3班 大石南美 片野瑞樹 佐藤綾香 澤木志歩 増田恵実 松崎光ノ介 吉添愛実 芳野文香

Slides:



Advertisements
Similar presentations
出力チーム. BBa_F2620 pTetLuxRpLux Vector 側 LacZ Luciferase Venus YFP PCR でつくります XbaISpeIPstI.
Advertisements

日本近海におけるホシササノハベラの 遺伝的分化の解析 保全生態学研究室 川瀬 渡 2006 年 2 月 21 日 -日本沿岸域の環境保全のために-
第 2 章 : DNA 研究法 2.2DNA クローニング クローニングベクター 大腸菌以外のベクター ゲノム分子生物学 年 5 月 7 日 担当 : 中東.
制限酵素 restriction enzyme 制限酵素: EcoRV が DNA 鎖を切断している 様子を DNA 鎖の真上方 向からから見た図。 GAT ATC CTA TAG EcoRV が切断する場所.
大腸菌 における HSP 60 のペリプラズムま たは菌体表層局在について. Spirosomeはペリプラズムにある と想定して spirosome がペリプラズムから分離で きるか否かを調べる。 細胞壁溶解直後の菌体を電子顕微鏡で観察する。 安定型 L-form (EcL 株) の spiros.
はじめに 脆弱X症候群(Fragile X Syndrome: FXS)はFMR1遺伝子 上にてCGGトリプレットの繰り返し配列が伸長することにより 生じ、自閉症において最もよく知られる遺伝的発生因子です。 脆弱X保因者には、脆弱X関連振戦/失調症候群(FXTAS)と いう加齢に伴い発症する認知症や運動障害のほか、脆弱X関.
形質転換・組み換えDNA によるタンパク産生 担当教員;花田 耕介 担当技術職員;修行 美恵 TA;鳥居 怜平.
二次元電気泳動の基本 補足:分子量の求め方 前回、前々回と二次元電気泳動の基本について勉強しました。
後編:SDS-PAGE 二次元電気泳動の基本 「二次元電気泳動の基本」後編です。
遺伝子の解析 第2弾 DNAシークエンス法.
MRSA感染を伴う難治性慢性中耳・外耳炎治療のための 新規院内製剤の開発とその製剤学的・薬理学的評価
LDL-C代謝機構の 新たなパスウェイ PCSK9 野原 淳 先生 監修: 金沢大学大学院 医薬保健学総合研究科 脂質研究講座 特任准教授
Gene Constellator SystemTM
RNA i (RNA interference).
特論B 細胞の生物学 第2回 転写 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
水の話 水分子の特徴 水分子は分極している 常温で液体である NH3やCH4と比較して沸点高い 水から氷になると 体積が大きくなる
無機物質 金属元素 「金属イオンの分離」 3種類の金属イオン      をあてよう! 実験プリント 実験カード.
枯草菌C4-ジカルボン酸輸送体DctPとMaeNの機能解析
5/21~6/11 担当講師 柘植謙爾(つげ けんじ) (6)第4章 ゲノム配列の解析
物語 バラバラだった大腸菌が・・・ 一か所に集まり・・・ Vv しだいに大きくなり・・・ 有限の大きさで止まります。
ベルリン青染色 Berlin blue stain (Prussian blue stain)
Real Time PCR Ver.1.00.
生物の実験 9.酵素のはたらき.
中性シイステインプロテアーゼブレオマイシン水解酵素は、脱イミノ化されたフィラグリンをアミノ酸へと分解するのに不可欠である
酸・アルカリのイオンの移動 やまぐち総合教育支援センター                          森 田 成 寿.
