人間温度計になって 暑さ・涼しさをはかってみよう! 1
プール どこが一番あつかったかな?どこが一番つめたかったかな? 50℃!! 36℃ かべ 水 30℃ てすり 38℃ コンクリートのゆか プールでは、床も水も手すりも、全ての場所で同じ太陽の陽が当たっていたね。 でもモノによって、手のひらで触ったときに感じた暑さが違ったね。 よく見ると、手すり、床、水、かべ、全部材料が違っている。 材料が違うと、材料の性質によって、熱の伝わり方が全く違うんだよ。 これはサーモカメラと言って、見た目は普通のビデオカメラのように見えるけど、物の表面の温度を測れる機械なんだよ。 このサーモカメラで測った温度を見ると、水はみんなが感じた通り一番冷たくて30℃くらいになっているのがわかるね。 その次は壁で、大体36℃くらい。次は手すりで38℃くらい。 ところが、みんなも一番暑いと感じたコンクリートの床は、何と50℃にもなっているよ! 暑いところと冷たいところとでは、20℃くらい温度が違うんだよ。 38℃ コンクリートのゆか 50℃!! 2
校庭 木のかげはどこにできていたかな? 日なたと日かげ、どちらが涼しかったかな? 31℃ 日かげ 35℃ 日なた 35℃ 35℃ 47℃!! こう てい 木のかげはどこにできていたかな? 日なたと日かげ、どちらが涼しかったかな? 31℃ 日かげ 35℃ では、次は校庭に行ってみよう。 ここでは、皆にかげをスケッチしてもらったけど、木の下にかげができていたね。 日かげと日なたの温度はそれぞれどのくらいだったかな? ・・・ 日なたも日かげも空気の温度はほとんど同じだったね。 では、日なたと日かげ、どちらが涼しくて気持ち良かったかな? じゃあ、さっきと同じように、熱画像を見てみよう。 木は冷たくて31℃くらい、木のかげになっているところは、大体35℃位で気温とほぼ同じだね。 でも木のかげがないところは、47℃以上になっている。 地面を触り比べたときに、木のかげになっている地面の方が涼しかったよね。 気温は変わらなくても、かげをつくるのが暑さを防ぐためには、とても大事だということがわかるね。 日なた 35℃ 35℃ 47℃!! 3
花とみどりのこみち、花だん 日なたと日かげの葉っぱは、どちらがあつかったかな?日なたと日かげの地面は、どちらがあつかったかな? 36℃ じめん 葉っぱは ほとんど同じ では、花とみどりのこみち、花壇の辺りはどうだったかな? ここでは、葉っぱと地面の両方を日なたと日かげで比べたと思うけど、それぞれどっちがあつくて、どっちが冷たかったかな? 同じように熱画像を見てみよう。 ではまず地面から。木のかげができている辺りは、真っ黒になっているけど、これはここに示してある35℃よりも温度が低いという意味だよ。一方、日のあたっているこの辺りはやっぱり真っ赤になっているね。大体46℃くらいになっていて、木のかげになっているところよりも大分あついことがわかるね。 では葉っぱはどうだっただろう? 日かげにある葉っぱと日なたにある葉っぱ、どちらが冷たかったかな? 日なたにある葉っぱも日かげにある葉っぱもほとんど同じくらいだったと思うけれど、熱画像で見ても、大体同じ色、36℃くらいになっていることがわかるね。気温とほぼ同じだね。 葉っぱのように、自分自身が水分を持っているものは、水分の蒸発とともに熱を逃がしてくれる効果があるんだよ。 だから太陽が当たっていても、水分と一緒に熱を逃がしてくれるから、葉っぱは冷たいままだったんだね。 36℃ 46℃!! 4
渡りろうか 日なたと日かげ、どちらがあつかったかな? 51℃!! 39℃ わた じゃあ、次は渡り廊下に行ってみよう。 ここでも、どこに日が当たっていて、どこにかげができているか調べたと思うけど、ここではかげが何によってつくられていたかわかるかな? ・・・ 校庭でもかげのできている場所を調べたと思うけど、校庭では木が、ここでは鉄板の屋根によってかげができていたね。 同じように熱画像を見てみると、鉄板の屋根は真っ白に、何と51℃以上になっているね! でもかげになっているところは39℃くらい、さっきの校庭の木のかげよりは少しあついけど、日なたよりもだいぶ冷たくなっていることがわかるね。 39℃
屋上 芝生とコンクリート、どちらがあたたかかったかな? 気温と同じくらいの温度だよ! 芝生より20℃も高いよ! おくじょう しばふ では、最後に屋上に行ってみよう。 芝生とコンクリート、どちらがあたたかかったかな? ・・・ そうだね、コンクリートの方があつくて、芝生の方が冷たかったね。 同じようにサーモカメラで測った温度を見てみよう。 芝生の方は36℃くらい、コンクリートは真っ白になっていて、55℃を超えている! これは先ほどの花とみどりのこみちでタッチしてわかったことと同じで、芝生が水分を持っているおかげで、水分の蒸発とともに、太陽から受けた熱を逃がしてくれているからなんだよ。 芝生より20℃も高いよ!
今日のおさらい ものによって あつさ/つめたさがちがう かげがあるとすずしい きょう 今年の夏はとても暑かったけれど、夏を涼しく過ごすためにはどんな工夫をすれば良いんだろう? 今日、みんなが人間温度計になってわかったことをまとめると、プールではいろんな種類の材料でできたものをタッチしました。 屋上や花とみどりのこみち、花壇では芝生や植物などをタッチしました。 ものの素材が違うと随分、暑さ・冷たさが違ったよね? もう一つ、校庭の木のかげや、渡り廊下の屋根の下、日かげがあると随分涼しかったね?
夏をすずしくすごすためには... ① かげをつくって、太陽からの陽をさえぎる ② 材料のしゅるいを工夫する すずしい~♪ あつい!! < > あつい!! じゃあ、皆が自分たちのおうちを涼しくするためには、どんな工夫をすれば良いんだろう? 窓から太陽の日が入ると、夏、おうちの中が暑くなるよね? でも、カーテンやブラインドを使って、窓から入る太陽を遮ったり、あるいは家の周りに植物を植えて、太陽を遮ったりすると、夏でも家の中を涼しくできるんだよ。 後は、窓ガラスの種類を上手く工夫したりすると、もっと部屋の中に太陽からの熱が伝わらないようにすることができるよ。 ① かげをつくって、太陽からの陽をさえぎる ・・・カーテン・ブラインド、木や植物 ② 材料のしゅるいを工夫する ・・・ねつを伝えやすい材料 vs 伝えにくい材料(かべ、屋根)
あつ なつ もうすぐ暑い夏も終わり。 上手にくふうして、残暑をのりきろう!! じょうず ざんしょ