赤十字救急法 (BLS講習) 救護・福祉部 健康安全課
ケーススタディー あなたは、JR浜松町駅にいます。 ホームで電車を待っている時に年配の男性 が突然倒れ、ホームに横たわっています。 あなたは、JR浜松町駅にいます。 ホームで電車を待っている時に年配の男性 が突然倒れ、ホームに横たわっています。 あなたならどうしますか? まずは、グループ内でケーススタディーを行っていただきます。(クリック) ・・・読み上げ・・・ 2
男性の状態 ① 顔色は青白く、額には転んだときに できた擦り傷があり出血している ② 声をかけても反応はない ① 顔色は青白く、額には転んだときに できた擦り傷があり出血している ② 声をかけても反応はない ③ 呼吸をしているようだが、いつもと 違う変な呼吸をしている ・・・読み上げ・・・ では、5分程度時間をとりますので、どのような対応をするか話し合ってみてください。 3
今日のポイント このような状況に遭遇したときに、あわてずに傷病者に対して ① どのような状況のときに ② どのように状況を判断し、 ① どのような状況のときに ② どのように状況を判断し、 さて、グループ内でも様々意見が出たと思いますが、最後にグループワークの振り返りを行いますので、講義に入ります。 まずは今日の講習のポイントをお話しします。 ・・・読み上げ・・・ ③ どのように処置すべきか について学習しましょう。 4
赤十字救急法の種類 病気やけがを 命を救う手当 悪化させない手当 【基礎講習】 【救急員養成講習】 (救命手当=BLS) (応急手当) 緊急度 高 緊急度 低 赤十字救急法の種類を説明します。 これから学ぶのが、救命手当でBLSといいます。 病気やけがを悪化させない手当が応急手当となります。 なお、救命手当は赤十字の講習区分で「基礎講習」となります。 また、応急手当は赤十字の講習区分で「救急員養成講習」となります。 救命手当はただちに手当をしないと生命にかかわりますので、緊急度が高い手当と言えます。 応急手当は大出血やひどい熱傷、中毒など、直ちに手当を行わないと生命にかかわるものもありますが、基本的に悪化を防止するための手当が中心です。 【基礎講習】 心肺蘇生やAED、 気道異物除去 【救急員養成講習】 包帯や固定、搬送 など 5
救命の連鎖 6 「救命の連鎖」という言葉を聞いたことがありますか。 「救命の連鎖」とは4つの輪に例えた「心停止の予防」「心停止の早期認識と通報」「一次救命処置」「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」が迅速に途切れることなく繋げることにより、救命率が向上することを表しています。 今回の講習では市民が大切な役割を担っている二つ目と三つ目の輪にある「心停止の早期認識と通報」「一次救命処置」の方法を学びます。 6
BLSとは? Basic Life Support ※「二次救命処置」は医療機関で医師等が行う専門的な処置をいう BLSとはBasic Life Supportの略です。 ・・・読み上げ・・・ 市民が手当を早く行えば、 救命の可能性は高くなります。 7
BLSのイメージ 心肺蘇生 AED (除細動) (CPR) 気道異物除去 8 命を 救う BLSには心肺蘇生(CPR)と、 (除細動) 命を 救う 気道異物除去 BLSには心肺蘇生(CPR)と、 AEDを用いた除細動を行い、心臓や呼吸が停止または異常が発生した傷病者を救命するための緊急処置の他にも、 気道に物が詰まり呼吸ができなくなった場合、そのまま放置すれば心臓も停止してしまうので、それを取り除くこと、気道異物除去も含まれます。 8
Cardio Pulmonary Resuscitation 心肺蘇生(CPR) Cardio Pulmonary Resuscitation 突然倒れた人は、心臓や呼吸がとまっている可能性があります。 手当を何もしないと・・・ ① 命が救えない 心肺蘇生(CPR)について解説します。 ・・・読み上げ・・・ ② 命が救われても社会復帰できない 9
