中学・高等学校 保護者用 親子のための
ケータイ・パソコンがあれば楽しい世界! *生徒セミナーを,保護者もいっしょに受けていた場合は,軽く生徒セミナーの内容を振りかえる感じで話をすると良い。状況に合わせて,紹介する内容を調整する。 ケータイがあれば,場所や時間を選ばずにメールで連絡をすることができます。 ケータイやパソコンからインターネットを使って色々なことを調べることができます。 また,チケットやホテルの予約ができたり,映画をみたり音楽を聴くことができたりします。 ゲームや買い物をすることもできます。 ケータイのカメラ機能を使って手軽に写真を撮ることができます。
反面,いろいろな問題が 起こっている *良い面がある反面, しかし,便利な半面,ケータイやパソコンを使うなかで,いろいろな問題も起こっています。 これは,ケータイやパソコンに限ったことではありません。新しいもの使われるようになるとそれを 悪用しようとする人が表れるのです。
でも…こんな世界もある! *生徒セミナーを,保護者もいっしょに受けていた場合は,軽く生徒セミナーの内容を振りかえる感じで話をすると良い。状況に合わせて,紹介する内容を調整する。携帯電話は,もはや生活になくてはならないものになっていることを確認しておきたい。 メールによる文字でのやりとりでは,相手の表情が見えないので,ちょっとしたことでもきつく感じて誤解を招くことがあります。 掲示板には,名前を隠して書くことができるので,書いてあることをすべて信用することは危険です。 これは,ホームページやブログにも言えることです。書いてある内容は,いつも正しいとは限りません。 そのページを見ただけでウイルスに感染するホームページもあります。 銀行やクレジット会社のホームページを装って暗証番号などを盗まれ,勝手に預金を引き出されることもあります。 ケータイを使い始めると手軽に何処でも使いがちですが,自転車に乗りながらケータイを使うと事故にある危険があります。 インターネット上には,有害な情報もまじっていることもあります。
依然多いワンクリック請求 絶対に料金を払わない 警察や消費生活センター等に相談 また,ワンクリック請求も依然多く,独立行政法人情報処理推進機構(IPA)への相談件数も増えてきています。 ワンクリック請求が送られてきた場合は,絶対に料金を払わないようにしましょう。 また,心配なら警察や消費生活センターなどに相談してください。 手口も大変巧妙になってきていて,クリックした本人の責任も問われかねない場合もあり, IPAでは,「インターネットは自己責任!! 『はい』をクリックしたのはあなたです。」という標語で 注意を呼び掛けています。 http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20080909.html#chap2 *個体識別番号には,個人情報が含まれていません。
携帯電話の利用の実態について 次に子ども達の携帯電話の利用実態を見ていきたいと思います。
中学生の約半数が携帯電話所有 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査) 2008年度の文部科学省調査による「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」によると 携帯電話の使用率は,小学生6年生では,約3割,中学2年生では,約5割で,高校2年生では,ほとんどの子どもが携帯電話を利用しています。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
通話よりもメールを使用 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査) 携帯電話の使い方で,通話とメールを使う頻度を比べてみると,小学生,中学生,高校生ともに,通話は,約5割ですが,メールは,中学生と高校生になると約9割以上で,通話よりもメールを頻繁に利用していることがわかります。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
ネット利用は,携帯電話から 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査) パソコンからのネット利用は,小学生から高校生まであまり変化はありませんが, 携帯電話からのネット利用は,中学生,高校生になるにつれて増えていき, 高校生になると約8割が利用しています。 つまり,ネット利用は,携帯電話からの利用が主流になっていることがわかります。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
情報収集から発信へ 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査) 情報収集から発信へ ネットの利用目的も,学年が上がるにつれて多様化していきます。小学6年生,中学2年生,高校2年生でネットの利用目的を調べた結果をみると「調べ物」や「オンラインゲーム」は,あまり変化がありませんが,「音楽ダウンロード」「プロフやブログを見る」,「プロフを公開する」が大きく増えています。 特に,自分の情報を発信するプロフやブログを利用する子どもが大きく増えていることは大きな特長です。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
