エネルギー・環境教育の カンボジアにおける実践

Slides:



Advertisements
Similar presentations
入学センター入学課 佐藤 友信. 目 次 1. 提案の背景 2. 改善内容及び期待できる効果 3. まとめ 4. 今後の展望.
Advertisements

日本の英語教育 c 奥田波奈.
タイほうれん草の取り組みについて 栽培農地について
経営参画意識を育てる学校運営 ~校内組織と組織マネジメントの工夫~
電子黒板活用研修 兵庫県教育委員会.
いわき明星大学 エネルギー教育研究会(第1回)
子どもが主役となる明るく元気な学級づくり
子ども達への科学実験教室の運営方法論 -環境NGO「サイエンスEネット」の活動事例をとおして- 川村 康文
~ネパールの事例を通して~ 2003年9月10日 国津小学校 元青年海外協力隊員 野田 珠輝
マイクロティーチング 演習 指導案作成 模擬授業発表
マット運動における教師の指導力向上 ~デジタル指導書の活用を通して~
総合演習(国際理解教育) 学籍番号10341229 法学部法学科 森 健志.
市民とともに学ぶ色素増感太陽電池 川村康文,田山朋子,兒玉明典 Journal of the Japan Institute of Energy(2012) 東京理科大学 川村研究室 石黒 貴裕.
身近なエコ活動と地域資源を 活かした環境教育
指導教員 梶原 寿了 卒業研究生 阿部 聡太 中島 賢一 古川 高文
5-1 おおさか環境科 おおさか環境科 大阪市 この絵はなんでしょう?
身近なドリンクでできる燃料電池搭載型模型自動車教材の開発およびそれを利用した実践
“ぷち発明”をいかした教材としての サボニウス型風車風力発電機
色素増感太陽電池を作って 発電実験をしてみよう
第1回 英語教育推進委員会 資料 平成24年5月30日 福井県国際交流会館 1.
ICT活用指導力向上研修会 ~児童生徒の情報活用能力を高める指導方法~
総合学科における インターンシップの取り組み
第24回東北地区小学校特別活動研究協議会 秋田大会
教育研修センター通信 ☆情報教育夏季研修☆(7/23,24 8/22実施) ☆人権教育研修☆(7月25日実施)
夏休み理科工作教室 たのしみながら理科の勉強をしましょう 編集:NPO法人・環境21の会事務局 竹重勳
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
エネルギー・環境教育の カンボジアにおける実践
マッチング成果報告 交流会発展企画 今後の活動に活用させていただきます。 2014年3月18日 太陽熱エネルギー講座 The ESD !!
平成29年度 大阪の子どもを守るネット対策事業(文部科学省委託事業)
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
日中自動車産業と環境問題 第一章 中国自動車企業の発展 01w713 コウシュンエン 第二章 日本自動車メーカーの中国戦略
地域の人間力溢れる人材の 発掘プログラム 人間力大賞事業実施に向けて.
○○小学校 情報モラル校内研修会.
スライド資料 B3 ICT機器の活用 ③タブレット端末 兵庫県版研修プログラム.
色素増感太陽電池を作って 発電実験をしてみよう ーSPPでの授業実践を通してー
自分の授業の改善について              at 教育GP研修会   2005年 12月17・18日.