心肺蘇生(CPR) そこで、重要になるのが「心肺蘇生」 止まった心臓の代わりにする救命処置を 「胸骨圧迫」といい、 止まった呼吸の代わりにする救命処置を「人工呼吸」といいます。 ・・・読み上げ・・・ 10
心肺蘇生の主な役目 ① 「胸骨圧迫」で止まった心臓の代わり に血液を全身に循環させること ② 「人工呼吸」で止まった呼吸の代わり ① 「胸骨圧迫」で止まった心臓の代わり に血液を全身に循環させること ② 「人工呼吸」で止まった呼吸の代わり に血液中に酸素を送ること ③ ①と②により酸素を含んだ血液を脳に 送ることが重要 ・・・読み上げ・・・ 命を救うだけでなく、社会復帰に大きな 影響を及ぼす 11
救命の可能性と時間経過 市民の迅速なBLSが救命の鍵となる 12 これは救命の可能性と時間経過を表した表です。 居合わせた人が救命処置を行った場合と何もしなかった場合では救命率に大きく違いが出ることが統計上でも分かっています。 救急車は到着するまで全国平均で約8分間かかりますので、それまでに市民の迅速なBLSがあるかないかが救命に大きな影響があるのです。 市民の迅速なBLSが救命の鍵となる 12
Automated External Defibrillator AED(自動体外式除細動器) Automated External Defibrillator 突然倒れた人は、心臓の異常な動きを原因 として心停止を起こしている場合が多い。 心臓の異常な動きにより、血液を送り出すポンプ機能ができなくなった心臓の状態を「細動」といい、AEDを使用して電気ショックを与えることで、この細動を取り除くことを「除細動」といいます。 ここからはAED(自動体外式除細動器)について解説します。 ・・・読み上げ・・・ 13
心臓の正常な動き 規則的な動き 14 これは心臓の正常な動きを表した心電図のデータです。 正常時は心臓が規則的な動きをしているというイメージをつかんでいただければ結構です。 規則的な動き 14
異常な心臓の動き(代表的なもの) 心室細動 不規則に震えている 無脈性心室頻拍 規則的だが、非常に速く 力が弱い では、異常な心臓の動きとはどういったものでしょうか。 ここでは代表的なものとして、2つ挙げました。 ・・・読み上げ・・・ 両方の症状とも、不規則な動きにより、心臓が本来果たすべき血液を送り出すというポンプ機能が低下しており、大変危険な状態です。 正常な動きの乱れでポンプ機能が低下 15
AEDの役目 心室細動 無脈性心室頻拍 異常な動きを正常な動きにする 16 AEDはこれら「心室細動」や「無脈性心室頻拍」などの心臓の異常な動きに、 AEDで除細動をすることにより、 正常な動きにする役目があります。 異常な動きを正常な動きにする 16
AEDの勘違い 心静止 静止した心臓はAEDでは正常に戻らない 17 AEDはあくまでも心臓の細動を取り除く機器であり、静止した心臓を正常に戻すものではないのです。 静止した心臓はAEDでは正常に戻らない 17
心臓の異常は人目でわからない 倒れている人が、どのような心臓の状態かは人目では判断できない。 AEDは、心臓の異常を自動で見つけて、電気ショックが必要か否かを判断してくれる市民が誰でも使用できる医療機器。 ・・・読み上げ・・・ AEDは電源を入れると 使い方を音声メッセージで教えてくれる 18
AED 日本では40万台設置 19 AEDが設置されているところにはこちらのようなマークが表示されています。 駅や病院、学校などの公共機関にはほとんど設置がされています。最近ではコンビニ等にも設置が進んできています。 皆さんも通勤途中や自宅の周辺のAEDが設置されている場所を確認しておくことをお勧めします。 また、AEDには様々なタイプがあり、電源の入れ方などに異なる点もありますが、基本的にどれも同じように作動します。 現在、日本ではAEDが約40万台設置されています。 日本では40万台設置 19