メール,インターネット,カメラ,音楽,ゲーム等の通話以外の機能を多く使う。 携帯電話は, 「ケータイ」 携帯電話は,もはや通話よりも メール,インターネット,カメラ,音楽,ゲーム等の通話以外の機能を多く使う。 多機能端末 以上のように,子どもは,携帯電話をメールやインターネット,カメラ,音楽,ゲーム等の通話以外の機能を多く使っており,いろいろなことができる多機能端末と思っています。その意味も込めて,携帯電話は,「ケータイ」と呼ばれているのです。
ネット依存に注意 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査) ネット依存に注意 このグラフは,どういう時に,携帯電話使っているのかを調べたものです。 子どもたちは,自宅などの部屋で一人でいるときに利用することがもっとも多くなっています。 保護者が目の届かないところで子どもたちは自由に携帯電話使っているようです。 その次に自宅の居間で家族でいるときが多く,食事をしているときや入浴しているときも使っている子どものいて,もはやケータイ依存に近くなっている子どももいます。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
ネットワーク利用犯罪の内訳 (2009年2月 警視庁調べ) ○ 児童買春は 減少(507件,前年比- 4 4件,- 8 . 0%)。 (2009年2月 警視庁調べ) ○ 児童買春は 減少(507件,前年比- 4 4件,- 8 . 0%)。 青少年保護育成条例違反は 増加(437件,前年比+207件,+90.0%)。 警視庁発表のネット犯罪の内訳を見ていくと児童買春及び条例違反や出会い系サイト規制違反が大幅に増増加してきています。 また,出会い系サイト規制法ができてから出会い系サイト以外の普通のサイトでねらわれることが増えてきています。一見普通に見えるオンラインゲームのコミュニティサイトやブログ,プロフへの書き込みによって,事件で巻き込まれることも,最近多くなってきているのです。出会い系でないからと安心して信用していたら,ついついだまされることにもなりかねません。 ○ 出会い系サイト規制法違反は大幅に増加(367件,前年比+245件, +200.8%)
子どもたちが利用しているサイトや内容 次の子どもたちが良く利用しているサイトや内容を見ていきましょう。
保護者は「乗換検索」「時刻表」「グルメ情報」など数個程度のWebサイト ケータイでよくアクセスするサイト内容 保護者は「乗換検索」「時刻表」「グルメ情報」など数個程度のWebサイト 中学生は「魔法のiらんど」「モバゲー」「グリー(GREE )」「アメブロ(Amebaブログ)」など,非常に多くのWebサイト ケータイでよく使うサイトを見ていくと保護者は,乗換案内や時刻表,グルメ情報などの限られたサイトを利用しますが,中学生などは,魔法のiらんど,モバゲー,グリー,アメブロなど非常に多くのサイトを利用しています。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス) 個人情報を公開してしまいやすいサービス ホムペ(ホームページ) ブログ プロフ(自己紹介サイト) リアル(リアルタイム日記) SNS(ソーシャルネットワーキングサービス) ネット上のサービスから見ていくと,子どもたちが個人情報を公開してしまいやすいサービスとして,ホームページ,ブログ,プロフ,リアル,SNSなどがあります。 *このシートでは,それぞれのサービスの詳細には触れずに,名前の紹介だけにしておく。
プロフ(自己紹介サイト・プロフィールサイト) プロフとは,「プロフィール」の略 サイトの作成ページに用意された「ハンドルネーム」「性別」「誕生日」など数十項目の中から,アンケートに答えるように記入するだけで自己紹介のページを作ることができる。 顔写真も掲載でき,掲示板もあり,手軽に友人関係を広げることができることから,中高生を中心に100万人以上の使用者がいると言われている。 プロフは,自己紹介サイトのことで,無料で利用することができ,作成ページに用意された「ハンドルネーム」や「性別」「誕生日」など数十項目の中からアンケートに答えるように記入するだけで自己紹介のページを作ることができます。中高生を中心に100万人以上の人が使っていると言われています。
ブログやプロフ公開の実態 高校2年:4割以上 中学2年:2割弱 自分の子どもが公開したことがあると思う保護者 2割弱 高校2年:4割以上 中学2年:2割弱 自分の子どもが公開したことがあると思う保護者 2割弱 ブログやプロフを公開している子どもと割合を見ていくと,ブログ,プロフとも高校2年生の約4割,中学2年生の約2割弱が公開しているようです。しかし,自分の子どもが公開したことがあると思っている保護者は,約2割にとどまっています。自分の子どもの実態を十分につかむことができていないことがうかがえます。 みなさんの子どもは,ブログやプロフの公開をしているかどうかご存知ですか。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