川村研究室 ガイダンス.
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
輪読 第一章 「いろいろな組織の捉え方」 GO 2018/11/17 フッター.
身近なドリンクでできる燃料電池搭載型 自動車教材の開発 およびそれを利用した実践
多人数対応型地球温暖化 デモストレーション実験機
小中連携を進めるために! 外国語教育における 三つのステップと大切にしたいこと 岐阜県教育委員会 学校支援課
協働事業のあらまし 特定非営利活動法人 シニアボランティア経験を活かす会.
クラブ国際奉仕委員長会議 国際奉仕と地区補助金 2013年3月16日 地区財団FVP委員会 四宮 孝郎.
徹底活用するための校内研修パッケージ これから、「子どもの学びを支えるヒント集2」を活用した校内研修を始めます。
第60回 北海道小学校長会教育研究 宗谷・稚内大会
事業名 6月例会 第10回小学生ウルトラクイズ㏌京丹後 ~歩こうや!ロマンあるまち京丹後! 教科書にのっていない歴史がここにある!~
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 ( 川村先生)
第4回目「これからの生涯学習推進の方向を探る」
平成15・16・17年度 田辺市教育委員会指定研究校 『情報化社会を生きる児童の育成』
●●先生 ●●先生●●先生 本日は、ありがとうございます。 下記の表のご自分のお名前が書かれた グループ名のテーブルにお座りください。
“ぷち発明“をいかした教材としてのサボニウス型風車風力発電実験機
エコリサーチグループの紹介 2017年4月7日.
国立天文台研究会 『高精度アストロメトリ観測の時代を迎えた21世紀の天文学』 議論 世話人代表 郷田直輝
セントレアの環境問題 メンバー 030谷出 031寺西 032中尾 033中島 034長田 035中土.
1.パソコンの使い方がわかった。 2.正田先生は熱い人だった!! 3.朝が早くて・・・・・
色素増感太陽電池を作って発電実験をしてみよう ーSPPでの授業実践を通してー 川村 康文 「遺伝 2005年11月号」掲載
平成29年度 名古屋市立日比野中学校グランドデザイン
第5回『Tsuku-場 フォーラム』アンケート集計結果
市民とともに学ぶ風力発電 川村康文 田山朋子 斉藤隆薫 本多賢一郎
平成31年度 環境保全基金を活用して実施する事業(案) 府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市
ホップ!ステップ!ワーク!2017 一般社団法人 宇治青年会議所.
“ペットボトルを利用した 簡単な温室効果実験”
小学校では今, 情報モラル教育への取り組みは
宇佐支援学校 学校評価実施計画 改善 教職員自己評価 自分らしく 生活する 子ども 保護者・ 地域から 愛される 学校 のびのびと 過ごせる
地域再興会議における 地域産業活性に導く未来投資プロジェクト
多民族国家(たみんぞくこっか)って知ってる?
科学館(仮称)基本構想中間報告書(案)概要
エネルギー・環境教育の カンボジアにおける実践 輪 講 東京理科大学 理学部第一部物理学科4年 川村研究室 青木 翔太郎 令和元年5月10日
映像を用いた 「からだ気づき」実習教材の開発
Presentation transcript:

エネルギー・環境教育の カンボジアにおける実践 (’02 川村先生) 1210008 物理学科4年 池松 尭俊

はじめに 環境NGOサイエンスEネット 子ども達のための科学実験教室の実施 エネルギー・環境教育の視点を重視→教材開発 カンボジアでの科学実験教室の依頼を受ける SSHの教員として理科教育における交流は重要 NGOでの開発教材が社会貢献の役に立てば・・・ 評価を受ける

カンボジアでの実験教室を含むミッションの全体計画 事業の正式名称(大阪青年会議所): 「豊かな地球創造のための研究と推進(グローバルアクション)」(通称カンボジア・ミッション) 「豊かな地球創造委員会」が推進担当

対外的事業目的 対内的事業目的 ×経済優先 ○地球と経済発展の共生 環境保全の視点に立った経済発展の大切さを個人の意識として育む→豊かな地球環境創造 リユース・リサイクルを通して地球環境に対する思いやりの心を育む ミッションの成果を大阪で広く発信→社会へ 対内的事業目的 地球環境と経済の調和の追求→実生活、企業活動に繋げる ×経済優先 ○地球と経済発展の共生

1. エコ経済推進フォーラム@プノンペン王立大学 カンボジア・ミッションの事業構成 1. エコ経済推進フォーラム@プノンペン王立大学 カンボジア経済を地球と共生的に発展させるために大切なことについて議論 エコ科学実験教室@アヌクワット小学校 サボニウス風車型風力発電機の実験 3. わらじ作りの指導@アヌクワット小学校 稲わらや服地などをリユースしたわらじ作り 4. モニュメント花壇@アヌクワット小学校 花壇と太陽電池式花時計、メッセージボードの寄贈  この論文では2,4について触れています。 5. レセプションパーティ 6. サンクスパーティ カンボジアと日本の交流

カンボジアの現状について(当時) 国土面積 約18万1035 km 2 人口約1100万人 民族 クメール人:90%以上 民族 クメール人:90%以上  その他(中国系、ベトナム系、チャム族、モン族など):10% 公用語 クメール語 通貨 リエル(100リエル約3円)      米ドルも流通 電圧 220V 雨期:6~11月、乾期:12~5月 内戦後の地雷処理中 2012年現在、人口は約1400万人、1約4000リエルが米ドルとなっています。地雷処理は都市内ではほぼ安全。タイ国境の周辺で今なお処理が行われています。 “カンボジア” Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/カンボジア (参照日:2013/6/8)

カンボジア・ミッション・エコ科学実験教室 ‘02/7/8@アヌクワット小学校  講師:川村先生 目的: 環境教育についての知識の交流を深める 各児童がサボニウス型風車のモデルを工作 児童一同で一機のサボニウス型風車風力発電機を作成 大阪青年会議所のメンバーに事前にオリエンテーション    事業への参画意識を高める    大阪での科学実験教室の自主企画→成果を広く発信    国際交流&国内で事業を自主的に行う力量をつける  環境に負荷をかけないエネルギーの有効活用の理解

実験工作の様子 フィルムケース 段ボール

川村先生によるサボニウス型風車の説明

70リットルゴミバケツ バケットをずらす 自転車のハブダイナモを使用

車輪付きハブダイナモと円盤を固定 円盤にバケットを取り付ける

室内で発電チェック→野外実験 ※サボニウス型風車風力発電機はアヌクワット小学校に寄贈

カンボジア・ミッション・モニュメント花壇作成 太陽電池を用いた花時計 太陽電池を用いた工作 小学校に寄贈するモニュメント メッセージボード カンボジアの未来や将来の夢を書き込んだ

太陽電池式花時計設置の目的 1.現地の方々の生活の役に立つ 2.環境に留意した経済発展のあり方を現地の方々に長く運動の意義を伝える。 メッセージ・ボードに子供たちの思いを書き込む

おわりに 現地の小学生は科学の不思議に対して好奇心に満ちた目をしていて、純粋な目だった。 水が豊富で、内戦終了から7年で農作物が輸出できるまで成長。     カンボジアの発展が地球環境とバランスのとれたものであってほしい。 メッセージボードには将来の職業の希望だけでなく、国の将来に期待したものもあった。

大阪青年会議所は’02/9/16に大阪でサイエンスEネットと共同でローカル・アクション・科学実験教室を行った 運営のノウハウの修得 自身で実験工作メニューのバリエーションを増やした     カンボジアでの目的が現実のものに 「光合成型太陽電池を組み立てて、電子メロディーを鳴らそう」 「紅茶でできる燃料電池を作って、電子メロディーを鳴らそう」

論文を読んで 環境の保全と経済発展の調和の大切さを改めて感じたので、これからの研究でも意識していきたい。 サイエンスコミュニケーションには国境がなく、積極的に行なっていくことが大事だと感じた。

おまけ・・・2012年現在のカンボジア 国土面積は同じ。 人口約1400万人 約4000リエルで1米ドル →店によってまちまち アンコールワットから車で40分くらい行ったところでもなお地雷処理が続いている。 クメール人90%、ベトナム系5%、中華系1%その他4%

<参考文献> “カンボジア” Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/カンボジア (参照日:2013/6/8)

ご清聴ありがとうございました。