AEDの使用のタイミング AEDによる除細動も早ければ早いほど、 救命の可能性は高くなります。 20 この表は心室細動の時間経過による生存退院率を表したものです。 心室細動になり、そのまま何もしないと生存退院率が1分ごとに7~10%低下していきます。 なお、救急車が到着する8分後においては生存退院率が20%を切っています。 AEDによる除細動が早ければ早いほど、救命の可能性が高くなります。 AEDによる除細動も早ければ早いほど、 救命の可能性は高くなります。 20
心肺蘇生とAED AEDは、心臓に異常な動きがある時に効力を発揮する、市民が使用できる医療機器 心静止の場合は、AEDは役に立たない 一番大切なことは「心肺蘇生」をすること ・・・読み上げ・・・ AEDは心肺蘇生を補完する役割 21
心肺蘇生とAEDの手順 22 傷病者の発見 手順3 協力者を求める 「誰か来てください!」 手順1 周囲の観察・全身の観察 手順2 意識(反応)の確認 ここからは心肺蘇生とAEDの手順についてお話しします。 この手順は講義の後に実技において練習するので、流れだけを確認しましょう。 まず、傷病者を発見したら、周囲の観察を行い、救助者自身の安全を確認します。 次に傷病者の全身の観察を行い、大出血や大きな変形等がないかを確認します。 次に意識の確認です。意識がなければ、直ちに協力者を求めて、119番通報とAEDを持ってきてもらうように依頼します。 「あなたは119番通報お願いします!」 「もしもし、大丈夫ですか?」 「あなたはAEDを持ってきてください!」 22
23 手順4 呼吸をみる(心停止の判断) 胸部と腹部の動きの観察に集中し、 普段どおりの呼吸の有無を確認 ※普段どおりの呼吸の有無=心停止の判断 ※10秒以上かけないようにします。 ※死戦期呼吸は呼吸なしとみなす ※普段どおりの呼吸があれば、回復体位 次に呼吸を確認します。胸部と腹部の動きの観察に集中し、普段通りの呼吸があるかを確認します。 普段どおりの呼吸がなければ、心停止と判断します。 この確認には10秒以上かけないようにします。 ここで普段通りの呼吸があれば回復体位にして、傷病者の観察を行いながら救急隊等に引き継ぎます。 23
死戦期呼吸 心停止後にときおり見られる、しゃくりあげるような不規則な呼吸をいい、これを普段どおりの呼吸があると勘違いしてはならない。 判断を間違い、手当を怠ると死に至る ここで普段通りの呼吸ではない例として、死線期呼吸について説明します。 ・・・読み上げ・・・ 埼玉県の小学校の駅伝の練習中において、当時6年生の女の子が倒れた時に、この呼吸をしていたことによって、呼吸ありと判断され、適切な救命手当が実施されなかったという事例もあります。 判断がつかない場合は、心肺蘇生を開始 24
死戦期呼吸(動画) 25 では、死線期呼吸を動画で確認してみましょう。 ・・・動画再生・・・ 死戦期呼吸について補足します。少し古い調査になりますが、2003年にアメリカのワシントン州で行われた病院外での心停止を対象とした調査の結果を紹介します。 この調査によると、心停止した時に目撃者がいた場合には55%で死戦期呼吸が確認され、目撃者がいず、心停止状態で発見された場合には16%で死戦期呼吸が確認されたと報告されています。 また、死戦期呼吸が見られた場合の生存退院率は27%であったのに対し、見られなかった場合は9%であったことも報告されています。 これは、死戦期呼吸が発生する場合には心停止してまもなく、数分程度わたって確認されることを示しています。ですから、死戦期呼吸は「普段どおりの呼吸」とは全く異なり、心停止を示すサインであると同時に、直ちに手当を行えば、救命できる可能性が高いことを示すものでもある、ということを覚えておいてください。 25
26 垂直に少なくとも5cm 胸骨圧迫 手順5 少なくとも100回/分のテンポ 30回押す 押したらもとの胸の高さに戻す 強く 速く 絶え間なく 呼吸をみて、普段通りの呼吸が確認できない場合は、直ちに胸骨圧迫を30回実施します。 詳細は実技で確認しますが、垂直に5cm、1分間に100回のテンポで胸骨を圧迫します。 「強く」、「速く」、「絶え間なく」行うことが必要です。 26 ※剣状突起に触れないようにします