プロフ例 無料の作成サイト http://pr.cgiboy.com/ これが,プロフの例です。中には,自分の顔が大きく写った写真や本名を掲載している人もいます。 これらのプロフは,無料の作成サイトを利用して簡単につくることができます。 これらは携帯電話やコンピューターを使って多くの人から見られているのです。 限られて人たちだけが見ているのではないのです。 *インターネットにつながる環境であれば,前略プロフィールのサイトから実際のプロフを見せたい。( http://pr.cgiboy.com/ ) http://pr.cgiboy.com/
いろいろな情報をつなぎあわせると個人を特定できる場合がある。 ひとつでは大丈夫だと思っても いろいろな情報をつなぎあわせると個人を特定できる場合がある。 例 文化祭の日程,近くの店名 部活動名,ニックネーム, 公開しているブログ名等 プロフなどで,1つだけでは,個人が特定できなくても掲載されている色々な情報を組み合わせていくと個人が特定されることがあります。プロフ等に公開する内容には,十分注意する必要があります。 保護者の方も,自分の子どもがプロフやブログを作っているかも含めてその内容には,注意を払っておいてください。
学校裏サイト 「学校裏サイト」とは,公式な学校のサイトとは別に,卒業生や在校生によって情報交換を目的に作られた非公式なサイトのことをさします。 ほとんどが掲示板を使っていることから「裏掲示板」とも呼ばれています。 内容としては,部活動のことやテストの情報交換,卒業生同士の近況報告など,しっかりとした利用規約に基づいて運営されているものもたくさんあります。 学校裏サイトも問題になる場合があります。「学校裏サイト」とは,公式な学校のサイトとは別に,卒業生や在校生によって情報交換を目的に作られた「非公式なサイト」のことをさします。ほとんどが,掲示板を使って作られています。内容としては,部活動のことやテストの情報交換,卒業生同士の近況報告など,しっかりとした利用規約に基づいて運営されているものもたくさんあります。
書き込まれた内容は広がる しかし,学校裏サイトなどに,一旦面白がって友だちの悪口や中傷した写真などを掲示してしまうとどんどん悪口がエスカレートしたりします。写真などは他のサイトも広がっていき本人の心を大変傷つけることになってしまいます。一度インターネット上に流出したものは,二度と回収することはできません。 学校裏サイトなどの掲示板やメールを使って特定の人を誹謗中傷することをネットいじめといいます。 書いた本人は,軽い気持ちで書いたのかもしれませんが,書かれた内容は多くの人が見るとともにどんどん広がっていきます。携帯電話は,個人の持ちものです。そこに直接悪口が流れるわけですから心の中に直接悪口が入ってくるわけです。逃げることができない気持ちに追い込まれるのです。
子どもの様子に注意 登校時間になると頭痛,腹痛などを訴え,登校を渋るようになる。 学校へ行きたくないと言いだすことが増える。 遅刻したり,早退することが多くなる。 口数が少なくなり,学校のことや友達のことを話さなくなる。 利用する頻度が急に増えたり,極端に少なくなる。 保護者の方は,ネットいじめにあっていないか,子どもの様子の変化に十分に注意してください。 例えば 登校時間になると頭痛,腹痛などを訴え,登校を渋るようになる。 学校へ行きたくないと言いだすことが増える。 遅刻したり,早退することが多くなる。 口数が少なくなり,学校のことや友達のことを話さなくなる。 利用する頻度が急に増えたり,極端に少なくなる。 というようなことが子どもに見受けられたら,いじめを疑って,子どもの話を良く聞いてください。 参考資料:愛知県教育委員会義務教育課
もし,ネットいじめにあったら 1.メールや掲示板の内容を保存・印刷したり,画面の写真を撮る。 2.メールアドレスを変更する。または,しばらく携帯電話を使わないようにする。 3.掲示板の管理人やプロバイザに削除依頼をする。 4.学校や警察の生活安全課に相談し 書き込んだ児童生徒の特定や指導 を依頼する。 もし,子どもがネットいじめにあったら,次のような手順で対応してください。 1.メールや掲示板の内容を保存・印刷したり,画面の写真を撮る。 2.メールアドレスを変更する。または,しばらく携帯電話を使わないようにする。 3.掲示板の管理人やプロバイザに削除依頼をする。 4.学校や警察の生活安全課に相談し,書き込んだ児童生徒の特定や指導を依頼する。
「親も一緒になって守り解決していくこと」 子どもたちに伝えてほしいこと 「1人で悩む必要はないこと」 「親も一緒になって守り解決していくこと」 大切なことは,子どもに自分一人ではないんだ,守ってもらえる人がいるんだと実感させることです。 自分のことをわかってもらえる人がいるとわかると子どもは,安心します。 安心させることが重要