生物統計学・第2回 注目要素を決める まず木を見る、各種グラフ、ウェブツール
翻訳 5’ → 3’ の方向 リボソーム上で行われる リボソームは蛋白質とrRNAの複合体 遺伝情報=アミノ酸配列
4班|加藤沙也佳、田島悠也、土屋祐斗、松村奈保、松本昌浩
タンパク3000プロジェクト個別的解析プログラム
-実験に関する小問に挑戦してみよう!- 」 「大腸菌を用いた形質転換」“DNAは遺伝子の本体”
-実験に関する小問に挑戦してみよう!- 」 “遺伝子組換え実験の各操作の意味を考える”
酸化と還元.
生物統計学・第2回 全体を眺める(1) 各種グラフ、ヒストグラム、分布
緩衝液-buffer solution-.
メンデルの分離の法則 雑種第1世代どうしを交配すると草丈の高いものが787個体、草丈の低いものが277個体であった。
専門海洋生命・分子工学基礎実験 タンパク質の取扱い (1)
遺伝子の機能は、どのようにしてわかるのか
細胞と多様性の 生物学 第7回 細胞外からの情報が核に伝わる 和田 勝 東京医科歯科大学教養部.
平成18年度 遺伝子工学トレーニングコース (入門編)開催のお知らせ
海洋生命・分子工学基礎実験 タンパク質の取扱い (3)
エイブリーらの実験 オズワルド・エイブリー(米:1877 – 1955).
DNAメチル化とクロマチン構造の変化による転写制御のモデル
Auto2Dデモ事前アンケートご協力のお願い
形質転換 実施:2011年12月.
代謝成分分析室 11 1 SPR(表面プラズモン共鳴)相互作用解析装置 薬用冷蔵ショーケース 2 走査型電子顕微鏡
烏骨鶏のミトコンドリア 全長塩基配列について
遺伝子の解析 第1弾 DNAについて&PCR法
発光絶対光量測定法の開発と 生物発光の量子収率測定
2008年ノーベル化学賞について.
卒業研究進捗報告 2009年  月   日 研究題目: 学生番号:         氏名:          
直流コロナ放電照射による水中のROS生成
サンプルとミックスして泳動するだけのローディングバッファータイプ Post Staining required
化学生命理工学実験 II アフィニティークロマトグラフィー (3)
化学生命理工学実験 II アフィニティークロマトグラフィー (1)
ゲル内タンパクの染色 ~銀染色~ ゲル内タンパクの染色で、主に行っている銀染色について勉強しました。
1.細胞の構造と機能の理解 2.核,細胞膜,細胞内小器官の構造と機能の理解 3.細胞の機能,物質輸送の理解 4.細胞分裂過程の理解
酵素表層発現酵母を用いた有機リン農薬検出法の構築
ギャップ結合の機能評価 H27.8.1 体験学習.
実験21.カルボン酸とエステル 実験方法.
2018年度 植物バイオサイエンス情報処理演習 第13回 メタゲノミクス
測定内容チェックシート お客様情報 名刺貼付欄 サンプル情報 *の項目は記入必須 担当: 年 月 日 お名前 ご所属 部署 電話番号
形質転換・組み換えDNA によるタンパク産生 担当教員: 花田 耕介 担当技術職員: 修行 美恵 TA: 鳥居 怜平 手伝い1: 武田 智之
11月21日 クローン 母性遺伝.
バイオ特許 2002.12.04.
海洋生命・分子工学基礎実験 タンパク質の取扱い (4)
ハーシーとチェイスの実験 アルフレッド・ハーシー(米:1908 – 1997)           マーサ・チェイス(米: 1927 – 2003)
23 造波機構における水位計の製作 1 はじめに 4 再現性の低下要因の実験 水位計の再現性の向上を目的としている. 2 実験装置
インフルエンザウィルスA型及びB型検出用試薬
温度で色が変わるイクラを作ろう 埼玉大学教育学部理科教育講座 芦田 実
シンチレーションファイバーを 用いた宇宙線の観測
Presentation transcript:

