スポーツボランティアの定義と理念 -先行研究から考察したスポーツボランティアへの思い-

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スポーツボランティアの定義と理念 -先行研究から考察したスポーツボランティアへの思い- スポーツボランティアの定義と理念  -先行研究から考察したスポーツボランティアへの思い- 日本スポーツボランティア学会第2回大会 上泉 義朗 2005年12月23日 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

目的 スポーツボランティアに参加する目的は? ボランティア活動における欧米と日本との違い 金銭的無報酬、精神的報酬 心の底にある心情、理念 ボランティア活動における欧米と日本との違い 歴史、宗教、国民性 誰もが気軽に、レジャーとしてスポーツボランティア活動に参加できるように、その定義、理念を広めたい。 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

先行研究、書籍調査(1) 辞典 国(日本)による定義 平成12年度国民生活白書 経済企画庁 ボランティア活動推進国際協議会 平成12年度国民生活白書 経済企画庁 ボランティア活動推進国際協議会 日本青年奉仕協会『ボランティア白書1995』 YMCAボランティアの定義 イスラム教のボランティア 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

先行研究、書籍調査(2) 「スポーツ・ボランティアのすすめ:運営と実例」神戸大学発達科学部教授山口泰雄氏 『スポーツボランティアへの招待』山口泰雄 2004 文部省「スポーツにおけるボランティア活動の実態等に関する調査研究報告書」2000 笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査」2000 「イングランドのスポーツボランティア活動調査報告書」2002 『ボランティアのすすめ』岡本栄一監修 2005 『ボランティア学を学ぶ人のために』内海成治、入江幸男、水野義之 1999  2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

先行研究、書籍調査(3) 『お互い様のボランティア』マリ クリスティーヌ著 2005 『ボランティアのすすめ』鈴木健二著 1998 『お互い様のボランティア』マリ クリスティーヌ著 2005 『ボランティアのすすめ』鈴木健二著 1998 『そのだれかになってください』高島巌 1968 『もてるものがもたないものにではない』高島巌 1969 『みんな同じ空の下に生きている』‐ボランティアの心を求めて‐播磨靖夫 1981 『ボランティア白書2005』Chapter1. 「ボランティアのシチズンシップについての歴史的検証」松尾索 『ボランティア活動』‐理論と実際‐相澤二郎 1980 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

考察(1) ボランティアまたはスポーツボランティアの定義づけ、解釈 人間の心の内面から見たボランティアの理念 自主性、無償性、公共性 共存性、相互性、ネットワーキング、利他性 人間の心の内面から見たボランティアの理念 お互いに助け合う活動 人は皆平等 「やってもらう、やってやった」という心の段差を取り除こう 心と心の結び付き 人間尊重のはたらき 相手と共に歩み、共に育ち、共に生きる(共存) 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

考察(2) ボランティアの区分 チャリティ (他人のための道徳的行為) 自己実現 (自分のための文化的行為) チャリティ (他人のための道徳的行為) 自己実現  (自分のための文化的行為) 社会参加  (社会のための公的な行為) 「共存」  (人間が平等に生きていくための         自然な行為) 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

結論(1) スポーツボランティア定義  スポーツボランティアとは、人間が平等に生きるため、共存するため、何らかの自己実現をするために、「スポーツ」という文化を通して実行しようとした時に、お互いに不足している部分を自然に補い合う人々の活動 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

結論(2) スポーツボランティア理念  どんなスポーツ活動の場合でも、支援をする側、される側の区別をすることなく人間として平等に生きるため、共存するために自然に助け合う。 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

結論(3) スポーツボランティア分類 日常的な活動:クラブ、団体による活動 非日常的な活動:イベント支援活動 (誰でも参加可能) アスリートによる活動:プロ選手またはエリート選手による指導、イベント参加 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

結論(4) スポーツボランティア普及のために スポーツボランティアには誰でも簡単に参加できる分野のあることを、その定義、理念を明確にすることにより広める。 人間として平等に、共存するために自然に、あたりまえのように一緒にスポーツを楽しむという雰囲気作り。 いつでも気軽に、自分の時間を活用するレジャーとしての位置付けに導く。 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi

Contact 上泉 義朗 E-mail: raykami@mbc.ocn.ne.jp 上泉 義朗 E-mail: raykami@mbc.ocn.ne.jp URL: http://www12.ocn.ne.jp/~ykami/ 2005/12/23 Yoshiro Kamiizumi