27 気道確保 (頭部後屈あご先挙上) 手順6 手順7 人工呼吸 (呼気吹き込み法) 胸骨圧迫を行った後に気道確保を行い、人工呼吸を2回行います。 鼻をつまんで、1秒かけて2回、胸が上がるのが、見てわかる程度に吹き込みます。 ※ 失敗しても2回でやめる 27
28 胸骨圧迫と人工呼吸 手順8 胸骨圧迫30回と 人工呼吸2回を繰り返す ※ 人工呼吸ができない、やりたくない ※ 人工呼吸ができない、やりたくない 場合は、胸骨圧迫だけを繰り返す。 人口呼吸を行った後は、胸骨圧迫30回と人口呼吸2回のサイクルを繰り返します。 28
AEDと心肺蘇生 29 手順1 電源を入れる 手順2 電極パッドを貼り付ける ふたを開けると電源の入るタイプ パッドのイラストどおりに貼る ボタンを押すタイプ 操作中も心肺蘇生は継続します AEDが到着したら、まずAEDの電源を入れます。 あとはAEDの音声メッセージに従い、電極パッドを貼りつけます。 なお、AEDの操作中も心肺蘇生は継続します。 ※ パッドを貼る部分が水に濡れて いる場合などはふき取ります。 29
除細動の指示があれば、電気ショックボタンを押す AEDと心肺蘇生 手順3 心電図の解析中は離れる 除細動の指示があれば、電気ショックボタンを押す 手順4 AEDが心電図を解析する際には、傷病者から離れます。 AEDから除細動の指示があれば電気ショックボタンを押します。 ※ 音声メッセージに従って、解析を妨げ ないように傷病者から離れます。 30
人間の死の診断は、医師以外の人がしてはなりません。したがって、次の場合を除き、救助者の判断で心肺蘇生を中止してはなりません。 AEDと心肺蘇生 手順5 心肺蘇生を再開 人間の死の診断は、医師以外の人がしてはなりません。したがって、次の場合を除き、救助者の判断で心肺蘇生を中止してはなりません。 ○ 傷病者が(嫌がって)動き出す、うめき声 を出す、見るからに正常な呼吸が現れた 場合 ○ 救急隊(あるいは専門の救護者)に傷病 者を引き継ぐことができる場合 ○ 救助者に疲労や危険がせまり、心肺蘇生 の継続が困難になった場合 電気ショックを実施したら、直ちに心肺蘇生を再開します。 もしも、傷病者が動き出す、うめき声を出すなど呼吸の回復の兆候が見られたら、呼吸の確認を行い、普段どおりの呼吸があれば回復体位にして観察を続けます。 31
回復体位 傷病者の意識はないが、普段どおりの呼吸があったとき、 心肺蘇生により呼吸が回復したときは、窒息しないように 気道を確保した体位(回復体位)にします。 ・・・読み上げ・・・ 飲みすぎて、倒れた時にも有効な体位ですので、特に医療事業部の方は憶えておいてください。 回復体位については実技の際にデモンストレーションを行います。 32
気道異物除去 飲食物・玩具などが気道に詰まり窒息する < 主な症状 > ○ 物を口に入れているときに、突然もがき 苦しみ出し、声が出せない < 主な症状 > ○ 物を口に入れているときに、突然もがき 苦しみ出し、声が出せない ○ 異常音 ○ チアノーゼが出てくる ○ 次第に意識が鈍る 一次救命処置の一つ、「気道異物除去」についてご紹介します。 これは、飴玉やお餅といった飲食物や、子どものおもちゃなどが喉に詰まってしまった事故の際の手当です。 実際に行う手当は、このあと実技の時間にお見せします。 気道に異物が詰まってしまったとき、どんな症状が現れるのかというと、 ・・・読み上げ・・・ 子どもや高齢者に多く、事故予防が大切 33
一次救命処置の手順 34 これは今まで説明した一次救命処置の手順をフローで示したものです。 本講習の後に、この手順を是非、確認してみてください。 では、引き続き、実技の練習を行います。 34