3班 大石南美 片野瑞樹 佐藤綾香 澤木志歩 増田恵実 松崎光ノ介 吉添愛実 芳野文香 5.遺伝子組み換え実験 3班  大石南美     片野瑞樹     佐藤綾香     澤木志歩      増田恵実      松崎光ノ介     吉添愛実     芳野文香

目的 GFP遺伝子とアンピシリン耐性遺伝 子を大腸菌に導入することで遺伝 子組換え大腸菌を得る

緑色蛍光タンパク質 (green fluorescent protein/GFP) 北太平洋の冷たい海に住むクラゲ(オワンクラゲ)から見つかった 緑色蛍光タンパク質は生物発光を行うタンパク質「エクオリン(aequorin)」が発する青い光を緑色に変える。 参考:https://pdbj.org/mom/42

pUC119 DNA アンピシリン耐性遺伝子をもつ pUC119 クローニングサイト図 参考:http://catalog.takara-bio.co.jp/PDFS/3319_DS_j.pdf

プラスミドの連結反応 pHSG-GFPrev pUC119 BamHI BamHI 参考:http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/genetech.htm

大腸菌の形質転換 ヒートショック (大腸菌) 参考:http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/genetech.htm

β-ガラクトシダーゼ活性を指標とした挿入断片の有無の検出

白色コロニー形成 青色コロニー形成 生産されない 生産される 形質転換○:lacZが転写されない 形質転換×:lacZが転写される X-gal加水分解 白色コロニー形成 青色コロニー形成 Β-ガラクトシダーゼ 生産されない 生産される lacZの有無 形質転換○:lacZが転写されない 形質転換×:lacZが転写される

組み替えタンパク質の解析 MBLライフサイエンス:http://ruo.mbl.co.jp/bio/support/method/sds-page.html

5. 遺伝子組換え実験

5.1 プラスミドの制限酵素処理と精製 実習書p6参照 試薬名(濃度等) pHSG-GFPrev(0.5mg/ml) 5.1 プラスミドの制限酵素処理と精製  実習書p6参照 試薬名(濃度等) pHSG-GFPrev(0.5mg/ml) pUC119(0.5mg/ml) 10×B 緩衝液 (0.1M Tris-HCL(pH8.0) - 50 mM MgCl₂-1.0M NaCl-10mM β- メルカプトエタノール) 滅菌水 (Deionized and Distilled Water (DDW)) 制限酵素:BamH1(10 units/μl) PIC 試薬 (フェノール・クロロホルム溶液、Phenol-Isoamylalcohol-Chloroform(24:1:24)) 3M 酢酸ナトリウム(NaOAc,pH 5.5) エタノール 70%エタノール TE(10-1) 緩衝液 [10mM Tris・HCl-1mM EDTA(pH8.0)]

(pHSG-GFPPrev/BamHⅠ) 5.1 プラスミドの制限酵素処理と精製 反応液1 反応液2 (pHSG-GFPPrev/BamHⅠ) (pUC119/BamHⅠ) 10xB 緩衝液 4 μl DDW 30 μl pHSG-GFP (0.5mg/ml) 5 μl - pUC119 (0.5mg/ml) BamHⅠ (10U/μl) 1 μl total 40 μl

5.1 プラスミドの制限酵素処理と精製 実習書p6-8参照

このサンプルをプラスミドの連結反応に用いた。 5.3 プラスミド連結反応 反応液2から8µlとり、 反応液1のチューブに加えた。 実習書p7(4)-(11)、p8(5.3)参照 このサンプルをプラスミドの連結反応に用いた。

5.4 大腸菌の形質転換とβ-ガラクトシダーゼ活性による挿入DNA断片含有クローンの選択・組換えGFP生産菌の単離 pUC119 1µgあたりの形質転換体数(形質転換効 率)を算出した。 挿入断片を含むプラスミドの形成効率を算出した。 GFP発現率を算出した。

5.6 プラスミドの制限酵素処理・電気泳動による解析 5.6 プラスミドの制限酵素処理・電気泳動による解析  実習書p10-11参照 試薬 容量 DDW 15µl 10xB 緩衝液 2µl プラスミド溶液(pUC-GFP1 または NC) BamHⅠ 10U/µl 1µl 計 20µl

5.6 プラスミドの制限酵素処理・電気泳動による解析 5.6 プラスミドの制限酵素処理・電気泳動による解析  実習書p10-11参照 試薬等 サンプル#3 サンプル#4 未消化pUC-GFP1 2µl - 未消化NC DDW 18µl 5x 色素混合液 5µl 計 25µl

6.組換え蛋白質の解析 実習書p12参照

実験結果

5.2 アガロースゲル電気泳動

5.2 マーカー iの結果 y= -0.0721x + 4.7824に iの結果を代入 したところ、右のような結果になった。

5.4   6)、7)、9) 実験結果 pUC119 連結反応終了液 GFP生産コロニー数

5.4 計算結果 形質転換効率=x(青いコロニー)/{(2.0×10⁻³μg/1110㎕)×100㎕} 5.4  計算結果 形質転換効率=x(青いコロニー)/{(2.0×10⁻³μg/1110㎕)×100㎕} 挿入断片形成効率=βガラクトシダーゼ活性喪失コロニー数/総コロニー 数 GFP発現率=GFPを発現するコロニー数/βガラクトシダーゼ活性喪失コロ ニー数

5.6 プラスミドの制限酵素処理・電気泳動による解析 の移動距離

5.6 y=-0.0649x + 4.7198に x=30 を代入→ y=2.7728となったので 先ほどの は、593bpとなる。 マーカー y=-0.0649x + 4.7198に x=30 を代入→ y=2.7728となったので 先ほどの    は、593bpとなる。

