薬の相互作用 G 中学・高校・一般 くすりの適正使用協議会 テーマG「薬の相互作用」の概略 薬の相互作用 テーマG「薬の相互作用」の概略 薬は「コップ一杯の水かぬるま湯で服用する」と習いましたが、 その理由の一つ「薬の飲み合わせ(食べ物や飲み物との) 」について説明します。 ♪ナレーション 薬を服用する時の基本として「薬は水かぬるま湯以外で服用しない」という事は、理解して頂けたと思いますが、 「薬の相互作用」についてもう少し詳しく説明します。今後は薬の服用時には「相互作用」の事を思い出して下さい。 ******************** *************** ★解説 【指導ポイント】薬の相互作用 食べ物・飲み物と、また一度に2種類以上の薬を服用すると「薬の相互作用」が生じることがあるということを、例をあげて理解させて下さい。詳細は 参考資料「薬と食品の相互作用」をご覧下さい。 【強調ポイント】 薬を服用する時の飲み物は、相互作用を起こさないように水かぬるま湯で服用するのが一番良いこと、また複数の薬を同時に飲むと相互作用を起こすことがあることを覚えてもらいます。 【辞書】 薬同士の「相互作用」では一般的に次のようなことが考えられます。 1.薬の効能・効果が逆の場合は、作用が相殺されてしまうことがあります。 2.薬の効能・効果がよく似ている場合は、作用が増強されることがあります。 3.吸収・代謝が早くなると、効果の持続時間は短くなります。 4.吸収・代謝が遅くなると、効果の持続時間は長くなります。 【豆知識】 ・薬を服用する場合には、原則として飲食物の摂取は30分程度空けます。その理由は「薬には目的とする効果を発揮できるように様々な物質が使われており、中には食べ物や飲み物の成分と化学反応を引き起こしたり、作用に変化をもたらす可能性がある」からです。 そして、服薬するときは化学反応の心配が無く、作用に変化を起たさない「水かぬるま湯」で服用するのです。 ・薬同士の相互作用:一度に服用する薬の種類が多くなればなるほど、相互作用は起こりやすくなります。 ・副作用:薬を用いたときに現れる、薬本来の目的以外の作用を「副作用」といいます。体調や体質等によって副作用が発生することもあります。また、薬の相互作用で発生することもあります。 【参考資料(書籍、URLなど) 】 薬と食品の相互作用:http://www.rad-ar.or.jp/02/08/index-sougo.html 中学・高校・一般 G くすりの適正使用協議会
薬には「飲み合わせ」と言って、 食べ物や飲み物によって、 効果が変わる事があります 食べ物や飲み物によって、 効果が変わる事があります グレープフルーツ ジュース 納豆 ♪ナレーション 薬には、「飲み合わせ」「食べ合わせ」と言って飲み物や食べ物と合わない時があります。これを薬の相互作用と言って、薬の成分と飲み物や食べ物の成分が化学反応を起こしたり薬理作用が変化することが原因です。 食べ物では納豆とか、飲み物ではグレープフルーツジュース・牛乳・お茶などと一緒に服用すると効果が増強されたり、減弱されたりする薬があります。 また、一度に、複数の薬を服用するときは、薬同士での相互作用が発生する可能性が有ります。薬を用いるときは相互作用の有無を確認して下さい。⇒説明書の「使用上の注意」 そして、薬を服用する時は、「コップ一杯の水かぬるま湯で服用する」ように習慣付けましょう。 ******************** *************** ★解説 【指導ポイント】 相互作用を防ぐ為には、薬と食べ物・健康食品との摂り合わせについても注意が必要な事を覚えてもらいます。 2種類以上の薬を一度に飲むときは、説明書の相互作用に関する注意事項の記載の有無を確認することを習慣を付けるように指導して下さい。 【強調ポイント】 薬を服用する時は、「水かぬるま湯で飲む」ように習慣付けてください。 【辞書】 【豆知識】 薬局で買った薬(一般用医薬品)やサプリメント(健康食品)を飲んだ時は、その名前や、何時飲んだかを「お薬手帳」に書いておきましょう。万が一、「相互作用による副作用」が生じた場合の備えです。 くすりの絵文字「ピクトグラム」にも飲み合わせの注意シールがあります。参考にしてください。 【参考資料(書籍、URLなど) 】 薬と食品の相互作用:http://www.rad-ar.or.jp/02/08/index-sougo.html ピクトグラム 相互作用HP: https://www.rad-ar.or.jp/02/08/pict-grapefruit.html(相互作用の詳細を掲載) かかりつけ薬局とお薬手帳:テーマHを参照 ピクトグラムについて:テーマMを参照 牛乳 お茶 サプリメント(健康食品)でも、同じことが起こる場合があります! くすりの適正使用協議会
飲み合わせの例① 牛乳と抗生物質など 牛乳に含まれるカルシウムが抗生物質と結合して一部の 抗生物質の効果が減弱されることがあります 牛乳に含まれるカルシウムが抗生物質と結合して一部の 抗生物質の効果が減弱されることがあります ♪ナレーション 薬の相互作用はいくつかありますが皆さんの身近な例として牛乳を例としました。 ******************** *************** ★解説 【指導ポイント】 飲み合わせは他にも何種類かあります。詳細は参考資料「薬と食品の相互作用」をご覧下さい。 【強調ポイント】 薬を服用する時は、「水かぬるま湯で飲む」ように習慣付けてください。 【辞書】 【豆知識】 くすりの絵文字 「ピクトグラム」にも飲み合わせの注意シールがあります。参考にしてください。 【参考資料(書籍、URLなど) 】 薬と食品の相互作用:http://www.rad-ar.or.jp/02/08/index-sougo.html ピクトグラム 相互作用HP: https://www.rad-ar.or.jp/02/08/pict-grapefruit.html(相互作用の詳細を掲載) かかりつけ薬局とお薬手帳:テーマKを参照 ピクトグラムについて:テーマMを参照 くすりの適正使用協議会
飲み合わせの例② グレープフルーツと血圧降下薬 (カルシウム拮抗薬) 飲み合わせの例② グレープフルーツと血圧降下薬 (カルシウム拮抗薬) グレープフルーツに含まれる成分が、血圧降下薬の代謝を抑制して 血圧降下薬の効果が強まることがある ナレーション♪ 薬の相互作用はいくつかありますが皆さんの身近な例としてグレープフルーツを例としました。 当然のことですがグレープフルーツジュースも同様です。 ******************** *************** ★解説 【指導ポイント】 飲み合わせは他にも何種類かあります。詳細は参考資料「薬と食品の相互作用」をご覧下さい。 【強調ポイント】 薬を服用する時は、「水かぬるま湯で飲む」ように習慣付けてください。 【辞書】 【豆知識】 くすりの絵文字 ピクトグラムにも飲み合わせの注意シールがあります。参考にしてください。 【参考資料(書籍、URLなど) 】 薬と食品の相互作用:http://www.rad-ar.or.jp/02/08/index-sougo.html ピクトグラム 相互作用HP: https://www.rad-ar.or.jp/02/08/pict-grapefruit.html(相互作用の詳細を掲載) かかりつけ薬局とお薬手帳:テーマKを参照 ピクトグラムについて:テーマMを参照 くすりの適正使用協議会