判断に迷わないために 35 ・・・グループワークで振り返り・・・ スライドの2枚目、3枚目を再度、確認して、適切な手当について話し合ってください。 少し、講習の内容を復習してみましょう。 意識があって、普段どおりの呼吸がある場合は、傷病者の楽な姿勢で観察を行い、必要に応じて医療機関で医師の診察を受けさせます。 意識がなく、普段どおりの呼吸がある場合は、回復体位で傷病者を観察を続け、救急隊などに引き継ぎます。 意識がなく、普段どおりの呼吸がない場合は、心肺蘇生とAEDを行い、救急隊などに引き継ぎます。 35
ケーススタディー(回答) ① 顔色は青白く、額には転んだときに できた擦り傷があり出血している ⇒ 心停止を疑い、命を救うことを優先す ① 顔色は青白く、額には転んだときに できた擦り傷があり出血している ⇒ 心停止を疑い、命を救うことを優先す ることを考える ・・・読み上げ・・・ ⇒ この場合の傷の手当の優先順位は低い 36
ケーススタディー(回答) ② 声をかけても反応はない ⇒ 直ちに119番通報とAEDを手配する ③ 呼吸をしているようだが、いつもと ② 声をかけても反応はない ⇒ 直ちに119番通報とAEDを手配する ③ 呼吸をしているようだが、いつもと 違う変な呼吸をしている ⇒ 死戦期呼吸=心停止を疑う ⇒ 直ちに心肺蘇生を開始する 37
出血の危険性 人間の全血液量は、体重1㎏あたり約80mlで、 一時にその3分の1以上を失うと、生命の危険がある たとえば… 体重60㎏の人は、 全血液量4,800ml、その3分の1は1,600ml 血液を見ても焦らず、冷静に観察・判断・手当 今日皆さんが習ったのは一次救命処置でしたが、日常の中で遭遇することが多いのは、外傷のある傷病者です。 人の出血を見ると、誰しもびっくりしてしまうでしょう。 ここで一つ覚えておいてほしいのは、人の生命に危険がある出血量はどれくらいかということです。 ・・・読み上げ・・・ どうでしょうか、少量の出血ではそう簡単に人は死にません。 出血を見ても、焦らずに、冷静に傷病者の全身を観察し、判断、手当に移ってください。 38
きずからの出血に対する手当 直接圧迫止血 ○ きず口をガーゼやハンカチなどで、 直接押さえて止血する方法。 ○ 止血は直接圧迫止血が基本 直接押さえて止血する方法。 ○ 止血は直接圧迫止血が基本 cf.間接圧迫止血 ○ ビニール袋などを使い感染防止に努める それでは、ここで出血に対する手当の方法、直接圧迫止血をご紹介します。 ・・・読み上げ・・・ 実際に隣に座っている方の上腕を直接圧迫止血してみましょう。 このとき、出血箇所を心臓より高い位置に拳上することも効果的です。 39
搬送された傷病者のうち市民に目撃されたケース (参考:平成24年消防庁データ) 全国で、突然の心停止で 搬送された傷病者のうち市民に目撃されたケース 23,296人 市民の手当を受けた傷病者 11,536人(49.5%) 手当を受けなかった傷病者 11,760人(50.5%) これは平成24年の全国の心停止で消防庁データです。 ここにありますように、突然の心停止で救急車で搬送された傷病者のうち、市民から手当を受けた傷病者と受けていない傷病者では社会復帰率に違いがでています。 今回、「救急法を受講した赤十字ボランティアが人命救助を行った事例」を資料として配布しましたので、後ほど読んでください。 最後の方に「講習を受講して、救急法の知識と技術を身につければ、救助の際の不安も軽減され、より積極的に手当を施すことができるのではないでしょうか」という一言があります。これは、まさに「人道」を実践するための知識と技術を講習を通じて普及するという講習事業の目的と一致します。 今回、受講していただいた皆さんは、もしも、ケーススタディのようなことがあれば、勇気を持って、救助が必要な方に手を差し伸べてください。 1カ月後の社会復帰者 1,642人(14.2%) 1カ月後の社会復帰者 1,013人(8.6%) 40
ホームページで定期的にチェック! 知識や技術は数週間後に減衰します 41 最後に、事前に観ていただいていると思いますが、定期的に動画をチェックしてください。 今回学んだ知識や技術も、数週間後には減衰していきます。 お疲れ様でした。 知識や技術は数週間後に減衰します 41