6.2 SDS-PAGEによる菌体全蛋白質の解析 (1回目)

6.2 SDS-PAGEによる菌体全蛋白質の解析(2回目) の移動距離

6.2 y=-0.0115x + 2.1154に x=55 を代入→ y=1.4829となったので 先ほどの は、30.4(kDa)となる。 マーカー y=-0.0115x + 2.1154に x=55 を代入→ y=1.4829となったので 先ほどの    は、30.4(kDa)となる。

考察

5.2 アガロースゲル電気泳動 夾雑物 GFP

5.2 アガロースゲル電気泳動 サンプル3がサンプル1のコントロール サンプル4がサンプル2のコントロール 5.2 アガロースゲル電気泳動 サンプル3がサンプル1のコントロール サンプル4がサンプル2のコントロール 制限酵素処理によってpHSG-GFPrevとpUC119が切断されたことを確認 サンプル1は約600bpにバンドが検出された   →BamHIにより2箇所で切断され、GFPのバンドが検出された サンプル2はサンプル4に比べて大きいサイズのバンドが検出された   →BamHIにより1箇所で切断されて、スーパーコイルが解けて伸びてい る。DNAはもともとスーパーコイル状になっているため、見かけ上のサイズ は小さく見える。

5.4 大腸菌の形質転換とβ-ガラクトシダーゼ活性による挿入DNA断片含有クローンの選択・組み換えGFP生産菌の単離 5.4 大腸菌の形質転換とβ-ガラクトシダーゼ活性による挿入DNA断片含有クローンの選択・組み換えGFP生産菌の単離   形質転換体数、プラスミドの形成効率、GFP発現率 を算出 GFP発現率は、GFP発現株の種類が2種類と考 えられるので、50%が理想である。今回の実験で は理想値に近い40%前後の値が得られた。 形質転換体数が少ないのは、コンピテントセルに ちゃんと入ってないから?または操作ミス

5.6 プラスミドの制限酵素処理、電気泳動による解析 5.6 プラスミドの制限酵素処理、電気泳動による解析 制限酵素処理できていない GFP

5.6 プラスミドの制限酵素処理、電気泳動による解析 5.6 プラスミドの制限酵素処理、電気泳動による解析 サンプル#2は、制限酵素処理が不十分で、バンドが 複数出てしまった。制限酵素処理されていれば、1箇 所で切断され、スーパーコイルが解けるので、バンド は1箇所に出る。しかし、バンドが複数出たので、制限 酵素処理に失敗したと考えられる。バンドが複数出る のは、スーパーコイルの形状により見かけのサイズに ばらつきがあるため。 BamHIにより2箇所で切断されてGFPのバンドが検出 された。 I班のサンプル#1と#3はバンドが検出されなかった。      ↓  プラスミドの調製がうまくいってない

6.2 SDS-PAGE(1回目)

6.2 SDS-PAGE(1回目) バンドが出なかった原因を考察する。 6.2 SDS-PAGE(1回目) バンドが出なかった原因を考察する。 終夜培養の際に、試験管の角度が浅かったため、 振とう培養が十分ではなかった。 ボイルした際に、途中で水を継ぎ足したため、沸騰 水の温度が下がってしまった。

6.2 SDS-PAGE(2回目)

6.2 SDS-PAGE(2回目) Gluによってlacオペロンの発現が制御されるため、 Gluの方にはバンドが検出されなかった。 6.2 SDS-PAGE(2回目) Gluによってlacオペロンの発現が制御されるため、 Gluの方にはバンドが検出されなかった。 I班はバンドが薄い→GFP発現菌数が少なかった 可能性がある

今回の実験で得られるアンピシリン耐性の形質転換株の種類とその性質 逆の向き 緑色蛍光を示さない コロニーは白色 正の向き 緑色蛍光を示す コロニーは白色

挿入断片を持つ形質転換株の割合を増やすには コンピテントセルが、輸送や保管条件により効率 が低下している可能性があるので、新しいものを 使う。また、塩化カルシウム法より、塩化ルビジウ ム法で作ったものの法が効率がよいので、塩化ル ビジウム法で作られたコンピテントセルを用いる。 形質転換を行う際の熱処理の条件が影響するの で、温度管理を厳密にする。 大腸菌株によっても形質転換効率が違うので、形 質転換が起こりやすい株を使う。また、使う菌株は なるべく新しいものを用いる。