TSH 8.09 μIU/ml 尿比重 1.009 U K 9 FT4 1.3 ng/dl 蛋白 (2+) U Cl 71 BNP 112.9 pg/ml 血尿 (-) U UN 264 mg/dl 糖 (±) U Cr 33 mg/dl 白血球数 5-9 /HPF U TP 142 【静脈血液ガス検査】 赤血球数 <1 U GLU 72 7.366 赤血球形態 不明 NAG 3.9 U/l pCO2 41.2 mmHg 硝子円柱 β2-MG 36,852 µg/l pO2 56.6 【感染症】 HCO3- 23.1 HBs抗原 【凝固機能検査】 ABE -2.1 HCV抗体 PT INR 0.93 RPR APTT 25.3 秒 TPAb 尿検査では4.3g/gCrのたんぱく尿を認めました。静脈血液ガス検査ではHCO3-は正常範囲内でした。また、BNPの上昇を認めています。

【入院経過1】 Nifedipine 40㎎ Benidipine 8㎎ Azilsartan 20㎎ 透析導入 病日 入院経過1です。降圧薬は上のラベルにお示しするように、ベニジピン8㎎、アジルサルタン20㎎、ニフェジピン40㎎を内服しており、収縮期血圧140-160mmHg台で経過していました。当初は透析導入前からの血圧の上昇は、体液量過剰によるものと考えていましたが、血液透析で除水をすすめることで、このように体重が42㎏から37㎏までの減少と、BNPの減少を認めましたが、血圧の低下を認めませんでした。 病日

【内分泌検査】 血漿レニン活性: ≦0.1 ng/ml/時 血漿アルドステロン濃度: 453 pg/ml ARR > 4,530 血漿レニン活性:   ≦0.1 ng/ml/時 血漿アルドステロン濃度: 453 pg/ml ARR > 4,530 ACTH:26.1 pg/ml コルチゾール:15.6 µg/dl カテコールアミン分画(血中)    アドレナリン:3.2 ng/ml        ノルアドレナリン:103.8 ng/ml ドーパミン:309.6 ng/ml メタネフリン分画(蓄尿)   メタネフリン:0.04 mg/day    ノルメタネフリン:0.15 mg/day VMA(蓄尿):2.5 mg/day そこで二次性高血圧を呈する内分泌検査を施行したところ、ACTH、コルチゾール、甲状腺ホルモンは正常でしたが、血漿レニン活性が0.1ng/ml/H以下と、血漿アルドステロン濃度が453pg/mlと高値であり、ARR4530以上との結果となり、原発性アルドステロン症を疑い、CT検査を施行しました。

【画像所見】 左の画像では両腎に多発する嚢胞を認め、右の画像では肝臓に多発する嚢胞と左副腎の腺腫を認めました。

【原発性アルドステロン症(PA)】 機能確認検査 ・カプトプリル試験 ・フロセミド立位試験 ・生理食塩水負荷試験 ・経口食塩水負荷試験  ・カプトプリル試験  ・フロセミド立位試験  ・生理食塩水負荷試験  ・経口食塩水負荷試験 高血圧治療ガイドライン2014によると、原発性アルドステロン症の診断には、高血圧を呈する患者においてARRが200以上であった場合、ここに示す4種類の機能確認検査のうち1種類が陽性であることが必要です 高血圧治療ガイドライン2014 より引用

PAC/F=21.5 (負荷30分後)(基準値:8.5未満) 【迅速ACTH負荷試験】 0分 30分 60分 90分 ACTH (pg/ml) 26.1 19.1 19.8 14 コルチゾール(F) 15.6 29.3 31.7 アルドステロン濃度(PAC)(ng/dl) 237 562 559 509 今回の症例はアジルサルタンを内服されており、2週間の休薬期間をとれないという理由から、迅速ACTH負荷試験を施行しました。迅速ACTH負荷試験の結果は、血漿アルドステロン濃度がピーク時の負荷30分後の結果で、PAC/Fが21.5と、基準値の8.5を上回り、アルドステロンの自律性の分泌が考えられました。 PAC/F=21.5 (負荷30分後)(基準値:8.5未満)

【入院経過2】 Spironolactone 12.5㎎ Nifedipine 40㎎ Benidipine 8㎎ Azilsartan 20㎎ 透析導入 負荷試験 副腎サンプリングなど侵襲的な検査や治療は、本人の意向により施行せず、入院経過②にあるように負荷試験後よりスピロノラクトンによる薬物療法を開始しました。数日後よりグラフでは変化がわかりにくいですが、収縮期血圧140台で経過するようになりました。 病日

【考察】 Age Sex Delayed diagnosis BP Serum Potassium Creatinine PRA (years) BP (mmHg) Serum Potassium (mEq/L) Creatinine PRA (ng/ml/h) PAC(pg/ml) ARR Kao CC ら 23 F 5 210/100 2.8 0.8 NA 310 1030 24 12 240/130 1.7 0.9 400 519 44 10 205/105 2.0 0.59 560 5600 Bobrie G ら 26 M 3 224/128 2.1 1.13 <0.1 264 >2640 40 4 220/130 3.3 1.06 154 >1540 47 2 172/116 >4 1.40 0.72 315 618 Saeki,S ら 36 166/100 0.81 373 Geiyo F ら 30 180/100 2.7 normal 700 3500 Rajasoorya ら 6 110/90 1.9 1.27 666 2220 Liou HH ら 19 180/120 570 >1900 Hoorn EJ ら 37 20 150/90 530 3530 ADPKDとPAの併発は珍しく、過去の報告では計11症例併発例を認めました。女性2名、男性9名で、PAと診断された年齢は平均40歳です。血圧が160-240mmHgで経過しており、ほとんどの症例で低カリウム血症をきたしています。また、血漿アルドステロン濃度、ARRは高値となっています。 Kao CC et al. J Renin Angiotensin Aldosterone Syst. 2013 Jun;14(2):167-73. より改変 より改変

【考察】 ADPKDの大半で高血圧を呈し、その原因はレニン‐ア ンジオテンシン‐アルドステロン系の活性化と考えられて いる。 ADPKD、PAともに高血圧と低K血症をきたしうる。 ADPKDでは多発する腎嚢胞により、PAのような腫瘤 性病変をきたす二次性高血圧症を見逃してしまう可能 性がある。 ADPKDにおいても、管理困難な高血圧症を認めた場 合には、他の二次性高血圧症を鑑別する必要がある。 ADPKDの大半で高血圧を呈し、その原因はレニン‐アンギオテンシン‐アルドステロン系の活性化と考えられており、ADPKD、PAともに高血圧と低K血症をきたしうる疾患です。ADPKDでは多発する腎嚢胞のせいで、PAのような腫瘤性病変をきたす二次性高血圧症を見逃してしまう可能性があるため、ADPKDにおいても、管理困難な高血圧症を認めた場合には、レニン、アルドステロンを測定する必要があると考えられます。

【結語】 常染色体優性多発性嚢胞腎に合併した原発性ア ルドステロン症の一例を経験した。 結語です。 副腎皮質ステロイドが著効した,微小変化型ネフローゼ症候群の一例を経験した。以上です。