1.ネット上に一度書いた内容は,他のブログや掲示板などに広がって,取り返しがつかなくなる場合があることを,子どもに理解させる。 自分の子どもが掲示板等に悪口を書いた時 1.ネット上に一度書いた内容は,他のブログや掲示板などに広がって,取り返しがつかなくなる場合があることを,子どもに理解させる。 2.悪口を書いたブログの作成者に謝罪したり,掲示板であれば削除依頼をする。 3.場合によっては学校に相談する。 あってはいけないのですが,もし,自分の子どもが他の子どもを誹謗中傷する内容をブログや 掲示板に書いてしまった時は,つぎのように対処してください。 1.ネット上に一度書いた内容は,他のブログや掲示板などに広がって,取り返しがつかなくなる場合 があることを,子どもに理解させる。 2.自分の子どもが悪口を書いたブログの作成者に謝罪したり,掲示板であれば削除依頼をする。 3.場合によっては学校に相談する。 子どもには,ネット上にあるブログや掲示板は,特定の人だけが見ているのではなく,世界中の多くの人が見ていることを,子どもに理解させてください。 また,掲示板などに書かれた内容は,簡単にコピーできるので,掲示板を見た人がその内容を他の掲示板に貼り付けたりすれば,一瞬にして世界中に広がってしまうことを,子どもに理解させてください。
ケータイ総合サイトの例 http://yahoo-mbga.jp/ http://gree.jp/?action=login http://ameblo.jp/ http://ip.tosp.co.jp/ * ここでは,子どもたちの良く使っているサイトを保護者にも実際に見てもらい,実態を理解してもらいます。 ケータイサイトの画面を実際に見せることが難しい時は,このURLをクリックしてコンピュータ用のサイトを見てもらいます。 Yahoo!モバゲー GREE アメブロ 魔法のiランド
情報モラル教育 心を磨く 公共的なネットワーク社会の構築 知恵を磨く 情報社会における正しい判断や望ましい態度を育てること 情報社会の倫理 法の理解と遵守 情報社会における正しい判断や望ましい態度を育てること 情報社会で安全に生活するための危険回避の方法の理解とセキュリティの知識・技術,健康への意識 公共的なネットワーク社会の構築 知恵を磨く 安全への知恵 情報セキュリティ *学校では,情報モラル教育の考え方について少し触れておく。 学校で行われている情報モラル教育の内容は,心を磨く領域として,「情報社会の倫理」と 「法の理解と遵守」,知恵を磨く領域として,「安全への知恵」と「情報セキュリティ」が位置づけられて,さらに,この2つの領域にまたがる内容として「公共的なネットワーク社会の構築」が位置づけられています。 財団法人 コンピュータ教育開発センター 「5分でわかる情報モラル教育」より
ネット社会の特徴は ネット社会は,日常生活とは異なった特徴があります。 1つは,非対面性です。 実社会は「顔と顔を合わせた対面のコミュニケーション」が基本ですが,ネット社会は「非対面のコミュニケーション」が基本です。 そして,ネット社会では,文字によるコミュニケ―ションが中心になるため,本来であれば表情や声の調子で伝わる感情が伝わりません。 したがって,電子メールや掲示板,ブログ,コミュニケーションサイトなどでは,自分の思いを相手に伝えるためには,文章表現を工夫する必要があります。 二つ目は,匿名性です。 掲示板,ブログ,コミュニケーションサイトなどでは,匿名で書き込むことができます。 また,自ら名乗って書き込んでいる場合でも,それが実名とは限りません。 しかし,プロバイダが調べれば,どのコンピュータや携帯電話から書き込まれたかを特定することは可能です。 匿名性とは,見かけの匿名性なのです。 三つ目は,即時性と広域性です。 インターネットは,コンピュータ同士をつなぎ,お互いに情報をやりとりできるようにしたネットワークです。 情報は電気的な信号に変換して送られるので,従来のコミュニケーション手段とは異なり,瞬時に相手に届く, 海外の相手とも距離を気にせずにやりとりができる,といった長所があります。 しかし,一度ネット上に流出した情報を回収することは困難であり,これは便利な反面,使い方を誤ると大変危険な事態を招く危険性があります。
ネット社会は,光と影が表裏一体 ネット社会は,良い点がある反面悪い点もあります。これは,ネット社会に限ったことではありません。昔からある固定電話を使ってさえ,振り込め詐欺などに悪用あれているのです。良い点だけに目を奪われず,また,悪い点だけを強調しても意味がありません。 ケータイは,あくまで道具ですから上手に賢く使っていくことが大切です。
情報モラル,こうやって伝えよう ケータイの使い道に関心を 子どもがケータイをどのように使っているかご存知ですか? 情報モラルを教える場合は,インターネットやケータイの良い点と悪い点の両方をバランスよく教えることが大切です。子どもたちは,これからネットワーク社会の中で生きていくのですから,インターネットやケータイを避けて通ることはできません。安全に上手に使うことができる力をつけていくことが大切なのです。その意味でも「~してはダメではなく」「~しよう」という教え方が大切です。 また,保護者の方は,子どものインターネットやケータイの使い方に関心を持つことが大切です。 携帯電話は,保護者が子どもに購入するわけですから,買ったからには,その使われ方に注意を払うことが必要です。 子どもがケータイをどのように使っているかご存知ですか?
