CRL ZnOバリスター系PTCサーミスタの導電特性 ・目的 ・ PTC Thermistor(導電体と高膨張のポリマーの複合化による) Nagoya Institute of Technology Ceramics Research Laboratory ZnOバリスター系PTCサーミスタの導電特性 ・目的 複合材料(Composite Materials)では、2種以上の互いに異なる材料要素を組み合わせ、個々の要素に無かった特性を生み出すことができる。本研究では導電体-絶縁体コンポジットによるPTCサーミスタに関し、バリスター特性を有する材料をフィラーとして用いることにより、PTC特性を電圧によりチューニングできる新しい材料の開発を試みた。また、コンポジット自体の電気抵抗を下げるため、シリコーンゴムにカーボンを添加しその効果も検討した. ・ PTC Thermistor(導電体と高膨張のポリマーの複合化による) ・Varistor ceramic (粒と流会の性質を利用) PTC ( Positive Temperature Coefficient ) とは、温度の上昇に対して電気抵抗値が急激に増加する抵抗-温度特性を有する。 バリスター(Variable Resisterの略語)は、印加電圧がある一定以上になると、電流が急に流れ出す、非直線的な電圧-電流特性を示す性質をもつ。 Percolation Curve PTC effect Varistor effect Composite Materials ・ZnO + Silicone rubber Composite ・実験方法 10V/cm 150V/cm フィラー量による温度依存性 電圧変化による温度依存性 コンポジットのパーコレーションカーブ ・ZnO + Silicone rubber + Carbon Composite 50 100 150 10 37.5vol.% 44.4vol.% 60.0vol.% 109 108 107 106 105 104 103 1010 1011 Temperature (℃) Electrical resistivity (Ω・cm) シリコーンゴム+カーボン パーコレーションカーブ フィラー量による温度依存性 コンポジットのパーコレーションカーブ カーボンの添加により電気抵抗の低下、またフィラーの添加量の削減することが可能になった。