フィルタリングサービス 子どもの有害サイトへのアクセスを防ぐにはフィルタリングが有効です。フィルタリングの設定をしておくと安全性の高いサイトでなければアクセスできなくなる確立がかなり高くなります。 フィルタリングサービスの内容は,携帯電話会社によって違っています。子どもに携帯電話を購入する時には,必ずフィルタリングの設定をするようになっています。また,パソコンにもフィルタリングを設定することができます。パソコンの場合は,普通契約しているプロバイザーのフィルタリングサービスを利用したり,フィルタリングソフトを購入したりして設定したりします。
フィルタリングの利用率 子どもの強い要望があってもフィルタリングを外さないようにしましょう。 次にフィルタリングの利用率を見ていきます。 フィルタリングの利用率は,小学校では高いですが,中学校,高校となるにつれて低くなります。 子どもに言われてフィルタリングをはずしてしまう保護者もあるようです。 フィルタリングがあると自由にいろいろなサイトを見ることができないので,子どもは,フィルタリングを外してほしいと言うかもしれませんが,非出会い系サイトで被害にあっている子どもの多くがフィルタリングを利用していないという調査結果もあります。 フィルタリングは,外さないようにしてください。 「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」 (2008年度文部科学省調査)
家庭でのルールづくりが大切 ルールの例 夜 時をすぎたら使わない 食事中はケータイをさわらない 勝手に買い物や応募をしない 夜 時をすぎたら使わない 食事中はケータイをさわらない 勝手に買い物や応募をしない 名前や住所を教えない 写真をのせない 人と会う約束はしない ケータイの使用料金は1か月 円以内にする 自分のWebページやブログは親に相談してから作る 困ったりわからないことがあれば大人に相談する インターネットやケータイを上手に安全に使っていくためには,その使い方について,家庭でルールをつくることが大切です。これはルール自体が大切なこともありますが,ルールを作る中で,保護者と子どもがインターネットやケータイの使い方について話し合うことがもっとも重要なことなのです。 ここでは,たくさんのルールの例が挙げてありますが,決めるルールは,一つか二つでもかまいません。 使い方を家庭の中で話題にすることが大切なのです。
子どもから目を離さない 良く利用しているサイトなどを子どもに聞いてみましょう。 ブログへの書き込みは親がチェック! 住所,電話番号,学校名,最寄駅等 顔写真,近所の写真はのせない。 また,子どものインターネットやケータイの使い方について,常に注意を払っておくことを忘れないでください。前にも述べましたが,子どもがブログやプロフを作っているのならその内容も良く見ておいてください。
家庭での雰囲気づくり しかし,大切なことは,何でも相談できる家庭での雰囲気づくりです。 何でも相談できる家族や大人がいることが大事です。
基本は親子のコミュニケ―ション ・挨拶をする ・声をかける ・気にかける ・見守る ・ほめる ・子どもの話をきく 親子でいろいろ話しながら,保護者も安全で上手な付き合い方を考えていってください。 ・挨拶をする ・声をかける ・気にかける ・見守る ・ほめる ・子どもの話をきく
再確認!子どもに指導しておくべき3つのこと 「匿名性」はない (詳細な記録が残る) 秘密の場所ではない (誰もが見られる) 最後に子どもに指導しておくべきことの再確認です。 ①ネットには匿名性が無い。コンピュータに残るログ情報などにより誰がやったかわかってしまうのです。 ②ネットには秘密の場所は無い。みんなから見られているということです。 ③最後に,ネット上であっても法に反していれば罪になるということ。 違法行為は厳罰となる (バーチャルな世界の話でなく,現実世界の行為)
再確認!子どもに指導しておくべき3つのこと 今すぐ大人がすべき3つのこと まずは,子どもの実態を知る フィルタリング等の設定をする そこで,今すぐ大人がすべきことの3つです。 我が家のルールを決める
子どもがインターネットやケータイについて困ったときやトラブルに巻き込まれて,保護者としてどのようにして良いのか迷った時は,ここにあるトラブル相談窓口に相談してください。